お品書
・翠星石と蒼星石のお悩み相談
・翠星石の罵り言葉100連発
・ヤン○ー、マー○ー天気予報
翠星石と蒼星石のWebラジオ「ズバリゆうですぅ」
きっかけは、翠星石の一言から始まった。
「真紅と水銀燈ばっかりずるいですぅ!」
「いきなり、どうしたんだよ?」
話を聞くとどうやら、水銀燈と真紅にだけWebラジオがあるのが不満の種のようだった。
そして、翠星石もラジオ番組を開設するので、企画進行と器材係りは全て丸投げされると言う跳んでもない爆弾をキラーパスされてしまった。
「そうですねぇ、タイトルはズバリゆうですぅ!でいくですぅ」
「完全にズバリゆうわよのパクリだよね」
「違うですぅ。ぱくりじゃないですぅ」
「ネタはどうするんだよ?ラジオ放送するなら何かしらネタがないと進行できないぞ」
「それは、お前が考えるですぅ」
「ええ・・・」
とんでもない爆弾を渡されてしまった。仕方がないので蒼星石に助け船を求め視線を投げ掛ける、それを察知し直ぐ様フォローに入る蒼星石。流石ドールズきっての常識人枠は伊達じゃない。
「ダメだよ!姉さん」
「いいぞ!もっといってやれ蒼星石」
「タイトルは行列のできる蒼星石相談所の方がいいと思うんだ」
「違うそうじゃない」
そんなこんなで結局開始されたWebラジオ「ズバリゆうですぅ」の記念すべき第1回放送。
勿論司会役は蒼星石である。2人に放送開始5分前を告げる
「そ、蒼星石。寝癖とかついですかねぇ?翠星石の衣装変じゃないですかぁ?」
「大丈夫だよ、姉さん。それにラジオだから僕達の姿はラジオ視聴者見えないよ」
なんだか、あんなに乗り気だった翠星石が一番緊張しているように見えるのは気のせいではないだろう。世話しなく髪やら服やらをいじっているし、あれは相当緊張しているに違いない。
対して蒼星石は、いつも通りといったところだろうか。翠星石をフォローしつつ、こちらの補助まで気にしてくれている。流石は常識枠は伊達じゃない。
そして、定刻30秒前。開始5秒前からカウントを入れることを伝えいよいよラジオが開始される。
「5、4、3、2、1・・・スタート!」
「す、翠星石と」
「蒼星石のWebラジオ」
「ズバリゆうですぅ!」
「遂に始まったね姉さん」
「き、き、記念すべき第1回ラジオ。ここでは翠星石が視聴者のお悩みをジュバリ解決していくでしぃ」
思いっきり台詞をかみまくっている。翠星石に「落ち着いて深呼吸」のプラカードを掲げる。極力ラジオでは2人のお喋り以外の雑音を入れないよう考えた、ネットから採ってきた方法だ。
「そんなこと、お前に言われる筋合いないですぅ!緊張なんかしてないですぅ」
「お、落ち着いて姉さん。早速1つめのコーナーに入っていこうよ!」
照れ隠しをするため勝手に暴走する翠星石とそれを宥める蒼星石。こんな具合で最後までやりきれるのだろうか?
まあ心配しても始まらない、既に放送は開始されたのだ。あとは野となれ山となれ、こちらができるのは進行予定をプラカードで伝えあとはひたすら見守るしかない。
「先ずは翠星石と蒼星石のお悩み相談からいこうか」
「このコーナーでは、視聴者から寄せられたお悩みを2人でズバリ解決していくですぅ」
「そじゃあ、一つめのお悩みを読んでいくよ」
「ペンネームピチカート日和さん投稿ありがとうですぅ」
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ペンネーム「ピチカート日和」さんからの投稿
お久しぶりね皆々様!
ローゼンメイデン第2ドール乙女番長金糸雀華麗に投稿かしら!
早速相談なのだけど、どうしていつもいつも金糸雀のドールズ人気投票結果はあんなに悲惨なのかしら?
アニメ「トロイトメント」は言わずもがな第3期ではあんなに活躍したのにあの順位可笑しいかしら。
隠謀かしら。
PS次回ゲスト枠お待ち申し上げます
ミッチャンより
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「こんなの解決策なんてねえですぅ。次のお便りに行くですぅ」
「姉さん・・・」
「えーっと次のお便りはペンネーム真のアリス第5ドール真紅・・・次のお便りですぅ」
「流石に紹介くらいしようよ姉さん」
「いやですぅ。絶対真紅からの投稿ですぅ、どうしてどいつもこいつも本名で投稿してくるですかぁ!」
「こいつら、ネットリテラシーが無さすぎるですぅ」
「お、落ち着こう姉さん。あとこのコーナーの投稿はあれが最後なんだ」
「はぁ!少なすぎですぅ」
「仕方ないよ、事前告知なしで開始したからね」
「仕方ないですねぇ。じゃあ次のコーナーですぅ」
「次のコーナーは翠星石の罵り言葉100連発だそうだよ」
「何ですかぁー。この変な企画はぁ?」
翠星石の罵り言葉100連発。
説明!!
視聴者から寄せられた翠星石に言ってもらいたい罵倒セリフを蒼星石がランダムで選び、翠星石にそのまま言ってもらう企画。勿論選ばれたお手紙の再選定、拒否は不可能
「なんですとぉー!!」
「それじゃあ早速1枚目だよ」
驚きの声を上げる翠星石と淡々と進行していく蒼星石。
一枚目が蒼星石によって手渡される。
「蒼星石・・・空気を読んで欲しいですぅ」
「どんどん進めていかないと時間が勿体無いからね」
「ううぅー。わかったですぅ」
「それじゃあ、翠星石1枚目お願いするね」
「ええと1枚目はぁ・・翠星石ジャンクにして上げる!!」
「ペンネーム今宵もアンニュ~イさん投稿ありがとうございました」
「これ絶対水銀燈ですぅ!!どうして1枚目からこんなの選ぶですかぁ」
「まぁまぁ、ランダムだからしょうがないよ姉さん。どんどんいこう」
こうして、次々に罵倒ボイスが読まれていく。視聴者状況を確認するとなかなか盛況だ、視聴者は既に100人まで到達している。
「人間に価値などない価値なき者同士の争いに命の徒花を咲かせて見せろ!ですぅ」
「見ろ! 人がゴミのようだ!ですぅ」
「この馬鹿犬ぅぅぅーー!!ですぅ」
「次回も私に会いたいなら大人しく待ってなさい!ですぅ」
「はい、次のセリフのおはがきだよ姉さん」
「もう、無理ですぅ!このコーナーも終了ですぅ!」
まだまだ、お便りが残っているがここで無念のリタイア。仕方がないので最後のコーナーのカンペを用意する。
「えーと、最後のコーナーは翠星石と蒼星石の天気予報。」
「このコーナーでは2人が日本全国のお天気を予想していく・・これなら楽勝ですぅ」
「天気予報に入る前に一旦BGMを流すらしいよ姉さん」
「わかったですぅ、BGMスタートですぅ」
ここで、事前に撮り溜めした、BGMを再生する。
翠星石と蒼星石の天気予報♪
僕の名前は翠星石♪ 僕の名前は蒼星石♪
2人合わせて翠蒼だー♪ 君と僕とで水槽だ♪
小さなですぅから大きなですぅ♪まで
動かす力だ○ンマーDですぅー♪
「な、な、何なのですかぁーこのヘンテコな歌はぁ?」
「姉さん知らないの?ヤン○ー、マー○ーの天気予報だよ」
「知らねぇですぅ、何でこんなヘンテコなの流すぅですぅ」
「ヤン○ーがスポンサーになってくれたんだよ(大嘘)」
「あーもう訳わからないですぅ。もうとっとと終わらせてやるですぅ」
「その意気だよ姉さん」
とりあえず、ネットから採ってきた各地の天気予報をカンペで表示する。しかし、流石に距離的に無理があった。天気図は見えるようだが降水確率、気温などは小さすぎて見えないようだ
「ちび人間全然みえねですぅ。もっと近づけですぅ」
「無理いっちゃだよ」
「やっぱり見えないですぅ。もう適当にいってやるですぅ」
「東京はたぶん晴れですぅ。暑いですぅ」
「九州は曇りの気がするですぅ。涼しいですぅ」
「それ以外の地域はめんどくさいから全部曇りですぅ」
「流石に適当すぎると思うな・・・」
「大丈夫ですぅ。それに昨日天気予報を信じて傘を持っていかなかったら見事どしゃ降りでしたし、何処の天気予報もこんなもんですぅ」
「それは、流石に他の天気予報に失礼だと思うよ」
「どうでもいいですぅ。もう疲れたからこれで終了ですぅ」
「えーと、今日の翠星石と蒼星石のズバリゆうですぅはこれでしゅうりょうです。ご試聴有り難う御座いました」
こうして、無事?第1回放送を終了したWebラジオ「翠星石と蒼星石のズバリゆうですぅ」
今回の放送が盛況だったかどうかはわからない。
しかし2人の満足した表情を観ているとまたやるのも悪くない。
もしも、第2回があるのなら次回は是非とも誰かしらゲストを呼んでみたいものである。
最初は今宵もアンニュ~イを小説番で作ろうと思いましたが、原作が完成され過ぎているため断念。
代わりにIF作品で挑戦してみました。
次回は金糸雀×ミッチャンor薔薇水晶×雪華綺晶
どちらかで作成してみたいです