ローゼンメイデンアラカルト   作:ぴちかー党

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真紅が猫耳をつけ自由気ままに生活する

ただそれだけのお話


着けますか?着けませんか?シリーズ
猫耳×真紅


ある日の昼下がり

 

雛苺・真紅のミーディアム桜田じゅんの元に1通の便りが送られてきた

 

「着けますか?着けませんか?あなたのドールをご希望の動物に変化させてみませんか?なんだこれ」

 

手紙には以下のような事がが記入されていた

 

============================

着けますか?

着けませんか?

 

あなたのドールをご希望の動物にしてみませんか?

 

興味があるミーディアムは以下に希望の動物名、ドールを記入し引き出しにこの手紙を収納してください

 

 

後日付属品を送付いたします

 

ドールズ達のちょっと違った一面を見たい方は今すぐ記入!!

 

PS兎がお薦めです

ラプラスの魔より

 

 

ミーディアム名

 

ご希望のドール

 

ご希望の動物

============================

 

「・・・よし!!」

 

一通り手紙を読み終えた少年は、その手紙にあるドールを記入した

 

============================

ミーディアム名 桜田ジュン

 

ご希望の動物 猫

 

ご希望のドール 真紅

============================

 

「これを引き出しにいれて、よし」

 

そして待つこと、数分

 

「猫耳のと猫のシッポ、あとこれは首輪か」

 

 引き出しを開けると、真っ白な猫耳とシッポそして首輪の3点セットと共に説明書が付属されていた

 

「付属された3点セットをドールに装着させてください、但し効力はいつ切れるかは個体差があります。いつもとは違ったドールとの生活をお楽しみ下さいか・・よし」

 

一通り説明書を読み終えた少年

 

読書中の彼女に近づきそっと手に持った猫耳を着けてみた

 

「あら、何か用かしら?ジュン」

「い、いや、何も」

 

少しの間、本から目線を離しそう問いかける真紅。

そして、特に用事がないと分かると短く「そう」と返答し再び読書に没頭する。

 

 その後、彼女の様子を観察するも特に大きな変化は現れていない。強いてあげるならばジュンによって装着された真っ白な猫耳を着けられてもまったく気付かない彼女の少し天然な所くらいである。

 

「馬鹿馬鹿しい、やっぱり出鱈目かよ」

 

小さくそう呟きネットサーフィンを再開する

猫真紅に淡い期待を寄せていたが、彼女にこれといった変化も現れる様子は現れなかった

 

「ちょっと、ジュン」

 

声の発せられた方を振り向くと、いつの間にか読書を終了した彼女がジュンを見上げていた。

勿論あの可愛らしげな猫耳は、今だ健在である

 

「なんだよ?真紅」

「・・・・」

 

「真紅?」

「・・・・」

 

「・・・・」

「・・・・」

 

ジュンをじっと見上げたままなにも言わない彼女

ほんの数秒、ジュンと真紅が無言で見つめ合うよくわからない時間が流れる

 

「はぁ、本当に鈍いわね。まだわからないのだわ?」

「それはこっちの台詞だよ!一体なんだよ」

 

「抱っこしてちょうだい」

「はぁ?」

 

「早く」

「わ、分かったよ。これでいいのか」

 

突然の抱っこ要求に戸惑いながらも、いつもの要領で彼女を抱き上げるジュン。

そこに、彼女からの次の要求が間髪いれずに入ってくる

 

「それでいいの。そのまま座ってちょうだい」

「意味がわからないぞ」

「いいから」

 

「座ったぞ」

「それじゃあ、そのまま私を膝においてちょうだい」

 

「ん?」

「聞こえなかった、膝に私をのせてといったの」

 

「・・・」

「そう、それでいいのだわ」

 

ご満悦な様子でジュンの膝に座る様子はまるで雛苺を彷彿とさせる。

普段の彼女からは絶対に見ることはできないであろう貴重なワンショットであろう

 

その後も、普段の彼女からは決してお目にかかれない様々な言動が現れる

無論それは、あの付属品の効果であることは疑いようもなかった

 

「じゅん?」

「今度はなんだよ?」

 

「・・・」

「まただんかまりかよ」

 

「本当鈍いわね・・」

 

ため息混じりにそう言うと、なぜ察せられないかわからないといわんばかりの口調でこう続ける

 

「撫でて頂戴」

「な、撫でる!?」

 

「早く!頭を撫でて頂戴」

「わかったよ、こうか?」

 

「やればできるじゃない♪」

「何かこういう真紅は変な感じがするな」

 

そんなこんなで、1分後

 

「いつまで撫でてるのだわ!」

「いってぇ!!」

 

突然の猫パンチを食らうじゅん。

そう猫の気分は変わりやすい。先程まで喜んでいたのに突然の猫パンチ猫特有のあるあるだ。

 

「じゅん!!」

「今度はなんだよ」

 

「ドアを開けてちょうだい」

「ほらよ」

 

「有り難う。もう閉めていいわよ」

「やっと出ていった。これで少しは静かになるな」

 

漸く嵐のような猫真紅が出ていき、平穏なとき訪れる

ほっと無でを撫で下ろし、ネットサーフィンに戻ろうとするじゅんであったが

 

「戻ってきたのだわ!ドアを開けなさい」

「早すぎるだろ」

 

30秒もたたずに、再来する彼女

そして、またもや扉の前に立ちジュンに注文をつける

 

「扉を開けてちょうだい」

「またかよ」

 

「早く!!」

「わかったから、急かすなよ」

 

「いってくるのだわ」

「もう開けないからな」

 

そういい放ち扉を閉めるが

 

「帰ってきたのだわ!!」

「だから早すぎるだろ」

 

そんなこんなで、猫真紅との1日は過ぎていった。

猫耳の効力はいつ切れるのか?猫真紅に振り回されるじゅん君はいつまで耐えることができるのか?

 

次回に続く・・・かもしれません




ネタができたらまた投稿するかもしれないし

もしかしたら1話完結になるかもしれません。
今後の投稿予定は気の向くままで行きましょう

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