のり:みんなー。夕ご飯ができたわよ。きょうは久しぶりにお弁当よー
真紅:・・・嫌な予感がするのだわ
翠星石:嫌な予感?なんですぅ
じゅん:ドカベンの悪夢ふたたびか
蒼星石:よくわからないけど、2人とも顔色が悪いね大丈夫かい
前回のドカベンの悪夢から数日。悪夢は再び訪れた。何も知らない翠星石と蒼星石は、真紅とじゅんの重い足取りに疑問を抱きつつもリビングに向かっていった。
そして、二人は衝撃の光景を目の当たりにした。
翠星石:すごいですー♪なんかよくわからんですけど、色んなオカズがいっぱいです。 軽いバイキング状態なのですぅ
蒼星石:トンカツにコロッケにトマト。それにアンコ?イチゴ?何か統一性がないね。
真紅:それにジャム、バター、チーズにマヨネーズ・・・一体今日のご飯はなんなのだわ?
のり:今日は手作りサンドイッチにしてみたの♪食パンはそこにあるから皆自分で好きな大きさに切り分けて、好きな具材をのせていただきましょうねー
翠星石:何か楽しそうですぅ。レタスにツナと卵とカツレツとハムも挟んでいただきますですぅ
蒼星石:面白そうだね。僕は小倉とイチゴジャムをためしてみようかな。パンは四角のままよりは、斜めに切っていただこうかな
雛苺:イチゴ、パイナップル、ぶどうにミカンに桃全部挟んでいただきますなのー♪
真紅:贅沢すぎるフルーツサンドなのだわ・・私はシンプルにキャベツとカツレツで頂くのだわ。
のり:みんな美味しそうに食べてくれて嬉しいわー。たまたま買い物に行ったパン屋さんで食パンが丁度半額だったの。まだまだあるからどんどん食べてねー
じゅん:旨い。たまにはこういうのも悪くないかもな
真紅:のり、ホットサンドメーカーは何処かしら?
のり:ちょっと待っててね、確かこの辺に・・・あっ、あったわー♪
真紅:悪いわね。
翠星石:何を作るですぅ?
真紅:まぁ見てなさい。食パンにとろけるチーズをこれでもかとのせてサンドメーカーで暖めれば・・・完成なのだわ。
翠星石:すごいですぅ。漫画みたいにチーズとろけて美味しそうですぅ
雛苺:美味しそうなのー雛もやるのー
蒼星石:小倉と切り餅を中に入れて焼き上げても美味しそうだね
真紅:それも美味しそうね、早速作ってみるのだわ
翠星石:ちょっと待つです。次は私の番ですぅ
雛苺:そのつぎは雛が使うの
のり:喧嘩しちゃダメよー。仲良く使いましょうねー
じゅん:姉ちゃんレンジが鳴ったけど何か作ってたのか?
のり:そうなの♪ずっと前からお餅を冷凍してたでしょう?あれを使ってピザを作ってみたの
真紅:お餅でピザ?
のり:ちょっと待っててね・・・はい。みんなで食べましょう♪
翠星石:ピザ生地がお餅ですぅ
蒼星石:うん。外はかりかり、なかはもちもちしていておいしいね
真紅:おいしいのだわ。ただ、一枚で充分お腹いっぱいになるのだわ
翠星石:右に同じですぅ
のり:そんなー。まだ作ってるからどんどん食べてもらわないと困っちゃうわー
じゅん:・・・御馳走様でした。先に部屋に戻ってるから
真紅:ちょっと、逃げるのは卑怯なのだわ
翠星石:敵前逃亡ですぅ
のり:2枚目が焼き上がったわよー
翠星石:これ以上食べられないですぅ
真紅:ドカベンの悪夢再びなのだわ
お弁当回第2段。今回はサンドイッチです。
サンドイッチと言えば、コンビニ・スーパーのサンドイッチコーナーはほぼすべて耳を切り取られたサンドイッチばかり。耳ありのサンドイッチは最早パンやさんでしか食べられない存在となってしまったのでしょうか