水銀燈:お邪魔するわよ
お婆ちゃん:あらいらっしゃい。ゆっくりしていきんしゃい、お嬢ちゃん
水銀燈:(一応私の方が年上なんだけど、まあいいわ)
ここは、とある町のとある駄菓子屋。最近はスーパーでも、また、ここは◯菓子屋やお◯の町おかのような菓子専門店もある中、彼女はあえて駄菓子屋に通っている。
水銀燈:(あら、懐かしいわね。ガムっていったらやっぱりこれよね。フィリックス・ザ・キャットだったかしら?この包装紙のキャラ)
水銀燈:(へぇ・・・まだ、らぁ◯ん婆あ売ってるのね。これとぶた◯ん、ベビー◯ターって一度食べ比べたけれどそんなに、違いがないのよねぇ)
のんびりとおかし棚を物色している彼女。そんな物色中の彼女に小さな少女がぶつかってくる。
少女:あ、ご免なさい
水銀燈:大丈夫?怪我はなぁい?
少女:うん
水銀燈:こんな狭いところで走り回ったら危ないわよぉ。親御さんは?
少女:いないよ、私一人
水銀燈:ええ・・(どうみても幼稚園児よね。家が近かったとしても一人にするのは危ないんじゃないかしら)
お婆ちゃん:こら、◯◯ちゃん!走り回ったら危ないよ
水銀燈:あら、この子知っているの?
お婆ちゃん:近所の◯◯さんのお子さんだよ。きっと明日が遠足だから買い物にきたんだろうね
水銀燈:詳しいのね
お婆ちゃん:そりゃあ、ここで何十年も商売しているからね。ここら辺のご近所さんはほとんど顔馴染みだよ
水銀燈:(そういえば、昔のお店ってこういうところが多かったわね)
少女:ねえ、お姉ちゃん
水銀燈:あら、私のことかしら?
少女:一緒におかし選びを手伝って、だめ?
水銀燈:そうね、特に予定もないし・・・いいわよ。一緒に選んであげる
少女:有り難う!お姉ちゃん
水銀燈:因みに予算はどれくらいなの?
少女:これ!
水銀燈:(300円ね~、そういえばバナナはおやつに入りますかって?ネタ今の子供に通じるのかしら?)
少女:お姉ちゃん?
水銀燈:何でもないわ、行きましょう。先ずはこれよね
少女:なにそれ?
水銀燈:そうね、一言でいうなら”サクランボの味がするお餅のようなお菓子”かしら?その爪楊枝で一つ刺しながら食べるの。おいしいんだから
少女:えー、なんか美味しくなさそう。
水銀燈:おいしいの!それと、これなんてどう?ココアシガレット
少女:なにこれ~
水銀燈:うーん、簡単にいうとココア味のポッ◯ーかしら?
少女:おいしそう
水銀燈:(あとは、なにがいいかしら?ねるねるねる◯とかは絶対に不評そうだし・・・リングチョコは溶けてベトベトになりそうよね)あ、そうよ!!あれがあったじゃない
少女:?
水銀燈:あなた、ポ◯モンって好きかしら?
少女:大好き!ピカチュウ
水銀燈:そう。ならきまりね
少女:ピカチュウだー
水銀燈:そのアメを袋の粉に付けながら食べるの。ちょっとパチパチするけどおいしいわよ。
少女:ピカチュー♪
水銀燈:(あと残りは50円程度ね。適当にう◯い棒とヨーグ◯ティーで丁度いい金額ね)
少女:有り難うお姉ちゃん
水銀燈:どういたしまして、そうだ。ちょっと待ってなさい
少女:うん!
水銀燈:お婆ちゃん、そこのきな粉棒2つ頂くわね
お婆ちゃん:はいよ
水銀燈:はい、これ私の奢り。家に帰ったら食べなさい
少女:有り難うお姉ちゃん。じゃあ帰るねバイバーイ♪
水銀燈:走って怪我するんじゃないわよ
お婆ちゃん:じゃあちょっと◯◯ちゃんを家まで送ってくるから、店番よろしくねお嬢ちゃん
水銀燈:ん?ん~~???
現代でも探せば有りそうな駄菓子屋さんのお話でした