HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO 作:シロX
「え〜みるちゃん!」
「ど、どうしたのです?」
いつもよりウキウキな拓人が学校でえみるを呼び掛ける
「今度2人でハイキング行かない?」
「ハイキングです?」
「これ見て」
拓人が見せた紙は、はぐくみ市で行われるのびのびハイキングというプリントの案内だった
「一緒に──」
「遠慮するのです」
断られた。たったその一言で、拓人はその場に崩れ落ちこの世の終わりの様な絶望の表情をする
「そ、そこまで落ち込みますのですか!?」
「落ち込む…」
三角座りでそう答える。完全に意気消沈してしまってる
そんな2人の会話にとある人物が聞いて介入する
「えみるちゃんは行かないの?」
「あ、ことりちゃん!」
はなの妹のことりだった。拓人はいつもの優しいお兄さんに戻った
(拓人お兄さん、切り替えが早すぎるのです…)
「ことりちゃんはハイキング行くの?」
「はい、クラスの友達と。えみるちゃんも誘うと思って来たけど…」
ことりもえみるを誘ってハイキングに行こうとしたのだが
「えみるちゃんは行かないって。俺も行きたかったけど、代わりにお供していいかな?」
「はい、クラスの友達にも言っときますね」
2人でハイキングの話が進む中で、完全にえみるは蚊帳の外になってしまった
「ま、待つのです!」
これはマズいと思い2人を引き止める
「わ、わたしもハイキングに参加しますのです!」
「でもえみるちゃんは…」
「行きます!!」
////////
のびのびヶ原に着いて出発…の筈だったが
「えみるちゃんが居ない…」
先程まで一緒に居たのだが、急にえみるだけ居なくなったのだ
「ことりちゃん!一緒に探すよ!」
「は、はい!」
他の友達を一旦待ってもらい、2人は分かれてえみるを探す事に
「えみるちゃ〜ん!ど〜こ〜?」
叫びながら探してると、それは忘れもしない後ろ姿を目にした
「えみるちゃん発見!!」
拓人は全力疾走でえみるを後ろから抱き付く
「えみるちゃん!!」
「のわぁ〜!?」
「えみるちゃんダメだよ?勝手に居なくなったら。この拓人お兄さんは、えみるちゃんが何処居ても探し出してみせるよ!まぁでも、もうえみるちゃんから離れないけどね!好き好き!」
えみるを持ち上げ、そのまま振り回して最大級の愛情をアピールする
「た、拓人お兄さん!?い、今他の人が見ているのです!」
「そうだった!どうもありがとうございます。可愛くて!天使なえみるちゃんを見つけて頂い…て……」
一緒に居てくれた人達にお礼を言おうと、振り返りながら感謝の言葉は言おうとするのだがその人達が
「「「……」」」
「拓人お前……」
はな達だった。普段から物大人しく拓人の姿しか見ていなかったはな達からすれば、絶句する程のキャラの変わり様に何も言えなかった
「……」
「あ、あの拓人さんだよね?」
はなが恐る恐る聞くが、拓人はヘッドホンを両眼に当てて見ないフリをした
「「「隠れた!?」」」
「いやもうあかんと思うけど…」
「えみるちゃ〜ん!拓人さ〜ん!」
ベストなタイミングで一緒に探していたことりがやって来た
「ことり?」
「見つかったんですね!」
「ああ、この通り保護したよ」
(((何この切り替え…)))
何事も無かった様に、拓人はいつもの様に皆んなに接する
「それにしても、2人はこの子の知り合い?」
「うん、同じクラスの…」
「6年1組、愛崎えみるなのです!」
「クラスでハイキング行く事になって。拓人さんも一緒に付いて来てくれたの」
「本当に行くのですか?ハイキングはとっても危険なのに…」
ここまで来ても尚、えみるはハイキングする事に渋っていた
「えみるちゃんは行きたくないの?」
「その割には大きいリュックだけど」
「これは危険に備えているのです」
えみるはリュックの中を開き、拓人達に中身を物を出す
「緊急用のパラシュート、何かを叩く為のハンマー、迷子になった時に皆んなで遊ぶ用のトランプ。それからそれから…」
そんな感じで、えみるのリュックからは色んな物が沢山詰め込まれていた
「無理しなくても大丈夫だよ」
えみるは気を遣わせてしまったと思い、少し凹んでしまった
「相変わらず用心深いね。でもそんなえみるちゃんも好きだよ」
「な〜んか、さっきから拓人おかしくない?」
「ほまれ、俺はいつもの拓人だよ。何もおかしい所なんて無いよ」
「本当?」
「本当だよ」
謎の圧に押されてほまれは一歩下がった
「絶対楽しいと思うんだけどなぁ」
「貴女、信用ならないのです!」
「わたし?」
「発言に根拠の無い人は信用出来ま…」
はなに対して意見を言おうとする時、えみるの手をはぐたんが握る
「はぎゅ〜」
「えへへ〜なのです!」
はぐたんの無邪気な笑顔に惹かれて、結局えみるも行く事になった
川沿いまで歩いて休憩しながら遊んでいた
「えみるちゃんも一緒に遊ばない?」
「目を配ってないと何が起こるか分からないのです!」
そんな時、はなの腹の虫が鳴り響く
「仕方ない、おやつタ〜イム!」
「え、もう?」
「だって、おやつのバナナ楽しみなんだも〜ん」
「はなちゃん、バナナはおやつに入らないよ」
「…ってキュウリ!?何で!?」
はなが取り出したのはバナナでは無くキュウリだった
「河童の呪いなのです!」
「河童?」
「のびのびヶ原には河童伝説があるのです!ここにいると、河童の里に連れ去れ河童にされてしまうのです!」
えみるの心配性もここまで来ればちょっと心配になる
「とにかくここから早く逃げるのです!」
「もうちょっとここで遊ばな──」
「河童になりたいのですか!!」
こうなったえみるは拓人でさえ止める事は難しい
(まぁ、誰も河童になるなんて信じないよね…)
そう思っていた拓人なのだが
「河童なりたくな〜い!!」
それを信じてしまうのが野乃はなである
「わあぁっ!?何するのですか!?」
はなはえみるを抱えて川の方へ走って行く
「河童は嫌だ!河童は嫌だ!」
川の岩を跳び越えて行くが
「わぁ〜!?」
案の定、はなが滑り川へと落ちてずぶ濡れになってしまった。勿論、抱き抱えられていたえみるも巻き添い
「めちょっく!」
「ずぶ濡れになるなんて、やっぱりハイキングは危険なのです…」
「拓人さんありがとう!」
「いえいえ。えみるちゃん1人で拭ける?」
「拓人さんはわたしを何だと思っているのです」
拓人はずぶ濡れになった2人にタオルを渡していた
「次はこの石橋を渡るみたい」
気を取り直して、拓人達はルートに従って石橋の前に着いたのだが
「ストーップなのです!」
「今度は何?」
「皆んなで渡ったら、重さに耐え切れず崩れ落ちてしまうのです!」
「えみるちゃん、いくら何でもそれは無いと…」
「きちんと渡れるか確かめる必要があるのです!」
えみるはハンマーを取り出して、トントン石橋を叩いて確認した
「ん?…何この看板。『渡るな危険!』?」
拓人が足下に落ちてる看板を拾ってると、石橋が崩れ落ちた
「「「「えぇ〜!?」」」」
これには全員が驚いた
「凄い用心深さ!『石橋を叩いて渡る』ってこういう事だったのね!」
「本当だ凄い…って壊しちゃ駄目でしょ!」
しかし、えみるが石橋を壊してしまった事によりこれ以上先は行けなくなってしまった
「他のルートを調べてあるのです。安全に進むのです」
「あっ…」
「はなちゃんどうしたの?置いて行かれるよ」
「ま、待ってよ〜!」
次に着いた場所は綺麗な花が咲き誇るお花畑
えみるも、ここまで来るのに何事も無く来れて一安心する
「このお花可愛いね」
ことりのクラスメイトも、花を見て触ろうと手を伸ばすも
「ストーップなのです!お花に触っちゃ駄目なのです!」
「可愛いのに何で?」
花には触らず離れて行ったが、文句を言う友達にえみるは顔を暗くしてしまう
「は〜ぎゅ〜、は〜ぎゅ〜」
「駄目だよはぐたん」
「どうしたの?」
「アザミの花は棘があるから危ないの」
「アザミ?それって、さっきことりちゃんの友達が触ろうとした花」
「あっ…!」
拓人の言葉ではなはようやく気付いた
「そっか、えみるが友達の事良く見てるのって…」
花畑を抜けて広い場所へと出ると、トランペットの音が聴こえる
「ひなせ君!」
「野乃さん来てたんだ」
トランペットを吹いていたのは、はな達のクラスメイトである『阿万野ひなせ』だった
「ひなせ君もハイキング?」
「うん。こういう開けた所で演奏するの気持ちいいからね」
「吹奏楽部だもんね」
「去年より良い音出してるね」
「拓人先輩!」
「2人知り合いなの?」
拓人とひなせがあまりにも仲が良いのを気付いて疑問に思った
「拓人先輩は元吹奏楽部。指揮者をしていたんだよ」
「えぇ!?知らなかった!」
「それに色んな楽器も使えるから、僕達後輩皆んなに指導もしてくれてたんだよ」
「でも、それだけ中途半端って事なんだけどね」
頬をポリポリと掻いて照れ隠す
「ん?でも、何で吹奏楽部を辞めたの?」
「……」
「あ、あれ?」
「それより、折角だし歌でも歌う?ひなせはトランペット、俺はいつも持ち歩いてるハーモニカがあるから演奏しながら歌えるよ」
拓人ははなの質問に逃げるように提案した
「丘を越え行こうよ♪口笛吹きつつ♪」
皆んなでピクニックを歌い奏でる
そんな中、えみるだけが歌わずに木陰に隠れていた
「えみるも歌おう」
そんな様子に拓人とはなは一緒に歌おうと誘いを掛ける
「歌わないのです。歌うと河童が来るのです」
「えみるちゃんここは山の中だよ。流石に河童は…」
その時、木の上から猿が降ってきた
「「「うわっ!?」」」
拓人はビックリしてハーモニカを手放してしまい、猿がハーモニカを手に取って遊び始める
「さ、猿?」
そして猿は、ハーモニカを持ったまま森の奥へと帰ってしまった
「あっ!そのハーモニカだけは駄目なのです!返して下さいのです!」
「えみる待って!」
「ふ、2人共!?」
えみるは、ハーモニカを持った猿を追いかけ、はなはそのえみるを追い掛けて行ってしまった
「2人共危ないよ!」
拓人達もその跡を追い掛けるのだが見失ってしまった
////////
「いないのです」
追い掛けてたはな達も猿を見失ってしまった
「しょうがないよ。皆んなの所に帰ろっ…あれ?ここ何処?」
「も、もしかして迷子なのです〜〜!!」
猿を追い掛けるあまりに、自分達が道に迷ってしまった事に気付いた
「愛崎えみる一生の不覚なのです。大切なハーモニカに夢中になって、自分が迷子になるなんて…」
「大切なハーモニカ?」
「は〜ぎゅ」
「「あっ!」」
目を離してる間に、はぐたんは穴が空いてる近くの花を取ろうと近付いていた
「はぐたん!…危なかった」
えみるがはぐたんを抱き抱えて落ちずに済んだけど
「危な〜い!」
後ろからはなが勢い良くぶつかり、3人仲良く穴の中へと滑り落ちていった
一方で拓人達は、逸れたはな達を捜索していた
「何処行っちゃったんだろう?」
「まぁ、これくらいいつもの事です」
「はなは分かるけどえみるが?」
「プールの授業の日に溺れるからって水を抜いたり」
「キャンプファイヤーした時も、火事になるからって消してたよね」
学校でもえみるの心配性は激しかった
「大変だね」
「えみるちゃんは、いつでも何かに必死です」
「そういう一生懸命なとこ、何だかはなと似てるね」
考えてみれば、はなと同じようにえみるも人の為に何かをしてあげる、心優しい性格の持ち主だった
しかし、それが空回りする事もあり疲れる人も
「身近にそんな人が2人も居て、わたしが1番大変です」
「はは…さあやちゃん達が思うより、確かにえみるちゃんの相手も少し大変だよね。実際、ハーモニカの為に突っ走って行っちゃったからね」
「そういえばえみるちゃん、『そのハーモニカだけは』って言ってだけどあのハーモニカに何かあるのですか?」
「それはね────」
「ごめんえみる…」
「馴れ馴れしいのです!呼び捨てにしないで下さい!」
思ってた以上に穴は深く、到底登って出られる高さでは無かった。そんな事もあり、えみるは不安な気持ちになり始める
「やっぱり来なければ良かった。皆んなに迷惑を掛けてしまったのです。わたしはダメダメ人間なのです」
自分を責めるえみるだが、はなはそんな事は思っていなかった
「皆んなの為に頑張ってたじゃん。あの花に棘があるって知ってたから、友達が怪我しないように守ってあげてたんだよね?友達の為に頑張れるえみるは凄いよ」
「頭の中でハイキングのシュミレーションをする時、次から次へと危険が襲い掛かって来るのです。クラス皆んなのハイキングを、最高の思い出にしたくて……皆んなを守りたかったのです」
只それだけの理由だった。しかし、言葉足らずのせいもあり中々上手くいかずにいる。更には、現在進行形で迷惑を掛けている
心の中で渦巻く感情がえみるを押し潰そうとしている
「カッコいいね!えみるは、隠れて皆んなを守るヒーローなんだね」
「わたしが、ヒーロー?」
自虐的になるえみるに、はなはカッコいいと言う。人を助けるヒーローと評して
「〜〜っ!///」
「照れてる、可愛い!」
ヒーローと言われるのが嬉しかったのか思わず顔を隠してしまう
「て、照れてなんかないのです!」
「ヒーローってのは、誰にも知られず人を助けるもんだからね〜」
「貴女、ヒーローの気持ちが分かるのですか?」
「貴女じゃないよ、『はな』だよ」
「はな…」
「ひとつ気になってる事言っても良いかな?拓人さんが持っていたハーモニカ、何であれが大切な物なの?」
さっきえみるが何気無く言った言葉に不思議に感じていた。あれは拓人の物だ。えみるが「大切」と言うには少し変なのだ
「あのハーモニカは、拓人さん…拓人お兄さんとの大切な思い出の楽器なのです」
/////
それは、えみるがハーモニカを知らないくらい幼い時
『──たくとお兄さん、それは何なのです?』
『──これ?ハーモニカ。穴に向かって息を吹き掛けると音が鳴る楽器なの』
まだ幼いえみるに、ハーモニカについて教えてあげる
『──きれいな音がなったのです!』
『──やってみる?』
拓人はえみるにハーモニカを貸してあげた。えみるは、わくわくしながら息を吹き掛けるも上手に吹けなかった
『──たくとお兄さんみたいにふけないのです…』
『──なら一緒に練習しようか』
『──はいなのです!』
/////
「それから、そのハーモニカでずっと練習をしました。勿論、それ以外にも思い出ではあるのです。嬉しかったり、楽しかったり、悲しかったり、凹んだりした時は、いつも拓人お兄さんが隣で吹いてくれたのです」
拓人と話をするえみるの表情は嬉しそうだった
「あのハーモニカは、わたしと拓人お兄さんを繋げてくれた大切な楽器なのです」
「えみるは拓人さんの事が大好きなんだね」
「だ、大好きって!?べ、別にそういう訳では…」
「違うの?」
「い、いえ……大好き、なのです///」
先程照れた時より顔に熱を持ち赤く染まる
「本当に大好きで、胸が張り裂けそうなくらい」
「恋しちゃってる?」
「恋、ですか?そう、かも知れません。わたしは、拓人お兄さんに恋してるのです///」
拓人の事で盛り上がる中で、はぐたんがぐずり始める
「もうすぐミルクの時間!ヤバい、ミルク今無い!」
「は〜ぎゅ〜!」
とうとう泣き出してしまった
「あわわわ!」
「ストーップなのです!わたし達が慌てると余計はぐたんが不安になるのです」
泣くはぐたんに、えみるは笑顔を向けてリズム取り出す
「丘を越え行こうよ♪口笛吹きつつ♪」
えみるがその綺麗な声で歌い出した
それを聴いたはぐたんは、泣くのが収まり笑顔が戻り始める
その歌声は穴の外へと響き
「この声…えみるちゃんだ!」
「行こう!」
拓人がいち早く気付き、声のする方へと走って行く
そこでようやく、はな達が落ちた穴に到達出来た。えみるが用心として持っていたロープを使って、引き上げてはな達が無事脱出する事が出来た
「ふぅ〜!助かった〜」
一安心…とも思ったが地面が突然地面が揺れ動いたのだ
「オシマイダーや!」
「危ないから2人はここで待ってて!」
えみるにはぐたんを任せて、拓人達はオシマイダーの所へ向かって行く
「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」
「「「輝く未来を抱きしめて!」」」
「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
今度のオシマイダーは、キュウリを片手に持った河童の姿だった
「オシマイダー!」
「ウッ!」
一般人に向けてキュウリが振り下ろされる直前で、エールがそれを受け止める
「プリキュア!?どうしてここに!?」
「ヒーローは皆んなを守る為に、何処でも駆け付ける…の!」
そして押し上げてオシマイダーを後退させる
「オシマイダー!」
今度はキュウリを投げ付けて攻撃する
「拓人さん!」
「ありがとうアンジュ!」
拓人は、アンジュからミライクリスタル・ネイビーを受け取る。
そして胸の内から新たな楽器が生まれた
「クリスタルグロッケン!」
拓人の周りに、幾つもの鍵盤が現れて浮遊する。そして、両手に持つマレットの1つにミライクリスタル・ネイビーをセットする
「ウィング・キャロル!」
鍵盤が幾つも並列に並び攻撃を受け止めた
「せ〜のっ!」
そして、その状態からマレットで鍵盤を叩くと反射してオシマイダーに返す
「オシマイ!?」
返したキュウリがオシマイダーを倒す
「拓人!」
今度は、エトワールからミライクリスタル・オレンジを受け取る
「マックスティンパニ!」
更に楽器も生まれた
「ハッ!」
拓人は、ティンパニのヘッドを投げ付けてオシマイダーのお腹にくっ付けた。
そして、桴を両手に構えながらヘッドを付けたお腹へと走る
「アストラル・アラベスク!」
両の桴を思いっ切り叩き付けて、オレンジ色の衝撃がオシマイダーの身体中を走り湖へと吹き飛ばした
「エール今だよ!」
「フレフレ!ハート・フォー・ユー!」
「ヤメサセテモライマ〜ス」
「プリキュアカッコいいのです!…ヒーロー!」
えみるは木陰に隠れてプリキュアの活躍を覗いていた
「でも、何で拓人お兄さんも?」
だが、見ていた場所が悪かったのか拓人の活躍は視界に入っていなかった
////////
オシマイダーも無事浄化出来、何とかスタート地点に戻って来られた
「えみるちゃ〜ん!」
そこで待っていたのは、ことりとクラスの友達達だった
「皆んな無事なのですか」
「迷子になってたのはえみるちゃんだから…」
「…迷惑かけてごめんなさい」
色々と皆んなに言っておいて自分は迷子。流石に申し訳無いと思うばかり
「でも、えみるちゃんの歌で見つけれたんだよ」
「そうだったんだ。えみるのお陰で助かった〜」
皆んなから、歌声の事を褒められた。でも、その中でも1番反応したのが
「やっぱりえみるはヒーローだね!」
はなが言った「ヒーロー」の単語だった
「ハイキングはハプニングの連続でしたが、ありがとうございました…はな
「えっ!」
「はな先輩に会えて良かったのです!」
「はな…先輩!はぐっと!」
先輩呼びに嬉しかったのか、えみるに抱き付く
「さてと、そろそろ帰ろうか。俺は小学生組と一緒に帰るよ」
「うん!また明日!」
////////
「拓人お兄さんごめんなさい…」
「急にどうしたの?」
帰り道、えみるが拓人に謝ったのだ。只、謝られる理由が見つからず困惑するばかり
「大切なハーモニカを結局…」
「そんな事気にしなくても良いのに。それよりも」
拓人はえみるの頭を優しく撫でる
「えみるちゃんが無事で良かった。それだけで充分だよ」
「あ、拓人さん」
ことりが拓人を呼んだ。何かと思い近付くと
「「あっ!」」
ハーモニカを奪って行った猿が戻って来たのだ
そして猿は、ハーモニカを拓人に返して山へと帰って行った
「無事に戻って来ましたね」
「やけに器用な猿だね」
「「…フフッ」」
2人は互いに見合って笑いが溢れる
「帰ろっか」
「はいなのです!」
拓人とえみる、2人は仲良く手を繋いで家と帰るのであった
色々とハプニングのあったハイキングだったが、えみるにとって大切な思い出となった
2個目のミライクリスタルからも、新武器に新技!
えみるの登場=拓人キャラ崩壊
後、意外と内容が多くなった!何気に、えみるも皆んなの前でお兄さん呼びをしていた!
そしてハーモニカに関しても触れていきました。全体通して触れていきますので、実はお飾りアイテムではないです!
ここまでの拝読ありがとうございました