HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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この回のエール無茶好き!!

ではスタート!


第12話 なりたいわたし!奇跡のメロディソード!

あれから急いで、はぐたんをビューティーハリーで休ませた。

熱は下がったが、体調は未だに良くはならなかった

 

「はぐたんのアスパワワを、あの時全部使てしもたんやな」

 

「ごめんねはぐたん!わたしのアスパワワ全部あげるから!だから目を覚ましてお願い!」

 

そんなはなの願いも無情

 

「今、俺らに出来る事は何も無い」

 

「…わたしのせいだ。わたし、プリキュアもう出来無い!」

 

はなはプリハートを置いて、その場から逃げるように飛び出そうとするが、ほまれが腕を掴み止める

 

「待ってよ、マジ意味分かんないんだけど」

 

「だって、わたしのせいだもん。はぐたんにこんな苦しい思いをさせて、プリキュア失格だよ!」

 

「失格って、大袈裟な」

 

「わたしには…」

 

 

『──応援なんて誰にでも出来る』

 

 

はなの脳裏によぎったのは、アンリに言われた言葉。その言葉の意味が、もっと今のはなを苦しめさせている

 

「わたしには何にも無い」

 

「そんな事無いよ!」

 

「そんな事ある!わたしはさあやとほまれとは違うもん!だからプリキュアにもなれなくなっちゃったんだ!……きっと、もっとプリキュアにピッタリな子が他にもいるんだよ。はぐたんをきちんと守れる子が…」

 

ほまれの手を振り解き退出しようとする時

 

「おい!それがお前のなりたい野乃はななんか?」

 

「…ごめんね」

 

ハリーの最後の説得も届かず出て行ってしまった

 

「さあやちゃん、ほまれちゃん。あとは2人に任せても良いかな?俺やハリーが下手に言うより2人なら…」

 

「はい、ここは任せて下さい!」

 

「言われなくてもそうする」

 

 

 

 

 

 

 

////////

 

次の日の朝

 

拓人は1人ではぐたんの様子を見に来ていた

 

「ハリー、はぐたんの具合いは?」

 

「まだ…」

 

「そうか」

 

拓人はミライパッドを持って操作し始める

 

「何かはぐたんが元気になるヒントでもあれば…なんて」

 

そんな冗談を口にしてると、ミライパッドの画面が急に変わった

 

「ハリーこれ…」

 

 

 

「どうしたの?」

 

急いで皆んなを呼び説明する

 

「実はミライパッドが急に。これ、のびのびタワーだよね?」

 

「はぐたんを元気にするヒントがあるかも!」

 

「はぐたん…」

 

「どうするはなちゃん?」

 

はなは、はぐたんを抱き抱えて皆んなでのびのびタワーに行く事にした

 

 

 

 

 

タワーでは、吹奏楽部が演奏会をしていた。恐らく、ミライパッドが示していたのはこの演奏会

 

「ひなせ君言ってた。楽器一つ一つの個性が合わさって、想像を超えた素敵な音が奏でられるんだって…」

 

はなは静かに、はぐたんに心音を聴かせて1人話し掛ける

 

そしてさあや、ほまれも加わり3人一緒にしてると

 

「はぎゅ…」

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

はぐたんが目を覚ました

 

「は〜ぎゅ〜、は〜ぎゅ〜!」

 

「はぐたん、ミルク欲しいんだね」

 

「わたし、準備して来る!」

 

起きた早々にはぐたんはミルクを求める。そしてそれをはなが準備をしに行った

 

「あとは、はなちゃんが変身出来れば全て解決だね」

 

残る問題も一つ、そうひと段落ついていたら

 

「オシマイダー!」

 

外からオシマイダーの声がした

 

 

 

 

 

////////

 

「守らなきゃ!」

 

しかし、はなの頭に変身出来なかった時の映像がフラッシュバックする

 

「あっ…」

 

「出来るよ!」

 

「フレフレはな!」

 

「自分を信じて!」

 

不安を抱えるはなに、3人はそれを吹き飛ばす言葉を掛ける

 

その言葉に押されてはなは、その想いを胸に変身する

 

「何でも出来る!何でもなれる!」

 

 

 

「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」

 

「「「輝く未来を抱きしめて!」」」

 

「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

 

 

「プリキュアになれた!やっぱめっちゃイケてる!」

 

トラウマを乗り越えキュアエールに変身出来た

 

「プリキュアァァ…オシマイダー!」

 

そんな喜びも束の間、オシマイダーの攻撃が襲い掛かるが4人は散らばり避ける

 

「フレフレ!ハート・スター!」

 

エトワールが牽制で技を放つが、それを片足だけで受け止め押し返して来た

 

「ミライクリスタル寄越せェェェ!!」

 

そのまま地面を抉りながら攻撃へと移す

 

間一髪の所で避けるも次の攻撃が来る

 

「フレフレ!ハート・フェザー!」

 

アンジュもバリアーで防御するも容易く打ち砕かれた

 

「ブーケトランペット!」

 

「拓人さんお願い!」

 

「アグレッシブ・エスプレッシーヴォ!」

 

今度は拓人の連続光弾

 

「プリキュアァァァ!!」

 

しかし、それすらも蹴りで全て彼方へ弾き返された

 

「俺達の技が通用しない!」

 

「パワーも桁違いです!」

 

「クリスタル寄越せェェェ!」

 

オシマイダーの足技に翻弄され防戦一歩

 

「デュアルクラリネット!」

 

拓人が上から叩き付け

 

「「「ハァァッ!!」」」

 

エール達が息を合わせて蹴りを入れるも

 

「うわァァ!!」

 

「「「キャアァァ!!」」」

 

それをもろともせず、逆に反動を付けて壁に叩き付けた

 

オシマイダーの力は4人を圧倒し、攻撃すらままならない程苦戦する

 

そして被害は街から一般市民へ

 

「危ない!」

 

崩れる建物が一般市民へ落ちていく。それを拓人がブーケトランペットで砕くも、一部取りこぼした

 

「しまった!!」

 

そしてその下には、偶々その場に居たことりとえみるへ

 

だが、ひとつの影が落ちる建物を受け止めた

 

「大丈夫だよ、わたしが守るから。早く逃げて」

 

「貴女は!」

 

「わたしは逃げない。わたしは…プリキュアだから!!」

 

エールは天高くジャンプする。ピンク色の輝きを纏いながら

 

「やぁぁぁああ!!」

 

襲って来るオシマイダーに、直接崩れた建物をぶつける

 

「皆んなの笑顔が好き。皆んなを元気にしたい!フレフレ皆んな、フレフレわたしーー!!」

 

エールの想いが強く高まり、胸の内から新たなミライクリスタル「ミライクリスタル・ローズ」が生まれた

 

そして、ミライクリスタル・ローズは姿を変えて剣の形となった

 

「あれは!プリキュアの剣や!」

 

「「エール!」」

 

「その剣は?」

 

虹色に輝く刀身の剣はエールに力を与えていた

 

「ウワァァァ!!」

 

オシマイダーが距離を詰めて来た。エールは剣を前に翳すと、虹色のオーラがオシマイダーを押し返して動きを封じた

 

そしてチャンスだと思い、エールは剣を大きく振りかざしてオシマイダーに斬りかかろうとする

 

「ハァァァッ!」

 

しかしその直前

 

「…ッ!?駄目!」

 

振り下ろす動作を強引に止めて、オシマイダーにぶつかった

 

「エール!どないしたんや!?」

 

エールは見てしまったのだ。オシマイダーとなって、何かに恐怖するチャラリートの姿を

 

「違う…これは、わたしのなりたいプリキュアじゃない!」

 

「アアァァァ!!クルシイィ!苦シイィ!心がァァァ!!」

 

苦しみ始めるチャラリート。その姿は、先程まで悩んでいたエールと重なってみえた

 

「オレいつも中途半端ァ!ナンにも出来無イ、ナンニモナレナイ、ナンニモガンバレナイ!オシマイダー!!」

 

チャラリートの身体は小さく縮こまり、前の姿と同じ大きさくらいに戻った

 

「オレには何の才能も無い、何で俺は何も持って無いんだ…。オシマイダー……」

 

そんな姿を見てエールは、剣を捨ててチャラリートの元へと走って行く

 

そして優しく包み込む様に抱き付いた

 

「心が苦しむの分かるよ」

 

「オイ、ハナセェ!」

 

「わたしもそうだもん。わたしも頑張れない時もある。宿題サボっちゃった事もあるし、人参とグリンピースよけちゃった時もあるし」

 

「ヤメロオォォォ!!」

 

エールから溢れ出るアスパワワがチャラリートを癒していく

 

「大丈夫だよ。その気持ち、わたしが抱きしめるから!」

 

そんなエールの前にプリキュアの剣が浮遊する

 

「違うよ。必要なのは剣じゃない」

 

エールが欲したのは「倒す」力じゃない。「笑顔にする」「元気にする」、そんなありふれた優しい力だった

 

プリキュアの剣は、形を変えて新たな姿「メロディソード」が現した。それはアンジュ、エトワールにも現れた

 

「これがわたしの応援。わたしのなりたいプリキュアだ!」

 

 

 

「「「ミライクリスタル!」」」

 

「エールタクト!」

 

「アンジュハープ!」

 

「エトワールフルート!」

 

3人が奏でるメロディがアスパワワを増幅させる。それぞれ違う音色を出し、3人でひとつのハーモニーを奏でる

 

「「「心のトゲトゲ飛んで行け〜!」」」

 

「「「プリキュア・トリニティコンサート!」」」

 

 

「心が温けぇ…俺にも、未来が…」

 

「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」

 

虹色のエネルギーがチャラリートを浄化した

 

 

 

「あれが、3人のハーモニー…」

 

拓人は、腰にぶら下げてるハーモニカを強く握り締めた

 

 

 

 

 

////////

 

「わたし、はぐたんがとってもとっ〜ても大切だよ!はぐたんが笑ってくれると嬉しい!はぐたんの笑顔の為なら頑張れる!はぐたん大好きだよ」

 

「ま〜」

 

「?」

 

「ま〜ま〜」

 

「えぇぇぇ!?」

 

はぐたんが喋った事にはなは驚いた

 

「ママ言うたで!?」

 

「確かにママって言ってる」

 

「はな良かったね」

 

「これも記念だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕陽の中、新しい記念を見つけ未来へ進んで行く




オリ主、今回も目立たず!

次回のパジャマ回は飛ばします
理由は聞かないで!!

ここまでの拝読ありがとうございました
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