HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO 作:シロX
誰に?
知らない
ではスタート!
「色んな事があったけど、ルールーちゃんが帰って来てくれて良かったね」
「うん!今日の晩ご飯は何かな〜?」
全ての事が終わりルールーを連れて帰ろう。そう思っていたのだが
「やはり、わたしは帰れません」
「何で?」
「わたしは、貴女の母・野乃すみれの記憶を操作して家に潜入しました。勿論記憶は元に戻します。しかし、その結果わたしは100%野乃家を追い出されるでしょう」
「そんな事…」
はなが否定する時、少々タイミングが悪く野乃家全員がはな達を迎えに来た
「無事だったのね!良かった!」
どうやらルールーとの戦闘で大騒ぎしたらしく、それを心配して探しに来てくれていた
「行くよルールー」
独り輪の中に入ろうとしないルールーの手を引っ張り連れ出す
そしてすみれと相対したルールーは
「──っ」
操作していた記憶を元に戻した
「そっか、全部思い出した」
「ごめんなさい。本当にわたしは…」
「ママ、ルールーは!」
「ぎゅ〜!」
すみれは2人をハグした。これに何の意味があるのかは分からない。けれどもそれは暖かく、優しいものだった
「帰りましょう」
ルールーは拓人の方へ目を向けた
拓人は只、手を振って「また明日」。その一言だけ言って野乃家は仲良く帰って行った
「後の事は、はなちゃんに任せて俺達も帰ろうか」
「そうやな。流石に今日は疲れたわ」
「ハリー何かしたっけ?」
「何言うてんねん!?お前らを助けたやろ!」
「そうだった?」
ほまれとハリーのやり取りを見ながら、残った皆んなも帰宅した
////////
そして次の日の学校
「何これ?俺宛?」
拓人の机の上に1枚の置き手紙があった
「『お昼休み、中庭にて待つのです。』?」
そんな手紙を持って中庭に行くと、そこにははな達4人も一緒に居た
「あれ?はなちゃんどうしたの?」
「拓人さん。あの実はこれ…」
どうやらはな達も同じようにで中庭に呼び出されていた
差出人不明の人物はまだ見当たらない。探すように周りを見渡していたら
「いらっしゃいましたね!」
「えぇ〜!」
現れた。その人物は、キュアえみ〜るの格好をしたえみるだった
「えみる…」
「やっぱりえみるちゃんだったんだ」
「わたしは見てしまったのです!皆さんの秘密を!」
「秘密ってまさか…言っちゃ駄目〜!」
はなは青筋を立てながら叫ぶもえみるの口は止まらない
「貴女達がプリ──」
「──ッ!」
しかし、それをルールーが直前でえみるの口を塞いで取り押さえた
「し、失礼しました〜!!」
拓人達は急いでこの場から離れる為、えみるをビューティーハリーへと連行した
「本当に見ちゃったの?」
「見たのです!3人がプリキュアから戻る所!後、このネズミがベラベラと喋るところも!」
本当に全部見られていた。しかもプリキュアだけではなく、ハリーの事も全て。ここまで知られては誤魔化し切れない
「絶対言うたらアカンで!正体隠して皆んなの為に戦う。それが──
「ヒーローなのです!」
「わ、分かっとるやないか」
取り敢えず秘密は守ってくれるの事。そこに関してはハリーはホッとした
「でも、拓人お兄さんまで一緒に行動していたなんて少し意外なのです」
「ま、まぁ成り行きで…」
「あの!皆さんにお願いがあるのです!」
えみるのお願いというのは、プリキュアとして活躍する皆んなの日常風景を目にしたいとの事
ほまれはスケートで練習する所、さあやは演技の練習とえみるとルールーの2人で見学させてもらっていた
「しかし驚いたのです。ルールーが先にプリキュア修行を始めていたとは」
「何の事です?」
「ルールーの事は全てお見通しなのです。隠しても無駄なのです。な・ぜ・な・ら、わたしはルールーの親友なのです!」
「そうなんですか?」
えみるの思い込みで勝手に話がトントン拍子で進んでいた。ルールーも訳が分からず真顔で返答してしまう始末
そんな時、草むらからはなが泣きながらやって来た
「皆んな手伝って〜!」
はなのお願い事は、来週にある歌のテストの練習に付き合って欲しいとの事。一度学校に戻ってえみるが伴奏をする事になった
「音が外れてます」
しかし、えみるのダメ出しは厳しいもの。多少のズレも許さないといったところだ
「どうやらえみるは絶対音感があるようです」
「じゃあじゃあ拓人さん!」
「う、うん」
拓人は後ろに向いて適当にハーモニカを吹く
「『レ』ですね。拓人お兄さん少し意地悪しませんでした?」
「バレちゃった?確かに『レ』を吹いたけど半音ズラしたんだ」
「えみるって小さい時から音楽やってたの?」
「はい!音楽は心を自由に羽ばたかせる事が出来ると、拓人お兄さんが言っていましたのです!」
絶対音感も拓人が音楽を進めて、それがえみるの隠れた才能を引き出した
「ねぇ、ルールーも一緒に練習しよう」
「わたしがですか?」
ルールー的にはあまり気の乗らないまま歌を歌う事になった
「どう…でしょうか?」
「音程はとても正確です。ですがその…心に響かないというか…」
ルールーの歌はとても機械的なものだった。それ故に、「音程しか合っていない」の印象で終わった
「ごめんなさい…やっぱりわたしには無理です。分からない…心、分からない、分からない…」
「ルールーちゃん?」
ルールーの様子がおかしくなる。心を理解しようとする程、自分自身を苦しめて最後は
「システムエラー」
パンクしてしまった
ルールーは機能停止になり倒れてしまった
「ルールーちゃん!?ルールーちゃん!」
「拓人さん、急いで保健室に!」
拓人はルールーを抱えて保健室まで走った
「ルールーちゃん…」
目覚めぬルールーを心配しながら、拓人は保健室から出ようとすると入れ違いでえみるが入る。そのえみるも何やら暗い様子だった
「えみるちゃんも心配か」
「それもあるけど…喋っちゃった」
「え?何を?」
「ルールーについて。全部」
拓人が席を外してる間に、えみるにルールーの事全て話したのだ。未来の事、アンドロイドである事を
「余計な事だったかな?」
「そんな事は無いよ。どちらにしろ、これからルールーと付き合って行くならいつか知る真実だよ。それが早いか遅いかだけ」
////////
次の日、ルールーは拓人とさあやと一緒に今日も歌の練習をしていた
「駄目です。心が篭らない」
いくら練習しても思う通りにいかない
「わたしも考え過ぎて、いいお芝居が出来なくなるの。でも上手く出来た時は、何も考えなくても胸の奥から想いが湧き出る。きっと、それが心」
「焦らなくてもいいんだよ。ゆっくりとやっていけば」
2人はルールーを励ましていると
「あれは!」
遠くでオシマイダーの姿を見つけた。急いで変身して現場へと駆け付ける
「すっかりヒーローぶっちゃってルールーちゃん」
「オシマイダー!」
4人は正面からオシマイダーと激突する
「うりゃ〜!」
エールがオシマイダーを投げ飛ばしてアンジュとエトワールが追撃を仕掛ける
「フェザー・ブラスト!」
「スター・スラッシュ!」
「お着替えよ!」
オシマイダーに2人の技が当たる直前で姿を変えた
しかし、何事の無く技は直撃した
「目標温度上昇中…マズい!避けて!」
ルールーが分析して危険信号を呼び掛けるが、それと同時にオシマイダーは先程放った2人の技に加えて自分の力も上乗せして跳ね返して来た
「ッ!」
咄嗟に拓人がプリズムシンバルで防御するのだが
「グッ…ウゥ…ッ」
跳ね返った攻撃を受け流す事も出来ずに破られてしまった
エールも3人の所へ駆け寄ろうとするも、上から襲って来るオシマイダーに気付けずに4人纏めて踏み潰されてしまった
「残念ね〜、仲間を守らなくて…ってか仲間って何?笑わせないで!本気でヒーローになれるとでも?心の無い機械人形のくせに」
今まさに気にしてるそれをパップルはズカズカと言い放つ。何も言い返せない。それは本当の事だと決め付けようと思っていた
「あるのです!ルールーには心のがあるのです!心があるから悩んでいるのです!心があるから音楽を素敵だと言って下さいました!心があるから……わたし達は親友なのです!」
決め付けようとしていた。けれど、それをえみるが許さなかった。言葉ひとつひとつに想いを込めて、ルールーの内に秘める心に響かせる
「「「「ハァァァッ!!」」」」
潰されたと思われた拓人達が踏ん張ってオシマイダーを持ち上げる
「友情の邪魔するなぁぁぁぁ!!」
エールの気合いの入ったアッパーがオシマイダーを天高く飛ばした
「いくよ!」
「「「ミライクリスタル!」」」
「エールタクト!」
「アンジュハープ!」
「エトワールフルート!」
「「「心のトゲトゲ飛んで行け〜!」」」
「「「プリキュア・トリニティコンサート!」」」
「ヤメサセテモライマ〜ス」
「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」
「やっぱり、プリキュアはカッコいいのです!」
「えみるも…」
「えっ?」
「何でもありません」
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「これは…?」
「前に聴かせた曲に歌詞を付けてみたのです。一緒に歌いませんか?」
後日、えみるはルールーと一緒に自分が作詞作曲した曲を歌おうと誘う
「ルールーと歌いたいのです」
そして、えみるがリードしながらルールーと共に歌う。その音楽はどこまでも広がり
「2人の心が溢れ出す」
「えみるちゃん、ルールーちゃん」
音楽が2人を繋ぎ合わせた
次回も簡素で終わっちゃう可能性大ですわんわん
ここまでの拝読ありがとうございました