HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO 作:シロX
最近そればっかしか言ってない気がする…
ではスタート!
「ファッションショーに出演してほしい?」
えみるとルールーが歌い終わった後、アンリが訪ねて来てそうお願いされた
「僕も今回から特別にモデルとして出演するんだ」
「へぇ〜、でも何でまた急に?」
「僕が出るだけじゃ当たり前過ぎるでしょ?もっと面白くする為に、ちょっとノイズを立てたいと思ってね」
「ノイズ?」
「新しい才能」
アンリは目星を付けて此処へやって来た様だ。その相手というのが
「君と君、えみるとルールーだっけ?」
「えっ!?」
「わたし達ですか?」
「なん…だと…!?」
「何で君まで驚くの?」
えみるとルールーなら分かるが拓人まで驚く
「アンリ君、良く考えてみて。天使に更に着飾る行為をするという事は、大天使になるって事なんだよ!」
「は、はぁ…」
「ルールーちゃんだって顔立ちは良し、スタイルは抜群。こんな2人が掛け合わさったらどうなると思う?」
「どうなるの?」
「俺が死ぬ」
1人、頭がお花畑になる様子を引き攣りながらほまれに聞く
「拓人ってこんな感じだったっけ?」
「えみるに関するといつもこう。混ぜるな危険って事」
「でも拓人お兄さん、わたしはちょっと…」
少し不安気味なえみるだが、拓人は両肩を掴み顔を近付ける
「俺はえみるちゃんの可愛い姿が見たいんだ」
「ですからわたしは…」
「見たい」
「あの…」
「見たい!」
そんな熱心な目に向けられて断れる筈もなく
「…分かりました」
渋々えみるは出演する事になり、拓人は大きくガッツポーズを取る
「あれは重症だね」
「重症で済めばいいけど」
この日、アンリは拓人の知られざる一面を知った
////////
そしてそれぞれの準備を終えてショー当日
ショーのタイトルも今の2人にとても似合っていた。「女の子もヒーローになれる!」そんなタイトル
「2人共可愛い過ぎる…」
「ありがとうございます」
「俺、今日を生きていけるかな」
「この状態に慣れてしまった自分が恐ろしいのです…」
2人の可愛さ溢れる姿に悶えてると1人の男性が近付く
「えみる何してるの?」
「お、お兄様…」
どうやって嗅ぎつけたのか知らないが、正人が3人の前に現れた
「帰ろうえみる。何これ?『女の子もヒーローになれる!』おかしいよね?ヒーローって男の為の言葉だよ。女の子は守られる側だろ。言葉は正しく使わなきゃ」
急な事でえみるはたじろいでしまう
「女の子はヒーローにはなれない。前も言っただろ。さぁ帰るよ」
強引にえみるの手を引いて帰らそうとする
「正人君いい加減にしなよ」
拓人がその手を離させたタイミングで
「待て〜い!」
準備をしていたはながやって来た
「あのはなちゃん?」
「誰の心にだってヒーローはいるんだよ!人の心を縛るな!」
はなは正人の前に出て豪語した。けれども、それだけでは正人を動かすには足りなかった
「相変わらず君、つまらない事言うね」
だからアンリが出て来た。先程の会話を聞いて、アンリも感化されドレスに身を包み正人の前に現れる
「若宮君…ハハッ!何その格好?」
「ドレスだよ」
「それは分かるよ。何でそれを、君が着てるのかって聞いてるんだよ」
「凄く素敵だって思ったからだ」
「君男だろ?」
「だから何?」
正人の言う通り、アンリが着てるのは男性が着るよりは女性の方が合ってるものだ。しかし、だからと言ってアンリはそんな常識に囚われる人ではなかった
「僕は自分のしたい格好をする。自分で自分の心に制約を掛ける。それこそ時間…人生の無駄」
そう言い切った
「さぁ行くよ」
正人は何も言い返す事が出来ず、唖然と背中を見る事しか出来なかった
「アンリ君、少し言い過ぎじゃないの?」
「君は君で、もう少しハッキリ言った良いよ。他人に対して甘いし、その方が楽だと思う」
「俺、そういうの苦手だし嫌なんだよね」
拓人は客席方へ移動し、ハリーとはぐたんと合流する
「お待たせ」
「楽しみやな」
「えみゆ!るー!」
ショーも始まり、トップバッターはえみるとルールーの2人だったが
「オシマイダー!」
オシマイダーが現れてショーどころじゃなくなった
「嘘やろ!?」
「嘘じゃないよ。ハリー達は避難していて!」
「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」
「「「輝く未来を抱きしめて!」」」
「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
「危ない!」
オシマイダーがぶち抜いて来た天井が崩れ落ち、えみる達へ降って来るがアンリが2人をその場から助け出した
「オシマイダー」
しかし、アンリがオシマイダーに捕まってしまった
「これ、僕お姫様ポジションになっちゃってない?」
「良いんだよ!男の子だってお姫様になれる!」
エールは、オシマイダーの目の前に高くジャンプしてメロディソードを手にする
「フラワー・シュート!」
エールの渾身の技も片手で防御される。トゲパワワの量が多く、オシマイダーの力も強いのだ
「あれは…」
アンリは上を見上げると、オシマイダーの素体となっている正人を目にする
「そうか、君も苦しいのか」
アンリは自力でオシマイダーの手から抜け出して自らハグする
「ごめんね。けど、僕は君の為に僕を変える事は出来ない」
鬱陶しく思うオシマイダーは、すぐに引き剥がして握り潰そうとする
「誰に言われたって構わない。僕の人生は僕のものだ!」
「オシマイ…」
「僕は僕の心を大切にする。だって、これが僕『若宮アンリ』だから!君も君の心をもっと愛して」
「ダー!」
オシマイダーは苦しむようにアンリを手放した
「おっと」
落ちるアンリを拓人がキャッチする
「あとは頼むよヒーロー」
「エール!アンジュ!エトワール!」
「「「ミライクリスタル!」」」
「エールタクト!」
「アンジュハープ!」
「エトワールフルート!」
「「「心のトゲトゲ飛んで行け〜!」」」
「「「プリキュア・トリニティコンサート!」」」
「ヤメサセテモライマ〜ス」
「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」
「OK!ナイスファイトよ」
オシマイダーを浄化したと思ったら見た事も無い人物が現れた
「マイネームイズ『ジェロス』。通りがかりよ。友情とか愛情とかそういうの、吐き気がする程嫌いなだけのね」
「ジェロス…ですか」
「そう。本番はまだまだこれから。グッバイ、素敵な悪夢を見てね」
それだけ言ってジェロスは消えて行った
「ジェロス?クライアス社にそんな社員は…」
////////
ショーも無事に終わり、ビューティーハリーにも色々とお裾分けで洋服も沢山貰えて万歳な気分
「はな先輩、わたし達決めました!」
「わたし達、2人でプリキュアになれるように頑張ります」
突然のえみるとルールーの大発表だった
「2人で?」
「はい!」
「「2人はプリキュア!」」
皆んなが盛り上がる中、拓人とハリーは何か気不味そうな表情をしていた
「ハリー、確か残りのプリハートって…」
「その通りや…プリハートは残り1個しかあらへん」
机に置かれるはたった1つしかないプリハート
「ええぇぇ!?」
この状況で2人はどう選択するのか
次回は!なんと!
ここまでの拝読ありがとうございました