HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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すぐさま投稿!

あと、今回の話の終盤でスペシャルなゲストが参戦します!

ではスタート!


第20話 えみる大暴走!?ルールーはとても心配しています

「改めまして、キュアマシェリになりました愛崎えみるなのです!先輩の皆様、ご指導宜しくお願い致します!」

 

「やったね!」

 

「頑張ろうね」

 

「宜しく」

 

「えみゆ〜!」

 

プリキュアになった事を報告し皆それを喜ぶ

 

「ほらルールーも!」

 

「キュアアムールのルールーです。宜しくお願いします」

 

「……」

 

何かその後に一言あるかと思いきや何も言わなかった。えみるもこれには口を挟む

 

「それだけ!?」

 

「駄目ですか?」

 

「第一印象が肝心なのです!もっとこうプリキュアとしての決意表明とか、わたし達2人の溢れるやる気とヒーロー魂が止まらない!ときうアピールをしないと!」

 

「えみるちゃん、それは皆んな知っている事だから大丈夫だよ。それと何か面接みたいな感じになっているよ」

 

えみるの熱を抑えて落ち着かせる

 

「先輩!プリキュアとして大切なものは何なのでしょうか?」

 

「やっぱり…ガシッ!ビシッ!ポワ〜んって事かな」

 

「意味分からないのです」

 

「解析不能です」

 

はなも精一杯説明したのだが、擬音だと分かりにくかったらしく理解に苦しんでいた

 

「拓人お兄さんはどうですか?」

 

「俺?」

 

「はい!拓人お兄さんはプリキュアではないですけど、一緒に戦って来たヒーローなのです!ですので、拓人お兄さんの意見も聞きたいのです!」

 

「そうだね。やっぱり信頼関係が大事かな。どんなに強くなっても、身勝手に動いていたらそれだけで周りにも迷惑を掛ける恐れもあるし、下手をしたら一般人にまで被害が及ぶ。1人は皆んなの為に、皆んなは1人の為に」

 

「流石拓人やな。良く出来た模範解答や」

 

結構当たり前な答えを言ったのが良かったのか、ハリーは満足した顔をしていた

 

 

 

 

 

朝のお喋りはここまで。現在は、ビューティーハリーで商売中。皆んなこぞって大忙しだ

 

ただ1人を除いては

 

「どうしたのえみるちゃん?怖い顔をして」

 

「わ、わたしは何か異常がないかと!」

 

「フフ、えみるちゃんらしいね。でも、そんな顔をしてたらお客さんが逃げちゃうよ」

 

「す、すみません…」

 

「うんうん、いつもの可愛いえみるちゃんに戻った」

 

拓人も自分の仕事に戻ろうとした時、1人の女性から悲鳴が上がった

 

「どうした…」

 

「早く逃げて〜!!」

 

えみるはその女性の鞄を引ったくったのだ

 

「さぁ来なさい!怪しい鞄!」

 

「ちょっと!」

 

えみるはプリハートを構えて変身しようとするが、ここは人混みの中。ほまれは咄嗟にえみるのプリハートを手で覆って隠した

 

「どうされました?」

 

「鞄の中に、入れた筈の財布が無くて…」

 

「財布?」

 

悲鳴を上げたのはある筈の財布が無い事に驚いたからであった

 

「ルールーちゃん、あの人のポケットの中見てくれないかな?」

 

「はい」

 

ルールーは、内蔵されてあるサーモグラフィーで財布のあるを確認した

 

「スカートのポケットにあるのでは?」

 

女性はポケットの中を弄ると、ルールーの言った通り財布を見つけた

 

「ドンマイえみる」

 

そんな失敗したえみるに気を遣わせて、ハリーはえみるに買い出しをお願いした

 

「買い出し頼むわ」

 

「やはり、わたしが騒ぎを起こしたからお邪魔なのですね」

 

「ちゃうて」

 

ハリーはえみるに耳打ちする

 

「これは街中のパトロールも兼ねてるんや」

 

「ぱ!?パトロール!」

 

「頼むでプリキュア」

 

「了解です!行ってきま〜〜す!!」

 

えみるは先程の落ち込みなど彼方に置いて、元気良く買い出しに出掛けて行った

 

「あのわたしも…」

 

「うん、ここは任せて」

 

「ありがとうございます。拓人行きますよ」

 

「ルールーちゃん!?」

 

ルールーは拓人の腕を引っ張ってえみるの跡を追って行った

 

 

 

 

 

「えみる!」

 

「ルールー!拓人お兄さん!」

 

「わたし達も一緒に行きます」

 

ルールーは走ってえみるへと追い付いた。半端引き摺った拓人を片手に

 

「プリキュアとして初任務なのです!頑張りましょう!」

 

「はい!」

 

「その前にこの手を解いてくれませんかルールーちゃん…?」

 

何事も無く平和に3人で街中を歩いてると

 

「あっ!お婆ちゃん危な〜い!」

 

横断歩道を渡ろうとするお婆さんに、大声で叫びながらプリハートを構えて走るが

 

「えみるちゃん!青だよ青!」

 

えみるの見間違いか、青信号で渡ろうとした所を引き止めてしまった

 

「ルールーちゃんお願い」

 

ルールーはお婆さんの隣に付いて一緒に横断歩道を渡った

 

「ドンマイえみるちゃん」

 

 

 

ようやくして辿り着いたが、目的の物を買い出し中でも

 

「お終いだ!」

 

「オシマイダーですルールー!拓人お兄さん!」

 

「はい!」

 

「声はあったからだね」

 

声のする方へ隠れて様子を見ると

 

「お終いだ!お終いだ!本日限りの大安売りもうお終いだよ!」

 

オシマイダーかと思いきや、ただのスタッフの声出しだったのだ

 

 

 

「今日のギターは随分も暗いですね」

 

買い物を終えた3人は休憩をしていた。えみるも気晴らしにギターを弾くが、いつもより覇気が無かった

 

「ギターの音色は心を表すのです」

 

「どうして心が暗いのです?」

 

「えみるちゃん」

 

心配する2人に押されてえみるは、今の自分の気持ちを溢す

 

「わたしの夢はプリキュアになる事でした。だから夢を叶えたわたしが、夢に向かって頑張ってる先輩達の分までプリキュアとして頑張ろうって思ったんです」

 

「素敵です」

 

「えみるちゃんは頑張っているよ」

 

しかし、えみるは大切なギターを置いて飛び出して行ってしまった

 

「来ないで下さ〜〜い!!」

 

取り残された2人は、荷物を持ってビューティーハリーに帰るしかなかった

 

 

 

「そっか、えみるが…」

 

ビューティーハリーに戻った2人は、はなとさあやに先程の出来事を話した。ほまれとハリーはと言うと、はぐたんを連れて散歩に出掛けている

 

「張り切ってた分、自分が不甲斐無く思えちゃったのね」

 

「わたしは、えみると一緒にプリキュアになった事が嬉しかった。なのに…」

 

「大丈夫だよ。えみるちゃんの空回りはいつもの事だから」

 

「わたしは混乱して悲しくて、えみるに少し怒りを覚えました」

 

「怒り?」

 

怒り。今までのルールーには無かった感情だ

 

「何故でしょう。えみるは敵では無い、わたしの親友の筈なのに。えみるの事を考えると悲しいのに怒りが…でも、戦いとかそういう事ではないんです」

 

この怒りの原因が何なのか困惑していた。嫌ではないのに湧き上がるこの思い

 

「それはね、ルールーちゃんがえみるちゃんの事を好きだからだよ」

 

「だからこそ腹も立ってるんだよ」

 

「分かりません」

 

拓人達はその怒りについて知っている。けれど、ルールーにしては初めての感情であり理解は出来ていなかった

 

「相手の事を本当に大好きだからこその心だよ」

 

「大好きだからこその…心…」

 

「行くよルールーちゃん」

 

拓人は手を差し伸べる。ルールーはその手を取ろうかと迷っていたが

 

「ほら」

 

今度は拓人が強引にルールーの手を引いて行った

 

そして、拓人が連れて来た場所は先程えみると別れた場所

 

「まだ、えみるちゃんは帰って来てないようだね」

 

「はい…」

 

「ギターでも弾いて待とうか」

 

こっそり持ち出した、えみるのギターをルールーに持たせて弾かせてみる

 

けれど、ルールーは殆ど弾いた事無く拙い音が流れてた

 

「下手ですね」

 

そこへ、えみるが帰って来た

 

「ギターは心を表すんです」

 

「今度拓人お兄さんと一緒に練習したらいいのです」

 

ルールーは、ギターをえみるに返した

 

軽くギターを弾いて2人に笑顔を戻って来た

 

「2人共、良い笑顔だよ」

 

3人が和んでいると

 

「オシマイダー!」

 

「あれはオシマイダー!」

 

「ルールーちゃん、はなちゃん達に連絡を!」

 

ルールーはプリハートで、はな達に連絡して急いで合流するよう頼んだ

 

「ルールー!拓人お兄さん!」

 

 

 

「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」

 

「「「輝く未来を抱きしめて!」」

 

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリ!」

 

「キュアアムール!」

 

 

 

「「ハァッ!」」

 

マシェリとアムールの拳がオシマイダーに直撃し、大きく吹き飛ばした

 

「ハーッ!」

 

更にマシェリが転がるオシマイダーに、走って追い付き追撃で地面に叩き付ける

 

「オシ…」

 

そこへアムールが駆け走る

 

「オシマイダー!」

 

「クッ!」

 

「アムールそのまま!」

 

オシマイダーの攻撃動作に一瞬、走るスピードを緩めたが後ろから拓人の声が聞こえ、それを信じて加速する

 

「ブーケトランペット!」

 

「オシ!?」

 

「ハッ!」

 

振り下ろす攻撃を拓人が弾き、その隙を突いてアムールの攻撃が通る

 

「良し!」

 

しかし、突如立ち上がるオシマイダーのトゲパワワが増幅した

 

「オシマイダー!!」

 

「「キャア!?」」

 

「マシェリ!」

 

マシェリが吹き飛ばされ先に拓人が立っていたので、上手く地面に激突せずに済んだが

 

「マシェリ大丈夫?」

 

「な、なんとか…でもアムールが!」

 

「オシマイダー!」

 

アムールに目を向けると、衝撃で転がったマシェリのギターを拾うと手を伸ばしていた。そしてオシマイダーもアムールの方へと

 

「拓人お兄さん!」

 

「行くよ!せーのっ!」

 

マシェリの腕を掴んで大きく投げ飛ばしアムールの元へ

 

「アムール!」

 

何とかアムールを助ける事が出来たが

 

「「あぁ…!」」

 

ギターが真っ二つに折れてしまった

 

「3人共!」

 

「皆んな!」

 

「「「ハァーッ!」」」

 

エール、アンジュ、エトワールも合流して一気に形勢逆転まで追い込んだ

 

 

「Are you ready?」

 

「フレフレ!ハート・ソング!」

 

「行きます!」

 

「フレフレ!ハート・ダンス!」

 

 

2人の技が直撃しオシマイダーの動きを止めた

 

「エール、アンジュ、エトワール!」

 

 

 

「「「ミライクリスタル!」」」

 

「エールタクト!」

 

「アンジュハープ!」

 

「エトワールフルート!」

 

「「「心のトゲトゲ飛んで行け〜!」」」

 

「「「プリキュア・トリニティコンサート!」」」

 

 

「ヤメサセテモライマ〜ス」

 

「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」

 

 

 

 

 

////////

 

「わたしの…わたしのせいで、えみるの大切なギターが…」

 

オシマイダーは浄化は出来たが、大切なギターだけは修復不可能な程の有り様だった

 

「いいのです。アムールを守れたのですから気にしないのです」

 

そう言ってはいるが、アムールは申し訳ない気持ちでいっぱいだった

 

「先輩!」

 

「はい?」

 

「もうギターはありません。でも、わたし達にメロディソードがあればまたピンチの時にアムールを守れます!えいえい!やぁ!とにかく下さい!」

 

マシェリは、エール達のメロディソードを欲しいと言い出した

 

「いや〜、でもアレわたし達のだしなぁ〜…」

 

「それなら俺のを2人にあげるよ。何が欲しいかな?ブーケトランペット?プリズムシンバル?やっぱり2人から生まれた、ウェディングギターとブライドヴァイオリンかな?」

 

「コラコラ拓人、そんな事したらあんさんの武器が無くなってしまうで」

 

はぐたんはそんなやり取りを見て

 

「は〜ぎゅ〜〜!」

 

ピンク色の光りが空へと飛び、虹色の穴を作り出した

 

 

 

 

 

////////

 

とある一室

 

その部屋では、1人の男性と数人の女性達が居た

 

「お先に失礼します!」

 

「バイバイモモち!」

 

モモちと呼ばれる少女はその部屋から出た

 

「フーさんや、あたしゃもう疲れたよ…」

 

「変な事言ってないで早く着替えて下さい!外で待っていますから」

 

「あ〜ん!師匠を置いて行かないで〜!」

 

フーと呼ばれる少女も出て行った

 

「今日も流石でしたよ師匠!助かりました!」

 

「弟子をフォローするもの師匠の役目。てか、姫の場合は前に出過ぎだ。次からは気を付けろよ」

 

「は〜い!あ、外で楓と待ってるね〜!」

 

「では私も待っていますね」

 

「はい五恵ちゃん」

 

姫と五恵という2人も部屋から出て行った。残っているのは、師匠と呼ばれる3人のみ

 

「う〜ん…アイテムの補充でもしようか」

 

「あ、じゃあメイも〜!」

 

「2人共、皆さんを待たせているのだから駄目ですよ」

 

「少しだけ!少しだけ……あれ?」

 

1人が部屋の異変に気が付いた

 

「ねぇ初さん、あれも何かの発明品?」

 

指差す方向には空間に穴が開いていた。虹色の歪な形をした穴は、彼らを誘うように音も無く出現したのだ

 

「敵組織による攻撃かな?」

 

「いえ、それにしては色々と不可思議です」

 

「もしかしたら母さんの仕業だったり?この穴の先には大量の天使が待ち受けていたり?」

 

「ですが、今更争う理由が分かりません。とにかく調べてみましょう」

 

1人、恐る恐るその謎の穴に手を入れる

 

「う〜ん…顔も覗かせましょう!」

 

調子に乗って頭も入れようとした瞬間

 

「初芽!」

 

突然何かに強く引っ張られる感じがした。それに気付いた1人が腰にしがみ付き、もう1人が片方の手を掴み、穴から引き剥がそうとする

 

(なんて…!)

 

(力…!)

 

2人が全力で引っ張ってもビクともしない。それどころが更に引っ張られる

 

「こうなったらスパイスを使う!踏ん張れよ!」

 

腰にしがみ付いてる1人が、自分の腰に着けてるケースから小さな木ノ実を取り出して齧ろうとする時

 

「あっ…」

 

腕を掴んでいた1人が足を滑らせてしまった

 

「嘘だろ!?」

 

急いでその人も支えて、1人で2人を抱える状態になってしまった

 

「ヤバいヤバいヤバい!」

 

「馬鹿か!?ヤバいのは俺の方だよ!今そんなボケは要らないよ!」

 

「ボケじゃないもん!本当に滑ったんだから!……ボケだけに?」

 

「さよなら命。君の事は忘れないよ」

 

「うわ〜ん!可愛い女子高校生のジョークだって!」

 

そんなしょうもないやり取りもここまでだ

 

「ごめんねフー。メイはここまでのようだ☆」

 

「何諦めてんだよ!てか、何最後サラッとカッコつけてるんだよ!?」

 

「最後に一言……あ、まだ冷蔵庫の中に食べかけのハーゲンがあったの忘れてた!」

 

「私も、昨日のお惣菜がまだ残っていたの忘れていました」

 

「ボケにボケを重ねんでいい!」

 

この状況で、余裕があるのか無いのか最早よく分からなくなって来た

 

「思い付いた!アd──」

 

さよならの意味をする「アデュー」と口にしたかったが、言葉を遮るように吸い込まれてしまった

 

残ったのは静寂な空間だけだった

 

 

 

 

 

////////

 

「は〜ぎゅ〜〜!」

 

空に出現した虹色の穴から3人の人影が見えた

 

「「「うわあぁぁぁ!?」」」

 

大きく土煙りを上げて地面へと落ちた

 

それを見た拓人達は唖然とする

 

無理も無い。その3人は忍装束の様な格好をしていたのだから

 

「あの人達は一体?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出会う筈も無い人達が、時空を超えて目の前に現れた

 

それがどう転ぶかはまだ分からない




本来なら、ブラックとホワイトが登場だったのですが、そうならないのが私の小説です。
そんな訳で、突然に始まった別作品とのコラボです。一応このコラボ企画は、この小説を書く段階で最初から決まっていました

そのお相手は……次回の前書きに発表します。コラボって言っても自分の作品同士なので、恐らく簡単に分かると思われます。

では、ここまでの拝読ありがとうございました!
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