HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO 作:シロX
これ以降の話の構成を全く考えて無かったので、極めて雑になっています
まぁスタートです
「拓人お兄さん、ナイトプールのチラシが貼られてますよ」
「そうみたいだね」
ビューティーハリーへと向かう途中、2人は夏休み序盤にあるナイトプールの宣伝ポスターを見掛けた
「どうしたのです?いつもなら『えみるちゃんの水着だ!』ってはしゃいだりする筈。何か変なのです」
「何となく、えみるちゃんが俺をどういう風に見てるか最近分かって来たよ…」
「何かお悩み事でも…?」
「ううん全然!寧ろ色々と頑張ろうって思って!」
「何を?」
「先ずは一歩前に出る……音楽を再開しようと思ってるの」
音楽をまたやり始める。それにえみるは目を輝かせて興奮する
「ほ、本当なのですか!?」
「うん、ホントホント。今、勘を取り戻す為にあれやこれやと準備してる」
「これはルールーにも知らせるべきなのです!!」
「何でルールーちゃん?」
「ルールーはまだ本当の拓人お兄さんの音楽を知らないのです。如何に素晴らしいか分かって貰えるチャンスなのです!!」
そこまでは求めては無いが、そう言って貰えると嬉しいし頑張れる気がして堪らない
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そして始まった夏休み初日のナイトプール。どんな風になっているのか気になり、下見で早くに来てみたのだが
「違う…違う、違〜〜う!!こんなのナイトプールじゃない!!」
最初の第一印象でこの通り
少し失礼な言い方だったはなの発言。注意したいところだが正直その通りなので介護の余地すらない
中央のステージからちょうちんでの明かり、全体を覆う大量の鯉のぼり、極め付けは大漁と描かれた大きな看板
「お〜、ビューチィーハリーのご主人!」
そこへ、主催者と思われる町内会長の人がやって来た
「準備は大変だよ。ナイトプールちゅうもんはセンスが試されるからね〜」
「センス?センス?センスぅぅ!?」
はなは詰め寄り、センスの欠片も無い有り様に指を指して訴え掛ける
「はな先輩!」
「はなちゃん失礼だよ」
「じゃあ2人はこれを見てどう思う?」
拓人とえみるは少し周りに視線を移した
「えみるちゃんあっちへ行ってみようか」
「なのです!」
「えみると拓人もセンスが無い。と、受け取って宜しいのですね?」
2人して両耳を塞ぎ何も聞こえないフリをする
「そ、そうだ!チミ達にもアドバイスを頂こうかな。主役はチミ達ヤングだからね!」
「アドバイス?」
「予算はたっぷりあるから思いっきりやろう」
町内会長から好きに準備して良い許可が下りた
はなを筆頭にしてそれぞれ準備に取り掛かる
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何とか時間までに会場の準備が出来た
「時間ギリギリだったね」
「セーフセーフですね!それじゃあナイトプール…」
「「「「「盛り上がって行こう!」」」」」
体操服の下に着てあった水着に早着替えし、プールへとはな達は飛び込んで行った
「俺は出店でガッポガッポ売りに行くけど、拓人はどうするんや?」
「俺は…少しプールサイドを歩いて来るよ?」
「泳がへんのか?」
「フフ」
拓人は和かに笑ってプールサイドを何周も周る
野乃家や、はなのクラス担任の内富士、更には元クライアス社のチャラリートとパップルまで楽しんでいた
不意にプールの中へ目を向けると、はなが1人で佇んで居るのが見えた
「はなちゃん…いや」
心配して声を掛け様かと思ったが止める
(ごめんねはなちゃん。俺も、今は自分の事で精一杯なんだ)
そうして出口の方へと歩き出す
「拓人!」
声のする後ろへ振り返るとルールーが居た
「どうしたのルールーちゃん?」
「何処へ行くのですか?」
「何処って…家に帰る」
「泳がないのですか?」
「うん」
これ以上の会話を続けても平行線。拓人は勝手に話を切り上げようとして立ち去るのだが、ルールーが手首を掴んで帰さなかった
「一緒に遊びましょう」
「…ごめんね。今日は疲れたから帰るよ」
「でしたら側に居るだけでも!」
「ルールーちゃん」
「んっ」
拓人は優しくルールーの頭を撫で始める
「何かえみるちゃんみたいだね」
「わたしがえみる?」
「そうやって時々だけど我儘を言うのが似てる」
「むぅ…我儘なんて言ってないです」
「ほっぺまで膨らませて。ルールーちゃんったら…あ痛た」
調子に乗り過ぎたか、お腹に一発拳が入る
「分かりました。今日は拓人の気持ちを優先にします」
「ありがとうルールーちゃん。この埋め合わせは後日でね」
拓人が帰ると、入れ替わりでえみるがやって来た
「ルールー拓人お兄さんは?」
「たった今帰りました」
「えぇ!?これからライブもあったのに!?何故なのです?」
「分かりません。ですが、何か少し思い詰めた表情をしていました…」
今まではあまり無かったのだが、ここ最近になってそんな事が多くなっている
心当たりは幾つかある。この前のクライアス社もそのひとつだろう
「…そういえばルールー、拓人お兄さんが音楽をまたやり始めるのをご存知ですか?」
「え、いえ」
「今度一緒に拓人お兄さんの家に遊びに行くのです!何か力になれる事があるかも知れないのです」
「そうですね……そういえば気になっている事が」
ルールーが気になっている事。それは誰もが疑問に思う事だ
「拓人は何故音楽を辞めたのですか?」
「あ〜その事ですか…わたしも気になって聞こうとしたのですが怒られちゃいました」
「怒られた!?えみるが?」
「なのです。なので、あまりそういう事を拓人お兄さんに言うのは辞めた方が宜しいかと…」
「いえ聞きます。拓人は少し背負い込み過ぎだと思います。だから、一つずつそれを下ろしていけば拓人ももっと笑顔になれると思います」
ルールーの目は決意の炎で燃え上がっていた
「今度はわたしが拓人を笑顔にさせてみせます。あの時、わたしを救ってくれた様に」
そんなルールーの姿を見てえみるは思った
(嗚呼、もしかしてルールーも拓人お兄さんの事…)
とにかくルールーとお話し出来る口実を作りたかった作者です
てか、主人公の性格少し変わってないか?
ごごまでの拝読ありがとうございました