HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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全然投稿してないな〜と思ったけど、先月の頭に投稿していた

テンポ重視で進めて行きます。ではスタート


第25話 思わぬ再開に花火が打ち上がる

今日は夏祭り

 

夕方、はぐくみ神社前で待ち合わせをしていた

 

「遅いな」

 

しかし、まだ集まりきってない。遅れているのはほまれだ

 

ハリーが時間を確認していると、丁度ほまれが到着した

 

「やっと全員集合やな。何油売っとんたん?」

 

「言ったでしょ?家にあるの着て来るから少し遅れるって」

 

「冗談や。にしても、ごっつぅええ感じやん!髪飾りもよぅ似おとる。中々のコーディネートやで」

 

「な、何それ!皆んな行くよ!」

 

ハリーにそう言われて照れ隠しのつもりか、突っ張った言い方をして神社へと歩いて行く

 

「そういえば拓人さん」

 

「何はなちゃん?」

 

「何で拓人さんだけ私服なの?」

 

今更気付いたのか。はなは、拓人だけ私服なのに疑問を持っていた

 

「結構苦労したの」

 

「説得…無理でしたので実力行使と試したのですが」

 

「巧みなフェイントで逃げられたなのです」

 

さあや、ルールー、えみるが遠い目をしてそう語る

 

「ほらあれ、浴衣って少し着心地がね。昔から着てないよ」

 

「拓人って時々ズレているよね」

 

ほまれの辛辣な言葉に、胸にグサリと槍が突き刺さる

 

 

 

 

 

////////

 

神社では沢山の出店が建っていた

 

記念すべき最初の出店は

 

「お嬢さん達くじ引きやってかない?」

 

「パップルさん?」

 

パップルが出してるくじ引き屋だった

 

「狙うは一等のクマさん人形!」

 

先頭バッターははな。はぐたんにねだられて、一等の景品であるクマの人形を狙う

 

「おりゃ!」

 

挑戦し続けて早くも5回目。全てハズレを引いてしまう

 

「もういっちょ…」

 

「お小遣い使い切る気?」

 

「いっ!?」

 

はぐたんの為とはいえ、祭りに来て早々にお小遣いを使い切るのは痛い

 

「えみるとルールーがウチの事務所に所属してくれたら、幾らでもあげちゃうんだけどな〜」

 

パップルもパップルで、子供相手に大人気ないやり方で2人をスカウトしようとしている

 

「ぼくにやらせて下さい!」

 

「お前、それ全財産!」

 

そこへ、ひなせとふみとがやって来て、ひなせは全財産である500円を賭ける

 

「来い…」

 

皆んなが見守る中、見事一等を引き当てた

 

「お、大当たり!?」

 

パップルもこれには涙目だった

 

「どうぞ!」

 

「え、でもコレひなせ君が…」

 

ひなせは当てた人形をはなにあげる

 

「ぼくの気持ち、だから」

 

「ありがとう」

 

はなはその言葉に甘えて受け取る事にした。

ひなせは心なしか嬉しそうになるが、それとは裏腹にはなははぐたんに手渡す

 

「ほら、お兄ちゃんがはぐたんが欲しかった人形取ってくれたよ」

 

「ドンマイ!」

 

「次の出店へ行ってみよう!」

 

 

 

次はダイガンの所の射的屋だった

 

「景品を当てられるものなら当ててみろ!」

 

それに挑戦するのは、さあやとルールーのコンビだった

 

「弾の威力と空気抵抗を踏まえて最適な発射角度を算出」

 

「35度ね」

 

計算された数字に合わせて2人同時に撃つ

 

「なんと!?」

 

大きい景品だったが、息の合った強力プレイでゲットした

 

 

 

「かたぬきどうすか〜?」

 

「皆んなで競争するのです!」

 

今度はチャラリートの出店のかたぬき屋

 

コツコツと音を立てて切り抜こうとするが

 

「あっ!割れちゃったのです…」

 

「わたしもです」

 

「「わたしも〜」」

 

えみるに続き、ルールーとはなとさあやも失敗した様だ

 

「拓人お兄さんはどうなのです?」

 

「器用さには少し自信があるの」

 

スッと見せたのは3種類

 

「え゛!?」

 

皆んなが手こずってる間に次へ次へと挑戦していたのだ

 

「「むむむ…」」

 

さあやとルールーに関しては、完成したかたぬきをジッと見つめていた

 

一方で、ほまれとハリーは一騎討ちの途中だった

 

「後ちょっと…」

 

「負けへんで!」

 

「……!」

 

ほまれは夢中になってると、思わずハリーの腕に当たりつい手を引っ込めてしまう

 

その事にさあやは気付いた

 

「よっしゃ!俺の勝ちや!」

 

「い、今のは無し!」

 

 

 

「出店で遊ぶのも良いけど、やっぱり何か食べたいよね〜」

 

次は、拓人が冷たい物欲しさにかき氷を食べていた

 

「あの、ルールーちゃん…」

 

「はい」

 

「そんなに見られると食べづらい…」

 

口に運ぶ氷を、隣でジッと見つめるルールーに反応せざるを得なかった

 

「た、食べる?」

 

「良いのですか?」

 

「顔にそう書いてあった」

 

拓人はスプーンをルールーの目の前にやり、ルールーはそれを食する

 

「美味しい?」

 

「はい、とても美味しいです!」

 

スプーン越しでの間接キス。それを見たえみるは、あわあわとしていた

 

「た、拓人お兄さん!わたしも食べさせて欲しいのです!」

 

「う、うん。あ〜ん」

 

差し出すスプーンを可愛く齧り付き食べる

 

 

 

それから時間も経ち、落ち着いて花火を観る場所を探そうと話し合う

 

「そろそろ花火の場所取りする?」

 

「困りました…」

 

「どうしたのルールーちゃん?」

 

「わたし、まだまだ出店を楽しんでいません」

 

そんな事を言うが、両腕で抱え込んでる大量の食べ物を持って言う台詞では無いと思う一同

 

「わたしも同感ですルールー」

 

「わたしももっと食べたい〜!」

 

「んじゃあ、俺とはぐたんで場所取っておくわ」

 

「わたしもお腹一杯だから一緒に行くよ」

 

はなとルールーとえみるは出店。ほまれとハリーとはぐたんは場所取りになった

 

残ったのは

 

「さあやと拓人は?」

 

「そうだな…散歩かな?」

 

「わたしは…拓人さんと一緒に」

 

3組に別れてしまう

 

 

 

 

 

場所取りの為、神社の上へと目指すほまれ達の様子を、木々の影から2人の事を観察する不審な人影があった

 

「ハリー…」

 

「どうしたのビシン。ハリーって人に会う為に来たんじゃないの?」

 

「うるさい。どうしようがボクの勝手だろ?」

 

「そうだけど」

 

「そっちこそどうなの?お前だってアイツに会う為に来たんじゃないのか?」

 

ビシンと呼ばれる人以外にも他に居た

 

その人物ははな達、中学生くらいの男の子だった

 

「僕だって先生に会って話したいよ。でも邪魔者が居るからね。今日はビシンの動きを見てから後日にするよ」

 

「そんな事だと、すぐに他の人に取られるよ?例えば…あのプリキュア にとか?」

 

「何でそう喧嘩腰なの?僕としては、同じ境遇だからこそ仲良くしたいのに…」

 

男の子はいじけてしまう

 

「まあ見てなよ。ボクがハリーを連れて帰る所をね!」

 

そう言ってビシンは、ほまれとハリーの目の前に飛び出した

 

「どうなるかな〜?」

 

 

 

 

 

////////

 

「やってるね」

 

男の子は、ビシンと騒ぎを聞き付けた拓人達の事を木陰に隠れて見ていた

 

「ハリー、何でプリキュア 何かと一緒に居るのさ?こんな奴らさっさと倒しちゃえばいいのに」

 

「誰が、そないな事を…!」

 

「そしたらクライアス社も、裏切ったハリーを許してくれるかもよ?」

 

「クライアス社?」

 

「いいよ教えてあげる。僕とハリーは、未来で一緒に暮らしていた仲間なんだ」

 

拓人達は顔色を変え、ほまれは何かビシンの事を知っていた

 

「そして僕らは、プレジデント・クライにスカウトされた!」

 

ビシンの言葉の通り、ハリーはクライアス社の社員だった

 

ビシンはうっとりとした表情でハリーを見つめてると、ある物に気付いた

 

「…その首輪。未来じゃしてなかったよね?」

 

ビシンが強引にその首輪を壊すと、ハリーが悲鳴をあげて苦しみ始める

 

体からトゲパワワが溢れ出し、怪物かの如く変貌した

 

「ハリーに何をしたの!?」

 

「本当の姿に戻しただけさ。クライアス社は凄いんだ。一回手術受けただけで、食べる物も住む所も凄い力も全部くれたんだよ!」

 

「まさかその手術って…」

 

「そう、君の想像通りだよ」

 

恐らく手術というのは改造の事。クライアス社の技術力は計り知れない事を目の当たりにする

 

「さぁハリー、手土産にプリキュア を倒して帰ろう」

 

「グアァァァァ!!」

 

 

 

「「「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」」」

 

 

「「「輝く未来を抱きしめて!」」」

 

「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

 

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリ!」

 

「キュアアムール!」

 

 

「「「「「HUGっとプリキュア!」」」」」

 

 

 

意識の無いハリーが襲うも、全員が木の上に避けて事を成す

 

「ブライドヴァイオリン!」

 

弓で斬り付ける為拓人は、ハリーの懐に潜り込むが

 

「ハリー……ッ!」

 

攻撃する寸前で拓人手が止まる。いくら意識が無いとはいえ、友達を傷付ける訳にはいかないと思い踏み止まった

 

「ガアァァ!!」

 

「ぐっ…あぁ!!」

 

ヴァイオリンを盾にして振り翳す攻撃を受け止めるも、力の差が激しく簡単に吹き飛ばされてしまった

 

「拓人さん!」

 

「ウアァァ!!」

 

「「「「キャァァ!」」」」

 

拓人を心配して油断が生じ、ハリーの薙ぎ払った木々がエール達を襲う

 

「その調子だよハリー!やっぱり、クライアス社を裏切ったのは一時の気の迷いだよね?だって君は、僕と一緒に居た方がいいに決まってるんだもん」

 

「アァァアア!!」

 

止めをさそうと拓人達に襲い掛かる時、エトワールが前に出て、メロディソードでハリーの鋭い爪を受け止めた

 

「何してんの?これがアンタが隠して来た事なの?クライアス社の社員だったから?改造されたから?その程度で、わたし達が離れると思ったの!?」

 

メロディソードから出るアスパワワが更に高まり、ハリーの爪を受け流した

 

「黙れお前!!」

 

ビシンの怒りと共に、ハリーは口からエネルギー砲を放つも、エトワールから溢れ出るアスパワワがそれを打ち消す

 

エトワールはハリーに語り掛けながら近付き手を差し出す。

戸惑いながらもハリーは手を取ると、エトワールのアスパワワとハリーのトゲパワワがぶつかり合う

 

「エール!アンジュ!」

 

「分かった!」

 

「わたし達の想いを届けよう!」

 

 

 

「「「ミライクリスタル!」」」

 

「エールタクト!」

 

「アンジュハープ!」

 

「エトワールフルート!」

 

「「「心のトゲトゲ飛んで行け〜!」」」

 

「「「プリキュア・トリニティコンサート!」」」

 

 

「「「HUGっとプリキュア!エール・フォー・ユー!」」」

 

 

 

浄化されたハリーは元に戻り、エトワールの両手に収まった

 

「ハリーから離れろよ!!」

 

ビシンがトゲパワワを込めた刃でエトワールに向けるが、ハリーはすぐさま立ち上がり自分のアスパワワで跳ね返した

 

「どうしてハリー!?僕と一緒にクライアス社に…!!」

 

「帰らへん!」

 

「…?」

 

「ビシン俺な、プリキュア と一緒にクライアス社と戦うって決めたんや!」

 

「フ…アハハハ!」

 

ハリーから言う言葉にビシンは突然笑い出した

 

「…僕は君を諦めないよ。また来るからねハリー」

 

フラリとビシンが去って行った

 

「う…!」

 

「大丈夫ですかハリー?」

 

「大丈夫や…ごめんな皆んな」

 

「何で謝るの?」

 

「ハリーは何も悪くないよ」

 

気を遣うハリーを励ましてると空から大きな音が鳴り響く。

いつの間にか花火の打ち上げ時間になっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見上げる夜空の花火はとても美しく綺麗なものだった




次回はオリストです。主人公とルールーに関するもの

ここまでの拝読ありがとうございました
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