HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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平日はヤバい。ベットに寝転んだら即就寝しちゃう

ではスタート!


第28話 気付いた気持ちと気付きたくなかった気持ち

今日も良い夏休みが続く

 

拓人とえみるはビューティーハリーへ向かう途中、前を歩いていたはなとルールーに会う

 

「はな先輩!ルールーおはようなのです!」

 

「おはよう!」

 

「おはようございます」

 

「おはよう…ってぇぇぇ!?」

 

はなとルールーに挨拶しようとしたら、何故かルールーだけが走って逃げて行った

 

「どうしたのかな?」

 

「拓人お兄さん、ルールーに何かしたのです?」

 

「全く持って何もしてないよ」

 

 

 

 

 

その後も何か様子がおかしかった

 

 

「ルールーちゃんちょっと…」

 

「ッ!」

 

 

「ルールーちゃん、さっきハリーが言っていてたのってどれ……あれ?」

 

 

「ルールー鶴の折り方教えて!」

 

「いいですよ」

 

「鶴なら俺も折れるよ。一緒に──」

 

「はな、二階で折り紙しましょう」

 

 

といった具合に、拓人が話し掛けようとする度にルールーはわざと避けていた

 

「たあーと?」

 

「お前ホンマに心当たり無いんか?」

 

落ち込む拓人にはぐたんとハリーが聞いてくる

 

「俺、ルールーちゃんに嫌われたんだ……」

 

フラフラとおぼつかない足取りでビューティーハリーを出て行ってしまった

 

「えみるから見てあの拓人どう思う?」

 

「重症なのです。これはあの時と同じ前兆なのかもです」

 

「どんな前兆や?」

 

「一度エイプリルフールで『嫌い』と言った事があるのです。そしたら、その日体調を崩してしまったのです」

 

「体調崩しの前兆かいな!?」

 

しかしエイプリルフールの嘘とは言え、それだけで体調を崩す程のショック。

何か訳があるとは思うが、このまま何も無く避け続けていたら、拓人に一体何があるか分からない

 

「えみるは何か聞いたりしたか?」

 

「見事にスルーされました」

 

「このまま長引いて変な空気になるのもアカンけんな……そや!こういう時は話しやすい人と相談するのが一番ええ」

 

「それは誰なのです?」

 

「そんなん決まってるやろ?」

 

 

 

 

 

////////

 

夕方、ビューティーハリーで解散する皆んな

 

「ねぇルールーちょっといいかな?」

 

はなと帰ろうとするルールーを呼び止めたのは

 

「は、はい。何ですかさあや?」

 

さあやだった

 

ハリーの言っていた話しやすい相談相手となる様に頼んだのだ

 

「今日何か様子が変だったよ。何かあったの?」

 

「別に何も無いです。いつも通りです」

 

「…ルールー嘘はダメだよ。拓人さんの事避けているの皆んな知ってるよ」

 

「それ、は……」

 

「拓人さん理由は分からないって言っていたよ。何も言わず避けているから拓人さんが心配してる。それはわたし達も同じだよ。何か力になれる事あるなら言ってみて」

 

ルールーは少し困ったが、さあやに話してみる事にした

 

「あの…聞いてくれますか?」

 

「うん」

 

「拓人の事を避けていたのはごめんなさい。でも最近、拓人の事を見るとおかしくなるんです」

 

「そうかな?特にルールーに変化は無い様に見えるけど」

 

「拓人を目の前にすると、体の体温が急上昇するのです。目も合わせられないですし、言葉も中々出て来ない。思考もままらないのです」

 

「あ〜それって…」

 

さあやはルールーが何で拓人を避けていたのか、段々と分かってきた

 

「わたしは一体どうなってしまったんでしょうか…?」

 

「ルールー、それはね『恋』だと思うの」

 

「恋…ですか?」

 

「拓人さんの事を男性として意識して見てるのだと思う」

 

「意識して…ますか?」

 

「うん、充分に」

 

そこからルールーの表情に照れが出る様になり、頬を紅くする

 

「恋は…人を好きになるっていうのは良い事だよ。その心に気付いたルールーは、これからどうしたいの?」

 

「あの、その…」

 

「頑張ってね」

 

もう充分に頼まれた仕事は出来たと思い、さあやは笑顔でルールーと分かれた

 

1人残されたルールーは、手を自分の胸に当てて考える

 

「ッ!」

 

そして決めた。この内に秘める想いを伝えようと駆け出した

 

 

 

 

 

少しでも早く伝えたい。ルールーは無我夢中で拓人の家まで走り

 

「はぁ…はぁ…」

 

庭扉の前

 

今日の態度に対する謝罪、そしてこの想いを告げる為、呼吸を整えて準備する

 

そして庭扉に手を掛けた時、裏庭から声がした

 

勝手にお邪魔する事に躊躇しながらも、声のする方へ歩いて覗く

 

やっぱり彼が居た。声の主は拓人だった

 

「たく──」

 

声を掛けようとしたのだが、ルールーが見た光景に思わず言葉を飲み込んでしまう

 

 

「もう七輪は熱くなって来たよ。そっちはどうえみるちゃん?」

 

「こちらも準備万端なのです!お肉もお野菜もいつでもウェルカムなのです!」

 

「…本当はルールーちゃんも誘いたかったけど、あそこまで避けられていたらね…」

 

「明日もう一度謝ってみるのです」

 

「そうだね」

 

 

楽しく聞こえる声にルールーは出にくくなっていた。

いつの間にか、踏み出そうとしていた足も止まって壁に寄り掛かっている

 

(そういえば拓人とえみるは小さい頃からの付き合いでしたね……やはり拓人は…)

 

恐らく付き合いの長い、えみるが好きなのであろうと勝手に想像する

 

例えそれが恋愛感情抜きだったとしても、えみるもどう思っているか

考えるまでもない。えみるはきっと拓人の事が好きなのだろう

 

それを思うと急に怖くなった。自分がこの想いを告げたら、えみるとの関係が壊れるという恐怖に

 

仮に上手くいったとしても、えみるから拓人を奪い取ったという事への罪悪感が襲う

 

拓人にこの想いを伝えたい。けれど、えみるに嫌な思いはさせたくない。ずっと仲の良い親友でいたい

 

次第にその気持ちは葛藤する。何が正しくて、何が間違いなのか

 

今自分が思う、最善の選択は────

 

「……」

 

その場から立ち去る事だった

 

何もしないのがルールーの選んだ選択だった

 

こうすれば、えみるに嫌な思いをさせずに済む

 

後は拓人に今日の事を謝罪すれば全て上手くいく

 

この選択しか無いのだから

 

 

 

 

 

////////

 

次の日

 

「拓人」

 

「あ、ルールーちゃん…」

 

朝早くからルールーは音宮家を訪ねたのだ

 

「あの、たく──」

 

「ルールーちゃんごめんね!!」

 

ルールーに被せる様に拓人が勢い良く頭を下げて謝った

 

「昨日の様子からしてルールーちゃん絶対怒ってるよね。俺全然心当たり無くて、どうにかして仲直りしたいんだ。何か嫌な事あったなら言っても構わないよ。今度が気を付けるから。だから──」

 

「待って下さい拓人!……謝るのはわたしの方です」

 

「え?」

 

「わたしが勝手に避けていただけなので、拓人は何も悪くないです。悪いのは寧ろわたしの方なので……」

 

俯くルールー。

拓人は何も言わずに笑いかけた

 

「そっか。ならお互いに問題ないね」

 

「……え?」

 

「だって、ルールーが特に理由も無く俺を避けていただけでしょう?それなら何も問題無いよ。ルールーが謝る必要は無いじゃないか」

 

「いや、それはおかしいです!だって、貴方を避けていた。それを『何も悪く無い』だけで済ますのは」

 

「おかしくなんてないよ。だって、ルールーちゃんの事大好きだから」

 

「ッ!」

 

ルールーにとってその言葉はどれ程嬉しい事か。それと同時に、胸がチクリともする

 

言わないと決めたばかりなのに、そう言われてしまうと揺らいでしまう

 

だから

 

「ッ///」

 

不意打ちだが拓人にキスをした

 

それも唇に

 

ルールーはキスを終えた後、一礼してその場から逃げる様に帰って行った

 

「……ハッ!」

 

当の本人である拓人は、何をされたか頭の整理が追い付くのに時間が掛かった

 

その後拓人は、呻き声を上げながらその場に渦まくるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〜〜ッ///」

 

ルールー自身も、自分が起こした行動に赤面しながらも、えみるに悪い事をしたと思う罪悪感でいっぱいだった




これでルールーのターンは終了ですね。
内容的に強引でしたかな?

ここまでの拝読ありがとうございました
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