HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

35 / 54
2ヶ月振りだ

ではスタート


第32話 GOGO!最後の夏休み旅行!

夏休み最後の思い出作り。それに伴い拓人達は、愛崎家の所有するプライベートジェットに乗って世界一周旅行の最中だった

 

「これをどうぞ」

 

最初の目的地に着く前、さあやから皆んなに旅のしおりを手渡される

 

「『愛崎家プライベートジェットでめぐる世界7都市の旅』?」

 

「残りの夏休み思いっきり楽しもう!」

 

「旅のしおりか。さあやちゃんらしく計画的だね」

 

「最初の旅へレッツゴー!!」

 

 

 

 

 

最初に降り立った場所は

 

「ア〜ロ〜ハ〜!ハ〜ワ〜イ〜!」

 

世界でも有名な島国のハワイだ

 

「先ずは記念の一枚!」

 

上陸した記念として写真を一枚撮り、これからどうするか考えていた

 

「ハワイと言えばパンケーキ、ロコモコ…えへへ!」

 

「しおり見ながら計画的に食べ歩きしようねルールーちゃん……あれ?」

 

「どうしたんや拓人?」

 

さあやから渡された、しおりの内容を確認したところ眉を顰めるスケジュールになっていた

 

「では、そろそろ出発します。世界を満喫する為にはそろそろ出発しないと!」

 

「ちょっと待っていくらなんでも早くない!?」

 

「ほまれ、時間は有限だよ!」

 

そんな滅茶苦茶な理由で、上陸して僅か数分足らずで次の国へと空を駆け抜ける

 

ハワイ、ハリウッド、アフリカ大陸、パリ、ローマ、万里の長城と渡り、限られた時間を使っての超弾丸ツアーとなったのだ

 

そしてそんな旅を締め括る最後の目的地は

 

 

 

 

 

////////

 

「温泉宿です!」

 

「まさか、最後が熱海とは…」

 

「ルールーたっての希望なのです」

 

予め、ルールーはさあやに相談して此処へ来る様にお願いしたのだろう

 

「一度来てみたかったのです。温泉の硫黄成分が、アンドロイドには良くないと止められていたので」

 

「アンドロイドに硫黄ってそんなに駄目なの?」

 

「いえ、後で判明しました。わたしの代わりに、温泉出張に行きたい社員がでっち上げた嘘だったと」

 

「あ〜確かに」

 

「あの人達ならやりかねそうなのです」

 

はなとえみるは、何処と無く納得していた

 

「あ!あそこに足湯があるよ!試しにルールー入ってみようよ!」

 

はなが、ルールーの手を引いて初めての足湯に浸からせる事にした

 

「温泉、これが…疲労毎分8.5%で減少。素晴らしい!!」

 

「良かったのです。温泉で心も身体もリラック──」

 

その時、えみるの会話に遮る様にカラスが飛び立った

 

「何か気味が悪いのです…!」

 

少し失礼な気もするがえみるの言う様に、カラスが出て来た事もあり不気味さを醸し出してしまっていた

 

「確かに妖怪でも出て来そうな…」

 

「はなちゃん、流石に失礼だよ」

 

「そ、そそそそうだよ!居る訳──」

 

そんな時、茂みの方から唐傘をさした人影が此方にやって来た

 

「で、出たーー!!唐傘お化け!!」

 

「いらっしゃいませ」

 

唐傘お化け?からそう歓迎の言葉が返って来た

 

ゆっくり近付く人影に、日の光が当たるとその姿を現した

 

「温泉宿の主人で御座います」

 

「えみるちゃん…」

 

「ご、ごめんなさいなのです!!!」

 

 

 

 

 

主人の元で部屋まで案内してもらって、やっと気持ちが落ち着いた

 

「唐傘お化けですか。天狗なら居なくもないですけど」

 

「ですよね!天狗なら……て、天狗!?」

 

「「出るんですか!?」」

 

主人の話によると、その昔この温泉宿に天狗が現れたらしい。

更には、此処の温泉に入った事で天狗が紅いっていう伝説も聞かされた

 

「あくまで伝説です。私も見た事はありません」

 

「「「な、な〜んだ…」」」

 

少し怖がりな、はな、ほまれ、えみるはそれを聞いてひと安心だった

 

「さてどうなさいます?先ずお食事に──」

 

「温泉で!」

 

主人に食い付く様に、珍しくもルールーが食べ物より温泉を選んだ

 

 

 

「ふぅ…いい湯だ」

 

「そうやな…にしても拓人お前…」

 

「何?」

 

ハリーは湯船に浸かる拓人をジッと見つめる

 

「もっと身体鍛えたらええんちゃいまっか?そんな華奢な身体でえみるとルールーは守れへんで?」

 

ハリーはビルダーみたくポーズを取りながら、そうアドバイスをくれる

 

「俺みたいにイケメンにもなれるで!」

 

 

「拓人お兄さんは充分かっこいいのです〜!」

 

 

隣の女湯から、えみるの声が大きく聴こえた

 

「…何やえみるは地獄耳か?」

 

「ハリーも面白い冗談言えるんだね」

 

「そんな面白い事言うてへんけど…」

 

 

 

温泉から出ると、外では女性陣達が待っていた

 

「ハリー、拓人さん遅いですよ〜!」

 

「そういうはな達は早いな。ちゃんと百まで数えたんか?」

 

「わたしそこまで子供じゃないよ!」

 

皆スッキリした表情になっていたが、一人えみるだけが不審に辺りを見渡していた

 

「どうしたのえみるちゃん?」

 

「あ、拓人お兄さん。実は何か視線を感じたので…もしや天狗!?」

 

「天狗は伝説の生き物だよ。居る訳ないよ」

 

 

 

 

 

部屋に帰れば次はお食事の時間だ

 

「ん〜美味しい!」

 

「見た目を綺麗で食べるのが勿体無い気もしますよ」

 

「それはありがとうございます」

 

「…しかし、エラい広いな」

 

出された食事も美味しいが、用意された部屋が少し広い気がしてハリーが気になっていた

 

「近頃はプールがあるホテルにお客を取られましてね。なんでも『キュアスタ映え』するとかで…」

 

「それでも、この旅館でもいっぱいいい写真撮れてます!」

 

「…喜んで頂けて良かった!」

 

はなの言う様に、この旅館に着いてからいい写真がいっぱい撮れている。

主人が謙遜する以上にこの旅館は本当に良い所なのだ

 

「それもルールーのお陰だね」

 

「わたしこそ夢が叶いました」

 

「わたしも、こんなに楽しい夏休みは初めてなのです。いつも拓人お兄さんと過ごしていましたから」

 

「ガガーン!それって俺の事…」

 

「あ、別にそう言う意味では無いのです!沢山の人達に囲まれて過ごす夏休みは、今回が初めてなので」

 

「拓人っていちいち過剰反応するよね?」

 

「よ〜し!キュアスタで、いっぱい夏休みの思い出を作ろう!」

 

「その前に俺は御手洗いに行ってくるよ」

 

 

 

拓人は御手洗いを済まし、部屋に戻ろうとする途中。娯楽室の方から卓球で遊ぶトラウムを発見した

 

「…何やってるんですか?」

 

「やあ拓人君じゃないか。一緒にしないかい?」

 

ラケットを差し出され、拓人は渋々それを受け取り卓球するのであった

 

「まだ俺の質問に答えてませんよね?」

 

拓人はラリーをしながらも会話をする

 

「簡単な事だよ。君達を追って、次いでにのんびりと私も旅行気分を味わっていたのだよ〜!」

 

「俺としては、このまま旅行気分を味わって帰宅する事を願います、よっ!」

 

「おっと!確かに先程から聴こえる音楽と共に感じるアスパワワ。トゲパワワは無さそうに思うけ、どっ!」

 

「あっ!」

 

拓人のラケットがボールを捉えた時、僅かながら回転が掛かっており弾かれてアウトになってしまった

 

「痛!?」

 

その時、弾かれたボールは隣のお客に当たってしまった

 

「いったいな〜!」

 

「おやおや、おあつらえ向きなトゲパワワがありますね〜」

 

「なっ!?」

 

トゲパワワを感じて猛オシマイダーが発注される事を察知して、拓人は急いで部屋へと戻ってこの事を伝えに行く

 

 

 

 

 

////////

 

「皆んな大変だよ!」

 

引き戸を勢いよく開けた拓人にはな達はビックリした

 

「どうしたんですか!?」

 

「トラウムさんが猛オシマイダーを発注したんだよ!」

 

「何やて!?」

 

「何でそれを拓人が?」

 

「さっきまで一緒に卓球してたから」

 

その時、外から地響きが鳴った

 

 

 

全員が外へ出ると、天狗の姿をした猛オシマイダーが発注されていた

 

「やっぱり遅かったか」

 

「拓人さん、時には発注される前に敵を叩くのも戦術の内ですよ!」

 

「さあやさん、中々バイオレンスな発想するのです…」

 

「あはは…皆んな変身するよ!」

 

 

 

「「「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」」」

 

 

「「「輝く未来を抱きしめて!」」」

 

「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

 

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリ!」

 

「キュアアムール!」

 

 

「「「「「HUGっとプリキュア!」」」」」

 

 

 

「楽しい夏休みをこれ以上邪魔させない!」

 

「「「ハァァァ!」」」

 

エール、アンジュ、エトワールの3人が突っ込んで行くも、羽団扇が起こす風で吹き飛ばされてしまう

 

「ブーケトランペット!」

 

それにフォローして拓人が攻撃を仕掛けたが、猛オシマイダーの持つ桶で防御される

 

「読み通り」

 

しかし防がれるのは計算済み。マシェリとアムールが防いだ直後を狙って攻撃する

 

「「やぁぁ!」」

 

「オシ!」

 

だがそれでも、両腕をクロスして追撃すらも受け止めた

 

「こうなったら一斉攻撃だ!デュアルクラリネット!」

 

拓人は楽器を変えてエール達と一緒に突撃する

 

四方八方からの同時攻撃。これなら行けると思ったが、その考えが甘かった

 

「猛オシマイダー!」

 

猛オシマイダーはその場で回転し、羽団扇で自分中心に風を巻き起こして逆に弾き返した

 

「夏休みが楽しいなら永遠の夏休みなんてどう?時間を止めれば、永遠に楽しい時間が続くよ?」

 

「続くのです、ずっと!エールが言ったのです。キュアスタには沢山の思い出があるのです!」

 

「思い出こそが永遠。写真は、楽しい事を一瞬一瞬切り取ったもの!」

 

「そうなのです!写真を見る度に、皆んなとの楽しい夏休みを思い出す事でしょう。どんなに時が過ぎても、思い出はずっと心の中にあるのです!永遠に!」

 

マシェリがそう強く言ったが、トラウムは嘲笑う

 

「そう来たか。でもそれってさ、お前さんらが居てこそでしょ?お前さん達が居なくなれば、思い出もな〜んも消えちゃうでしょう!」

 

「猛オシマイダー!」

 

「少々残念だったけど、温泉宿ごと吹き飛んじゃえ!」

 

トラウムは思い出の詰まった温泉宿ごと壊そうと図る

 

「止めるのです!!」

 

「マシェリ!」

 

エールが呼び止めるも、マシェリは一人飛び出してしまった

 

「アムール、ミライクリスタルを!」

 

「はい!」

 

クロノスタクトにミライクリスタルをセットして、猛オシマイダーの動きを少しでも止めようとする

 

「時間よ戻──」

 

その時だった

 

突然竜巻きが発生し、偶然にも竜巻きが猛オシマイダーに直撃したのだ

 

「猛オシマイダー!?」

 

「何だ!?」

 

「2人共今だよ!」

 

「「はい!」」

 

 

 

「「ツインラブギター!」」

 

「「ミライクリスタル!」」

 

「Are you ready?」

 

「行くのです!」

 

「「届け!わたし達の愛の歌!」」

 

「心のトゲトゲ」

 

「ズッキュン打ち抜く!」

 

「「ツインラブ・ロックビート!」」

 

 

「モウヤメサセテモライマ〜ス」

 

「愛してる♡」

 

「Thank you!」

 

 

 

「ま、今回は温泉を楽しんだから良しとしますかな」

 

 

 

 

////////

 

「キュアスタ、夏休みの思い出でいっぱいだ〜!」

 

「さあ、家に帰るまでが旅行。早く帰って、明日から始まる新学期の準備しないと!」

 

「え!?明日から学校なの!?」

 

温泉宿を後にし、楽しい雰囲気で帰れると思ったが、約一名明日から学校がある事に今更ながら気付いた

 

「まだ夏休みの宿題が終わってない!!」

 

「夏休みのご利用は計画的にね。はなちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、プリキュア 達の楽しい夏休みが終わるのであった




お盆の間にガン回し

ここまでの拝読ありがとうございました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。