HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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進むよ〜鈴村さん〜

ではスタート!


第33話 絆芽吹く時!チアフルスタイル!

夏休み明けで学校帰り

 

夏休みの思い出を話しながらの道中で、拓人達の前に一人の女の子が尋ねて来た

 

「のの…のの……」

 

その女の子ははなに用事があるらしあのだが、イマイチ歯切れが悪い感じだった

 

「知り合い?」

 

「うん、前の学校の…」

 

しかし、はなもその女の子を前にして歯切れが悪かった

 

「〜っ!」

 

「あ、待ってえりちゃん!」

 

何故か突然、その女の子「えりちゃん」と言う人物は逃げ出す様にしてはなの前から去って行った

 

「追い掛けますか?」

 

「……大丈夫!さあ、ビューティーハリーに行こう!」

 

「はなちゃん方向逆だよ」

 

「めちょっく!」

 

何か動揺して先程までとは違う様子のはな

 

結局、その日から境にはなの様子が目に見えて変化していった

 

 

 

 

 

////////

 

とある日、ビューティーハリーで偶々拓人とはなだけになった時

 

「はなちゃんちょっと良いかな?」

 

「何ですか?」

 

「えりちゃんって言う子と何かあったの?」

 

「……」

 

その子の名前を出した途端に、はなの口が閉じた

 

「もし良かったらだけど、悩みがあるなら聞くよ?」

 

これは只のお節介

 

だからといって、安易に人のプライベートに足を踏み込んでは行けない。

様子を見れば、過去に何か辛い事があったのは明白だ

 

しかし、本当に彼女の為に思うなら時には踏み込む事も大事だ

 

「…拓人さん、過ぎて行った時間をどう思いますか?

 

「過ぎた時間?そうだなぁ…」

 

少し質問された内容に難しくく思うが、すぐさまその質問に拓人なりに答えてみせた

 

「過ぎた時間は振り返る事は出来ても元に戻らない。どれだけ後悔してもね。だからこそ今を大切にしないといけない」

 

「うん…」

 

「でも、だからといって過去の出来事を忘れたら駄目だ。どんな事があっても、それを受け入れて人は前に明日へ進むの。辛くても、苦しくても、悲しくても、その中で生まれた新しい発見が必ずある」

 

「新しい発見…?」

 

「さあやちゃん、ほまれちゃん、えみるちゃん、ルールーちゃん。それにハリーやはぐたんも。その中で生まれた新しい発見…出会いだよ」

 

「……拓人さん、わたしのお話を聞いてくれますか?」

 

はなは全てを話してくれた。えりと言う人物と、過去に何があったのかを

 

虐められてるえりを助けたはなだが、それが虐められる対象が自分へと移り変わる

 

しかし、今のはなの悩みはそこでは無い

 

「わたしがした事お節介だったんじゃなのかなって思って」

 

「そんな事は無いよ。友達を助けるのに、お節介も何も無い。今だってそうだよ。俺がこうやって、はなちゃんについて悩みを聞いてあげてるのってお節介かな?」

 

「…いえ、なんていうか、ありがたいと思ってます」

 

「ならそれで良いんじゃないのかな?」

 

「え…?」

 

「何も悩む必要なんて無い。お節介上等!お節介で友達が助けれるなら安いもんだよ」

 

今のはなに必要なのは温もり

 

「はなちゃんは恵まれているよ。周りからも、自分の気持ちにも。ほら」

 

拓人が扉の方へ目を向けると、さあやとほまれが待っていた

 

 

 

 

 

////////

 

丁度シャインヒル学園のチヤ部の発表会がはぐくみ市で行われようとしていた

 

この機を逃せば、お互いに想いを伝える事は今後厳しくなる。

はなはそれを狙って発表後に一度話をしようと、会場へと足を運んでいた

 

「先ずチアの舞台を観て、挨拶する心の準備をして『えりちゃん久し振り!』…よし!」

 

会場へ入ろうとした時、とある会話を耳にした

 

 

「えぇ〜!?車が止まって会場に来れない!?」

 

 

「トラブル?」

 

聞き耳立てて内容から、メイクを担当する人達が何かトラブルに巻き込まれて会場に来れないというものだった

 

「はなちゃん、今がチャンスだよ。今しか出来ないことをして、気持ち良く出送る」

 

「はい!」

 

「俺とハリーとはぐたんは先に行ってるから。頑張ってね」

 

 

 

 

 

////////

 

「あんな事言ったけど、はなちゃん大丈夫かな?」

 

「はななら絶対大丈夫や」

 

「はぎゅ!」

 

「そうだね。俺達は座して待って──」

 

その時、会場の観客席全体に不気味な光が降り注いだ

 

「はぐたん!ハリー!」

 

拓人は2人に覆い被さる様にして庇う。そして、拓人の持つミライクリスタル・ハーモニーが不気味な光を打ち消した

 

「何が起きたの?」

 

「拓人!」

 

ハリーの言葉で辺りを見渡すと、一般市民の人達の時間が止まっていた

 

「「クライアス社!?」」

 

「拓人さん!」

 

「あ、はなちゃん!」

 

「行くよ皆んな!!」

 

 

 

「「「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」」」

 

 

「「「輝く未来を抱きしめて!」」」

 

「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

 

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリ!」

 

「キュアアムール!」

 

 

「「「「「HUGっとプリキュア!」」」」」

 

 

 

「来たかプリキュア !」

 

「この力が有れば!」

 

この有り様にしたのはジンジン、タクミの2人だった。

手には何か装置を持っており、それが原因で会場に居る皆んなの時が止まったと推測する

 

2人は更に、その力を行使しようとするのだが

 

「「うわぁぁ!!?」」

 

装置から急激にトゲパワワの出力が上がり、2人を呑み込んだ

 

そして現れたのは、トゲパワワの力で合体したジンジン、タクミだった

 

4本の腕に前頭部と後頭部に顔がある、猛オシマイダーと化してしまったのだ

 

「残念だったわね。それはまだ、パーフェクトじゃないのよ」

 

そこへジェロスも現れた。

ジェロスの言葉を察するに、2人が持っていた装置が暴走したに違いないと思った

 

『『ジェロスサン、タスケテ!クルシイィ!!』』

 

「勝手な事をした罰よ!」

 

『『オレタチ、ナカマジャ…?』』

 

「そうよ、私達は仲間。カンパニー。だから最後に、私の役に立ちなさい!!」

 

助けを求める2人を、残酷にも突き放すだけでは飽き足らず最後まで駒として扱わなかった

 

「拓人さん、はぐたんとハリーをお願い!」

 

エール達は飛び出して、暴れる猛オシマイダーを全員で抑え込んだ

 

「仲間ってそういうものじゃないでしょ!」

 

「友達ってそうじゃない!」

 

「皆んな一緒だから!」

 

「強くなれる!」

 

「お決まり文句ね」

 

ジェロスは、その様な戯言を右から左へと聞き流した

 

「そうかもね。でも、これがわたし達なの!皆んなが居てくれたから、わたしは今日前に進めたのだから!!」

 

「「「「「これが!わたし達の今!!」」」」」

 

そしてエール達、プリキュア 達皆んなの想いが新たなミライクリスタルを誕生させた

 

「ちあふる〜!」

 

新たなミライクリスタルと同時にミライパッドが虹色に輝き、エールの手元へと飛んで行く

 

「「「「「ミライクリスタル・チアフル!」」」」」

 

チアフルをミライパッドにセットすると、更に輝きは増してアスパワワが最高潮に高まる

 

「本当の仲間とは何かを教えてくれたこと!」

 

「限界なんて無いと思わせてくれたこと!」

 

「ありのままのわたしを見てくれること!」

 

「自分でも知らなかった自分に気付かせてくれたこと!」

 

「一緒に過ごした時間が今を作る!今を頑張って輝く未来を!」

 

 

 

「「「「「メモリアルキュアクロック!チアフル!」」」」」

 

「「「「「ミライパッド・オープン!」」」」」

 

「「「「「プリキュア !チアフルスタイル!」」」」」

 

「「「「「メモリアルパワー!フルチャージ!」」」」」

 

「「「「「プリキュア!チアフル・アタック!」」」」」

 

 

「「モウヤメサセテモライマ〜ス」」

 

 

 

「あれが皆んなの新しい力。チヤフルスタイル」

 

「何ちゅう奇跡をお前らは見せてくれるんや!」

 

 

 

 

////////

 

チヤ部の発表会も無事終わり、はなとえりの仲も昔の様に取り戻す事が出来た

 

「チアフルは、これまでお前らが育んだ友情が生み出した絆のミライクリスタルやな」

 

「ねえ、皆んなで写真撮らない?何でもない写真。けど、今この瞬間はもう二度と無いから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この瞬間を切り取った写真は、この先も消えること無く残り続く




ちょっと今回主人公目立たなかったYO!

ここまでの拝読ありがとうございます
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