HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO 作:シロX
理由としては、前までのペースで書き上げるとなりますと絶対終わらないと思ったからです。
ですので、今この小説の方向性としては何が何でも完結まで持って行こうと考えでおります。
そこまで物語に影響しないだろうという部分だけ割愛してる所存です。
長々となりましたスタートです
「到着!」
今日は、さあやの役作り向上の為にいつの日か訪れた病院へと来ていた
「あの時の先生にもう一度お話を聞いてみたくて」
あの時の先生というのは、内富士の出産の担当医をしていたマキという人物にだ
話の準備が出来るまで、拓人達は産婦人科前で喋りながら待っていると、そこへ一人の幼い女の子が此方へ来た
「病院は静かにして下さい」
「はい、ごめんなさい」
はなが謝ったのを確認すると、女の子は何処かへ歩いて行った
「…」
「さあやちゃん、あの子気になるの?」
「え、あはい…」
「あ、先生が呼んでるよ」
さあやは気になってその子の背中を見ていたが、丁度マキの用事が終わったらしく他の先生から呼び出されて案内して貰った
「すみれさんから伺っているよ。話を聞きたい、それだけで良いのかい?」
「え?」
「命が産まれる場所に、遊び半分で来た訳じゃないでしょう?」
「も、勿論です!」
「なら皆んな着替えて来て。産婦人科以外の診療所にも、研修出来る様話を通してあげるから」
マキの計らいにより、さあやとルールーは産婦人科、はなとえみるは小児科、ほまれは整形外科と三手に分かれた
拓人も産婦人科だが、厳密には2人のフォローをするという名目で勉強もしつつ見守る事となった
研修は話を聞いただけでは知らない体験が多く、学べる事が多くあった
「産科のお仕事って、産まれる時だけじゃないんですね」
「お腹に赤ちゃんが出来た時からお母さんは始まってる。お母さん達には分からない事が沢山あるの。だから、10ヶ月掛けてお母さんになる準備をして行く」
「よく分かりません。赤ちゃんを愛しいと思う気持ちは分かります。でも、まだ見えない赤ちゃんを愛しく思えるのが…」
ルールーには、目の前に存在しないモノにどうしてそこまでの気持ちが湧くのか不思議でいた
「お母さんはね、赤ちゃんをいつも全身で感じているのよ」
「やはり、現場に立ち会っている人から聞く話は勉強になります。相手の気持ちに寄り添いながらは大変ですが、気持ち良いです」
マキの話をメモをしながら拓人は感心していた
「そう、君だっていつかはこういう日が来るから学べる事はしっかり学ぶ事ね」
「え?俺が?」
女性でも無い拓人からすればほぼ無縁なのだが
「君だって将来結婚して、奥さんに赤ちゃんが産まれるとなったら、今日の知識が役に立つと思うけど?」
「なるほど結婚か…」
拓人はふとルールーの方へと顔を向ける
「「ッ!」」
その時、偶々ルールーと目が合い2人して顔を背けた
「さぁ、見送りするから付いて来て」
マキに言われて正面出入り口まで、ついて行く
そこで見送りした後、さあやは少し前に注意をした女の子を発見した
「拓人さん、ちょっとお願いしてもいいですか?」
「うん、行っておいで」
さあやはその女の子の所に行って声を掛けた
「こんにちは、わたしは薬師寺さあや。お医者さんのお手伝いをしてるの」
「川上あや…」
「あやちゃんって言うんだ!」
お互いに自己紹介が終わった所で、あやはマキの存在に気付いて駆け寄る
「あやちゃん?」
「今日はお母さん宜しくお願いします」
マキが軽く受け答えした後、入れ違いであやのお父さんの姿が見えた
「マキ先生にお願いしたの。ママの部屋に行ってくるね」
あやもお母さんの部屋に行った後を見計らって、ルールーはあやが頼んだ内容を聞いてみた
「彼女のお母さん、今日何かあるのですか?」
「帝王切開で赤ちゃんを産むんです。あやちゃんの弟を」
「帝王切開って言えば手術ですね」
場所は変わり、さあや達はあやのお母さんの赤ちゃんの様子を伺う為にエコー検査を見学していた
その際、さあやはあやの背中が気になり、また声を掛ける事にした
「赤ちゃん楽しみだね」
「うん…」
「ママを応援したあげようね」
「うん…あや、お姉ちゃんになるから…」
しかしまだ浮かない表情。そしてさあやはある事に気付いた。
あやが手に持つ絵本が逆さまの事に
そのまま覗こうとしると
「本、逆さまです」
「え、あ痛!?」
後ろからルールーが突然声を掛けたせいで、さあやは覗こうとした体制から崩れてベンチに顔をぶつけた
「あはは、失礼しました〜!」
「大丈夫?」
////////
その後も皆んな、それぞれ研修で上手く行く人もいれば行かない人と奮闘していた
そして休憩時間の時、さあやは溜め息をついていた
「はぁ…」
「溜め息はダメだよ」
「ひゃう!?」
さあやの頬に冷たい缶ジュースを押し当てる
「あやちゃんのかな?」
「はい…」
「う〜ん…俺が言って余計困らすのも悪いけど、俺の推測話でも一応聞く?」
「是非!」
「俺が思うに、あやちゃんはお母さんを盗られると思ってるんじゃないかな?」
拓人の言葉にさあやは不思議に思う。自分の母親なのに、何故産まれて来る赤ちゃんに盗られるのか
「分かんないって顔だね。どの親も、産まれて来る赤ちゃんに皆全力で愛情を注ぐ。しかし、それが二人目、三人目と産まれて来たら一番年上の子はどう思うかな?」
「自分に来る愛情が他の子に移って…っ!」
「それもあるけど、あやちゃんの場合は違う。あやちゃんと良く話していたのはさあやちゃんだけ」
『──あや、お姉ちゃんになるから…』
「だからあやちゃんはあの時…」
何か答えが分かったさあやは、一人ブツブツと口を動かす
そしてさあやは立ち上がり、拓人に一礼する
「拓人さんありがとうございます!」
さあやは何処かへと走って行った。恐らくはあやちゃんの所へ向かって行ったのだろう
「あ、拓人さん!」
さあやと入れ違いではながやって来た
「お疲れ様。休憩?」
「はい!もう困りましたよ〜。皆んなわたしの事を『はな、はな』って呼ぶんですよ〜」
「なら、いっぱい頑張ったはなちゃんに飲み物買って来るよ。何が良い?」
「本当ですか!?でしたら一緒に行きます!」
////////
その後、さあやはあやと手を繋いで戻って来た
その後、手術の為あやのお母さんの病室で行く途中
「「ッ!!」」
さあやとルールーは何か感じ取り振り返る
「2人共?」
「拓人さん来ます!」
「拓人来ますよ!」
「「「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」」」
「「「輝く未来を抱きしめて!」」」
「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」
「キュアマシェリ!」
「キュアアムール!」
「「「「「HUGっとプリキュア!」」」」」
猛オシマイダーを発注した人物は、トラウムだった。
そして猛オシマイダーも以前と酷似した奴だ
「また騒ぎを起こしに来たのね!」
「君達こそ何で居るの!?てゆ〜か今回、私ちゃんと考えてきてる」
トラウムはボタンを押すと
「猛オシマイダー」
先程まで機械音でうるさかった猛オシマイダーが、急に静かになったのだ
「猛オシマイダー騒音対策仕様です。折角こういうメカ用意したのに、こんなに離れちゃ意味が無いじゃないですか!!」
トラウムの言う様に、折角騒音対策をしたのにも関わらず、病院との距離が遠くて騒音対策が意味をなさなくなった
「猛オシマイダー!!」
「「「「「ハァァ!!」」」」」
〜〜〜〜〜〜〜〜
「────ッ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
「よし視えた!」
拓人はミライクリスタル・ハーモニーの力で、猛オシマイダーの未来を読み取った
「アンジュ!」
拓人の指示で、猛オシマイダーのドリル攻撃を避けつつ、アスパワワが籠った一撃を叩き込んだ
「何のこれしき!」
「猛オシマイダー!!」
吹き飛ばされる空中で体制を立て直し、ドリルをひとつにして突撃して来る
「フェザー・ブラスト!」
しかしそれを、アンジュは真正面から受けて立った
「あやちゃん達の邪魔はさせない!!」
アンジュの気合いの入った攻撃が、猛オシマイダーを力で押し返した
「皆んな!」
「「「「「メモリアルキュアクロック!チアフル!」」」」」
「「「「「ミライパッド・オープン!」」」」」
「「「「「プリキュア !チアフルスタイル!」」」」」
「「「「「メモリアルパワー!フルチャージ!」」」」」
「「「「「プリキュア!チアフル・アタック!」」」」」
「モウヤメサセテモライマ〜ス」
「はぁ〜強いね。全く、私にも時間を操る力が有れば……あ、閃いちゃった!」
////////
その後、帝王切開での出産は成功した
「勉強になりました。医者は、お母さんや患者さんに寄り添う事が大切だって。愛情や想いが、家族からお母さんに伝わって、その子供から新しい命にずっと伝わって行くんですね」
「ええ、貴女があやちゃんに向けた思いやりもね」
その時、マキの背後の自動扉が開いたと思ったら、あやがそこに立っていた
「さあや先生!」
「え、先生?違うの違うの!わたしはね──」
「さあや先生!遊んでくれてありがとう!」
さあやは役としての勉強だけでは無く、医者という仕事について素晴らしいものだと感じ取った、そんな日だった
次回はオリ回です
ここまでの拝読ありがとうございました