HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO 作:シロX
ではスタート!
「たんたん!」
「はぐたん上手上手〜!」
ビューティーハリーでいつもの様に集まる拓人達
そこでは、はぐたんがタンバリンを持ってリズムに乗ってダンスをしていた
「てんきゅ〜!」
「毎日、はぐたんは大きくなっとる。皆んなのお陰や」
「どうしたの?急に改まって」
「……」
ハリーが押し黙ってる時、そこへえみるとルールーがパンケーキを焼いて持って来た
「おやつの時間なのです!」
「ホットケーキです!」
ホットケーキという割に、少しボリューミーな量だった
「じゃあいただきま〜す!」
はなが先に戴くが
「メガめちょっく!!」
「レシピ通り作ったのですが」
「もうはなちゃん大袈裟だね。はむっ」
今度は拓人が食してみるが、みるみる内に顔色を悪くしていく
「た、拓人さん?」
「お、美味しいよ…も、もっと食べたい……」
そして机に突っ伏して動かなくなってしまった
「拓人お兄さん!?」
その時だった。
急に周りの空間にノイズが走り出したのだ
「異常発生!」
「なんちゅもん作っとんや!」
「そんな筈ないのです!」
ノイズは激しくなり、最終的に目の前が真っ暗になった
////////
「此処は何処なんだろう?」
気がつくと、何処かの空き地へと放り出されていた
「どういう事や…?」
「ハリーどうしましたか?」
「此処は俺の故郷ハリハリ地区や…」
取り敢えず状況を整理する為にハリーから詳しく聞く事になった
「ハリーって未来から来たんだよね?」
「という事は此処は未来?」
「分析が必要。未来は、クライアス社によって時間を停止されてる筈」
「も、もしかしてクライアス社の手から逃れたとか?」
「拓人さん本当に大丈夫ですか?」
「うん…あ、待って」
拓人は、さあやの手を借りて別の場所で落ち着く事となった
「いや、それは考えられへん…」
ハリーはこの光景に不信感を否めないでいた
もう少しこの世界での情報が欲しいと考えてると、何処からとも無く風が巻き起こった
「めちょっく!」
「凄い力を感じる…皆んな変身するんだ!」
「は、はい!」
「「「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」」」
「「「輝く未来を抱きしめて!」」」
「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」
「キュアマシェリ!」
「キュアアムール!」
「「「「「HUGっとプリキュア!」」」」」
「この風不自然なのです!」
「気を付けて!何か来るわ!」
風は更に強くなり、竜巻きとなって皆んなを呑み込んでしまった
「何や!?」
風が収まると、残ったのはハリーとはぐたんのみ。
そして目の前には
「リストル!?プリキュア 達は!?」
「ドクタートラウム特製の無限迷路。少々ファンシーになってしまったのは彼の趣味です」
プリキュア や拓人は今別の空間へと飛ばされてる。そこから脱出するのも難しいと考える
「ハリー、これ以上クライアス社に逆らうのはやめなさい。強大な力に抗っても無意味。お前もよく知っているだろ。ミライクリスタル・ホワイトを寄越せ」
「嫌や!俺は諦めへん!」
「あきらめない!」
ハリーとリストル。2人の意地のぶつかり合いが始まった
一方で拓人やプリキュア 達は、無限迷路に脱出を図ろうとするも出口が分からず苦悩していた
「此処何処!?めちょっく!」
「エトワールこっち!」
「あれ?アンジュ何処?」
「マシェリ待っていて下さい!」
「わたしも動きます!その方が早いのです!」
「「あれ?」」
「駄目だ、壁らしい壁が無い。これじゃあ出ようにも…」
何をしようとしても無駄。帰る手段が無い
それでも必死に抗い続け、その先にある光りを見た
何処からともなくタンバリンの音が聴こえる
「タンバリン?」
「このリズムはぐたん?」
「発生場所分析……あそこです!」
アムールが指し示す場所は、この空間の一番天辺に位置する場所
「はぐたーーん!!」
エールがそこへ拳を振るうと空間に壁がある事が分かった
「エールに続くんだ!」
一人、また一人と空間へと拳を打ち付けると亀裂が入り、遂に砕く事が出来た
「はぐたーーーん!!」
「何故!?」
リストルがもう一歩の所で、何とか間に合った
「壁があるなら壊す。ハリーをいじめるな。はぐたんを泣かせるな!」
「それは誤解ですね。私は真実を伝えようとしただけ」
リストルが指を鳴らすと、辺りの風景が一転する
色鮮やかだったものが一瞬でモノクロへと変わり、荒廃した世界へと化ける
「これが、貴女達が守ろうとしてるいる未来ですよ」
「これが、わたし達の未来…?」
荒廃してみるも無惨になってはいるが、確かにそこは皆が住んでいるはぐくみ市
街だけでは無い。人も、空も、大地も、海も何もかも時間が止められている
そして充満するのはアスパワワでは無くトゲパワワ
「発注!猛オシマイダー!」
「猛オシマイダー!」
「やぁ!」
リストルが猛オシマイダーを生み出したが、即座にエールは蹴りを入れる
しかし、エールの攻撃が全く効いていなかった
「パワーが増しています!」
「それなら連携で行くまで!」
拓人はクロノスタクトにミライクリスタルをセットする
どんなにパワーが上がっても、未来視で対応すれば勝てると踏み込む
「これで未来が…がっ!?」
未来視の力を使った時、拓人の目の前にノイズが走り、激しい頭痛が襲う
「な、何だ!?」
「トゲパワワが充満するこの場所で、未来視は通用しません」
力を阻害してるのはトゲパワワ。
そのせいで逆に拓人を苦しめる事となった
「拓人ばかり頼ってたらダメ!行くよ皆んな!」
エトワールの掛け声で、エール含め一斉に攻撃を仕掛ける
「猛オシマイダー!!」
「「「「「キャアッ!」」」」」
だが、いつも以上に強くなってる猛オシマイダーに跳ね除けられる
「まだ分からないのかハリー?強大な力の前では我々は無力なのだ!」
「ッ!」
「お前は本当は知ってる筈だ!小さな力を必死に合わせたとしても、強大な力に勝つ事は出来ない!!」
ハリーやリストルとの過去。それは誰にも想像がつかないもの
弱者は無力と化し、強者が何もかも奪っていく
その先に未来など、明日など無い
「そんな夢が叶うなら、俺達の故郷は滅びる事は無かった」
「ウワァァァァァッッ!!」
思い出したくも無いモノを呼び戻され、そしてその傷を抉る言葉にハリーの精神はもう
「フレフレ!ハリー!」
「…拓人?」
「俺達は、プリキュア は諦めない!」
「っ!」
「この先どんな未来が待ち受けようと、俺達の未来は俺達が掴んで描くんだ!」
「猛オシマイダー!!」
水を差す様に、猛オシマイダーが仕掛けるがエールがガードする
それに続きアンジュ、エトワールと連携して動きを封じ込める
「ハリー、例えクライアス社に力を貸した過去があったとしても未来は変わる!」
「大切なのは今のハリーの心なのです!」
トドメにマシェリとアムールの同時攻撃が決まり、強力な猛オシマイダーを地面に沈める事が出来た
「そや、俺は未来を信じるって決めたんや。仲間を信じて手を取り合えば奇跡は起きる。それを、お前らが教えてくれた!フレフレ!プリキュア !」
「その思い受け止めた!」
猛オシマイダーの背後、拓人が大きくジャンプして上を陣取った
「拓人お兄さん!」
マシェリからミライクリスタル・ルージュを受け取り、そのままクロノスタクトにセットした
「止まれ!」
クロノスタクトから出されたオーラの波が、猛オシマイダーの動きを止めた
「フレフレ!ハート・フォー・ユー!」
「モウヤメサセテモライマ〜ス」
「戯言を」
猛オシマイダーを浄化して終わったかと思いきや、リストルがハリーの背後に接近してはぐたんも一緒にのびのびタワーまで連れ去った
「「エール!」」
「うん!」
「フェザーブラスト!」
「スタースラッシュ!」
フェザーブラストとスタースラッシュが合体し、その上にエールが飛び乗ってタワーまで接近した
「お前が望む様な未来は叶わない」
「それはやってみなくちゃ分からない!」
「子供が分かった様な事を言うな!!」
リストルは鉄棍の長さを上手く使って攻撃するも、エールはそれをアクロバットに避ける
「大人とか子供とか関係無い!貴方にも明日はある!」
「俺は、明日など要らない!!」
「エール!受け取って!!」
「ッ!」
地上からクロノスタクトがエール目掛けて飛んでいき、それをキャッチして鍔迫り合いに持ち込んだ
「グゥ…!」
「舐めるな!!」
「うわっ!?」
だがリストルは、それを力で押し除けて壁際まで吹き飛ばした
「ただ絶望する為の未来など要らない」
「そうだね。だから、未来は素敵なモノにしなくちゃね」
「はぎゅ…!」
「はぐたんがダンス出来る様になったり、大きくなってお喋りする事が増えたり。それが未来!だから、未来はとっても愛おしいものなんだ!」
「ば〜ぶ〜!!」
はぐたんの持つミライクリスタル・ホワイトが極限にまで光り輝き、煌びやかな巨大な女神が顕現した
「あれは…マザー!?」
そしてホワイトは、新たなるミライクリスタル「ミライクリスタル・マザーハート」へと生まれ変わった
「ミライクリスタルが!」
「「「「「メモリアルキュアクロック!マザーハート!」」」」」
「「「「「ミライパッド・オープン!」」」」」
「「「「「HUGっとプリキュア!今ここに!」」」」」
「ワン・フォー・オール!」
「オール・フォー・ワン!」
「ウィーアー!」
「プリーキュアー!」
「明日にエールを!」
「「「「「ゴーファイ!みんなでトゥモロー!」」」」」
「明日…俺の願う明日……」
////////
「戻って来られたのです!」
浄化が終わると、いつの間にかビューティーハリーに戻っていた
「ハリー大丈夫?」
「…俺は、お前らに話さんといかん事がある。あのな──」
ハリーが何か喋ろうとした時、ビューティーハリーの扉が開いた
「いらっしゃいませ……あっ!」
「呼ばれてないけどジャジャジャジャ〜ン!皆んなお待たせ、噂の天才科学者ドクタートラウムだよ〜!」
訪ねて来た人は意外にもドクタートラウムだった
皆んな何事かと思いキョトンとする中、ルールーだけは少々不機嫌だった
「何の用です?」
「ルールー君に会いに来たんだ。ルールーちゃん、お父さんだよ〜!」
飛び付くトラウムだが、ルールーはそれを拒絶して軽く頭を殴って突き放した
「ルールーちゃんダメだよ!」
「ですが…」
「ドクタートラウムがルールーのお父さん?」
「確かにルールーを開発したんわ…」
ルールーの開発者はトラウム。
お父さんと言えばお父さんなのだ
「理解不能です。何故?」
トラウムは何故ルールーを尋ねに来たのか
それは
次の回で、未来の主人公とルールーの関係を全て晒す予定です
ここまでの拝読ありがとうございました