HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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ではスタート


第43話 待ちに待ったクリスマス!そして次はお正月!

突如として拓人達の目の前に現れたサンタクロース。

急に空から降って来た事に何か事情があるのだろうと思い、拓人達はビューティーハリーへと招き入れた

 

「サンタさんが降って来るなんて何かトラブルでもあったのですか?」

 

「トラブルだと思いますが、それで済ませようとする拓人お兄さんは凄いですね…」

 

「トナカイの看病をしてるうちに、ワシもトナカイ風邪に…」

 

要するに風邪を引いてしまったらしい。

ただ、トナカイの風邪が人に感染るなんて事があるのだろうかと一同疑問に思う

 

「このままでは…」

 

「やだやだ!わたし達に出来る事手伝わせて下さい!」

 

「しかし、トナカイはまだ寝込んでおるしワシも…」

 

「それなら歩いて配る?それとも自転車?」

 

「それでは朝になってしまうのです!」

 

「どうすれば…」

 

皆が案を出そうとするも、中々良いものが浮かばなく悩んでるとある男が現れた

 

「呼ばれて無いけどジャジャジャジャ〜ン!」

 

「あ、トラウムさん。こんにちは」

 

「帰って下さい」

 

「待って待って!良い物持って来たから!」

 

 

 

 

 

「これは…」

 

外へ出るとトラウムが用意した、ソリとトナカイが居た

 

「メカトナカイ!四人乗り〜!」

 

『メリクリ…!』

 

拓人、はな、えみるは少しメカトナカイを見て表情を引き攣らせる

 

「という訳で、サンタ見習いとして宜しくお願いします」

 

「うむ、皆で子供達に夢を届けよう」

 

流れに乗って、トラウムもサンタに協力する事となった

 

「先ずは、プレゼントのラッピングだね!」

 

 

「ミライパッドオープン!お仕事スイッチオン!

 

 

早速全員が作業に取り掛かる

 

勿論プレゼントだけではなく、その日のクリスマスに向けての準備も同時進行

 

そんな時、ふとトラウムはルールーに話し掛ける

 

「ルールーちゃん!クリスマスに欲しいプレゼントはあるかな?」

 

「ありません」

 

「いやいやあるでしょう!?」

 

「ありません。あったとしても貴方には言いません」

 

そんな強烈な断り方にトラウムの胸にグサリと刺さる

 

「今のはダメージが大きい…」

 

完全に凹んでしまって、外の方へお手伝いに行った

 

「ルールー」

 

「あとちょっとだけ素直になってみたら?」

 

「拓人、えみる、わたし…」

 

二人はそれ以上は何も言わず、ただ笑みを浮かべるだけだった

 

今までみたいにアドバイスしなくても大丈夫の信頼から

 

「…頑張ってみます!」

 

 

 

 

 

全ての準備が整った夜

 

これからプレゼントを配るのだが、四人乗りもあって人数が限られる

 

サンタは勿論、何かあった時のトラウム。そのお手伝いをするのは、はなとえみるとはぐたん

 

残りの人達はお留守番という形になった

 

しかし、その場にルールーの姿だけはなかった。

それを気にしたトラウムは拓人に聞いてみる

 

「あの、ルールーちゃんは?」

 

「それなら」

 

「秘密なのです!」

 

「ルールーちゃんなら心配要りません。はなちゃん達と一緒にプレゼントお願いしますね」

 

こうして拓人達は、空へ旅立つはな達を見送り、帰って来るまでビューティーハリーで夜を過ごすこととなった

 

 

 

 

 

////////

 

次の日クリスマス当日

 

パップル達がとある会場を抑え込んでクリスマスパーティーを開いていた

 

準備は、サンタの手伝いと同時進行にしていたので簡単に飾り付けをするだけで済み、後は人が集まるのを待つのみとなっていた

 

「ライブの準備も出来ました」

 

「いつでも行けますのです!」

 

わいわいと騒ぐ中で、会場の扉が密かに開いた

 

(あれは…!)

 

それに気付いたのはトラウムだけ

 

入って来たのはジェロス。そしてその手に持つのは、いつの日かタクミとジンジンが使っていたトラウムの発明品

 

そのエネルギーをルールーに向けて放たれた

 

「ルールー……うわぁぁ!!」

 

即座にトラウムは身代わりとなるべく、自分からそのエネルギーに当たっていく

 

「…避けられたか」

 

直撃したトラウムは、時が止まり全く動かなかった

 

「なんて事を…!」

 

ジェロスは再度発明品を使おうとする

 

「やめなさい!それは未完成!危険です!」

 

「私には時間が無いの。時よ止まれ!!」

 

ジェロスは、その発明品に蓄えられていたトゲパワワを直接体内へと飲み込んで、己を猛オシマイダーへと変貌させた

 

「皆んな!」

 

はなのアイコンタクトで全員変身する

 

 

 

「「「「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」」」」

 

 

「「「輝く未来を抱きしめて!」」」

 

「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

 

「「みんな大好き!愛のプリキュア!」」

 

「キュアマシェリ!」

 

「キュアアムール!」

 

 

「「「「「HUGっとプリキュア!」」」」」

 

 

 

ジェロスは街へと飛び出して、無造作に攻撃を仕掛ける。

その攻撃は建物を壊す破壊能力は無いものの、人々の時間を止めていった

 

「これ以上は!」

 

「時間を止めさせない!」

 

ミライブレスを装着したアンジュとエトワールが、ジェロスの両手を抑え込んで一時的に動きを封じた

 

「フラワーシュート!」

 

「グワァァァァ!!」

 

エールの攻撃が決まり大きく吹き飛ばされて倒れるが、それでも尚立ち上がる

 

「ぷりきゅあ〜!」

 

「Babyは嫌い!!」

 

側に居たはぐたんに嫌気がさしたのか、狙いをはぐたんへと変える

 

ハリーもはぐたんを守ろうとするも、体格の時点で劣勢なのは見ての通りだ

 

そんな二人の前にマシェリとアムールが飛び出した

 

「マシェリポップン!」

 

「アムールロックンロール!」

 

二人の攻撃でジェロスは大きく後退して危機は凌いだ

 

「悲しい…貴女はとても悲しい」

 

「何故はぐたんを、未来を否定するのですか?」

 

「小娘が説教するな!時間よ止まれェェ!!」

 

時間を止めようとするが、二人の前に更に拓人が立ちはだかり、クロノスタクトにセットしたミライクリスタル・ハーモニーで相殺させる

 

「どうして未来を拒む?誰にだって輝かしい未来はある!」

 

「アンタ達は知らないの。どれだけ頑張っても、可愛がられるのは若い内だけって事を!!」

 

「拓人さん…ぐっ!」

 

エールもミライブレスで相殺しようと加わるも、予想以上にジェロスの力が強く押される

 

「年を取る度世界が色褪せていく!そんな未来……モウオシマイダー!!」

 

「「ッ!!」」

 

更にパワーが増幅され完全に力押しで負けてしまい、敢えなく弾き飛ばされた

 

「凄い力…」

 

「でも、それでも止めないと…あっ」

 

そんな時、ジェロスの目の前にタクミとジンジンが止めに入った

 

「タクミ…ジンジン…今更何しに来た!私には未来が無いと見限った癖に…」

 

「違います!俺達はジェロスさんの足を引っ張るといけないと思って。でも!」

 

「Shut up!アンタ達は私にくっ付いて、仕事が欲しかっただけなのよ!!」

 

「違う!」

 

「俺達は、貴女の笑顔が大好きなんだ!」

 

その言葉で、ジェロスは古い記憶を思い出す。

どんな場所で、困難があっても、いつも側に居てくれた。ジェロスにしかない暖かい居場所

 

「飯なんて何でも良いんです。三人一緒に居られれば」

 

「楽しい気持ちは当社比二倍!」

 

「爺ちゃん婆ちゃんになっても、ず〜っと一緒にいましょう」

 

タクミとジンジンの想いが届き、ジェロスは涙を流して分かってくれた

 

「「プリキュア !頼む!」」

 

「かしこまり!」

 

 

 

「「「「「メモリアルキュアクロック!マザーハート!」」」」」

 

「「「「「ミライパッド・オープン!」」」」」

 

「「「「「HUGっとプリキュア!今ここに!」」」」」

 

 

「ワン・フォー・オール!」

 

「オール・フォー・ワン!」

 

「ウィーアー!」

 

「プリーキュアー!」

 

「明日にエールを!」

 

「「「「「ゴーファイ!みんなでトゥモロー!」」」」」

 

 

「私も、もう一度…!」

 

 

 

 

 

////////

 

無事にクリスマスパーティーは開催され、続々と人が集まって来た

 

そんな中で、ルールーはトラウムにある物を差し出した

 

「これは…?」

 

「カレーです。見て分かりませんか?」

 

「いや、その…」

 

「ルールーが作ったんですよ」

 

ルールーからのプレゼント。ましてや手作りのカレーに驚く

 

今までの接し方とは違う事もあって少したじろいでしまった

 

「はなから教わりました。温かいご飯、食卓、皆んなで囲めば家族になれる。メリークリスマス───お父さん」

 

「…たっは〜!ありがとう!ありがとうルールーちゃん!」

 

初めて「お父さん」と呼ばれ、嬉しさのあまりにルールーに抱き付く

 

いつもなら離れるルールーだが、何処か少し嬉しそうな表情をしていた

 

「私からもプレゼントがあるんだよ」

 

「要りません」

 

「えっ!?」

 

「そういう意味ではありません。プレゼントはもう貰いました。でも、もう一回」

 

今度はルールーからトラウムにハグをした

 

このハグこそが、ルールーにとって大切なクリスマスプレゼントとなっていた

 

「素直になって良かったでしょ?ルールーちゃん」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後は記念撮影をした

 

こうして今年最後の楽しみが終わり、新しい一年が始まろうとしていた




次回から最終決戦が始まるかなといった感じです

ここまでの拝読ありがとうございました
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