HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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超欲張りセット。これ以外思いつかないんよ

ではスタート


第50話 桜舞うこの日、少女たちの愛が届くとき

桜が舞う春の季節。曇り一つない晴れ渡れた青空

 

卒業式には打って付けの日となった

 

「そろそろ時間だな」

 

中学最後の登校である拓人。

その身支度を済ませると同時に、家のインターホンが鳴った

 

家を出ると、正人とアンリが待っていた

 

「おはよう拓人」

 

「おはよう。二人共行こうか」

 

 

 

 

 

「拓人は将来何をするか考えてるの?」

 

「考えてるよ。俺は教師になろうと思ってる」

 

「え!?」

 

「何そんなに驚くの?」

 

「いやだって…」

 

正人が驚くも無理はない。何かしら音楽関係に就くのだろうと考えていたのだから

 

今までそんな事は一度も口にはしてなかった

 

「あ、勘違いしないで。教師は教師でも、音楽教師だから」

 

「でも、音楽の道を進むのは諦めたんでしょう?」

 

「うんまぁ……結局のところダメなのは分かってたから。でもね、えみるちゃんやルールーちゃんに音楽を教えて分かったの。俺には教える側が合ってるって」

 

「凄いな拓人は」

 

 

 

 

 

三人で話してると、ようやくラヴェニール学園へと着いた

 

卒業生は少し時間をズラしての登校。その為、既に学園は在校生で溢れており卒業式の準備で慌ただしかった

 

いつも通り玄関へ行くと、在校生の二年生が卒業生達に花を付けていた

 

勿論拓人達にも。その在校生というのがよく見知った人

 

「お〜い!拓人さ〜ん!」

 

はな、ほまれ、ルールーが花を持って寄って来た

 

「ご卒業おめでとうございます!」

 

「ありがとうはなちゃん。ところで、さあやちゃんは?」

 

「さあやなら学級委員での仕事でいない」

 

「式の前に皆んなに一目見たかったけど、さあやだけが無理だったか〜。残念」

 

「それよりも拓人、卒業生にも準備がありますのでお話はまた後で」

 

準備を急ぐ為、胸に花を付けてもらう

 

拓人にはルールー、アンリにはほまれ、正人にははな

 

花を付けて貰う途中、ルールーは拓人と少し話し出す

 

「拓人、式の後いつもの屋上に来て貰えませんか?」

 

「式の後?今じゃダメなの?」

 

「ダメです」

 

「そうなんだ…分かった」

 

付け終わり、はな達とはここで別れた

 

「ほうほうルールーさんや、大胆な事を言いましたの〜」

 

「はいはい、はなは茶化さない。まぁ…頑張りな」

 

ほまれは優しく微笑んでルールーを応援するのであった

 

 

 

 

 

////////

 

無事に卒業式が終わり、校庭では保護者も含めて大勢の人達で混み合っていた

 

ただ一人、拓人だけは屋上に呼び出されていた為その場には居ない

 

そして拓人は屋上へ続く扉を開けた

 

そこで待っていたのは、ルールーだがもう一人、えみるも居たのだ

 

「待ってましたよ拓人」

 

「えっと、えみるちゃんが何で居るの?」

 

「わたしも拓人お兄さんにお話があるのです」

 

「そうなんだ。ところで話って言うのは?」

 

えみるとルールーはお互いに顔を見合わせて、小さく「せ〜の」と息を合わせて言った

 

「「ご卒業おめでとうございます!」」

 

二人で祝福の言葉を送って貰えた

 

「で、ここからが本題です」

 

「え、そうなの!?」

 

「まさか拓人お兄さん、これだけだと思ったのですか?」

 

「違うの!?」

 

えみるとルールーは二人して溜め息を吐く

 

「わたし達は貴方から大切なものを沢山教わりました」

 

「音楽、愛と色んなものを。ですからわたし達はこの想いを伝えようと思うのです」

 

二人は大きく息を吸い声に出した

 

「「拓人(お兄さん)貴方の事が大好きです。わたしの愛を受け取ってくれませんか?」」

 

そう二人同時に切り出された

 

これは俗に言う告白なのだ

 

しかし困った事に二人同時なのだ。どちらか片方を選ばないといけない。

そうすればどうなるかは容易に想像出来る

 

だから

 

「二人共ごめんね。俺も二人の事が好きだよ。でも、そういうのは無理なんだ」

 

断る

 

「仲良く笑う二人が好き。だけど、それでどちらかを傷付けてしまうなら、最初からそんな選択なんて断った方が良い」

 

「「……」」

 

「だからごめんね」

 

えみるとルールーが口を開く。しかし聞いた言葉は予想外なものだった

 

「だと思いました」

 

「ここまでルールーの予想通りの展開になるなんて少し怖いのです」

 

「……ん?」

 

拓人は理解するのに少し間があった。自分の発する言葉が予想通りと言われたのだ

 

「拓人がそういう発言をする事は既に把握済みです」

 

「ですからわたし達は次の手を考えているのです!」

 

「待って待って!頭の整理がまだ──」

 

「「拓人(お兄さん)!」」

 

「は、はい!」

 

突然の呼ばれて思わず返事をしてしまった

 

「では言い直します」

 

「拓人お兄さんきっとびっくりするのです!」

 

二人は拓人にダイブする様に抱き付いて

 

「「わたし達(・・・・)と共に、これからいつまでも愛を育んではくれませんか?」」

 

先程とは少し違う言い回し。勿論拓人はそれに気付いた

 

「え……それは〜良いのか、な?二人的に?」

 

「寧ろこれくらいしないと、拓人お兄さんは付き合ってくれないと思うのです」

 

「ルールーちゃんは?」

 

「これなら拓人は、100%の確率で逃げる事は不可能と判断しましたので。それに、前もって話し合って決めた事なので問題は無いです」

 

思った以上に好かれてるのは理解した

 

ここまでするくらい好かれてると思うと、少しゾッとする反面、この上無い幸せを感じた

 

「では……俺からもお願いします」

 

「なのです!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして新たな愛が、未来へと繋がっていく




どちらかを選ぶなんて最初から無理でした!

次回で最終回です

ここまでの拝読ありがとうございました
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