HUGっと!プリキュア ROAD TO MAESTRO   作:シロX

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オリ主が目立たない第6話!

ではどうぞ〜


第6話 空へ飛べ!力のキュアエトワール!

「約束の時間に遅れてる。早く行かないと!」

 

拓人は今日から開店する店「ビューティーハリー」の手伝いで呼ばれていたのだが、えみるとの話が盛り上がって別れるタイミングを逃した。その為、約束していた時間より遅れて大遅刻の真っ最中

 

「遅れてごめんね!」

 

「遅かったな。もう終わったで」

 

どうやら一足遅かったようだ。今日はもう閉店時間になっていた

 

「大丈夫!丁度記念写真を撮ろうとしていたから!ご一緒!」

 

「何か気まずいね」

 

「いいのいいの!」

 

「あれ?ハリーは良いの?」

 

「遠慮しとくわ。俺が入るとお前らが霞んでしまうやろ」

 

ハリーが断るので4人寄り添って写真を撮ったが

 

「ホンマにハブにすんなや~!」

 

ハリーもまさか本当に撮ってくれないと思わず、つい妖精態になる。勿論、ほまれは見えては無かったが、聞きなれない声に反応した

 

ほまれが振り返ると

 

「今、変な生き物が!」

 

「あはは…んなアホな」

 

何とか直前で人間態に戻り誤魔化す

 

「そいえば、何でほまれちゃんが此処に?来るとは聞いて無かったけど」

 

拓人は思い出したように尋ねた

 

「誘われた。…でも確かに何で誘ってくれたの?わたし、プリキュアになれなかったんだよ」

 

ほまれ自身も、今日何で自分が誘われたのかが分からなかった。でも、誘った理由は単純な事だった

 

「プリキュアとかプリキュアじゃないとか関係ないよ。わたし、ほまれちゃんが好きだし仲良くなりたいんだ!」

 

仲良くなりたい。そんな単純な気持ちで、はなはほまれを誘ったのだ

 

「…ごめん。ちょっとはぐたんと散歩して来る」

 

ほまれはそう言ってビューティーハリーから出ていった

 

「待ってほまれちゃん!」

 

「そっとしておいた方がいいよ。頑張っている子に、まだ頑張れと言うのは逆効果だよ」

 

「拓人さんの言う通りだけど…」

 

自分でも分かっている。だけど、何かに悩んで苦しんでいる人を応援したい。そんな気持ちもある

 

「人を応援するって凄く難しい事だと思う。でもこのままじゃ…」

 

さあやもほまれの背中を見て心配している

 

「行こうはなちゃん!」

 

「さあやちゃん…。うん!あんなほまれちゃん、やっぱり放っては置けない

 

それでも、はなとさあやは気になる。それがお節介でも2人は急いで後を追って行く

 

「それにしても意外やな。拓人があんな風に言うなんて。てっきり、はなと同じかと思ったわ」

 

「…別に。只当たり前の事を言っただけ。何か間違っていた?」

 

拓人の瞳が暗く、ハリーを映していた。それはえみるに見せた目と同じ

 

「──ッ!?」

 

ハリーもそんな拓人を見た事も無く一歩、思わず後ろに下がる

 

「応援は人によっては毒となる。ねぇ、何か間違っていたかな?」

 

「そ、そんな事あらへんけど…。そ、それより早よう俺らも行かんと!」

 

恐怖に近い何かを感じとり、ハリーは急いではな達を追い掛けて行った

 

「応援ね……。吉と出るか凶と出るか」

 

拓人も静かにビューティーハリーを後にした

 

 

 

 

 

////////

 

ほまれは公園のブランコで黄昏ていた

 

「皆わたしの事心配してくれてる。分かってるのに…。あの頃のわたしに、戻りたいな…」

 

「ごめん来ちゃった」

 

心配をしてはなとさあやが隣へ

 

「ごめんね」

 

急に謝られた事に2人は困惑する

 

「応援してくれたのにキツイ事言っちゃった」

 

ほまれは、この間のやり取りの事を申し訳無いと思い謝った。でもそれは、はなも同じ事を思っていた

 

「わたしの方こそごめん!何て声を掛けていいか正直分かんなかった。もっとイケてる言葉言いたかったけど…心がうーってなって、フレフレしか出来なかったの」

 

はなもあの時、自分に何が出来て、何をしたらいいのか分かってなかった

 

「わたし、ほまれちゃんみたいになりたい。美人でカッコ良くて大人で、なのにわたしお子ちゃまだよね~」

 

「変なの。わたしはアンタみたいになりたいのに。明るくて素直で、皆んなアンタみたいな子好きでしょ?」

 

「そんな事ないよ」

 

お互いがお互いをなりたい対象として見ていた。ほまれがそう思っていたのは、はなにも意外と思い少しビックリした

 

「全然そんな好かれるような子じゃないから。だけど、わたしなりたい野乃はながあるの。だから頑張るの」

 

「わたし、ほまれさんの事好き。前より好きになった。わたしやはなちゃんに出来ない事が、ほまれさんには出来る。ほまれさんに出来ない事がわたし達には出来る。わたし達、きっと凄く仲良くなれる」

 

なりた自分になる為色んな事を頑張り、自分に出来ない事が相手には出来、また逆も然り

 

「ほまれちゃんは、どんな自分になりたいの?」

 

それを知ったほまれは

 

「やめてよね。その『ほまれちゃん』って言うの恥ずかしい!やめて!」

 

「そこ!?」

 

ちょっと思ってたのと違う答えが返って来た

 

少しずつだけど、ほまれとの距離が縮みはじめた所へ

 

「輝木ほまれちゃんだよね?」

 

チャラリートが堂々と現れた

 

「ナンパしに来ました」

 

チャラリートはほまれを拘束して何処かへと連れ去って行く

 

 

 

 

 

連れて行かれた場所は建物の壁際

 

「そこからここまでジャンプしてみれば?やっぱり無理?君は一度だけの失敗と思っているけど、身長が伸びてから一度もジャンプに成功してない」

 

今一番ほまれが気にしている事に、掘り返して煽りかける

 

「わたしは、もう飛べない…」

 

「そう、もう二度と輝けない。お前に未来は無いんじゃん!」

 

最後の言葉で、ほまれから大量のトゲパワワが増幅する

 

 

「明日への希望よ消えろ!ネガティブウェーブ!」

 

「発注!オシマイダー!」

 

 

ほまれから溢れ出るトゲパワワが巨大な怪物のオシマイダーが生まれた

 

「思った通り。デッカイ夢程、失った時の絶望がデッカイじゃん」

 

オシマイダーの出現と共に拓人達もようやく追い着いた

 

「助けなくちゃ!」

 

「「うん!」

 

 

 

「「ミライクリスタル!ハートキラっと!」」

 

「「輝く未来を抱きしめて!」」

 

「みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」

 

「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」

 

 

 

「来る!」

 

「オシマイダー!」

 

「フレフレ!ハート・フェザー!」

 

ハート・フェザーで防御するが容易く破壊される

 

「エール!」

 

「拓人さん!」

 

「「ハァーッ!」」

 

だが2人してオシマイダーの攻撃防ぎ捕まえる

 

「「せーのっ!」」

 

そしてそのまま、息を合わせて地面へと叩き付ける

 

「まだまだこれから!オシマイダー!ミライクリスタルをプリキュアから奪うじゃん!」

 

「オシマイダー!」

 

オシマイダーの足裏からスケートシューズに付いてるブレードが装備された

 

ブレードが付いた事により、オシマイダーはその場で大きく回転する。建物を破壊しながら

 

「駄目ェェ!」

 

エールとアンジュ2人で、回転するオシマイダーの軸足を止めようと踏ん張る

 

「ほまれちゃんの未来は!」

 

「プリキュアが取り戻す!」

 

回転が止まろうとする

 

「ブーケトランペット!」

 

拓人も止まった瞬間に一気に勝負を決めようと狙いを定めようとするが

 

「オシマイダー!」

 

止まる寸前でさらに回転をつけてエールとアンジュを吹き飛ばす

 

「クゥ…」

 

「プリズムシンバル!」

 

「拓人さん!」

 

「強引だけど止めるよ!」

 

拓人はブーケトランペットからプリズムシンバルにチェンジして、アンジュからミライクリスタル・ブルーを受け取りセットする

 

「アクア・グランツィオーソ!」

 

円形のバリアー2枚がオシマイダーを挟み込み回転を止めようとする

 

「止まれぇぇ!」

 

けれど、アクア・グランツィオーソのバリアーでもオシマイダーを止める事は出来なかった

 

『モウトベナインダー…モウカガヤケナインダー…』

 

オシマイダーから声が聞こえる。その声は、今のほまれの心を表すみたいなもの

 

『モウミライハナインダー』

 

「もう未来は無い…もう飛べない…」

 

「わたし達は絶対に!」

 

「絶対に諦めない!」

 

それでもオシマイダーを止める事がどうしても出来ない。拓人とエールの攻撃を全て弾き、アンジュの防御も通用しない

 

「怖い、でも…」

 

 

『──わたしやはなちゃんに出来ない事が、ほまれさんには出来る』

 

『──ほまれちゃんは、どんな自分になりたいの?』

 

 

2人の言葉を思い出す

 

「わたしは…もう一度飛びたい!もう一度輝きたい!」

 

ほまれの体から、眩い黄色い光が溢れる。その輝きが、自分を覆っていたトゲパワワをかき消した

 

「心が溢れる!」

 

「ば~ぶ~!」

 

その光はミライクリスタル・イエローと形で現れた

 

(飛ぶのが怖い、応援される事も…。けど、もう自分から逃げない。わたしはわたしの心に勝つ。未来へ輝く!)

 

 

 

「ミライクリスタル!ハートキラっと!」

 

「輝く未来を抱きしめて!」

 

「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」

 

 

 

遂にほまれもキュアエトワールとしてプリキュアに変身した

 

「お待たせ!」

 

「あっ…」

 

また拓人の手元に新たな楽器が生まれる

 

(クラリネット)

 

黄色く輝く「デュアルクラリネット」

 

「フレフレ!ハート・スター!」

 

エトワールの繰り出す、星の鎖が回転するオシマイダーの動きを止めて拘束する

 

「この怪物はわたしが倒す!」

 

「わたし達仲間でしょ」

 

「ここからは一緒に」

 

「力を合わせて」

 

オシマイダーは両腕に翼を生やして拘束を解いて向かって来る

 

「エール!」

 

拓人は低空飛行で向かって来るオシマイダーの下へと潜り込み、ブーケトランペットを向ける

 

「アグレッシブ・エスプレッシーヴォ!」

 

下から突き上げられる光弾でオシマイダーが宙に飛ぶ

 

「道は作ったよ」

 

エール達も高くジャンプする

 

「「飛べ!エトワール!」」

 

エールとアンジュが足場を作り、エトワールはそこから落下の勢いも付けてオシマイダーに上から蹴りを叩き付ける

 

「今よ!」

 

 

 

「フレフレ!ハート・フォー・ユー!」

 

 

「ヤメサセテモライマ〜ス」

 

 

 

 

 

////////

 

「それじゃあまた明日ね、ほまれちゃん…じゃなくて──また明日ね、ほまれ!さあや!拓人さん!」

 

ほまれとの距離はもう無くなった。ちゃん付けから呼び捨てへと、さあやも含めてはなはそう呼んだ

 

「わたしも!これからも宜しくね、はな!ほまれ!拓人さん!」

 

「あはは!呼び方なんて何でもいいのに」

 

それでも満更では無い笑顔

 

「一緒に居てくれてありがとう。さあや、はな。それに拓人も」

 

「呼び捨て…。うん、距離が縮まった感じだよ」

 

「それでも2人には相変わらず『さん』付けやな」

 

「「年上だから」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽が沈むビューティーハリーで笑い合う声が奏でる




次回はよくある振り返りです

ここまでの拝読ありがとうございます
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