鬼殺隊入隊の最終選別の舞台。山の麓から中腹にかけて鬼の嫌う「藤の花」が一年中咲いており、頂上付近には鬼殺隊が生け捕りにした鬼を多数閉じ込めてある。
時は日没。夜の闇をたった一つの欠けた月が照らされている中、一人の男がこの山にやって来た。
「この場所に来るのも実に数百年ぶりだな」
そう言ったのは、赤みが掛かった髪に黒曜石に赤みが少しある目に服装は上が赤で下が黒い着物を着て、白い外套(イメージはるろうに剣心の比古清十郎が羽織っている白い外套と同じ。肩の部分に重りが入るようにして、現在は三貫の重さ)を羽織った男が設置されている階段を登っていた。
継国縁壱の生まれ変わり、九条陽壱。
「此処も変わってないな。また、これだけの藤の花が見られるとは」
縁壱さんだった時の記憶を陽壱は思い出していた。昔、自分が鬼殺隊に入隊の時にも此処を訪れたときも今と同じように藤の花が咲き乱れていたこと。
「昔は、ここまで人がいなかったのに。それに……」
藤の花が咲き乱れる石階段を上り切ると、そこには自分以外の多くの人がいた。
縁壱さんが受けたときは五人位しかいなかったのに此処には20人ぐらい集まっていて、一目で彼らも鬼殺隊への入隊志願者なのだと分かった。
緊張した面持ちで青褪める者、サラツヤな髪の者、顔に傷をこさえ辺りを睨みつける者、どこか涼しい顔で佇む者、多種多様な参加者が集まっていた。
「女の子までいるとは」
長い黒髪に蝶みたいな髪飾りをつけた女の子が目に入り、陽壱の視線に気付いたのか頭を少し下げ会釈してくる。陽壱は突然のことだったが自身も会釈した。蝶の髪飾りをした女の子は周り者達とは違い、強者の感じがした。
鬼殺隊に居たあの頃はサポートする人達の中には確かに居たけど、"絶対に"鬼狩りの中には居なかった。
(ああ。あの時、自分が鬼舞辻無惨を斬っていれば…この時代までアイツが生き残ることも鬼が居ることもなかった。ましてや女の子に鬼狩りをさせずに済んだ)
生まれ変わりである陽壱はあの時の事を非常に悔いていた。陽壱の中でボコッと怒りが込み上がっていく感覚がする。自然と日輪刀の柄に触れ。
「
自然に日輪刀を抜いて、空に向けて鬼舞辻無惨に殺気と怒気を孕んで口にしていた。
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「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!何なんだ今のは!!!!」
上下左右に襖だの畳だの階段だのが張り巡らされている、城にも屋敷にも見える謎の空間。幼き少年…世にはこびる鬼達の頭である鬼舞辻無惨はその場に座り込んだ。額が冷や汗をかき、自分の心臓を誰かに鷲掴みされた感覚に襲われた。
「今のは気のせいだ!そうだ、そうに決まっている!あの化物が生き返る訳がない!アレはもう三百年以上前に死んだ筈だ!」
鬼舞辻無惨はそう自分に言い聞かせた。自分を追い詰めたあの男が生き返る訳がないと言い聞かせるしかなかった。
そして、無惨はこの時の事を忘れ去ることにした。この瞬間、自分の死に繋がるカウントダウンが始まったことも知らずに。
■■■
「ふぅ…」
陽壱は空に向けていた日輪刀を鞘に収めて、一息をつく。顔を左右に何度も向けて、今自分の周りで起きている状況を頭で考えている。自分から離れて、ほとんどの人が怯えた表情をしていて、中には気絶している者まで居た。この時「あっ」やってしまったと思い。
「怖がらせてすみませんでした!!」
此処に居た鬼殺隊の志願者達を自分が怖がらせてしまった。多分、日輪刀を抜いたときに自然と殺気が漏れ出していたんだと思われる。すぐに土下座して謝った。
「――皆様…あれ、どうかなさいましたか?」
「ここに居る人達を自分が怖がらせてしまってみたいで」
凛とした声を発しながら方を陽壱は見ると、日本人とは思えない美しい白髪と漆のような瞳を持ち神秘的な美しさを纏う女性だった。
「そんなことをしてはダメですよ」
「はい」
「では改めて――皆様。今宵は、鬼殺隊最終選別にお集まりくださってありがとうございます」
女性は一度咳払いをして、最終選別に集まった人達に挨拶をした。
「この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込められており、外に出ることはできません。山の麓から中腹にかけて鬼が忌避する藤の花が一年中咲き乱れているからでございます」
鬼が閉じ込められているという言葉を聞いた途端、場の空気が一段と張り詰めたものになった。この場に居るのは大半が鬼の脅威を身を以て知っている者ばかり。だからこそ緊迫した空気を出さずにはいらない。
「そして、ここから先は藤の花は咲いておりません。この中で七日間生き抜く、それが最終選別の合格条件となります。では、ご武運を」
その言葉を合図に、皆一斉に山の中へと駆け上がった。陽壱は皆が行って志願者の最後の一人となり、ゆっくり深呼吸を行う。
「よし…行くか」
陽壱は鬼の巣窟への入口へと歩み始めた。長い夜が始まった瞬間だった。
陽壱の前に4体の鬼が現れた。
「グアァァァッ!」
「人間だァーーー!!!」
「人間ーーーー!!!」
「人肉ゥゥゥ!!」
「……」
腹が飢えているのか、四体の鬼は陽壱を囲むように向かってくる。陽壱は冷静に刀の柄に手を掛ける鬼達が陽壱に襲いかかろうと瞬間。
「日の呼吸 漆ノ型
その場で我が身を天に捧げるかの如く跳び、宙で身体の天地を入れ替えながら水平に刀を振るい、4体の鬼の首を同時に斬る。
そして襲いかかってきた鬼の頸は斬り落とされ地面に落ち鬼は断末魔を上げ、その場に倒れる。肉体が消え、後には何も残らなかった。
「この山の広さなら一時間位で駆けずり回れるな」
そう思い走り出した。駆け回りながら鬼の頸を斬って回る。
■■■
私は胡蝶カナエ、私も今回の最終選別に参加しているけれど、何やらこの山の様子がおかしい。この山について何かを知っているわけではないけれど、明らかに様子がおかしい。
「鬼が見当たらない?」
異様にこの山が静かなのだ。どこからか戦闘の音もしても良いはずなのに、それも聞こえてない。それどころか人も鬼も見当たらない。最初の方に鬼を数体斬ったけれどそれっきり鬼と遭遇しない。かえって静かすぎて不気味なのだ。
「ほぉ……今度は女か」
っ!?反射的に声のしたほうから離れて刀を構える。
現れたは大きく異形の体。肌の色は暗い緑色、無数の手が頸を隠すように巻き付いている。なんともおぞましい姿をした鬼がそこにはいた。
明らかに人を食べた数が二人、三人じゃすまない…十以上は食べているのは確実と思える個体だ。この鬼とは話をして仲良くできるような鬼じゃないみたいね。
油断すればコッチがやられるので私はそう瞬時に判断すると呼吸を整える。
「花の呼吸 肆ノ型 紅花衣」
私が斬りかかると同時に鬼からその頸に巻き付いている手の数本が私に向けて射出される。大きく円を描くように斬りつけてその腕を斬りはらうが、向かってくる腕の数はどんどん増えてくる。
「くっ」
この鬼の再生速度は私が手を斬る速度を超えてる。それに、再生速度が他の鬼と比じゃない。長期戦は避けた方がいいわね。このままこの状況を続けていたら私の体力が切れてしまう。
「お前、やるなぁ。さっき男の剣士を食ったが大したことなかったぞ。情けないと思わないかぁ?」
落ち着け、鬼の腕はそこまで硬くはない。距離をとって伸びた腕を回避し続けると体力を消耗する。
あの異形の鬼の腕を掻い潜り直接頸を狙った方がいいわね。
「それに比べてお前は女なのに速く剣が鋭い。女は肉が柔らかいからなぁ今から楽しみだ」
落ち着け、呼吸を乱すな。言葉に乗って取り乱せばこの鬼の思うつぼだ。
「面をつけてる鱗滝の弟子も来ないしなぁ、今回も狩りを楽しみにしてたのに残念だ」
鱗滝?あの鬼が食べた弟子の師匠の名前…おそらくこの鬼は、鱗滝と言う人にこの山に閉じ込められた。そして鬼の言っていた面のをした剣士はその人の弟子、この鬼はそれを目印に今までその人の弟子を殺したね。
「花の呼吸 陸ノ型 渦桃」
私が踏み込むとそれを待っていたかのように無数の手が私に向かってくる。でもこの鬼の手はそこまで硬くないしそこまで早くもない。私の剣技により伸びた腕は容易く切れる。
鬼の頸を斬るために跳躍、空中で体をひねりながら鬼の手を斬る。鬼の手はまだ再生していない。いけるっ!これ以上この鬼の被害者を出すわけにはいかない。
そして、私は異形の鬼の腕を足場に利用し鬼の頸まで接近する。しかし他の腕が私を捕まえようと更に伸ばしてくる。
「花の呼吸 弐ノ型 御影梅」
自分を中心とした周囲に向けて無数の連撃を放つ。私の周囲に迫った無数の腕は切り裂き、そして飛び上がり鬼の眼前まで接近できた。
「(捉えた!ここでこの鬼を斬るっ!)」
完全に頸を斬れると思った刹那、私は別方向へ吹っ飛ばされてしまう。
「ぐっ」
脇腹に衝撃が走る。死角から腕を伸ばした!?あの腕は自由に曲げられるの?私の体が地面をバウンドし、山の斜面を滑る。先程の一撃でかなりのダメージを受けてしまい意識は保ってるのがやっと。
「ゴホッ!ゴホッ!」
先程の衝撃でむせてしまう。その為呼吸が疎かになってしまう。
気を抜くな、刀を離すな。しのぶに絶対生きて無事に帰るって約束したじゃない!
体を起こせ、痛みなんて今は耐えろ。呼吸を整えて迎撃をっ!
「相当タフだなぁ、だったらこれはどうだ?」
「ッ!しまっ……」
いつの間にか伸びた腕が私の足をつかまれていた。 まずい、速く斬り飛ばさなきゃ。
「それ、飛んでけ」
「ぐううぅ」
痛い。殴られた脇腹も、投げられて打ち付けた背中も痛い。打ち所が悪かったのか、私の意識が朦朧とし始めた。
「う……ううっ」
身体が上手く動かせず、再び私の体が持ちあげられ、腕に力が入らず、刀を手放してしまう。私の体が持ちあげられ足は地面を離れ使うことも適わない。
まずいまずいまずい。
「腕を引きちぎって、少しずつ食べよう、そうしよう」
クスクスと鬼が笑う。今はこんなにおぞましい笑顔でも、昔は人間だったはずなのにどうしてこうなってしまったのだろう。こんな時でもそんなことを考えてしまう私は鬼殺隊にふさわしくない人間なのだろう。
姉さんは甘い!って怒られちゃうんだろうな。
ごめんねしのぶ。姉さん、だめだったよ。
死を覚悟し、私は涙を流す。
「ーーの呼吸 拾弐ノ型 炎舞」
突然、お日様の匂いがしたと同時に私の体を掴んで拘束していた手が緩み拘束から解放された。高い所で拘束されていた私は拘束が解かれてそのまま下へと落下した。受け身を取ろうと体を動かそうとしたら脇腹に痛みがはしり上手く体を動かせず、このままでは地面に強く激突すると思った瞬間、さっき嗅いだお日様の匂いが私を優しく受け止めてくれた。
「…何とか間に合ったみたいだ」
目を開け私を抱えた人物を見ると、安堵した表情で男の子が見つめている。この男の子は開始地点の時に目があった男の子。視線を向けられている感じがして目が合って会釈した。
空に刀を向けて殺気が漏れ出してた時は、周りの人もそうだったけど、私も怖かった。けど、今はそんな事もなくお日様の匂いがして優しい表情をしている同い年ぐらいの男の子。
「あの、助けてくれてありがとう。もう大丈夫だから下ろしてくれる?」
受け止めてくれた男の子の受け止め方が横抱きで顔が近くて恥ずかしくなり、私が無事なのを確認するとゆっくり降ろした。
「なんかお前は今までの鬼と違うな」
すごい、鬼と向かい合ってこんなに冷静に振る舞えるなんて。それにこの人、服が全く汚れてない。まだ初日とはいえ鬼とは遭遇したはず。なのに、傷がないどころか服の乱れすらない。
「餌が増えたなぁ。二人も食えば少しは腹も膨れるか」
鬼が今度は視界を埋め尽くすほどの手を彼に差し向ける。腕の中には不規則に曲がるものもあって対処が難しいのは明らか。
私はすぐ立ち上がって刀を構え「あーあ、動いちゃった」
へ?動いちゃったってどういう事?私がそう思っているとそれと同時に、ゴトリと鬼の頸が落ちた。
「え?」
私は目を疑った。何が起こったかもわからなかった。いつ間に鬼の頸を斬ったの?私の隣に居るのに?どうやって斬ったの?こんなことがありえるの?疑問だらけだ。
ただ一つの真実、鬼の頸が斬られていた事だけだ。
「くそっくそっくそぉ」
鬼がその体を灰にしながら現実を認められないと嘆いている。頸を斬ってなお動くことができるということはよっぽど強い何かがこの鬼の心の内にあるのだろう。
憐れみの目を向ける私に、鬼は手を伸ばしてくる。でもその手には殺意や害意なんて少しも感じられない。ただ寂しさから、手を握ってほしい幼子のようで。私は駆け寄って鬼の手を握った。
「兄ちゃん...兄ちゃん何処に居るの?」
異形の鬼から小さい子供の声が聞こえ、灰にまだなっていない手がこの場に居るはずのない自分の兄を探して動いていた。
「貴方の兄は貴方が今から行く場所で待っている.....」
「本当?じゃあ直ぐに行かないと!」
消える寸前、鬼の目からは涙がこぼれていた。きっとこの鬼も、いろんなものを抱えていたのだろうと思うと心が痛んだ。
その言葉を最後に異形の鬼は灰となりこの世から消えた。
■■■
山の中の鬼をほぼ狩り終えた頃、今までとは違う気配を感じたので、陽壱はその方向に向けて駆け出した。道中、狩っていない鬼が鬼殺隊志願者を襲いかかろうとしていたので、さらに加速させて鬼の頸を斬った。
後ろから何かが聞こえてけど、無視して気配を感じた方向に急いだ。
今にも異形の鬼に握りつぶられそうな、蝶の髪飾りをした少女の姿が、その少女が涙を流していたのを陽壱には、はっきり見えた。
「日の呼吸 拾弐ノ型 炎舞」
蝶の髪飾りした少女を拘束していた腕を一撃目で切り落とした後、二撃目で頸も斬り落とした。地面に落下しそうになった蝶の髪飾りした少女を横抱きに抱え地面に着地する。
「…何とか間に合ったみたいだ」
少女は陽壱を見つめていた。正直言うと、綺麗な子だなと思った。
見た感じ大丈夫そうだが、アッチコッチ傷だらけだったがかすり傷程度で済んでいる。陽壱は無事なのを確認すると蝶の髪飾りの少女をおろす。そして目の前にいる異形の鬼に目を向ける。
「なんかお前は今までの鬼と違うな」
こんな鬼と出会った所で、
「餌が増えたなぁ。二人も食えば少しは腹も膨れるか」
陽壱自身、コイツまで喋れるのな。すでに頸を斬っているのにと思っていたら、鬼が今度は視界を埋め尽くすほどの手を自分達に差し向ける。
「あーあ、動いちゃった」
言ったら、鬼の頸が落ちた。
鬼は体を灰にしながら認められないと嘆いている。頸を斬ってなお動いている。しばらく嘆いていたが、よっぽど強い何かがこの鬼の心の内にあるのだろう。
鬼は何かを思い出したかのような目をし、少女に手を伸ばしてくる。今の異形の鬼からは邪気の気配は感じられなかった。とても悲しくて、寂しそうな子供のような気配だった。少女は駆け寄って手を握った。
「(後ろ姿の雰囲気…………………似ている…………………うたに………………まさかな)」
陽壱は少女の後ろ姿を雰囲気を緑壱さんの妻だったうたさんに似ていると感じ取っていた。何故?似ているのかを知ることになるのは数年後なるとはこの時の陽壱に分かっていなかった。
うたに何故似ているのかを考えていると。
「どうかしたの?」
少女の声により現実に戻る。
「ああ、すまない。少し昔の事を思い出していてな」
「そうでしたか。助けてくれてありがとう、私は胡蝶カナエ、よろしくね」
「俺は九条陽壱。川の方へ移動しようか、脇腹痛めているみたいだし」
「えっ……何で分かったの?」
「見えるから」
陽壱は一言そう言って、陽壱とカナエは川に移動して、近くに洞穴があったのでカナエを座らせて、脇腹は呼吸でどうにかして貰って、傷は彼女が持っていた傷薬を塗ってあげた。さっきの鬼のこと聞かれたりした。
「それじゃあ、俺はもう行きます」
「ま、待って!」
「?」
気付けば、立ち上がって去ろうとする陽壱の手をカナエは握り締めていた。
「心細いから七日間、一緒に行動してくれない」
カナエから頼まれたので「ああ」と返事した。
二人で開始地点に戻ると、そこには十数人は生存者が集まっていた。その中には陽壱が助けた人たち居た。
「皆様、最終選別お疲れ様でした。受験者全員が最終選別を乗り越えた事に心よりお祝い申し上げます。それでは隊服の採寸と日輪刀の玉鋼を選んでいただきますが、その前に...」
女性が手を二回叩くと空から鴉が飛んできて受験者全員の肩に1羽づつ止まった。陽壱のは見た目は普通の鴉なのだが足だけが三足ある鴉だった。
「これより、皆様に鎹鴉を付けさせていただきます。その鎹鴉は任務や隊士同士の連絡用です」
女性の話が終わると志願者の約半数が手を挙げ、隊士では無く隠になりたいと女性に言った。隠になりたいと言った志願者は鬼に恐怖して戦えないと言う理由だった。
隠の道を選んだ受験者達は女性の近くに居る、二人の隠に連れられて何処かに行ってしまった。
「すいません」
「どうかしましたか?」
「日輪刀の玉鋼選びなのですが、俺は既に自分の日輪刀を持っているのですが、玉鋼選びはしなくてもよろしいでしょうか?」
「はい、日輪刀を持っているのでしたら隊服の採寸だけで大丈夫です」
陽壱は隊服の寸法を測りに行った。
全部終わった後にカナエ以外の助けた人たちに囲まれてめっちゃお礼言われた。
最後にカナエが陽壱の所までやってきた。
「陽壱くん…あの、また……会える?」
「運命がそうさせるならな」
そしてカナエは嬉しそうに笑みを浮かべて、帰り際にカナエが振り向き「またね!」と言ってきた。陽壱は「ああ、またな」と言った。
そして、陽壱は近くの草むらに入り、支給された隊服に着替えて白い外套を羽織り走り出した。
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