ありふれた錬成師は治癒師と最強を目指す   作:旭姫

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第十二話 亜人の国フェアベルゲン

「貴様ら何者だ?ん?人間だと?それにハウリアか?里を追放されたものがここで何をしている。」

 

ハジメ「樹海の奥にある大樹まで行きたいんだが。」

 

「何のためだ?」

 

ハジメ「本当の大迷宮を攻略するためだ。」

 

「何を言っているんだ、貴様?大迷宮とはこの樹海そのものだ。亜人しか入ることのできないな。」

 

ハジメ「それは違う。何せ、ここの魔物は弱すぎる。」

 

「(何なんだ、そいつら。)もういい、お前達、この侵入者共を捕らえろ!!」

 

ハジメ「はぁ、俺は穏便に終わらせたかったんだがな。」

 

ハジメはその場で殺気を出すと、警備の者と思われる虎人族を黙らせた。

 

「なんだこの殺気は。……人間が出すものじゃねえ。お前は本当に人間か?」

 

ハジメ「で?俺の目的は実行できるのか?」

 

「俺個人的には認めてもいいと思う。」

 

「隊長!?」

 

「俺はここで部下達の血潮を見るくらいなら通した方がましだと思う。……だが、俺の意見だけではここを通すことはできない。……おい、聞いたか。この会話を長老方に伝えろ!」

 

「はっ!!」

 

警備隊の一人が霧の中に消えていく

 

ハジメ「お前が話がわかるやつでよかったよ。」

 

「俺はここで部下の命を散らすような真似はしたくなかったんだ。……それに、お前は明確な殺意をもって襲ったものしか殺さないのだろう?」

 

ハジメ「敵だと認識しなければ攻撃する理由も無いしな。」

 

「その言葉を信じてるからな。」

 

それから数十分すると、霧の中に消えた警備隊の一人がとある男性を連れて戻ってきた。

 

「君がオルクスを攻略した人間かい?」

 

ハジメ「ああ、そうだが、あんたは?」

 

「私はフェアベルゲンの長老をしている、森人族のアルフレリック・ハイピストだ。」

 

ハジメ「そうか。南雲ハジメだ。」

 

アルフ「君がオルクスを攻略できたとは証拠が無いと信じられない。…何か証拠となるものはあるかな?」

 

ハジメ「証拠になるかはわからんが、これでどうだ?」

 

ハジメはアルフレリックにオスカーのつけていた指輪を見せた。

 

アルフ「……。なるほど、話がしたいのでついてきてもらえないだろうか?」

 

ハジメ「俺は大樹に行きたいんだが?」

 

アルフ「それは無理だ。」

 

ハジメ「なぜだ?」

 

アルフ「霧の影響で大樹にはあと十日は近付けないよ。」

 

ハジメ「なんだと?おい、カム?どういうことだ?」

 

カム「いえ、あの、その、おいお前達。なんで俺に伝えなかった!!」

 

アルフ「と言うわけだ、ついてきてもらうよ。それに、そこのハウリアは客人として迎え入れよう。ついてきてくれ。」

 

そして、警備隊の面々を除く全ての者達がアルフレリックの後についていった。

 

―――――――――――――

 

長老集の集会場

 

アルフレリックがハジメに席を出し、座らせて、しばらく会話をすると、他の長老達も集まっていった。

 

すると、―

 

「おい、アルフレリック!!なんでここに人間を連れてきた。それに、ハウリアまで。何を考えてるんだ!!」

 

アルフ「それはね、例の伝承の達成者が来たんだよ。」

 

「なんだと…?何百年もの前の伝承でさらに、誰も来なかった達成者が来ただと!?……おい、貴様。」

 

ハジメ「……。」

 

「聞いてるのか、人間。お前が本当に伝承の通りの強者なのか調べさせてもらおうか。」

 

熊人族の長老である男がハジメに向かって殴りかかった。

 

それを、ハジメは義手のついている左手で受け止める。

 

ハジメ「殺気を向けるってことは敵ってことでいいんだな?それに、こんな雑魚みたいなパンチしやがって。」

 

そして、ハジメは義手に魔力を注ぎ、握力をあげて男の腕を潰した。

 

そのまま、ハジメはその男の腹に蹴りを入れて、外に放り出した。

 

ハジメ「さて、お前達は敵か?」





一旦ここで切ります。

次回は続きからです。
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