宝物庫
メルド「ここが宝物庫だ。」
光輝「へぇ~。ここが…」
メルド「さぁ、好きなのを選べ。」
ハジメはそのまま二振りの剣がクロスして置いてあるところまで行った。
そこにあったのは……
ハジメ「うそーん…。」
遠藤「どうした、南雲……。マジか…。」
ハジメが実際に読んでいたとあるライトノベルの主人公の愛剣だった。
メルド「ああ、それは神代の時代に反逆者に味方して神の使徒を倒した3人組の一人の持っていた剣で、銘は確か……《エリュシデータ》と《ダークリパルサー》だったかな?」
遠藤「なぁ、南雲…。もしかして、その三人組って…。」
ハジメ「おそらくAW編の幼馴染み組だ…。」
遠藤「なら、神の使徒って…もしかしてあの最高司祭様?」
ハジメ「……なんなんだろう、この世界…。」
遠藤「……そうだな。」
ハジメ「メルドさん、とりあえずこの剣を使わせていただきます。」
メルド「ああ。横に鞘があるからな、気を付けろよ。」
ハジメは二本の剣を鞘にいれて例のラノベの主人公のように肩に担いだ。
ハジメ「とりあえず僕のは終わったね。遠藤くんのは?」
遠藤「ああ、俺のはこれだよ。」
そして、遠藤はナイフを数本。
どうやらこのナイフは一定時間経つと持ち主の元に戻る魔法が付与されているらしい。
ハジメ「the・暗殺者って感じだね。」
遠藤「まぁな。とにかく南雲は二刀流の練習だろ。」
ハジメ「うん。まだ、ソードスキルは出せないみたいだからね。」
遠藤「ソードスキルが出てきたら大きなボスに「スターバースト・ストリーム!!」とか言って突っ走るんだろ?」
ハジメ「完全にパクリだね…。まぁ、でもこうなるのかな。」
―――――――――――――――――
訓練場
ハジメは二刀流を上手く使うために剣術に優れた雫に相手を頼んでいた。
雫「二刀流も捨てたものじゃないわね。」
ハジメ「まぁ、僕はラノベ主人公の真似をしてるだけだし…。」
雫「へぇー。そういえば、ソードスキルってやつは出来たの?」
ハジメ「ああ、お陰で出来たよ。」
ハジメのステータスプレートの二刀流の欄には派生技術で[ソードスキル(片手剣、二刀流)]と出てきていた。
雫「今日は魔物に対して練習するんだっけ?」
ハジメ「いや、今日は錬成の練習だよ。二刀流には少しなれたし、ソードスキルがあのソードスキルなら頭で覚えているから大丈夫…。」
雫「なら、早く行きなさい。香織が待ってるよ。」
ハジメ「ありがとう、お母……八重樫さん。」
雫「いま、お母さんって言わなかった?」
顔が全然笑っていない雫が剣を手に取る
ハジメ「申し訳ありませんでした。刀を一振り作るので許してください。」
雫「しょうがないわね、いいわよ。」
ハジメ「わかった。作ってくるよ。」
――――――――――――――
夜 ハジメと香織の部屋
ここにはこの部屋の住人であるハジメと香織以外に遠藤と雫が来ていた。
遠藤「ソードスキルの調子はどうだ?南雲」
ハジメ「いい感じだよ。とりあえず、片手剣はコンプリートしたよ。」
遠藤「二刀流は?」
ハジメ「まだ、スターバースト・ストリームまでは行ってないかな。」
遠藤「頑張れ南雲。」
雫「ところで私を呼び出した理由は?」
ハジメ「これを渡そうと思ってたんだよ。」
ハジメは雫に刀を渡した。
雫「これって、もしかして日本刀?」
ハジメ「そうだよ。」
香織「ハジメ君、やっと出来たって喜んでたよ。」
ハジメ「……。その刀の銘は決めてないからとりあえず、黒刀ってことで。銘は八重樫さんが自分で決めて。」
雫「考えておくわ。」
香織「迷宮攻略ね~。」
遠藤「最高到達点が65階層なのって理由あるのか?」
ハジメ「そこには、ベヒモスっていう牛型の怪物がいるんだよ。そいつには最強と言われていた人でも歯が立たないんだってさ」
遠藤「へぇー、なるほどね。」
香織「二十階層までで良かったかもね。」
雫「今度の迷宮攻略、しっかりやるわよ。」
「「「おー!!」」」
雫と遠藤が自分の部屋に戻っていった。
香織「そういえば、例のやつはどうなの?」
ハジメ「錬成の派生で作った[保管庫]の中に入ってるよ。上手く作れなくてね。材料さえ取れれば作れるんだけどね…。」
香織「あの訓練が終わったら冒険者になるんだよね。」
ハジメ「ああ。一応、登録はしたからね。」
この世界の冒険者という制度にはランクがある。
ランクは下から順番に青、赤、黄、紫、緑、白、黒、銀、金であり、多くの人間が所属している。
(この世界の
―ちなみに、非戦闘職の最高は黒である。
―金ランク冒険者は各ギルド支部の名簿に名前が乗ることになる
現在、ハジメと香織の冒険者ランクは下から二つ目の赤である。
ハジメ「とりあえずは、迷宮の攻略訓練を頑張るしかないか…。」
次回、ついにハジメが奈落に落ちます。
この作品では、ハジメと香織が現実世界でバカップルなので檜山君のいたずらはありません。
落ち方は考え中です。