そういえば、ハカイオー絶斗のガチャを回してみましたが、当たりませんでした…これは、私のガチャ運が悪いのか、それとも確率が低すぎるのか…
…まぁ、それはさておき、本編をどうぞ!
「やるぞ!アキレス!」
「うん!」
その掛け声と共に、俺とアキレスは敵の装甲娘に攻撃を仕掛けて。
アキレスはディード、俺はマッドドッグとそれぞれ戦いを始める。
「あんた、それで私と戦う気なの?」
「そうだ。武器だけだと思って甘く見るなよ」
「ふーん、どっちにしろ倒すことに変わりはないし、容赦なくやってやるわ!」
そう言いながらマッドドッグが攻撃を仕掛けてくる。
その攻撃をバックステップで回避し、即座に反撃に移る。
だが、さすが装甲娘というべきかマッドドッグはそれを防いでくる。
さらに、防いだ後そのままカウンターを仕掛ける。
俺はそれを上手く回避し、距離を取った。
(…やっぱり、装甲娘と真正面からやり合うのはきついな…1度でも攻撃を喰らったらやばいし…そういやアキレスの方は大丈夫か?)
そう考え、アキレスの方に視線を移す。
「くっ…!銃撃のせいで、なかなか攻めきれない!」
どうやら、ディードの銃撃のせいでなかなか攻撃が通らず苦戦しているようだ。
…むしろ、俺はあっちの方が戦いやすそうな気がするな。
「よそ見してるんじゃないわよ!」
「…っと、そうだな」
アキレスに視線を移していた俺にマッドドッグが殴りかかってくる。
それを盾で防ぎ、受け流すように回転し後ろの槍でマッドドッグを突き刺す。
「なっ…!きゃん!」
俺の攻撃を受けたマッドドッグはバランスを崩し、そのまま地面に倒れ伏した。
「アキレス、頼んだ!そいつとは俺が戦う!」
「隊長!?うん、わかった!任せて!」
「逃がすか!」
こちらに向かってくるアキレスにディードが銃を向ける。
それを阻止する為にイプシロングレイブをディードに向けて投げつける。
それは、ディードの右手に一直線に向かっていき、そのままディードの銃を叩き落とした。
そして、跳ね返ってきた武器を手に取りディードに斬りかかる。
「ぜぁああ!」
「くっ!」
その攻撃をディードは後ろに跳んで回避する。
だが、そこまでは狙い通りだ!
「今だ!アキレス!」
「任せて!ハァアッ!」
後ろに跳んだディードにアキレスが攻撃をぶつける。
「ぐぅっ…!な、なぜ…」
「もう、隊長!あれはちょっとわかりづらいよ…」
「悪い…でも、本当によくわかったな。アキレス」
「うん、なんとなくだけどね…隊長、あたしに頼むしか言わなかったから何かあると思って、あの人と戦うって言ったから、もしかしたらあたしに援護してほしいのかなって」
「その通りだ…本当に助かったよアキレス」
「えへへ!どういたしまして!」
いや、本当によくわかったものだ…確かにディードにそれを悟られないようにするために、あんな曖昧な言い方をしたんだが、それを理解して俺に合わせてくれたというんだからすごいもんだ。
『隊長!ミゼレムの掃討が完了しました!』
「そうか、よくやった!このまま援護に来れそうか?」
『はい!今から援護に向かいます!』
「あぁ、頼んだ!」
ちょうど、エンペラー達もミゼレムを倒し終えたみたいだな…よし、後はこのまま敵の装甲娘達を―――――――
「くっ…!な…なかなかやるじゃない!次は本気出すから!」
「アキレス…次は倒す…」
さすがに、分が悪いと判断したのかマッドドックとアキレスディードが撤退していく。
「逃げるなコラー!口ほどにもないぞ!」
「待て!アキレス!深追いは禁物だ!」
「うぅ〜…隊長がそう言うなら…」
俺の呼びかけに応えてくれたアキレスはLBCSを解除し、ディード達を追うのをやめる。
ふぅ…良かった。深追いするとロクなことにならないからな…実際、マッドドッグはどうかしらないがディードは本気じゃなかった。
一撃を浴びせることができたのも、ディードの不意をつけたからだ…本気のあいつと真正面からやり合っても勝てるかどうか。
「隊長!ご無事ですか!?」
「あぁ、大丈夫だよエンペラー。そっちも無事で何よりだ」
俺がディードについて考えていると、エンペラー達がこちらに合流する。
どうやら全員無事みたいだな…疲労しているようにも見えないし…良かった、とりあえず一安心だ。
「にゃ?居たでしょ。ちゃんとした人間の装甲娘」
そう言いながら姿を見せたのは謎のネコ型アンドロイドであるシータ。
「うわっ。また出たのら!」
「やっぱり、人間だったよね?あたしはむしろアンドロイドより戦いやすかったけど。でも、どうして?」
「…会敵してしまったならしょうがないか。皆、装甲娘の適性検査は覚えてるか?」
「え〜と…確か学校で受けたのは簡単なパッチテストとDNAパターン検査?とかで注射されて…」
「どっかの施設で、シンクロテストとか言って脳波計測もされたのら。その後の性格診断みたいな筆記もめんどくさかったらろ」
「確か、シンクロの条件が『感性的に多感で、直情的、奔放的であることが望ましい』でしたかしら」
「そうだ。精神感応で動かすLBCSにはそれらの要素が必須なんだが…人によってはその、ちょっと行き過ぎてる場合があってな」
「アイツちょっと頭おかしいって言われちゃうタイプら?」
「いや、さすがにそこまでは言わないけど…まぁ、感情の起伏が激しかったり、他にも感受性が高い故か心の脆さがあったりしてな。それでそれらの要素が基準値より高いせいで、LBCSの操縦適性があっても最終選考で落ちてしまう少女達が結構居るんだが…」
多分、さっきの装甲娘達もミゼレム側の誰かにそういう心の脆さをつかれてしまったのではないかと思っている。
シータなら、その誰かの正体についても知ってそうだけどな。
俺はそう考え、シータに言葉を掛ける。
「…シータ、お前何か知ってるだろ?」
「にゃ、なかなか鋭いにゃ…まぁ、その通りにゃ。ヤツはそういうコの心の脆さにつけこんでくるのにゃ。言葉巧みに不合格になった少女達をたぶらかし、盗んだ設計図から作ったLBCSを与えて、ミゼレムに引き込んでいるんにゃ」
「嫌な奴だなそいつ…詐欺師みたいだ」
「そうにゃ!『君は今の自分の状況に満足してるにゃ?』とか、『世の中の間違いを正したいと思ったことはないにゃ?』とか。ムーディな月の下で少女達に呟くんにゃ。まったく、キザで嫌なヤツなんだにゃ!」
「なるほどな…で、ヤツってのは一体誰なんだ?まさか、ミ―――――」
「おっと、またミゼレムが押し寄せてきたにゃ。発電所護るんにゃ?せいぜいがんばるにゃ〜!」
まさか、ミゼルじゃないだろうな?そう聞こうとしたのを遮り、シータはそんな言葉を残して、またどこかへ行ってしまった。
「ま、待て…!くっ!みんな、戦闘配置につけ!ミゼレムを迎撃するぞ!」
あのネコめ…重要なことをはぐらかして行くなよ!次に会ったらもっと詳しく話を聞かせてもらわないと。
俺はそんなことを考えながら、ミゼレムとの戦闘を開始した。
――――――――
―――――
―――
「ふぅ…敵影が少し途切れたな。みんな、一旦休憩だ!水分補給をしっかりしておけよ!」
「隊長さんもゆっくり休んでください。多分、一番疲れているのは隊長さんですし」
そう言って、ハンターが俺に飲み物を手渡す。
おぉ、何という気遣い…やっぱりハンターは優しいな。本物の女神みたいだ…まぁ、いつも女神だけど。
こういう気遣いは本当にありがたい…正直、疲労がないと言えば嘘になるし。
「ありがとう、助かるよ。ハンターもゆっくり休んでくれ」
「はい。お気遣いありがとうございます」
そう口にして、ハンターも休憩に入る。
…それにしても、想像以上に疲れたな…こんな風に大量の敵と戦うことは初めてではないんだが。
やはり、指揮をとりながら自分も戦うという経験があまりないからだろうか?
神様の修行の時も基本的に1人ばかりだったからな…一応、指揮の訓練なんかもしたが、その時は俺が戦うことは禁止されてたからな。
……これからの戦いはますます厳しくなるだろうし、その辺もしっかりしないとな。
俺がそんなことを考えていると、みんなの話し声が聞こえてくる。
「そういえばさ、さっきの装甲娘になれる条件……っていうの?感受性がーとか、奔放性?がどうだとか…それって装甲娘があたし達くらいの女の子しかいないのと何か関係あるのかな?」
「えぇ、結構な検証をしたらしいのだけど、早い話、思春期の女の子が一番LBCSとのシンクロ率が高かったんですって。その上で身体的にもある程度の成熟を求められるので、結果的に私達みたいな高校生が多くなるわよね」
「ちょっ…おま……エ、エンペラーって高校生だったのか!?」
「聞き捨てなりませんわね。なんだと思っていたのですか?」
「ずっとOLさんだと思ってたのらー」
「違います。れっきとした高校2年生です」
クノイチもジョーカーも今さら何を言ってるんだ?
エンペラーはどう見ても女子高生だろう。
そんなことを思いつつ、みんなの会話の続きを聞く。
「わ…若さだけは勝ってると思ったのに、お、同い年だったなんて…!?」
「あ、ワリィ………ダブり?」
「タブってもいませんし、何らかの理由で入学が遅れてもいません!私は順当なる高校2年生です!そっ…祖母がフランス人なので、多少は周りの人と比べて成長が早く見えるのかもしれません…しれませんけどね!?」
「あぁ、クォーターなのか。どうりで名前がソフィア…」
「一体、何なんですの!皆、私を見るなりOLだの先生だのコスプレだのと!好きで老け顔に生まれたわけではありませんのよー!私だって…私だって思春期の女の子なのにーーー!!」
「エ…エンペラーちゃんがキレた……」
「しまった…まさか、そんなとこに地雷が潜んでいたとは…オレ達は触れてはいけない禁断の箱を開けてしまったようだ…」
…さすがに、そろそろフォローに入ろう。このままじゃ、いくらなんでもエンペラーが不憫すぎる。
そう考えて、声を掛けようとするとハンターが口を開いた。
「わ、私は転籍時の書類を見ていたので知ってますよ!?だ、大丈夫です!エンペラーさんお若いです!美人だし!」
ハンター!?それフォローになってない!むしろ、とどめ刺しちゃってるから!
「…大丈夫って、何が大丈夫だって言うんですか……もう、辞めてやるこんな会社…防衛隊に…帰る…」
まずい!エンペラーが拗ねちゃってる…!
まさか、皆がこれほどまでエンペラーを大人として見ていたとは…!
ここは俺が隊長としてしっかりしないと。
「まったく、さっきから聞いてたけど、みんなして何言ってるんだ?ソフィアはどう見たって高校生だろ?」
「「「「え…?」」」」
エンペラーを除く皆が、驚いたようにこちらを見る。
「…いや、何で驚いた顔してるんだよ。確かに、ソフィアも言ってたみたいに大人びて見えるかもだけど、笑った顔は年相応で可愛いし…沈着冷静に見えて、さっきみたいに感情を爆発することもあるし…どう見たって普通の女子高生だよ」
そう言って、ひと呼吸置いてから言葉を続ける。
「まぁ、そういうソフィアだからこそ側に居てほしいと思うわけだが……って、こういうのはなかなか恥ずかしいもんだな」
「た…隊長…!あ…ありがとうございます!そうでした…私、隊長に命を捧げたのでした…!ずっと…ずっとお側でお仕えいたします!」
「あぁ、よろしくな。ソフィアが側に居てくれたら、俺としても嬉しいし」
俺がそう言うと、エンペラーは元気よく頷いた。
…どうやら、元気になってくれたみたいだな…良かった。
「これはエンペラーちゃんがチョロいのか…それとも隊長ちゃんがすごいのか、一体どっちなんら?」
「そうにゃー、うちのセンサーによると、エンペラちゃんは肌年齢15歳くらい!ピッチピチのプリプリにゃ」
「うわ、またまた出たのら」
「まぁ、あなた実は良いネコだったんですのね!ずっと居てくれてよろしくってよ♪」
「というか、何でお前がここに居るんだ?まぁ、色々と聞きたいことがあったから、ちょうど良いけどさ」
またまた突如として現れたシータに驚きつつ、そう声を掛ける。
「そのことについてはまたあとで話すにゃ。今はまだ油断できない状況にゃ?」
「…確かにそれはそうかもな」
ふと、周りを見るとエンペラーの掛け声を聞いて、みんなが元の配置についているのが目に入る。
アキレスは何か虚ろな目で歩いてるけど…どんだけエンペラーと同い年だったことに驚いてるんだよ。
…まぁ良いか、多分戦闘になったら元の調子に戻るだろうし…さて、俺もそろそろ配置につくとするか。
俺はそんなことを考えながら、配置につくのだった。
「あー、ビックリした。ネコ、ナイスフォローだったぞ」
「シータにゃ。こんくらいお安い御用にゃ」
「ところでさ…オレのも測ってみてくれよ…その……肌年齢」
「うちにそんな機能はないにゃ。しらんけど」
「お前、ホント良い奴だったんだな…」
といった感じの中編でした!
どうしてもあのエンペラーのくだりは入れたくて、ついつい長くなってしまいました…あのシーンのエンペラーも個人的にはかなり好きなので。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!