それにしても、最近配信された10章は衝撃的な展開でしたね…スキンフィールドの無効化に、ダンボール戦機Wで登場した、人をスレイブプレイヤーにする首輪まで出てくるとは…
今後の展開が非常に気になりますね!
それでは、本編をどうぞ!
「みんな、昨日はお疲れさま。実は今日はちょっとした発表がある……って、あれ?リボンとジョーカーは?」
発電所での戦いから一夜明けて、みんなにリボンの初陣について知らせるためにみんなに集まってもらったのだが、肝心のリボンとジョーカーの姿が見えない。
まさか、リボン…本当に例の黒猫に?
「コラー!バカリボン!まーたジョーカーのパンツちょろまかしたのらー!」
「なっ……なによ!やめてよ!こんなところで…しょっ、しょうがないでしょ!アタシの……なんかもう全部クッタクタで…買いに行く暇とかなかったんだから!」
「知るかー!!お前なんかクタパン履いてろー!!」
「ちょ、ちょっと二人共…た、隊長の前ですよ!」
「いや、大丈夫だ…続けてくれ」
心配したのもつかの間、リボンとジョーカーの声を聞き、ひとまず安堵する。
…まぁ、もちろん油断は禁物ではあるんだけど。
「自分ちの感覚でひょいひょい人の下着使うなし!普通、姉妹でもパンツ共有とかしないのら!…しかも、今回はお気に入りのピンクのシマシマのやつ!何か良いことがあった時の為に取っておいたのにー!」
「だっ…だから!今日はアタシの初陣だから!こんな日ぐらい気合入れたいじゃない!」
「初陣だがなんだが知らんがー……って、え?初陣?リボンが?今日?」
「あー、うん…つまりそういうことだ。教練過程も一通り終えたし、実力的にも問題ないと判断した。よって、今日からリボンも部隊に加わることになる。みんな、チーム・アテナス全員集合だ!張り切っていこう!」
「やったね!リボンちゃん!隊長も言ってたけど、これでチーム・アテナス全員集合だね!」
「あ……あんたには随分と後れを取っちゃったけど…見てなさい!すぐに追いついて、追い越してやるんだから!」
「まっ、パンツがクッタクタになるまで頑張ったんだ。こりゃあ、アキレスもうかうかしてらんないな」
「まぁ…そういうことなら勘弁してやらんこともないのら。今度、ちゃんと新しいの買って返すんらよ」
「わ…わかってるわよ。もう良いでしょ、パンツの話は…」
みんなのそんな会話が耳に入ってきて、思わず笑みを浮かべる。
…やっぱりこういうのは良いもんだな。…絶対に守りぬかなきゃな…この世界の人々と彼女達を。
俺はそんなふうに改めて決意を固めながら、出撃までの時間を過ごした。
/////////////
「そういえば、前から気になってたんだけどさ…隊長とカカムさんってどんな関係なんだ?」
指揮車で目的地へ向かう道中で、クノイチが唐突にそんなことを尋ねてくる。
「急にどうしたんだ?」
「いや、今日の朝早くにマッドドックを連れて行ってくれたり、隊長に協力してくれてるっぽいから気になったっていうか…」
「あぁ、なるほど…それで気になったわけか。…カカムとは防衛隊時代からの友人だ。一応、彼女は俺の先輩に当たるんだけど、カカムはあんまりそういうこと気にしないタイプでな…友人になるのも時間は掛からなかったよ」
「へぇ〜、友人か…」
(なんか、ホッとしちまった…そっか、別に恋人とかじゃないんだな……って、何でホッとしてるんだよ!オレ…!)
「うん?クノイチ、どうかしたのか?」
「な、何でもねぇよ!」
「そうか、なら良いんだが…」
そんな会話を交わしていると、目的地が見えてきた。
「そろそろ目的地に着く、みんな、戦闘準備を始めてくれ!」
「「「「「「了解!!」」」」」」
―――――――
―――――
―――
目的地へ辿り着いた俺達は、ミゼレムとの戦闘を開始した。
俺も、いつでもみんなのサポートをできるようにLBSSを装着して戦闘に参加する。
「さぁ、いくぞ!みんな!」
そう口にし、ミゼレムへと攻撃を仕掛ける。
さすがに戦い慣れてきたのか、アテナスのみんなは順調にミゼレムを倒していく。
ただ、リボンは経験が浅いせいか、苦戦しているようだ。
「リボン!一緒にやるぞ!」
「隊長…うん!フォローお願い!」
「任せろ!」
そうリボンに声を掛け、共にミゼレムを撃破していく。
そうして、ここ周辺のミゼレムを倒し終えて、ひと息つくことにした。
「ゼーッ、ゼーッ…な、なによこれ…想定より随分キツいじゃない…」
「大丈夫かー、リボン。動き固いぞー」
「あ……アンタ達が早すぎるのよ…正直、付いていくだけで精一杯…というか、LBCSを装着してない隊長が何でこんなに強いわけ?」
「…俺はそんなに強いわけじゃないよ…単純なスペックだけ見れば、俺はみんなの足元にも及ばないしな」
「いやいやそんな冗談は良いから…」
「冗談ではないんだが…まぁ、リボンが苦戦するのも無理はない。ここら辺になると敵も強くなってくるからな…皆の初陣の時ぐらいの敵なら…いや、単純に経験が不足しているだけで、工夫すればリボンもここら辺の敵を倒すことはできるか」
実際、リボンは他の装甲娘達に比べても成長は早い方だ…まぁ、アキレスの成長速度はそれ以上ではあるんだけど…あいつは例外だ。
だから、リボンは少し戦い方を工夫したりすればここら辺のミゼレムを倒すことは可能だと思う。
それにしても…今さらながら、よくミゼレムや装甲娘と戦えてるな…俺。まぁ、LBSSのおかげなんだけど。
…って、ちょっと待ってくれ…何で、今までこの考えに至らなかったんだ。
俺の作ったLBSSはミゼレムや、装甲娘達と戦える…いや、戦えてしまう…つまり、これが悪用されてしまえば皆に、この世界に生きる人達に災いをもたらすことになるんじゃないか。
「そういうお世辞は良いわよ……くっ、まさか出遅れたツケがこんなとこで回ってくるなんてねー…」
「リボンちゃん……大丈夫?」
「あったりまえでしょ!まだまだこれからよ…って、言いたいところだけど…正直、皆とのレベル差は如何ともしがたいわ」
そんなアキレスとリボンの会話が遠くに聞こえ、思わず頭を左右に振る。
…今は、しっかりしないと…敵がいつ来るかもわからないんだ。
俺は、一旦先ほどの考えを隅に追いやり、リボンの言葉に耳を傾ける。
「お荷物になるぐらいならって、考えてたことがあるの。隊長!アタシ、サポートに回るってことでどうかな?回復役だったり、簡単な囮だったり、今のアタシでもできることはあると思うんだ」
そんなリボンの言葉に思わず目を丸くする。
一応、経験の浅いリボンが敵に苦戦するようなら、最終手段としてサポートに回るというのを提案しようとはしていた。
だが、実際にリボンの口から聞かされると驚きを隠せない…もちろん、彼女がみんなの為に自分の意思でサポートに回ると言ってくれたのは嬉しい。
…だけど、それで良いのだろうか?リボンはみんなと肩を並べて戦いたい、そう思っているのだと俺は感じていた。
だから、彼女の選択肢を縮めるような真似はあまりしたくないんだけど。
「隊長…?」
「…良いアイデアだとは思う…ちなみに、今すぐそれはできるのか?」
結局、考えた末にリボンの考えを尊重することにした。
「何度もイメージはしていたけど、ぶっつけ本番だと…いや、大丈夫!きっとできるよ」
「一歩間違えれば今まで以上にその身を危険にさらすことになる…それに、却ってチームの足を引っ張ることなるかもしれない…それはわかってるよな?」
「あ…あうあう…それはそうかもだけど…じゃあ、一体どうしたら…」
「そこで提案がある。実は、防衛隊からセカンドケースの育成に協力してほしいという依頼があってな」
「セカンドケース…私達以外の装甲娘チームの編成をお手伝いする…ということでしょうか?」
「そういうことだ。より効率の良いミゼレム討伐やみんなの負担の軽減にもつながる、先を見越した話だ」
「楽になるのは大歓迎なのらー」
「あぁ、そうだな…まぁ、それでその育成試合…俺達、ファーストケースが胸を貸す形になるんだけど、そこでリボンのサポートの検証をしてみるというのはどうだろうか?」
「なるほど…教練の場なら、失敗即死亡ってことはないし、アタシにとってはすごく良いテストになるわ!」
「最近、出現しだした敵装甲娘対策にも、改めて対LBCS戦を復習しておくのは良いと思います」
そんなふうに、リボンとエンペラーの賛同を得て、方針は決まった。
「よし!それじゃあ決まりだ!ちょうど今は特別なゲストも来ているし、この1週間のうちにぜひとも伺っておきたかったんだ!」
「あぁ、確かに来ていらっしゃるようですね。でしたら、尚更良い機会かと」
エンペラーとそんな会話を交わしながら、俺は内心テンションが上がっていた。
そう、いらっしゃっているのだ…ダンボール戦機を見たことがある人なら誰もが知っているであろう、あの人が。
いやー、楽しみだな〜!会うのは久しぶりだし。
「よし!駐屯地までの道中、ミゼレムとの戦闘においてはリボンは待機、他のみんなは指揮車周辺の警戒に当たってくれ!」
「「了解しました!!」」
リボンとエンペラーの返事を聞きながら、俺達は目的地へむかう準備を進めるのだった。
/////////////
「うん?あれはアキレスか?」
目的地に向かう途中で避難所に立ち寄り、辺りを散策しているとアキレスが避難所の子供達にヒーローごっこの相手をさせられているのが目に入る。
うーん、アキレスも疲れているだろうし、少しは体を休めてほしいところだけど…なんか全力で遊んでるな…よし、手助けをしようか。
「おーい、君達、俺も仲間に入れてくれないかな?」
「えー、たいちょうのおにいさんも、いっしょにあそんでくれるの?じゃあね、じゃあね…おままごとにするー…たいちょうのおにいさんはダンナさんで、ユカがおヨメさんね」
「じゃあ、あたしはもう良いのかな?」
「だめー!アキレスのおねえちゃんはおしゅうとめさんね。はい、そこすわってー」
「えっ…なんかショックなんだけど…」
子供は純粋だからな…特になんの意図もなくそう言ってるんだろうな…まぁ、アキレスぐらいの年の子がお姑さんと言われるのは地味にショックを受けるかもだが。
そんなことを考えていたら、おままごとが始まり、俺も役になりきろうと構える。
「アナタったら、きょうもこんなおそくにかえってきて、まさかウワキしてるんじゃないでしょうね?」
「えっ!?いやしてない、してませんよ?」
「ホントにー?このあいだもオンナノコがたくさんいるチラシをもってたでしょー。そゆおみせであそんでるんじゃないの?」
「いや、遊んでないよ!女の子がたくさんいるからって、そういうお店とは限らないだろ!仕事だよ仕事」
「あはは!なんかシンクロしてるー。おっかしー!」
「なに笑ってんだ!アキレス!」
いやまぁ、確かに若干シンクロしてる部分はあるけれども…!
「いつもしごと、しごとって…すこしはかていのこともかえりみてほしいわ。おかあさんもなんとかいってやってくださいな」
「えっ?あ、あたしか…そ、そうねー…たまには一緒に遊びにとか連れてってほしいなー」
「なんか、すみません…」
確かに、みんなを遊びに連れていくとかあんまりできてないもんな…少し落ち着いたら、どこかに遊びに行くのも良いかもしれないな。
そんなふうにおままごとをしていると、一緒に遊んでいた子供、ユカちゃんが母親に呼ばれたらしく、そのままお開きとなった。
「あはは、おかしかったー。隊長も子供とか、結構好きなんですか?」
「あぁ、嫌いではないかな…あの子達の未来を守るためにも戦っているわけだしな」
「家庭かー。……ねぇ、隊長はどんなお嫁さんが欲しいの?」
「うーん、そうだな…俺なんかを好きになってくれて、一緒に居て楽しくて、俺の心が折れそうになった時に立ち上がらせてくれる人かな…」
「なるほど…ち、ちなみに例えるなら誰とかあるかな?」
「例えるなら?そうだな…強いて言うなら、アテナスのみんなはそうかもしれないな…今の俺の心の支えみたいなものだしな。まぁ、俺が好かれているかはともかくとして…」
…ていうか、恥ずかしい!絶対、何こいつキモいとか思われてるって…!あー、穴があったら入りたい…はぁ…俺はこれから1人で戦うことになるかも。
「アテナスのみんなってことは、あたしも含まれてるんだ…えへへ♪じゃあもっと隊長と過ごせれば……って隊長!?大丈夫?なんか魂抜けてるよ!?」
「…はっ!悪い…もう大丈夫だ」
「本当に?それなら良いけど…」
「あぁ、大丈夫だ。そういえば、逆にアキレスはどんな旦那さんがいいんだ?」
「あたしかー。そうだなぁ…優しくてー、頼りがいがあってー、使命感に燃えてる人とか良いなー」
「おぉ、まさに理想のヒーロー像みたいな感じだな…いくらヒーロー好きとはいえ現実にそんなやつが居たら暑苦しいだけだと思うが…」
まぁ、否定はしないけど…というか、実際、そういう人っているんだろうか?いるなら、ぜひとも会ってみたいもんだ。
「………あとね、年上が良いかなぁ。7歳ぐらい離れてても平気だな〜」
7歳ぐらい…俺と同い年ぐらいの人が好みということか…えっ?まさか、アキレスの好きな人って…俺?
いやいや、それはないな…うん。
「なるほどな…アキレスに好かれるなんて、そいつはかなりの幸せ者だな」
「むぷー…」
「?何で、むくれてるんだ?」
「もう!隊長のバカ!鈍感!結構勇気出したんだからねー!」
そう言って、アキレスは走り去ってしまった。
「行っちゃった…なんか悪いことをしちゃったかな…よくわからないな」
「ワケわからんのはアンタら。隊長のバカに1票」
「同感ね。2票」
「っとに救いようがねぇな…3票だ」
「4票です〜」
「5票…まったくどうしてくれようかしら」
どこからともかく現れた、アキレス以外のアテナスのみんなが次々にそんなことを口にする。
えっ?なにこの空気…俺、やっぱりなんかしちゃったのか?
「…俺、ちょっとアキレスを追いかけてくる!」
「「「「「えっ?」」」」」
何故か、驚きの声を上げたみんなの声を聞きながら俺はアキレスの後を追った。
その後、アキレスに追いついた俺は謝罪の言葉を掛け、今度、アキレスと一緒に遊びに行くという約束を取り付けて、許してもらうことができた。
「こ、これって…!た、隊長とデ、デートってことだよね!やったー!楽しみだな〜!」
晴哉はゲームの隊長に比べて、いくらか年齢が若いです。ゲームの隊長は20代後半だと思われますが、晴哉の年齢は24歳です。
カカムと隊長は同期のようですから、晴哉の年齢を考えるとカカムは晴哉の先輩に当たると考え、そう書きました。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!