本編を進めるつもりだったのですが、気づけばこんな展開に…
それでは本編をどうぞ!
「ふわぁ〜…眠い…」
アキレスと約束を取り付けた後、時間はすでに夕方を回っていたため、今日は立ち寄った避難所で休むことにし、翌日、改めて目的地を目指すことにした。
「なんか、目が覚めちゃったな…軽く散歩にでも行くか」
そう考え、辺りを散歩することにした。
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「ん?誰かいるな…って、あれは!?」
目に入った人物に驚きを隠せず、俺は思わず駆け寄った。
「ワキタイズミ…だよな?アキレスディードの装甲娘の…」
「やぁ。まさかこんなに早く会えるとはね…晴哉」
そう言って、俺に微笑みかける彼女は戦った時のような気迫はなく、どこにでもいる普通の少女のように感じた。
「俺も驚いた…何でお前がここに?」
「そんな大したことでもないよ。たまたま、休憩がてらここに立ち寄ったんだ…君こそどうしてここに?」
「まぁ、俺も似たようなものだ…あぁ、それと先に謝罪しとく…悪い。お前のこと、少しだけ調べさせてもらった。まぁ、名前とかの簡単なプロフィールだけで、お前の過去については調べたりはしてないからそこは安心してくれ」
「なるほど、君が僕の名前を知っていたのはそういうわけか…だけど、なんで僕のことを気にかけてくれるんだい?」
「なんでと言われても…あんな顔をされたら、誰だって気になるさ…だけど、それについて俺が勝手に調べるのはお前だって良い気分はしないだろ?だから、聞くなら本人の口から聞こうと思ってたからな」
「…まったく、前に会った時にも思ったけど、お人好しというか、なんというか……僕らは敵同士なんだから少しは警戒しなよ。もしかしたら、君のことを殺すつもりかもよ?」
「そうなったら、全力で逃げるから問題なしだ。それに、今のお前からは敵意は感じないから、多分大丈夫だろ」
「ふふっ…!あぁ、君の言うとおりだ。僕は君と戦うつもりはないよ…ただ、君とゆっくり話しがしたいだけだよ」
「そうか。それじゃあ、あの石段にでも座って話すか?」
「そうだね、立ったまま話すというのもなんだし…」
そうして、俺とディードは近くの石段へと腰掛ける。
「それで、何について話すんだ?言っておくが、話せない情報とかは無理だぞ?」
「わかってるよ。そうだな…君の好きな食べ物は?」
おぉ、意外とシンプルな質問が飛んできたな。
好きな食べ物…食べ物か…
「カレーライスかな…隠し味とかスパイスによってはさらに美味しさが増したりするし、なかなか奥が深いからな」
「へぇ、意外と料理好きなんだね…君のことをまた1つ知れたね」
「そういうディードの好きな食べ物は?」
「僕はおにぎりが好きだよ」
「おにぎりか…良いよな、おにぎり…俺も結構好きだよ。おにぎりって普通の塩おにぎりも美味しいし、中に具が入ってると尚更美味しいよな。しかも、その具も多種多様でどれも美味しいんだよな」
「わかる!わかるよ…!君とは気が合いそうだ」
おにぎりの話をした途端、ディードはとても嬉しそうな顔をする。
本当におにぎりが好きなんだな…ディードの新たな一面を発見だな。
それにしても…こうして実際に話してみると、ディードもみんなと何ら変わらない、普通の女子高生なんだと思えるな。
「君と話していると、敵同士であることをついつい忘れてしまうよ…いっそ、このまま…いや、やめておこう」
「どうかしたか?」
「いいや、何でもないよ…それより、そろそろ戻ろう…あまり話し続けていたら、お互いに色々と不味いだろうし」
「まぁ、確かにそうかもしれないな…じゃあ、そろそろ戻るか」
「うん。機会があればまた会おう…晴哉」
「あぁ!その時はおにぎりを持っていくよ!それじゃあ、またな!イズミ」
アキレスディードこと、ワキタイズミにそう声を掛けて俺は指揮車へと戻って行った。
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「行っちゃったか…僕の方から帰るように提案したのに、いざ帰られると寂しさを感じてしまうな……もっと、彼と話したかったなぁ」
まぁ、僕と話しているところを誰かに見られたら、敵と内通しているなんて勘違いをされてしまうかもしれないから、これで良かったんだろうけど。
彼は優しい人だ…ほとんど話したことがない僕から見てもそれはわかる…だからこそ、心配になる。
おそらく、彼は人間の悪意というものに晒されたことがほとんどない…だから、真っ直ぐに人を信じることができる。
でも、逆に言えば悪意をぶつけられた時にその純粋な心が歪んでしまうかもしれない…例えば、今の僕のように。
…それだけはダメだ。彼のような人をそんな目に遭わせるわけにはいかない。
「いっそ、彼を僕達の仲間にできたらなぁ……って、それこそあり得ないか…彼が僕達に協力してくれるはずがない」
どうしようかな…一応、僕達は敵同士だから表立って助けることはできないし…仕方ない、陰ながら助けることにしよう。
彼のことは絶対に傷つけさせない…僕が守るんだ。
「晴哉…君のことは僕が必ず守るよ。例え、どんな手段を使っても」
といった感じのアキレスディードと晴哉の邂逅でした。
本来はこんな展開はないんですが、晴哉がディードと早い段階で関わった結果、こういう展開になったと思って頂ければ。
それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!