鈴が学園に転入してきて数日経ったある日の事……
「くっ!私から離れなさいよ!!」
「へっ!嫌なこった、離れたいなら俺から距離を取ればいいだろ!!」
「それが出来るなら苦労しないわよ!喰らいなさい!
アキと鈴が学園内にあるアリーナの1つで模擬戦をしていた。
アキの機体は通常時の白い機体で鈴の機体は黒とピンクを主とした物で両肩にトゲの着いたボールの様な物が浮かんでいた。
「そろそろ終わらせるか!換装!」
アキが言うと背後に多数の剣状の武装が浮かび上がった。
「なっ!?アンタ!」
「喰らえっ!ソード・オブ・フラッシュ!!」
アキが手を翳して降ろすと同時に武装が鈴に向かっていった。
「うえっ!ちょ!待ちなさいよ!!」
「待つ訳無いだろ?ほらほら、どうした?それでも中国の代表候補生か?」
「いい気になってんじゃないわよ!良いじゃない見せてあげるわよ!代表候補生の力を!!龍咆!乱れ撃ち!!」
鈴は両肩の武装から空気の砲弾を出し、当たらなく向かって来る奴は双天牙月で叩き落としていた。
「どう!これが私の実力よ!!今度はコッチから行かせてもらうわ!!」
鈴は武装の間を擦り抜けて行くとアキに攻撃を加えた。
「それなりに力はついてきたみたいだな……だが!ドラゴンスレイヤー !モード雷竜!!」
アキの機体の装甲が竜の鱗を模した物になり全体的には黄色に変化した。
「なっ!?まさか!」
「へっ!喰らいなっ!雷竜方天戟!!」
鈴はアキが何をするか分かったがアキの右手に雷で出来た戟が投擲され鈴の機体のSEが無くなり敗北した。
模擬戦後、アリーナの更衣室でアキと鈴がISスーツで話していた。
「アァーッ!またアキに負けたじゃない!!」
「そうは言うけど前に会社でやった時よりは腕が上がってるぞ」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど……やっぱりアキの機体は私達のとは違うのよね?」
「そうだな、
アキはペンダントトップを鈴に見せた。
「ねぇ、アキ……向こうの世界はどうだったの?」
「フィオーレの話か……色々あったけど、ギルドの皆に会えて良かった……それが一番だな」
「そう、なら良いわ……クチュン」
「おっと、汗が冷えてきたみたいだな
アキが空中に文字を書くと、その文字が消えて周りの空間が暖かくなった。
「ほら、体が冷える前にシャワーを浴びてくるんだ」
「えぇ、分かったわ……ねぇアキが良かったら食堂でデザートでも食べない?」
「あぁ、俺は構わないぞ、じゃあ先に上がった方が先に食堂に行ってるって事で良いか?」
「うん、私はそれで良いわ、それじゃ」
2人は更衣室を出るとそれぞれシャワー室に向かった。
その物陰から楯無が姿を見せた。
「うーん中国の代表候補生の凰鈴音ちゃんはアキ君と同じ企業に勤めてるのね……」
楯無が懐から扇子を出して開くと、その表面には【どんな繋がり?】と書かれていた。
「それにアキ君と鈴音ちゃんが何を話してるのか聞こえなかったし……それと何か暖かいのよね……」
楯無が更衣室に入るとアキの魔法の効果が残っていた。