鈴が学園に来て日にちが経ち、クラス代表対抗戦の日が来た。
1回戦は1組の織斑一夏と2組の凰鈴音だった。
試合前のアリーナ内の2組のピットには鈴とアキがいた。
「まさか、最初の相手がイチだとはな……でスズはどうするんだ?」
「どうするも何もどんな相手でも私は本気で行くだけよ」
「そうか、まぁ今のスズならイチ相手でも問題ないしな おっと入場アナウンスが流れたか」
「じゃあ行ってくるわ、アキは観客席で見てなさい、私が勝つ所を」
鈴がアリーナに出たのを見たアキは観客席に向かった。
アリーナで対抗戦が始まる少し前……
「あぁ、そう言う訳だから頼むぜ」
添が校舎の物陰で誰かに連絡を入れていた。
「へっ、俺以外に転生者が居るなんて思わなかったぜ……けど
おっと、そろそろ観客席に行かないとな……」
添は歪んだ笑みを浮かべながら、その場を離れた。
「どうやら、アイツは何かを企んでるみたいだな……まぁ、何をしようが……
添が気付かれない場所にいた何者かは、その場から姿を消した。
その後、アリーナでは一夏と鈴の戦いが行われていたが……
「一夏、やるわねアンタ……けど、私の方が上手みたい」
「仕方ないだろ……俺はISの事なんか、この学園に入ってから教わったんだから……」
鈴の攻撃に一夏は息が上がっていた。
「そうなの……けど、あんたは自分から教わりたいって誰かに頼んだりしたの?」
「いや、箒やセシリアが教えてくれるっていうから教わってるけど……」
一夏の言葉を聞いた鈴は軽く落ち込んだ表情を見せた。
「あんたね自分の立場が分かってるの?」
「は?俺の立場って……」
「いい?アンタはこの世界で
最低限自分から何かを教わろうとしないと身につく物は少ないわ…」
「それは……」
鈴の言葉に一夏は心当たりがあったので反論出来なかった。
「どうやら自分でも分かったみたいね……だったらこれで終わらせてあげるわ!!」
「そうだとしても俺も負ける訳にはいかないんだ!!」
2人が決着をつけようとした時だった……
アリーナの上空から何らかの攻撃がバリアを破壊して侵入してきた。
侵入し出来たのは
「なっ!?一体何が起きたんだ!!」
「一夏!チッ!どうやらコイツらは私達に用があるみたいね……」
「くそっ!コイツら何が目的だっ!?」
「さぁ!?けど取り敢えずはコイツを倒さないとダメねっ!!」
2人が謎の機体を相手にしていると麻耶から通信が入った。
〔織斑くん!凰さん!早く避難して下さい!直ぐに教師陣が向かいますから!!〕
「分かりますけど!コイツが逃してくれないんです!!」
「それに、あの攻撃が観客席に向かったら、どうなるんですか!?」
〔それは……分かりますけど……〕
「だから避難が終わるまで俺たちが何とかします!!」
2人は通信を切った。
管制室side……
「織斑くん!?凰さん!!応答してください!!」
「麻耶、そんなに慌ててないで、まずは落ち着くんだ。コレを見るんだ」
千冬がモニターをさしたので確認すると……
「なっ!?観客席の隔壁が閉鎖されてる!しかもレベル4!?」
「どうやら、あの機体が関係してるみたいだな……まぁ、まずは落ち着いてコーヒーでも飲むんだ、ほら砂糖を沢山入れたぞ」
「あの、織斑先生……その砂糖の入れ物に【塩】って書いてある様に見えるんですけど……」
麻耶に言われた千冬が確認すると確かに塩と書かれていた。
「なぁ山田先生……なぜ、ここに塩なんかがおいてあるんだ?……」
「それは私に言われても……あっ、やっぱり織斑君の事が心配なんですね……え?先輩?」
「さぁ、麻耶コイツを飲んで落ち着くんだ……」
「いや、あの、それって塩が入ってる奴ですよね!?」
麻耶に言われた千冬は、そのまま詰め寄って麻耶を抑えると無理矢理コーヒーを薦めていた。
そんな中……
「えっ!?織斑先生!観客席に
「なんだと!?」
千冬がモニターを見ると3体の内の1体がアリーナと観客席を隔ててる障壁を破壊して観客席に侵入していた。
「まずい!あのままでは〔織斑先生、何か来たんですけど……
千冬が慌てているとアキから通信が来たので、そのまま任せた。
「織斑先生!今のは?……」
「1年4組のアキ・ドレアーだ。彼ならば問題はない」
千冬は落ち着くと新しいコーヒーを淹れ始めた。