観客席が騒ぎになった頃……
(ハァ……全く……
アキは観客席に座りながら、こうなった原因を思い出していた。
「とりあえずは……
アキは千冬に通信を入れると謎の機体への対処許可をもらった。
「さてと……まずは
アキは立ち上がると不明機が侵入してきた場所に向かった。
向かってる途中……
〔タッ君、聞こえる?〕
〔ん?束姉、どうしたの?って……多分、今の騒ぎが関係してる?〕
アキに束から通信が入った。
〔そうだよ、ソイツらは以前束さんが廃棄した研究所に置いてあった物だよ〕
〔ふーん、そうなんだ……なんで、それがこんな所に?〕
〔それは分からないよ、けどソイツは私が開発した時とは違うみたいだね……だからタッ君、
〔別に俺は構わないけど……本当に良いの?〕
〔うん……その子達にはコアが無いから……お願い……私からの……依頼だよ〕
〔束姉……分かったよ、その
アキは通信を切ると不明機に向かった。
その少し前……
「カンちゃん!早く私達も避難しないと!」
「う、うん……キャッ!」
2人は避難しようとしたが他の生徒達に押しのけられて簪が転倒したので本音が手を差し出した。
「大丈夫〜?カンちゃん〜?」
「大丈夫だよ本音、それよりも早く……」
ガシャン!!
本音が簪を立たせようとした時、不明機が障壁を破壊して観客席に侵入してきた。
「なっ!カンちゃん!早く逃げないと!!」
「ダメ!このままじゃ2人とも危ないから本音だけでも逃げて!!」
「違うよ!私はカンちゃんの従者だから、私が守らないと!!」
簪が立とうとしたが足を挫いたみたいで立てなくなった簪に攻撃をしようとしたのを本音が庇っていた。
一方、生徒会用の部屋にいた楯無と虚の方では……
「簪ちゃん!本音ちゃん!虚ちゃん!ドアはまだ開かないの!?」
「やってますが……プログラムがすぐに変わっていくんです」
モニターでアリーナや客席の様子を見ていた。
「もう!良いわ!機体を展開してドアを壊すわ!!」
「ダメです!幾ら生徒会長でも、そんな事をしては!!」
「じゃあ!どうしたら良いって言うのよ!!アッ!」
楯無がモニターを見ると不明機が簪と本音に攻撃をしようとしてるのが映っていた。
「ダメ!やめて!!簪ちゃん!本音ちゃん!!」
楯無がモニターを見て叫んでいた時だった……
「おい……俺の仲間達に何しようと……してるんだよっ!!火竜の……鉄拳!!」
本音が簪を庇って恐怖から目を瞑っていた時だった……
声がしたので目を開けるとアキが右手に炎を纏わせて不明機を殴り飛ばしていた。
「悪いな本音、簪……来るのが遅くて……」
「ア、アキっち……ううん……間に合ってくれたよ……」
本音は泣いていたがアキの姿を見て安心して微笑んだ。
「ねぇ……アキ、その手の炎って……」
「あぁ、
簪が気になった事を聞こうとしたがアキは不明機の方を見た。
「テメェがどこの誰かは知らねぇが……俺の仲間に手を出してただで済むと思ってんじゃねぇぞ!」バリバリ!
アキが吠えると炎が消えて次は体中から雷が発生し、そのまま不明機に向かった
「オラァ!どこの誰かはしらねぇが俺の仲間達に手出しはさせねぇよ!雷竜の鉄拳!
アキは両手に雷を纏わせると不明機に連続パンチをくらわせた。
「ケッ、ここじゃ危ないか……〔スズ、聞こえるか?〕」
〔聞こえるわよ、どうしたの?ってもしかして観客席関係?〕
〔あぁ、こっちじゃ、ちょっとな。だからそっちで始末しようと思ってな〕
〔そう、分かったわ。ならこっちのタイミングに合わせてくれる?〕
〔ん、構わないぞ。束姉からも始末してくれってクエストを受けたからな〕
〔そうだったの……良いわよ!こっちは2体が1ヶ所に集まったから!〕
〔あぁ!こっちも行くぞ!「ダイレクトライン!」〕シュン
アキが不明機に接近して触れながら何かを言うとその場から消えた。
「フェッ!?アキっちが消えた!?」
「え?どこに……行ったの?」
本音と簪はアキの姿が消えた事に驚いていた。