無人機襲撃が終わった後、アキ、一夏、鈴、本音と簪は千冬と麻耶に連れられて生徒会室に来ていた。
皆が生徒会室に入ると楯無が座っており横には虚が立っていた。
「えっと……織斑先生、彼女達は……」
「彼女達は学園の生徒会役員だ」
「えぇ、自己紹介をさせてもらうわ、IS学園の生徒会長を務めている更識楯無よ、よろしくね」
「私は生徒会会計をしている布仏虚と言います」
「それで皆がここにいるのは私が織斑先生に頼んで呼んでもらったからなんだけど、まず今日の事については後で皆に口外しない様に書類を書いてもらうわ……それと、ここからが本題なんだけど……アキ・ドレアー君……君は何者なのかしら?」
一夏が千冬に疑問になった事を尋ねると楯無と虚が答えると楯無がアキに視線を向けた。
「そうだ!あの時お前は俺の事を
「はぁ……そろそろ正体をバラした方が良いのかもな……構わないよね?冬姉?」
「全く……学園では織斑先生と呼ぶ様に言っているだろ……今だけは特別だ」
「ありがとう、冬姉……じゃあ変身魔法解除……」ボフン
アキが千冬に許可を取って指を鳴らすとアキの姿が今までの顔とは違い一夏、箒、鈴、千冬からすればどこか見覚えがある物になっていた。
「やっぱり……武昭だったのか……じゃあ……なんで会った時に言わなかったんだよ!!」
「一夏の言う通りだな……私が一夏から聞いた話では、その火事にあって……」
「うーん……その事は、話したくないから話さなくて良いだろ?キー」
「私の事をそう呼ぶと言う事は確かに武昭だと言う事だな」
アキが武昭に戻ると一夏が詰め寄ってきて箒が以前聞かされた事を思い出していた。
「はいはい、お友達の再会は後にしてくれるかしら?それよりも……あなたは何者なの?」
「この時の俺の名前は
「あれ?確か、その企業って鈴も所属してなかったか?」
「えぇ、私も所属してるわ……まぁ……アキに誘われたからなんだけど……」
「ん?待て鈴、そう言うという事はお前は武昭が生きていた事を知っていたのか?」
「あぁ、俺がスズに再会したのはイチがISを動かした頃だったからな」
「私も最初は驚いたわよ、アキ本人から連絡が来たんだから」
鈴は箒の言葉にどこかやれやれと言った雰囲気だったが、その顔は笑顔だった。
「そういや織斑先生、俺ってどうなるんですか?アキ・ドレアーとして過ごすのか龍舍武昭として過ごすのか」
「うむ、それなんだがこれからもアキ・ドレアーとして過ごしてくれ」
「えぇ、分かりました……パチン……これで良いですか?」
「あぁ、すまないな、不自由な事をさせて」
「いえ気にしないでください、どっちの姿でも俺は俺ですから、だからこれからは昔通りに接してくれよイチ、キー」
「あぁ、分かったぜ武昭!」
「うむ、これからも宜しく頼む(これでまた一夏の事について相談が出来る)」
武昭がアキの姿に戻ると千冬が謝罪してきたがアキはそのまま受け入れ一夏と箒にも以前の様と言うと2人は了承した。
「というわけで、この事はここにいる者達だけの秘密にする事だ」
千冬が言うとそこにいた皆は背筋をピンとさせて了承した。
その後、生徒会室にはアキ、鈴、楯無、虚、簪、本音が残った。
「それでアキ君に聞きたい事があるんだけど……
楯無は疑問に思った事をアキに尋ねた。
「こいつは魔法ですよ、それと簪と本音を助けた時に使った
アキが楯無に説明するのに右手に炎を纏わせた。
「じゃあ、あきっちって魔法使いなの〜?」
「正確には俺は魔法が使える人間で魔導師って呼ぶんだ」
「そうなの……そうだ、遅れたけど……アキ君、簪ちゃんと本音ちゃんを不明機から守ってくれてありがとう」
「私からも妹達を助けてくれてありがとうございます」
「別にお礼を言われる様な事はしてないですよ、俺は仲間を守っただけですから……」
アキが本音に説明してると楯無と虚がお礼を言ってきたのでアキはすんなりと受け入れた。
(アキ……前に聞いたギルドの皆の事を思い出しているのね……)
鈴だけはアキの表情に何かを感じていた。
話を終えて生徒会室を出た武昭と鈴は学園内にあるベンチに座っていた。
「ねぇ、アキ……あんた、さっき生徒会室で
「スズは気づいてたか……あぁ、向こうの世界は俺にとっちゃもう一つの故郷だからな……」
「アキ……もし向こうの世界に戻れる事が出来たら……アキはここに残るの?向こうに戻るの?……」
鈴が武昭にある事を聞いたが、その表情はどこか悲しそうだった。
「戻る事が出来たらか……それはその時になってみないと分からない……ただ言える事は俺は仲間を大切にする……それだけだ……
ほら、スズそろそろ部屋に帰るぞ風が出て来たからな」
「うん……ありがとう……(そうなった時に私はアキにこっちに残ってほしい……)」
寮に帰る時に武昭に手を差し出された鈴は頬を染めながら手を握った。
自分の気持ちを確認しながら……