無限の空を飛ぶ妖精   作:北方守護

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第16話 企業で

クラス対抗戦が終わってから直ぐの日曜日、アキと鈴は許可を取りニュムパ・カウダに来ていた。

 

「そう言えば、ここに来るのは私は初めてだわ。私は直接IS学園に行くように指示されてたから」

 

「ふーん、そうだったのか……すみません、アキ・ドレアーと凰鈴音ですけど……」

アキと鈴は社屋に入ると黒髪に長身の女性の受付に声をかけた。

 

「はい、お待ちしておりました、こちらへどうぞ」

受付は2人を連れて、その場を離れた。

 

受付の案内で歩いている時、物陰へ通り掛かるとアキが声をかけた。

 

「それで……束姉は元気か?()()()

 

「えぇ元気です。そうですね()()()()()()()姿()()()()()()()()()()()()()

クーと呼ばれた女性が首から下げていたネックレスに触れると光り輝き光が収まると姿が長い銀髪で低めの身長の少女に変わっていた。

 

「えっ!?武昭!この子って、さっきの人と同じなの!?」

 

「あぁ、クーのペンダントヘッドは俺が作った変身魔法の魔水晶(ラクリマ)なんだ」

 

「そうです、こうして会うのは初めてですね凰鈴音様。私の名前はクロエ・クロニクルと言い束様の秘書の様な事をしています」

 

「そうだったんだ……それで武昭はなんで、そのままなの?」

 

「ん?あぁ、こっちでいる方が長いから戻ってなかったな……ふぅ、久し振りにこの姿になったな」

 

「私も久し振りに見たわ……って武昭!その火傷って……()()()()()()()……」

鈴は元に戻った武昭の袖の捲られた腕の火傷を見て驚きながらも心当たりがあった。

 

「そうだな……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

武昭の言葉を聞いた鈴は黙り込みながらクロエの後を歩いて行った。

 

暫くするとクロエは目的の部屋に着くと扉を開けて中に入った。

 

「束様、お2人を連れて来ました」

 

「うん、ありがとうねクーちゃん。久し振りだね、タッくん、リーちゃん」

 

「はいっ!お久し振りです!束さん!!」

 

「俺はIS学園に行く前でスズはここの所属になった時以来だったか?」

 

「はい、武昭様の言う通りです」

束と鈴が話してるのを武昭とクロエが少し離れた所で見ていた。

 

その後、4人はそれぞれ席に座るとクロエが淹れたコーヒーを飲みながら話していた。

 

「それで束姉に幾つか聞きたいんだけど……まず、イチの機体を作ったのは束姉だよね?」

 

「うん、そうだよ、やっぱりタッくんは分かってたかー」

 

「はぁ!?どういう事よアキ!!」

武昭と束の話を聞いた鈴は大声を出して驚いていた。

 

「うん、イッくんがISを動かせる事を知ってから私が()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「まぁ、その裏からって事は詳しくは聞かないけど……次はあの不明機の事は……」

 

「はい、そちらに関しては私の方から説明させてもらいます」

武昭の言葉にクロエが何かの操作をすると部屋の天井からモニターが出てきてクラス対抗戦の時の映像が映し出された。

 

「確かにこの機体は私が以前廃棄した研究所に合った奴だね、けど私が廃棄した時とは所々違ってるんだ」

束が何らかの操作をすると破壊された不明機と何処か雰囲気の似た映像がモニターに映し出された。

 

「コッチが私が廃棄した時のデータなんだ」

 

「全然違ってますね……それとクラス対抗戦の時にもう1人の男性操縦者の添が誰かと通信してたんですよ」

 

「あぁ!アイツね!アイツは初対面のくせに私を見て「お前は俺のモノだ!」って変な事を言ってきたのよ!!」

武昭の言葉に鈴は添と会った時の事を思い出して怒っていた。

 

「そうなんだ……アイツは俺にも絡んできたんだよな……その時に「お前はどんな特典を貰った」みたいな事を言ってたぞ」

 

「確かに変な言い方だねー……まさかアイツって……まぁコッチでも調べてみるよ」

 

「ありがとう束姉」

 

「気にしなくてもらう良いよー イッくんは私の数少ない理解者なんだからー」

 

「束ちゃん、今日のお昼は、あら?貴方達が来てたのね?」

束が武昭達と話してると1人の女性が入ってきた。

 

「あっ、お母さん」 「久し振りです春音(しゅんいん)さん」

 

「鈴、アンタね来てたのなら顔くらい見せなさいよ、えぇ久し振りね武昭君」

入ってきた女性は凰 春音(ふぁん・しゅんいん)と言い鈴の母親だった。

 

「それでお母さんはどうしてここに来たの?」

 

「束ちゃんは私かお父さんが来なかったら平気で食事を抜くからよ」

 

「そうですか……束姉、あれほど食事はちゃんと取ろうって言ってたのに……」

 

「だ、だって、色々と考えてたら時間が過ぎちゃっててて……」

春音と武昭に詰められた束は何処か気まずい表情をした。

 

「まぁ良いわ、ちょうどお昼だから束ちゃんにクロエちゃんと鈴と武昭君も食べていきなさいよ」

 

「はい、分かりました……けど俺はたくさん食べますよ?」

 

「そんなのは昔、ウチの店に来た時から知ってるわよ。あの人も今じゃ以前より腕を上げてるんだから」

 

「そうなんだ……じゃあ行きましょう、武昭」

 

「あぁ、そうだなスズ」

鈴は武昭の右手を握るとそのまま部屋を出て行ったが束と春音は優しい笑顔でそれを見ていた。

 

 

その後、昼食を終えて学園に帰る時に束が武昭と鈴にある事を告げた。

 

「あっ、そうだ2人に言っておくけど月曜日に学園に転入生が来るらしいよ?」

 

「へぇ、私みたいに手続きに手間取ったのかしら?」

 

「リーちゃんの言う通りで、それもあるみたいなんだけど……()()()()()()()()()()()()()()

 

「おかしい話って……何がおかしいの?束姉」

 

「だって、その学園に来る転入生って………なんだよ?」

束の言葉を聞いた武昭と鈴は軽く戸惑った表情をしながら学園に戻った。

 

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