無限の空を飛ぶ妖精   作:北方守護

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第17話 金の貴公子。

武昭と鈴が企業での用事を済ませた次の日の月曜日……

 

「えーっと、今日は皆さんに伝える事があります。転校生が来ました。入ってきてください」

 

「はい、失礼します」

担任が言うドアが開いて転校生が入ってきたが、その生徒を見た生徒達は驚いた。

 

「それじゃ自己紹介してくれるかしら?」

 

「はい、フランスから来たシャルル・デュノアと言います。皆さんよろしくお願いします」

何故ならその転校生は……

 

「お、男の……子?……」

 

「はい、こちらに僕と同じ男性操縦者がいると聞いて本国からー」

 

「「「きゃあああー!!!」」」

 

「男子よ!4人め目の男子!!」

 

「しかも私達のクラスに!!」

 

「またドレアー君とは違って守ってあげたい系の男子!!」

 

「これで夏の新刊のネタが決まったっ!!」

クラスメイト達はシャルルを見てそれぞれの感想を述べていた。

 

「はいはい、デュノア君が戸惑ってるから静かにしてね、質問があるなら休み時間にでもしてちょうだい?じゃあデュノア君の席はドレアー君の隣ね」

 

「わかりました、君がアキ・ドレアー君?僕は」

 

「あぁ、名前は知ってるから軽い自己紹介だけで良いぞ、俺はアキ・ドレアーだよろしくな」

 

「うん、よろしくねドレアー君」

2人が自己紹介をすると教科担当の先生が来たので授業が始まった。


その日の昼休み……

 

「シャルル、ここが学食だ」

 

「うん、案内してくれて、ありがとう」

アキがシャルルに学園案内をして学食でお昼を食べていた。

 

「あら、アキじゃない。その子が4組に来た転校生?」

アキとシャルルが昼食を取ってるとラーメンを持った鈴が2人の所に来た。

 

「おっ鈴か。そうだフランスから来たシャルル・デュノアだ。彼女は2組のクラス代表の凰・鈴音だ」

 

「えぇ、今アキから紹介された凰・鈴音よ。仲の良い人からは鈴って呼ばれてるわ」

 

「そうなんだ、僕の名前はシャルル・デュノアだよ。僕の事もシャルルで良いよ」

鈴は自己紹介を終えるとアキの向かいに座って食事を始めた。

 

「そう言えば鈴って中国の代表候補生だよね?」

 

「ん?なんで知ってるの?」

 

「日本に来る前に調べたからだよ。僕もフランスの代表候補生だからね」

 

「ふーん、じゃあシャルルも専用機を持ってるのか?」

 

「うん、コレが僕の専用機のラファール・リヴァイブなんだ」

シャルルは首に掛かっていたペンダント状の待機状態を見せた。

 

「確か、それってフランスのデュノア社の機体よね?……あれもしかしてシャルルって……」

 

「鈴の考えてる通りだよ。僕はデュノア社の社長の息子なんだ……」

シャルルは自分の事を話したが何処か表情に影が浮かんでいた。

 

「ん?何か悩み事があるなら相談にのるぞ。学園でも数少ない男性操縦者なんだからな」

 

「そうだね……うん、ありがとうアキ」

 

「おっと、こんな時間か。悪いな鈴、俺達は午後から実技訓練だからもう行くわ」

 

「じゃあね鈴」

 

「えぇ、分かったわ。じゃあね……(アキ、どう思う?)」

 

(ん?あぁ、俺とスズは聞いたから知ってるけど、イチあたりなら何かハプニングでもないと気づかないかもな)

 

(そうね……一夏だったら何も気づかないでグイグイ距離を詰めてくるわ)

アキと鈴はシャルルについて念話で話していた。

 

(それで、どうするの?)

 

(そうだなぁ……多分だけど冬姉あたりは気づいてそうだから放課後にでも聞いてみるよ)

 

(そう、なら私も一緒の方が良いかしら?)

 

(いや、とりあえずは俺だけで聞いてみるよ、何か考えがあるならそれを聞いた方が早いからな)

 

(じゃあ何か分かったら連絡してちょうだい)

 

(あぁ、そうするよ)

2人は念話を終えるとそれぞれにする事をしていた。


放課後になってアキは千冬と話す為、職員室に来ていた。

 

「あの、すみません織斑先生、少し話したい事があるんですけど」

 

「ふむ、何について話したいんだ?」

 

「えぇウチのクラスに来た()()()()()()()()()についてなんですけど」

アキがそう言うと千冬の雰囲気が変わった。

 

「悪いが、それに関してならコチラに来てもらおう」

千冬はアキを連れて誰もいない部屋に来ると空いていた椅子に座らせた。

 

「それでアキ、()()()()()()()()()()()()?」

 

「まぁ気付いたって言うか、先日会社に行った時に束姉から教えられたんだ」

 

「そう言えば、外出の許可を取っていたな……確か、その時は凰も一緒だった筈だが……」

 

「うん、冬姉の考えてる通りだよ。スズも聞いたからシャルルの事は知ってる。本当はーーって事もね」

 

「そうか……では暫くは様子見をしていてくれ、何かあった時には手を貸してやるから」

 

「分かったよ、冬姉「織斑先生だ、今のお前はアキ・ドレアーなのだからな」分かりました織斑先生って今更って感じもするけどね」

アキがそう言うと2人は軽く笑っていた。

 

「じゃあ、今の話はスズに教えといても……」

 

「そうだな、なるべく知ってる者は少ない方が良いのだがな……そろそろ時間も時間だから寮に帰った方が良いぞ」

 

「あっ、もうこんな時間なんだ、それじゃ失礼します」

 

「おっと言い忘れていた事があった……寮の部屋の事なんだがーーーー」

千冬は寮に帰ろうとするアキにある事を伝えた。


千冬との話を終えたアキが寮に帰る途中、楯無に会った。

 

「あっ、楯無さん、こんな時間まで生徒会ですか?」

 

「えぇ、ちょっと書類仕事をしててね、そうだ、今日から私は部屋を出るから」

 

「はい、織斑先生から話は聞いてます」

 

「あら、そうだったの……まぁ()()()()()()()()()()()()()()()

 

「えぇ、()()()()()()()()()()()

アキの言葉を聞いた楯無は軽く表情を強張らせた。

 

「アキ君がそう言うって事は……何となく気付いてるって事かしら?()()()()()()

 

「はい織斑先生からも似た様な事を言われましたし、それに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

アキは軽く苦笑いをしていた。

 

「そう、織斑先生からも聞かされていたのね……じゃあ何かあったなら私にも話してちょうだい。私も対処する様に言われてるの」

 

「楯無さんもですか、分かりました、じゃあ俺はこれで」

楯無と別れたアキは自分の寮部屋に向かった。


アキが寮部屋に行くと中には……

 

「あっ、お帰りアキ、今日からよろしくね」

シャルルが空いていたベッドに座っていた。

 

「あぁ、よろしくな、織斑先生から同居人が変わるって聞かされていたからな」

アキは自分のベットに座った。

 

 

 




シャルルが来た時の1組では……

(クソッ!なんで1組じゃなくて4組なんだ!?)
添が自分の思い通りに物語が進んでいない事に苛ついていた。

(まぁ良い……その内アイツの正体をバラすって脅せば良いんだ……)
添は何か悪い考えをしていた。
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