泣いていたシャルロットは周りの状況を思い出すと慌ててアキから離れたが顔は真っ赤になっていた。
「それでアキ、お前は何を束に頼むつもりなんだ?」
「うん、束姉にはデュノア社の中身を
【なるほど……
千冬がアキの目的を聞くと、それを聞いた束は不敵な笑みを浮かべた。
「えっと、アキ君?篠ノ之博士?その綺麗にするって……どういう意味なのかは私達は聞かない方が良いかしら?」
「えぇ、それが良いですよ楯無さん。で束姉
【それはもちろん!この束さんにとっては簡単な事だよ!!】
アキからの頼みに束は満面の笑みでうなづいたが、それを見た千冬と鈴は頭を抑えて呆れた様な表情をしていて楯無、虚、シャルロットは絶対に聞いたらヤバいと思われる物を聞いた事をどうしようか考えていた。
「さてと、それでシャルロットに最後に聞いておきたい事があるんだけど……
「え?アキ、それってどういう意味?……」
シャルロットはアキが言った言葉の意味がわかっていなかった。
「俺が束姉に頼んだのは自分がしたかったからした事で……いわば誰にも何も言われてないからだ……」
「!!……そっか……そうだよね……ボクはアキに何も言ってないし頼んでもいないんだよね……お願い……ボクを……ボク達を助けてよ!!」
シャルロットは泣きながら自分の望みを叫んだ。
「そっか、それがシャルロットの望みか……あぁ、俺達に任せろ。シャルロット、悪いけど社長さんに連絡してくれるか?正体がバレたって事で」
アキがシャルロットに提案するとシャルロットは通信機を出して連絡を入れた。
「う、うん、ちょっと待っててね[すみません、シャルロットですが今大丈夫ですか?]」
[どうしたんだ、こんな時間に?定期連絡の時間ではない筈だが]
[はい、実は……ボクの正体がバレてしまいました]
[何?……そうか、それで近くには誰か居るのか?]
[はい、あの、その……「俺と変わって黙って話を聞いてるんだ」ちょっと待ってください]
シャルロットはアキの指示を聞いて通信機を渡した。
[どうもアルベール社長、俺は3人目の男性操縦者のアキ・ドレアーです]
[っ!そうか、事情は分からないが君がシャルロットの正体を知ったと言うのか……]
[えぇ、それで社長に聞きたいんですけど……
[なっ!?それは一体、どういう事だ!?]
[実はデュノア社に第三世代機の作成を依頼したいんですよ……その報酬として娘さんでもあるシャルロットさんを頂きたいんですが……[ふざけるなっ!!]急に大声を出さないでくださいよ]
アルベールはアキの言ったことに驚いていたが次に提案した事を聞いて怒号をあげた。
[そうすればデュノア社だって欧州で行われているイグニッション・プランでも良い所まで行けるし会社だって持ち直す事が出来ますよ?]
[確かに君のいう通りだな……だがな私にとって娘は……シャルロットは会社を潰してでも守らなければならない大切な娘なんだ!!]
(お父さん……そこまでボクの事を……)
アルベールの言葉を聞いたシャルロットは口を抑えて泣いていた。
[じゃあ、なんでシャルロットを男性操縦者に偽装させて入学させたんですか?そんな事が明るみに出たらデュノア社は大きなダメージを受ける事になりますけど]
[それは彼女を守る為に私が彼に頼んだの]
アキがアルベールと話してると女性の声が聞こえてきた。
[あなたは誰ですか?]
[私はロゼンダ・デュノアと言いましてアルベールの妻で……シャルロットの義母です……]
[そうでしたか、俺は[話は近くで聞いていました……私から聞きたいのですがあなたはシャルロットを頂くと言っていましたが……それは本当ですか?]それはどういう事ですか?]
アキはロゼンダに言葉の意図を聞いた。
[はい、あなたからすればシャルロットはいわばちょっとした問題を抱えています、そんなシャルロットを頂くと言うからには何か裏にあると私は考えたのです]
[(ふーん……このロゼンダさんは本当にシャルロットの事を大切にしてるんだな……)えぇ確かにロゼンダさんの言う通り裏はあります……それはシャルロットに本当の人生を歩んでほしいからです]
[本当の人生とは……シャルロット・デュノアとしての人生をという事ですか?]
[はい、色々あったとしてもその人の人生はその人自身のものです……だからこそ偽りでは無く本来のシャルロットとして生きて欲しいんです]
アキが自分の意見を言うとその場には沈黙が生まれた。
[そう……アルベール、私は彼を信じて良いと思うわ……本当にシャルロットの事を考えてくれるのが感じるわ……]
[ロゼンダ……君がそう言うのなら、私も決めたよ……確かアキ・ドレアー君だったね、君が良ければシャルロットの事を任せても良いだろうか?]
[それはシャルロットを任せてもらう代わりに第三世代機の作成を請け負うって事ですか?]
[いや、それは必要無いよ……
[いえ、そこまではしなくても良いですよ。そんな事をしたら真面目に働いている社員達に迷惑がかかります。それに……そんな事をして1番悲しむのはシャルロットですよ?]
[そうだよ……
アキとアルベールの話を聞いていたシャルロットは話に入ってきたが、その顔は泣いていた。
[ボクの事を思うんなら……そんな事を考えないでよ……]
シャルロットが泣きながら話していたのをアキは優しく抱き寄せた。
[シャルロット……だが、このままでは……私達だけで無くお前にも危険が……]
[大丈夫ですよアルベール社長。
【はいはーい、ここから先は束さんにお任せあれー】
[なっ!?束とはまさか!篠ノ之束博士の事なのか!?]
アルベールは束が話に入ってきた事に驚いていた。
[えぇ、実は俺は束さんとは
[なるほど……シャルロットの事はとっくにバレていたと言うのか……では、何故さっきの様な事を聞いた?]
[それはシャルロットにアルベール社長の本当の思いを知って欲しかったからです]
[そうだったのか……それでは私達は何をすれば良いんだ?]
【うん、簡単だよー
束の言った言葉に苦笑いをしてる人物とえっ?とした表情をした人物がいた。
[篠ノ之博士、その新会社を立ち上げると言うのは?……]
【うん、実は……】
束は理由を話し出した。
それによると……
・アキのラクリマコアがあると今まで実現不可能だった技術が出来る事がわかった。
・だが、それを開発する為に一から研究所を作るよりも元からあった会社などを利用した方が早いと考えた。
・そう考えていた時にアキからシャルロットの事を聞いてこうする事を決めた……
との事だった。
[なるほど……その為に新会社を立ち上げると言うのか……その時のこちらには何があるのかね?]
アルベールの声の雰囲気が変わった。
【そうだなぁ……私は只自分が考えた事を実現したいだけだから経営とかはそっちに任せてあげるよー】
[そうですか……では私はその提案を受け入れたいと思います。その代わりに……]
【分かってるよ……
アルベールが何を頼もうかと理解した束はどこか怖い笑顔を浮かべていた。