シャルロットの正体が何人かに知られてから数日経った頃の放課後……
「ふぅ、今日の仕事はこれで終わりだな」
「お疲れ様です、グレアー君。紅茶をどうぞ」
生徒会室でアキが書類仕事を終えて虚から紅茶を貰っていた。
「本当にグレアー君は書類仕事が早いわね、どうしたらそんなに早く出来るのかしら?」
「それはお嬢様が真面目にやってないからじゃないですか?」
「うぐっ!?」
楯無がアキの仕事に関心してると虚からキツい一言を言われて軽く落ち込んでいた。
その後、仕事を終えて休憩していた楯無が気になった事をアキに聞いた。
「それにしても……アキ君は本当に良かったのかしら?」
「え?良かったって……寮部屋の事ですか?それなら俺は構いませんよ。まぁ何かあれば織斑先生に 俺が注意を…… 」
「分かったから!何も考えなくても良いから!!」
「そうです!グレアー君はもう仕事がないから自由にして良いです!!」
楯無と虚はアキが何かを思い出して青い顔をして震えているのを見て慌てて止めた。
その後……
「さてと生徒会の仕事も終わったからアリーナで訓練でもするか「あっ、アキ」ん?シャルルか」
アキがアリーナに行く途中に声をかけられたので見ると
「これからアリーナに行こうと思ったらアキを見かけて声をかけたんだけど、何か用事でもあるの?」
「いや、生徒会の仕事が終わったからアリーナで訓練でもしようと思ってな、一緒に行くか?」
「うん!良いよ!ボクもそう考えてたから!!(えへへアキの手って暖かいな)」
シャルルはアキの右手を握って喜んでいた。
アリーナに向かってると
「何かあったのかなぁ?」
「まぁ行けば分かる「アリーナで代表候補生同士が喧嘩してるって本当!?」
それを聞いたアキはシャルロットと顔を合わせると通り過ぎようとした生徒を引き止めて声をかけた。
「なぁ、今アリーナで代表候補生が喧嘩してるって言ってたんだけど、それは本当か?」
「本当よ!確かドイツの候補生がイギリスと中国の候補生に喧嘩を売ったって!」
「そうか……シャルル悪いけど「ふえっ!?」急がないとダメだからな」
アキはシャルロットにお姫様抱っこをすると急いでアリーナに向かった。
アキとシャルロットがアリーナの出入り口に到着すると鈴とセシリアが黒い機体を纏った銀髪の女生徒から攻撃を受けていた。
「確か、あの銀髪はドイツから来たラウラ・ボーデヴィッヒだったか、生徒会をしてるときに書類で見たな」
「そうなんだ……って!早く2人を助けないと!!」
「あぁ、分かってるよ……発動、レインディア!!モード雷竜!!シャル!俺がラウラの相手をしてる間に2人を安全な所に頼む!!」
「うん!分かったよ!!」
アキは機体を展開するとシャルロットに指示を出してラウラの所に向かった。
ラウラの所に向かったアキはそのまま攻撃を加えた。
「俺の仲間に何してるんだよっ!!」
「ガハッ!貴様……そうか、貴様が3人目の男性操縦者か」
「あぁ、そうだ……っと、その前に[ザシュ]大丈夫か?スズ、オルコットさん?」
アキは鈴とセシリアの機体を縛っていたワイヤーを切ると具合を聞いた。
「えぇ、大丈夫よ、ありがとうアキ」
「ありがとうございますわ、アキさん」
「さてと……ドイツの代表候補生のラウラ・ボーデヴィッヒだったな……なんでこんな事をしたんだ?」
「それは2人がどれほどの実力か試したかっただけだ……まさか、これほどとは思わなかったがな」
「ふーん、そうか……じゃあ実力を知りたいんだったら、今度あるトーナメントでも良かったんじゃないか?」
「そうだな……だが上手く彼女達と当たるとは限らないだろう?」
ラウラは憎らしげに笑った。
「そうか……じゃあ、ここで今俺がお前をぶっ倒してやるよ!モード雷竜!!」
「ほう……そいつがお前の機体か……ちょうどいい!トーナメントの前にガハッ!?な、何だとっ!?」
ラウラが機体を展開したアキを見て不敵な笑みを浮かべたがいつの間にか攻撃を受けて吹き飛ばされていた。
「ふーん……これがドイツの作った専用機の実力か……まぁ、操縦者が違うならもう少し手応えがあるんだろうけどな」
「くっ!貴様!!私を侮辱するかぁ!!」
ラウラはワイヤーブレイドでアキに攻撃をするが難なく躱されていた。
「ほらほら、そんな攻撃じゃ俺に当てる事も出来ないぞ!!」
「ならば!これならどうだ!!」
ラウラが右手を前に翳すとアキの動きがその場で停止した。
「ん?動かなくなったけど……コレって……」
「どうだ!コレが私の力だ!!このままお前を撃ち落としてくれる!!」
ラウラは笑いながら武器の銃口をアキに向けた。
「なるほど……(エネルギーで空間に留めているのか……まぁ、俺の機体だったら問題は無いけど)ふぅ……ラウラ、お前に教えてやるよ……世界には色んな奴が居るって事をな……モード……氷魔」
「何っ!?私の
ラウラはアキが機体を変えた事に驚いていた。
「だが、動けない事には変わりあるまい!!」
「はぁ……あまりコイツは使いたく無いんだけどな……氷魔!
パキパキパキ!パキィーン!!
ラウラが攻撃するより早くアキが機体から何らかのエネルギーを放出すると同時に周りの空間が凍り付いてその場から離れる事が出来てそれを見たラウラが驚いていた。
「な、何だとっ!?まさか、その様にして私のAICを無効化するとは(ギリッ)」
「それ位なら簡単に対処出来るからな……さてと、まだやるか?ギロッ」
(なっ!?何だ、この殺気は!?)
『そこの生徒!!何をしているの!?名前とクラスを言いなさい!!』
「どうやら、先生が騒ぎに気付いた様だな。悪いがコレはここまでにしてもらおうか?」
「チッ、今回はここで終わらせてもらおう……だがお前はいずれ始末してやる」
アキに睨まれたラウラは軽く怯えたが担当教員の指示を受けて、その場から離れた。
「さてと、俺達もここでやめるとするか。鈴とセシリアを保健室に連れて行かないとな」
「ならボクも手伝うよ」
アキとシャルルは2人を連れてその場を離れた。