無限の空を飛ぶ妖精   作:北方守護

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この話では軽くアンチが入ります。


第1話 夏との出会い

それぞれのクラスで自己紹介と午前の授業が終わり、昼になって……

 

「さてと、どこに座るかな……「なぁ、もしかして4組の男性操縦者って君か?」あぁ、そうだが」

アキが食堂で席を探してると1人の男子生徒が声をかけて来た。

 

「やっぱり、そうだったんだ、俺の名前は織斑一夏って言うんだ クラスは1組だ」

 

「そうか、俺はアキ・ドレアーって言うんだ、こんな名前だけど日本人なんで よろしく」

 

「そうなのか、なぁ俺の事は一夏って呼んでくれ俺もアキって呼ぶから」

 

「悪いが俺は初対面で名前で呼ぶのも呼ばれるのも、あまり好ましくないんだが?」

 

「別に良いだろ?この学園でたった3人だけの男性操縦者なんだから」

 

「悪いが織斑、それはお前の常識内の話であって俺の常識とは違うんだ、自分が全て正しいと思うな」

 

「そうか?まぁそうかもな……じゃあドレアーが良かったら俺の事を名前で呼んでくれ」

 

「分かってくれたか織斑、なら俺は向こうで飯を食ってるから」

アキは一夏から離れると空いていた席に座った。

 

「(全く……()()()()も昔と変わってないな)おっ、あそこは……悪いが隣良いかな?簪さん」

 

「あ……は、はい……どうぞ……」

アキが食堂内を見ると何かの作業をしてる簪を見つけたので隣に座った。

 

「ゴメンな隣に座って 他に顔を知ってる人がいなかったから」

 

「ううん……私は別に……」

 

「それにしても食事中でも勉強してるなんて更識さんは凄いね」

 

「ち、違うよ……これは……私の専用機のデータ……なの……」

 

「データって……あぁ企業とかに提出する奴なんだ」

 

「そうじゃなくて……これは()()()()()()()()()()()()()()……」

 

「へぇ作ってるって……ん?」

アキは簪の言葉に違和感を感じた。

 

「もしかして作ってるって……簪が機体を作ってるのか?」

 

「うん、そうだよ……ゴメンね……これ以上は……ご馳走様……」

簪は食事を終えると、その場を離れた。

 

「どうやら何か事情があるみたいだな……」

それから少ししてアキも食事を終えたので、その場を離れた。

 

それからアキは軽く学園内を見ていた。

 

「ふーん、こっちは整備室とかになるのか「おいっ!」ん?誰だ?」

誰かがアキに声を掛けたので見ると一夏とは違う男子生徒だった。

 

「もしかして……君が2人目の男性操縦者か?」

 

「あぁ添 誠(そえ まこと)って言うんだ……良いか?()()()()()()()()()()()()か知らないが俺の邪魔だけはするな!!なっ!?」

添はアキの襟首を掴もうとしたが逆に、その腕を取られた。

 

「お前が何を言ってるのか分からないが俺は邪魔をする気はねぇよ……()()()()()()()()()()()()()()()()」ギロ

 

「(なっ!?なんだ、この迫力は……)けっ!今はこれ位にしといてやるよ!!」

添はアキから解放されると、その場を離れた。

 

「アイツは何を言ってるんだ?まぁ……俺は自分と()()()に火の粉が掛かるなら誰だろうと容赦はしねぇけどな

アキは()()()()()()()()()()()を一瞥すると、その場を離れた。

 

 

アキが離れて少しして曲がり角から水色の外ハネの髪に赤目で、何処かに簪と似た面影を持つ少女が姿を見せたが……

 

「ハァハァハァ……一体、彼は何者なの?……それに私に気付いていたと言うのかしら?……あ、あれ……扇子が……」

少女はその手に持っていた扇子を落としていたのを何とか拾うと自分が戻る場所に向かった。


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