「……」
私はとある公園で1人スマホの画面の時間を確認しながら秋を待っていた。すると向こうから走ってくる秋が見えた。
「はぁ…はぁ…ふぅ……お待たせ」
「遅い」
「えっ!?いやまだ10分前だよね」
「女の子待たせるのはダメ……いい?」
「……それもそうだな。そういえば立花は何時に来たんだ?」
「……さっき」
「えぇ……」
私は今嘘をついた。実は秋より30分前ぐらいに来て秋を待っていた。……別に楽しみにしてた訳じゃ……
「それじゃ行くか」
「……うん」
そして私達は花火大会がある場所まで歩く……その間私達の中で会話は一切無かった。なんでだろ……秋の顔を見るとなんか……
「なぁ立花」
「ッ!?な、何……」
「その…今日は浴衣……なんだな」
「響がその、用意してたから……」
「そ、そうか……」
「「……」」
「えっと…その……似合ってる」
「……バカ」
しばらく歩くとやがて神社の通りに着いた。そこには様々な屋台がたくさんあって人が賑わっていた。
「人がたくさん……」
「とりあえず……今からどうする?」
「お腹空いた」
「そうだな。それじゃやき「たこ焼き」……たこ焼きにするか」
そして私達は少し行った先のたこ焼きの屋台でたこ焼きを2つ買って歩きながら食べていた。
「……熱い」
「そりゃ出来たてだからな」
「秋のたこ焼きはネギたっぷりの奴だよね?」
「美味いぞ……いるか?」
「……いやいら「あーん…」……」
私は秋が私の口に持ってきたたこ焼きを食べる。……美味しいけど…その……これって間接キス……なのかな?
「美味いだろ?」
「……うん。美味しい」
「立花顔赤いぞ?どうし「な、なんでもない!!私かき氷買いに行くから!!」……あれぇ?」
私はそのままかき氷を買いに行って、落ち着くと秋の所に戻って再び屋台を回り始めた。
「おっ、あれ射的じゃないか?」
「懐かしい……」
「とりあえず行って見るか」
私達は射的の店を見つけるとそこに向かって行った。着いた時に私達はその店のおじさんに話しかけられた。
「いらっしゃい。何回だい?」
「2回で」
「あいよ。200円ね」
そしておじさんはおもちゃの銃を私達に渡してパイプ椅子に座った。
「それじゃ私から……」
「頑張れよ」
私はひよこのぬいぐるみに狙いを定めて撃ったが当たらなかった。そして私は何度も撃ったが、なかなか当たらずついに最後の1発になってしまった。
「……次は絶対に」
「……はぁ。仕方ない、ほら立花」
「ヒャッ!?な、何を……」
「ほらこうして……」
秋は急に私の後ろから包み込むようにして私の手に持っているおもちゃの銃を私の手の上から覆いかぶせて狙いを定めた。
「よく狙って……」
「いや…その……秋……」
「今!!」
「ッ!?」
すると最後の1発が見事ひよこののぬいぐるみに当たって倒れた。私はそれに喜んで秋に抱きついた。
「やった!!秋倒れた!!」
「えっ!?あ、うん!!よかったね!!」
「……いい彼氏さんじゃないか」
「はい……って!!ち、違います!!」
その後、おじさんは私達の事を盛大に勘違いしてニヤニヤしていた。やがて時間も過ぎて色々と屋台を回った後、私達は神社の裏手に座っていた。
「やっぱりこの神社の裏手がよく見えるんだよな〜」
「いつもは私達と響とキャロルとエルフナインで来てたから……」
「そうそう。みんな大体どこに座るか言い合いするんだよな……」
「……後3分」
「そうだな……」
私達は花火が始まるまでこれ以上話さずに空を見ていた。そして私はちょっと浴衣を直そうとする時に秋の手に当たった。
「あ…」
私はその時に何故か…ついそっと秋の手の上に手を乗せた。すると私の中の心臓がドキドキしてうるさかった。
「立花?」
「……手」
「えっ?」
「手握って……」
「……そうだな」
そして秋が私の手を握った時に花火が上がった。それはとても綺麗で夜空に花が咲いているかのようにそう感じた。
「……綺麗だな」
「……うん。……来年も」
「そうだな……」
ガサッ
「えっ?」
私は今誰かに見られたような気がした……一瞬銀髪のようなそんな色の……
「立花どうした?」
「ううん。なんでもない」
今はいいか。私は今……とっても暖かい……
《マッカーサ軍曹の一言》あ〜これはヤバいんじゃ〜グレ響はいい……
次回それは友情ではなく……