午後の6時……あたしは今日特に何もせずにファッション雑誌を読んでいる時だった……
「お姉ちゃんお祭り行こ!!」
「祭りだぁ?……あたしはパスで」
「どうして?楽しいよ!!」
「……なぁアリス。今日テンション高いな」
「実はね……これ!!」
アリスはスマホを取り出してある物をあたしに見してきた。……これって確か……
「最新のヘッドホンだよな?」
「椿が教えてくれたの!!行くよお姉ちゃん!!」
「えっ!?いやあたしまだ財布もってな「LET'S GO!!」あたしの話を聞けぇぇぇぇ!!!!!」
そんな事があって、あたしはこの神社の祭りなやって来た。周りにはたくさんの屋台があって様々な人で賑わっていた。
「こりゃすげぇな……」
「えっと確かここら辺で「おーいアリスー」あっ!!椿!!」
「やっと見つけた……ってあれ?もしかしてクリス先輩も連れて来たのか?」
「うん。だって、お姉ちゃんこのままだと1日家からでなそうだもん」
「悪かったな。……あたしはちょっと1人で色々見てくるわ」
「えっ?あっ、ちょっと!?お姉ちゃん!!」
あたしはそのままアリスを置いて色々な屋台を見て回ろうと歩き始めた。
「もう……お姉ちゃん……」
「まぁ大丈夫だろ。秋先輩と立花先輩がいたからな」
「えっ、そうなの?」
* * * * *
しばらくあたしは色々な屋台を見ながら途中でりんご飴を買って歩いているとある人物と出会った。あれは……うん。見なかった事にしよう……
「見たな?雪音……」
「あっ、先ぱ……あたしはこれで……」
「まっ、待ってくれ!!頼む!!」
実は、さっきあたしが見たのは浴衣で何回も射的に失敗している先輩だった。
「……先輩、椿がいるから大体いるとは分かってたが……どれくらい使ったんだ?」
「……3000円」
「……本当は?」
「…3ぜ「椿に話す」……4000円だ」
「はぁ……仕方ねぇ」
あたしはオヤジに100円を渡すと先輩の持っていたおもちゃの銃を取って狙いを定めた。
「先輩どれだ?」
「その……あのゲームを……」
「……あれか」
すぐにあたしはおもちゃの銃をそのゲームに狙いを定めて撃った。するとそのゲームが1発で落ちた。
「……ま、こんなもんだろ」
「凄いな雪音……」
「そうか?……ってそういえば先輩はどうしてこのゲームが欲しかったんだ?」
「実はこのゲームは名作でな?中々手に入らないんだ」
「……どっぷりハマってやがる」
そしてあたしは先輩としばらく屋台を見ていると、やがてアリスと椿と合流した。
「やっと見つけた〜お姉ちゃん。見つからないからどうしようかと思ったよ〜」
「まぁ……その…すまねぇ……」
「姉貴あんまりお金使ってないよな」
「もっ、もちろんだ!!」
「……怪しい」
「もうすぐ花火始まるから行こう」
「花火があったんだな……そういや毎年家から花火が見えたわ」
「お姉ちゃんが家にいる事多かったからね〜」
「……否定出来ねぇ」
そしてあたし達は花火を見る為に場所を移動する時に、あたしはある2人を見つけた。それはほんの偶然だった。人混みの中、あたしは秋と鈴の後ろ姿を見つけたからだ。そしてあたしは何故かその2人を追いかけ始めた。
「えっ!?お姉ちゃん何処にいくの!?」
「待て雪音!!そろそろ始まるぞ!!」
「すまねぇ先輩、アリスちょっと用事を思い出したからちょっと行ってくる」
2人を追いかけて、あたしは色々探していたが途中で2人を見失ってしまった。
「たく……一体何処に行ったんだ」
しばらく周りを見て探していたが周りには人混みで誰か誰だか分からない状況が続いていた。
「……あたしの見間違い……か」
時間を見ると残り時間が後6分だった。あたしは間に合わないと判断してとりあえず神社の裏手に行って1人で花火を見ようとして神社に歩き始めた。
「……なんであの時あたしは走ったんだ?別にあたしは」
やがて神社の裏手に出るとそこには秋と鈴が座って夜空を見ていた。あたしはその時、つい茂みの中に隠れてしまった。あ、あたしはなんで隠れたんだ……普通に話しかければいいじゃねぇか!!……ダメだ何故か行ったらダメな気がする……
「あ…」
すると鈴の手が秋の手に触れた。その時、あたしの中の何かが悲鳴をあげてこれ以上見るなと訴えかけていた。あたしはその時にすぐにその場から離れればよかったのに、あたしはその2人の様子を見続けていた。
「立花?」
「……手」
「えっ?」
「手握って……」
「……そうだな」
そして2人が手を握った時にあたしはこれ以上見れなくなった。いや耐えられなくなった。あたしはその場から離れてただひたすらに走った。視界は何故かぼやけてよく見えない状態で人混みの中を走り続けた。やがて走り続けていつの間にか神社から少し離れた公園に辿り着いた。
「はぁ…はぁ……なんで……」
あたしから何かが零れる……それは雫だった。いや、正確にはあたしの涙だった。
「……ハハ。あたし泣いてんのか?」
その涙は収まる所か何故か溢れるばかりだった。
「何なんだよ……なんだよこれ!!!!!」
あたしの涙は止まらない……そして浮かぶのは何故か秋の顔と2人の手を握る瞬間だった。
「こんなのは違う!!あたしは!!あたし……は……」
やがてあたしはその場で座り込む。あたしは気づいた……分かってしまった……だってあたしの心はこんなにも……
「あぁ……そっか…あたし……」
「恋……してるんだ」
《マッカーサ軍曹の一言》祭りの服は5割が半袖3割浴衣2割がTシャツだった。
次回あたしの決意(前)