11月……その月の第一日曜日に大きなスケートリンク場で県大会が行われていた。そう…それは私が出場するフィギュアスケートの日本一を決める大会でもある。私は昨年この大会で優勝し他のメディアからの注目もあって緊張していた。
「……どうしよう緊張してきた」
私はそういいながら今回の大会で着る衣装に着替えながら、フィギュアスケートシューズに不備がないか最終チェックをしていた。
「……刃こぼれなし。衣装も完璧……よし」
私の今年の大会での衣装はピンクと白を基準とした白兎をイメージした衣装になっている。すると私のスマホにきりちゃんから電話がかかってきた。
「……もしもし」
『あっ、調!!今日の大会頑張るデスよ!!あたし応援してるデスからね!!』
「ありがとうきりちゃん。私頑張る」
『自分も応援してるであります!!』
『素敵な舞台を楽しみにしてるワケダ』
「みんな……ありがとう」
そして私は通話ボタンを切ると私の出番まで静かに待っていた。……どうゆうわけかいつもきりちゃんの声を聞くとさっきまでの緊張がいつの間にかなくなっていた。
「月読調さん。そろそろ出番ですので……」
「分かりました」
そして私はスケートリンクに向かって歩いて行った。
「私……頑張るから」
* * * * *
「も、もう少しで始まるデス……緊張するデス……」
「お前が緊張するのはおかしいワケダ」
「あっ、出てきたでありますよ!!」
あたし達は調を応援する為にスケートリンク場にやってきていたデス。あたしは調を見つけると調に向かって大きく手を振りながら叫んだ。
「調〜頑張るデスよ!!!!!」
すると調はあたしの方に向かって小さく手を振って、スケートリンクの上に立って滑り始めた。
『次は月読調選手です』
やがて歓喜の声が静まり、そして調もスケートリンクの真ん中で止まった。すると音楽が流れ始めて調が素早くスケートリンクを回りながら滑っていたデス。
「これは……」
「綺麗であります……」
「調……」
調は音楽が流れていくと同時にトゥループやアクセルなどをしてステージを盛り上げてゆく……その光景はまるで月の夜に踊る姫のようにあたしは見えたデス。そして調は音楽終わりが来る頃にこの大会で1番の大技を見せた。
「なっ!?トリプルアクセルだと!!!!!」
「す、凄いであります!!!!!」
「調はやっぱりカッコイイデス!!!!!」
そして調は段々音楽の終わりがくるにつれて最後のスピンをしていく……そして音楽が止まると同時に調がフィニッシュのポーズをすると歓声があがり盛り上がった。その時の調の顔はやりきったようなそんな笑顔をしていたデス。
「調ェェエエ工!!!!!」
あたしは戻ってゆく調に叫ぶと調はあたしの方を向いてピースサインをして戻って行った。凄かったデスよ調!!
* * * * *
あの後私の大会での結果は見事1位で2連覇を達成した。その時私はやっぱり嬉しくて泣いてしまった。その後に表彰式を終えて私はきりちゃん達と家に戻っていた。
「調ェ……よかったデスよぉ!!」
「きりちゃんありがと。私もきりちゃんに応援してもらって嬉しかったよ」
「全く…凄いな」
「やっぱり調さんは凄いでありますよ!!」
「2人も応援ありがとう。私……とっても嬉しいよ」
「それじゃあみんなで調優勝おめでとうパーティをするデス!!」
「もう、きりちゃんったら……」
《マッカーサ軍曹の一言》スケートは意外と滑り始めて大体コケて何処かけがをする。
次回文化祭の準b…メイドカフェ