ちょっと長くなってしまったがいいさ……グレ響が可愛いのが悪い。
「はい。これコーヒー」
「……ブラックじゃん」
「ブラックって思うじゃん?実はそれ微糖なんだよ」
「……にが。これやっぱりブラックじゃん……」
「引っかかる方が悪い。ほら、今度はただのりんごジュースだからそのペットボトルのコーヒーは持って帰れ」
私は秋がかった飲み物を飲みながら2人でベンチに座っていた。
「……どうして」
「ん?」
「どうしてここに来たの……クリスと帰るんじゃなかったの……ッ」
私はその言葉を口にしながら持っているりんごジュースを強く握る。すると秋は当たり前のように言った。
「クリスと?いやまぁ確かに一緒に帰ろうって誘われたけど、やっぱり約束は守らないといけないからな。そしたら立花がいなくてずっと待ってたんだよ」
……そうだったんだ。私……秋が約束を守ろうとしてくれたのに勘違いして……
「教室探してもいないからとりあえず色々探したんだよ。そしたら立花をすぐに見つけたから寝てるし……まぁ…待ってたって感じかな?」
「……そうなんだ」
私は秋の言葉に少しリラックスする事が出来た。そうした中で最近は色々あった……よく考えたら秋と2人っきりは久しぶりだな。
「……クリスと何かあったのか?」
「ッ……なんでもない」
「……そうか」
「「……」」
私と秋は少しの間沈黙が続いた……どうして……
「……何も…聞かないの」
「そりゃまぁ聞きたいさ。でも聞くだけじゃ納得はしても解決はしないだろ?それに立花ならきっと自分で解決出来るって信じてるから」
「……私は…そんな人間じゃない」
「そんな事ないさ。昔から立花は頑張っていたじゃないか」
秋はそう言って私の頭を撫でる。その手は昔から何も変わらない優しい手だ。
「そういえばこの公園で立花と初めて会ったんだよな……」
「……私からすれば変な人だと思った。初めて会った次の日にベンチに座って変な事言ったてるし……」
「あれはその……そ、そう!!ちょっとニコニコ動画でやって見たくなったからで……」
「……はぁ。秋、せめて嘘つく時ぐらいは目を合わせて」
「……な、なんのことかな……ハハ……」
秋はいつも私に対して優しい嘘をつく。あの時だって私がいじめを受けていた時はやり方は酷いけどそれでも私をたすけてくれた。今だって不安な時に秋は私の傍にいる。すると秋は急に立って背伸びをした。
「そろそろ8時半か……よし帰ろうか。てか帰らないとキャロルが怖い……」
「……そうだね」
「じゃあ帰ろu……って立花スマホ」
「えっ?あ……響からだ。うへぇ……着信がたくさん……」
「とりあえず出たら?」
「うん。もしも『やっと繋がった!!お姉ちゃん今何してるの!!』ごめんちょっと寝てた」
響は私の事をとても心配そうな声で何度も何もされてないかとか怪我してないかとかものすごい勢いで私に話しかけていた。
『全く……心配したんだからね?秋吉さんがお姉ちゃん見つけたって電話してくれなかったら私警察に電話する所だったんだから……』
「秋が?どうして?」
『どうして……って秋吉さんお姉ちゃんをずっと探してたんだよ?8時に秋吉さんから電話がかかってきてびっくりしたけどね』
私はその時に秋の姿をよく見た。すると秋の服は少しボロボロで汚れているように見えた。
「……響。今から帰るからもう切るね」
『分かった。早く帰って来てねお姉ちゃん』
そうして私はスマホの着信ボタンを切ると私は秋に問いただした。
「……秋」
「ん?どうしたんだ立花。そろそろ帰らないとやば「早く見つけたって嘘だったの?」……な、なんの話しかな?」
「……正直に答えて」
「…………分かった。降参ですよ〜……見栄を張ってただけです。ごめんなさい」
「……ずっと私の事探してくれてたの?」
「まぁ……その……うん」
あぁ……。そうか……そうだったんだ私は馬鹿なんだな。こんなに迷惑かけて勝手に嫌ってそれでも私に優しくて……これで気づかない訳が無い……
「……そっか。……ありがと」
「……どういたまして」
「噛んでるじゃん……」
「いやぁ〜ちょっと照れてる」
「ふふっ……なにそれ」
私の陽だまりはここにあったんだ。
《マッカーサ軍曹の一言》秋吉のベンチでやらかしたのはもちろんあれですバラライカのあれです。……大丈夫…な……はず。
次回花咲く勇気&放課後キーホルダー