「……」
「んにゃ〜……♡」
「…………」
「……ムフ〜…えへへ〜」
「………………」
「ん〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
「いや、もう誰やねん……」
クリスマスが過ぎた辺りからお姉ちゃんの様子がおかしい。ここ最近はスマホを開いたり消したり、写真を見始めたと思ったら布団で可愛いく叫ぶし、正直この状況に流石の私も関西弁になるほどの変わり様だった。そもそも……お姉ちゃんってこんなキャラだっけ!?
「えっと……お姉ちゃん?」
「はぁ〜♡……ってアリスか?なんかあったのか?」
「いや、私よりもお姉ちゃんがどうしたの……」
「あたしか?あたしは……な、なにもにゃいぞ……」
「そ、そうなんだ……」
この瞬間、私は確信を得た。お姉ちゃんは絶対に何かを隠していると。……これは家族会議するしかないよね。
「……お姉ちゃん」
「な、なんだアリス……」
「今日は家族会議……いいね?」
「へっ?」
「い・い・ね?」
「わ、分かった……」
そしてしばらくして、パパとママが家に帰ってきた時に私はすぐに玄関に向かった。
「ただいま〜…ってどうしたんだいアリス」
「あっ、アリスただいま」
「おかえりパパ、ママ。早速だけどちょっと話があるの」
「そうかい?……分かったよ。それじゃソネット、私はすぐに片付けてリビングに行くよ」
「分かったわ、あなた。アリス、クリスをリビングに連れて来てちょうだい」
「分かった」
そして私は2階にいるお姉ちゃんを呼びに2階に上がっていった。
* * * * *
あたしはあのクリスマスイブの日に初めての彼氏が出来た。……あたしの大好きな人。でも、あたしはまだそれを誰にも言っていない……だって恥ずかしいから。そしてあたしは何故がアリスに呼ばれてリビングに降りた。そして今の現状を言ってしまうと……
「クリス何か悩み事でもあるの?」
「そうだぞクリス。クリスの為ならパパはいくらでも助けてやるぞ」
「お姉ちゃん……隠している事全て話して」
「えぇ……」
あたしは何故かパパとママ、そしてアリスに質問されていた。……な、なんでなんだ?あたしは別に何も悩み事なんてないんだが……
「いやそもそもあたしは悩み事なんてないんだが……」
「とぼけないでお姉ちゃん。私知ってるんだよ……あの日からお姉ちゃんはおかしくなったって……」
「はぁ?おかしくなっただってぇ?」
あたしは別におかしくなってないよな……悩み事なんて……やっぱりねぇな。
「いやあたしは正常だよ。そもそもあの日っていつの事だよ」
「クリスマスイブ」
「ッ!?」
「お姉ちゃんはそこからおかしくなった」
「くくくく、クリスマスイブにな、何かあった訳ねぇ……よ」
「あなた……クリスって嘘つく時は必ず焦るよね」
「そうだね。昔のソネットに似てるな」
も、もしかしてあたしが秋と付き合ってるのがバレた!?……いや、まだバレてねぇ。まだ誤魔化しが効く。
「そ、その日にあたしは特に何もなかった」
「ふーん……じゃあこの何回もスマホを見たり閉じたりしてるのは?」
「そ、それは……ね、猫の写真を見てたんだよ!!」
それはあたしが秋からのLINEが来るか来ないかでソワソワしてた時じゃねぇか!!
「じゃあこの何回も写真見てうずくまってるのは?」
「あ、あまりの可愛いさに悶えてたんだよ」
秋があたしの彼氏になって嬉しくて何度もその彼氏の写真見てました!!もうやめてくれ!!
「ほ、他にはねぇな!!あたしは2階に上がる!!」
「ちょっ!!お姉ちゃん!!」
あたしが急いで2階に上がろうと席を立とうとした瞬間……あたしのスマホが鳴った。
「……」
「「「……」」」
「えいっ!!」
「なっ!?アリス!!み、見る……な」
「……お、お姉ちゃん……」
「あら?これは……ふふっ。あなた、確かめでたい時は赤飯だったかしら?」
「……そうだね。クリス、詳しく聞こうか……」
「あっ…いや……その……」
「えっと…『クリス1月1日空いてるか?出来ればその…2人っきりで初詣に行かないか?』……だって」
「あっ……あっ……」
「お姉ちゃん……おめでとう初めての彼氏が出来て!!」
「あああああああああああぁぁぁっーーーーーーーー!!!!!」
その後、あたしは寝るまで根掘り葉掘り質問され続けた。
《マッカーサ軍曹の一言》自分に彼氏が出来るとその彼女は抑えてた自制心から解き放たれ、デレ期に突入する。
次回新年スパイラル