ガリア、ノルマンディー公爵領にて…
「オギャー!オギャー!」
一人の青髪の赤ん坊が生まれた。
「生まれたか。名前はカールとでもしておけ。」
赤ん坊の父親である青髪の青年、ノルマンディー公爵が現れ、そう言うと立ち去った。
「ええ。」
母親である女性はそれに答えて返事をする。
この二人は夫婦であるが政略結婚なので仲はあまり良くない。その上ノルマンディー公爵は余りにもクズ過ぎる。重税、汚職、虐殺、借金…などなど数えたらキリがない。また、それだけでなくノルマンディー領は火山があり、砂漠もあるが故に人も住まない。唯一の長所と言っていいのは海があり、塩を取れること位だ。
「カール…ごめんなさい。もし、あの人があんなにクズでなければこんなことにならないのに…」
母親はそう言って涙を流した。彼女はそれなりの地位はあったが親達の強制的な政略結婚をされてしまい泣く泣くノルマンディー公爵と結婚したのだ。
カールside
なんだこりゃぁぁぁっ!!なんで俺が赤ん坊になっているんだ!?why?誰か理由を教えてくれ!!
…こほん、俺は確か海でダイビングしていたら皆と遭難して死んだんだよな。だけどこんな目に遭うのは生まれて初めてだ。いや今生まれたんだから前世を含めてか。それよりも…眠い…
カールsideend
~夢の中~
カールが再び起きると辺りは真っ暗だった。
『…さて、ようやく来ましたね。』
十人中十人が美女と答えるような容姿を持つ女性がそう言うとカールは立ち上がった。
「ここはどこだ?そしてあんたは誰だ?」
カールは頭が混乱しており、一気に女性に質問をした。
『私はあなたの世界の女神とでも思って貰えば結構です。ここはあなたの夢の世界…とでも言っておきましょうか。』
女神がそう言って自己紹介と場所を教える。
「それであんたは俺に何の用がある?」
『…そうですね。あなたにはやってもらいたいことがあります。』
「やってもらいたいこと?」
『はい。あなたが生まれた世界はあなたの元の世界でいうゼロの使い魔の平行世界です。』
カールはその本を友人から試しに借りて見て見たら結構いい話だったので二次創作を漁って、ある程度の知識はある。
「あれか…それで?」
カールは納得が行った顔をして話しを続けさせる。
『あなたはこのままだと死にます。』
「何故だ?」
『色々とありますが聞きますか?』
「頼む。」
カールは女神から死因を聞いて見る事にした…
『まず、3歳で父親からの虐殺。その次は5歳で誘拐犯による魔法によって大やけどによる死亡。その次に10歳で叔父による暗殺。14歳でエンシェントドラゴン討伐に失敗して死亡。17歳で平民の反乱による毒殺。…と、まあもっとありますが大きなイベントだとそんな感じですね。』
「なんとかできないのか!?」
『出来ます。』
「マジか!?」
『あなたは20歳までは死なないようにしておきました。その上、サイヤ人同様に死にかければ死にかける程に強くなる体質にしておきました。』
「俺が死にかける程ってことは現実なら死んでいるようなダメージを負っていることか?」
『ええ。もちろん自殺しようとしても死ねませんがパワーアップしますよ。それと平民の反乱に備えて兄弟姉妹にあなたと同じ転生者を用意しておきます。』
「なるほど…じゃあ転生者達とは夢の中でいつでも話せるようにしてくれないか?」
『いいですよ。っと…もう時間です。では失礼します。』
「ありがとうございました。女神様。」
そうしてカールの日常が始まった…
カールのモデルはシャルルマーニュことカール大帝です。
それにしてもまたやってしまった…気分転換に新しい小説を書くことを…