公爵様の遺伝子は最強の遺伝子!?   作:ディア

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今回はいろいろカオスです。


ヴァリエール公爵領にて…

~放課後~

「ぜは…ぜは…」

今日もルイズはメイド服を着て走っていた。

「よし、ここまでだ。切り上げるぞ。」

シリウスは早めに切り上げ、練習を終わらせた。

「ありがとうございます…」

ルイズは礼をしてシリウスに近づいた。

「それにしてもルナ、足…速くなったな。努力している証だ。頑張れよ。」

ルイズが近づくといきなりシリウスはルイズを褒め、驚かせた。

「は…はいっ!ありがとうございます!師匠!」

ルイズは嬉しさの余り、背筋を伸ばして角度45度の礼をした。

 

「それと、俺は今度の虚無の曜日用事がある。その日の練習はなしだ。」

「えっ!?なんの用事なんでしょうか?」

「まあ色々だ。とにかく俺はその日お前の練習に付き合えない。あともうひとつ…お前は先に俺の部屋に行って待っていろ。どうやら面白い事になって来たからな…ククク…」

「はあ…師匠がそう言うなら聞きませんが良いんですか?先行って待っていろ…なんて。」

「それほど面白い事が魅力なだけだ。それともあれか?お前は俺の言うことが聞けないとでも言うのか?」

「…失礼しました。では師匠、部屋で待っています。」

ルイズは部屋に戻り、シリウスと別れた。

 

「さて…マリコリヌはどこだ…?」

シリウスが探しているのはマリコリヌである。その理由は野生の勘にある。シリウスの野生の勘は発揮されたらシリウスにとって利益が出ることばかり起こる。例えばノルマンディーで行われている公営ギャンブルでシリウスの野生の勘が働いたらシリウスの買った券が1番人気だろうが最低人気だろうがお構いなしに必ず当たる。そんな彼の勘がマリコリヌを探せ!と言っているのだ。これは探さない訳にはいかない。

 

「あ、ミスタ・ドイツ!」

シリウスがマリコリヌを探していると向こうから鴨ネギが現れた。

「マリコリヌ…なんのようだ?」

「実は…この学院にいる君の従者に惚れちゃったんだ…だから、デートしてもらえるように取り計らってくれないか?」

マリコリヌはそう言ってシリウスに相談しに来たが…運が悪すぎた。

 

「(こいつは最高の鴨ネギだ…だが、それだけじゃ足りねえな。マリコリヌがこのままルイズと付き合ってもルイズが涙目になるだけだ。面白くもなんともない。)」

マリコリヌの発言に、ドSの火がつき、シリウスは考えた。

 

「そうだな…お前の痩せる姿が見たい。」

「へ?でも…」

「痩せられないなら無理にでも痩せさせてやるよ…俺の特訓でな!」

ガシッ!

シリウスはマリコリヌを掴み、ルイズと同じように、走らせた。

 

「走れぃ!競走馬の如く鞭を入れてスピードを上げるなりなんなりして、とにかく走れぃ!」

シリウスはマリコリヌの尻を蹴っ飛ばし、走らせた。

「ぎゃふん!」

「遅い!そんなんであいつに告白出来ると思うのか!」

再びマリコリヌの尻を蹴っ飛ばし、シリウスは良い笑顔になる…どこからどう見てもドSである。

「(こ、これもあのメイドの為…!あのメイドに告白する為なんだ!)」

マリコリヌはルナ…つまりルイズの為に泣き声を一言も言わずとにかく走る。

「ようし!あと11周!スピード上げなきゃ追加するぞ!」

マリコリヌが一周終わるとそう言ってスピードを上げさせる。

「ぬおおぉぉぉ!」

マリコリヌは叫び、とにかく走る。

 

結果…

「はぁーっ…はぁーっ…づがれだ…」

マリコリヌは走っている途中でマリコリヌ本来の性癖…Mの性癖が目覚め、走れば走るほど快楽になった。そのおかげでマリコリヌはシリウスの無茶苦茶なダイエットメニューをこなした…が代償も大きくマリコリヌは力尽きてしまいその場に倒れてしまった。

「よし、明日は飯を食べる前に走るぞ。それから飯についてだがお前の場合、ルナとは違い…(以下略)」

それからシリウスはマリコリヌのダイエットメニューを説明した。

 

「…と言う訳だ。わかったな?」

「は、はい…」

「あと夜の間食は絶対に避けろ。夜の間食はダイエットではタブーだ。今までの努力が無駄になる。それじゃあな。」

シリウスはそれだけ言うと立ち去って行った。

 

「あのメイドは…こんな練習を毎日していたのか…」

実際にはマリコリヌの方が若干多いくらいだがそれを知らないマリコリヌはとある決意をした。

「自主練習もしないとな…」

マリコリヌはそれから再び走り、先ほど走った距離をもう一回やった。

 

~虚無の曜日~

虚無の曜日となった今日…シリウスの姿はどこにもいなかった。

「(師匠はいないわね…)」

ルイズはそのことを確認すると部屋を出て行き、エンペル…つまりカールと会った。ルイズが確認したのは単純な理由である。もしもシリウスがいたら間違いなく着いてくると思ったからだ。

「ミスタ・エンペル。それじゃ行きましょう。」

「ああ…」

二人は馬車に乗り込み、そのままヴァリエール領まで行った。

 

~ヴァリエール公爵領~

 

「貴様がカトレアを治すというのか?」

いきなりヴァリエール公爵ことピエールは馬鹿にするようにカールにそう言った。

「もしや私のことを信用していませんか?」

「魔法学院の教師は落ちこぼれだからな…信用したくとも出来んのだ。ただ…カリーヌやカトレアがどうしてもというのでな。」

「(ツンデレ乙)そうですか。公爵夫人やカトレア殿に感謝の言葉を…ありがとうございます。」

カールはそう言って礼をするとカトレアに近づいた。

「ではミス・フォンティーヌ…身体を調べますので…そうですね。どこか空いている部屋に移動しましょう。構いませんね?」

「ええ…」

「ちょっと待て!貴様…まさかとは思うがカトレアといかがわしい行為をする訳ではあるまいな?」

「…ミス・フォンティーヌの身体はすぐに壊れます。それ故にミス・フォンティーヌと性行為などということをすればミス・フォンティーヌは死にます。公爵の令嬢を殺したとなれば私は社会的に抹殺されます。…無利益に私は死にたくありません。」

「…どうだかな。だが立会人を呼ぶ…構わないな?」

「ええ。問題ありません。」

エンペルがそう言うとピエールは娘の名前を呼んだ。

「エレオノール!」

ヴァリエール公爵の声が虚しく響き渡る…

「エレオノール!!呼ばれたら一回で出てこんか!」

ピエールがそう言うと出てきたのは…

 

「おはようお義父さん。」

用事で出かけているはずのシリウスと…

「おはようございますお父様。」

シリウスに抱きついているエレオノールだった。

 

「な…なんだそれはぁぁぁあっ!?」

ピエールは発狂した。

 

「な、何故師匠がここに?」

空気となっていたルイズがシリウスに尋ねた。

「いや~闘技場から帰る時に意気投合してな。で、その結果がこれだよな?エレン?」

「ええ…まさかこんなに相性の良い人に会えるとは思いませんでしたわ…」

「「「「(誰だよ…こいつ)」」」」

ピエール、カリーヌ、ルイズ、カールの四人はそう思った。何故ならエレオノールと言えばツンデレのツンの割合が99.9%…いやそれ以上の割合を占めているのだ。四人はこんなデレデレなエレオノールはエレオノールではない!と突っ込みたかった。

 

「それで…何故ミスタ・エンペルがここに?」

シリウスは一介の魔法教師であるエンペルがここにいることに疑問に思った。

「ミス・フォンティーヌの治療だ。余計なお節介かもしれないがね。」

「まあ!お節介なんてとんでもない。治療していただけるだけでも感謝しています。」

カトレアはカールの言ったことに感謝の言葉を上げた。

「治療したくともヴァリエール公爵が立会人が必要だというのでな。その立会人をミス・エレオノールに頼みたい。出来ますか?」

「いいわ。ただし条件がある。」

「条件とは?」

「絶対に治療を成功させること。これが条件よ。」

「そのくらいなら容易いものだ。良いでしょう。」

 

~診察中~

そして診察が終わると驚くべき結果が帰ってきた。

「ミス・フォンティーヌはフェニックス病だ。」

 

フェニックス病…それはブラット・オブ・フェニックス(以下BOP)というウイルスが身体の不純物となる物質を寄せ集め心臓付近の血管に血の塊ができる病気である…がカトレアは水の魔法を使ったおかげでその症状は少なくて済んだ。またこのウイルスは感染することはないためカトレア以外は全員無事だったというわけだ。

 

「ち、治療方法はないのか?」

カールがそのことを説明するとピエールがそう尋ねた。

「治療方法はある!」

カールがそう言うとピエールはハッとした顔になり、すぐに空いた部屋を用意した。

 

フェニックス病のウイルスが放射能により進化すればもとのウイルスとは逆のものになる。そのことを知っているカールはすぐに血清を用意し…それをカトレアに与えた。すると…

「なんてこと…!身体がスッキリするわ…!」

カトレアの身体は健康そのものになり、身体も自由自在に操れるようになった。

「ちい姉さま!」

ルイズはカトレアに抱きつき、ハグをする。

 

「…ルイズの目は節穴ではなかったか。」

ピエールはそう呟くと、カトレアに抱きついているルイズに目を向け…微笑んだ。

 

「こら、おチビ!カトレアを困らせないの!」

エレオノールはそうは言っているが笑っているので説得力皆無だ。

「エレオノール姉さまもきつい顔しないで喜んだらどうですか?」

「おチビ…それは私がいつもきつい顔しているってことかしら?」

 

ぐに〜っ!

 

エレオノールはルイズの頬を摘み、軽くお仕置きをする。

「い、いひゃいれす、エレオノールねえひゃま!ひょっとしたひょうだんです!」

「あらそう…おチビ、この方の前で恥を欠かせないの!」

そう言ってエレオノールはシリウスを指差す。

「はぁ…まあエレン、その辺にしておけ。」

「はい♡あなた…」

そう言ってエレオノールはルイズの頬を離した。

「全く…師匠の前だと猫かぶる…!?」

ルイズはせっかく助かったのに墓穴を掘ってしまった。

「ル〜イ〜ズ?」

そこには鬼となったエレオノールがいた。

「ひゃぁぁぁっ!?」

当然ルイズのやることは逃げることである…

「こらー!待ちなさい!」

ルイズとエレオノールの鬼ごっこが始まった…いい歳して何をしているんだか?

 

「そう言えば、カリーヌ殿、闘技場には参加しないのですかな?」

シリウスがそういい、カリーヌを闘技場に出るように促すが…

「私は公爵夫人です。参加する義務がありません。」

カリーヌには無駄だった。

「それが例え…烈風カリンと名乗る者がいても?」

「…!」

カリーヌと烈風カリンは同一人物である。だがカリーヌは闘技場に参加した覚えはない。だが闘技場に烈風カリンと名乗る者がいると言うことは…つまり偽者である。

 

「(実際には列風カソリなんだがな…)」

何故そんな名前が登録されていて似ているのかと言うと…実はシリウスは日本語を読める。ほとんど闘技場では日本語で登録されるため、シリウスは独学で覚えたのだ。

 

「カリーヌ、お前はもう歳だ…無理をするな。」

ブチッ!

ここでピエールが余計な一言を放ちカリーヌを刺激した。

「貴方?何か仰いまして?」

カリーヌはピエールを殺すような目つきで睨んだ。

「いやなんでもない!」

ピエールは冷や汗をダラダラとかいた。かかあ天下の典型的な例と言って良いだろう…

「それで…どうするんですかお義母さん。」

そこにあったのは、かつて隣国ゲルマニアから恐れられたカリーヌの姿があった。

「良いでしょう。ただし貴方の実力を見せてもらいます。それが条件です。」

「わかりました。勝てば…エレンとの交際を認める…と言うことでもよろしいですね?」

「勝手になさい…」

こうしてシリウスとカリーヌの試合が決まった。




はい、と言うわけでいろいろカオスでしたね。
次回はシリウスとカリーヌの戦いです。

それと評価があまりにも不評なのでチラ裏に移動します…
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