公爵様の遺伝子は最強の遺伝子!?   作:ディア

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魔法学院にて…

~トリステイン魔法学院~

一方、こちらはトリステイン魔法学院…ルイズとシリウス、そしてエンペルことカールの不在から調子に乗り始めた生徒がいた。

当然と言えば当然である…シリウスは力で無理やり生徒を屈させた暴君…それを更に抑えつけられるカールの二人がいない以上、生徒達はやりたい放題だった。

 

しかし学院長ことオールド・オスマンが許す訳もなく教師を総動員させて生徒達を止めようと試みたのは良かった…しかし、ギトーの問題発言により全生徒がブチ切れてしまい前代未聞の生徒と教師の全面戦争状態となってしまった…

 

そして生徒も教師も一枚岩ではなく過激派と穏健派の二つの派閥に分かれてしまい…まさしく戦争と呼べるような状態となっていた。

 

~某所1~

「だからあの教師達は私のファッションからゲルマニアのことまでネチネチと言ってくるのよ!?分かる!?」

生徒過激派筆頭のキュルケがそう発言し、過激派はそれに同調する。

「だがミスタ・ドイツにこのことがバレた時の報復を考えていないのか?ミス・ツェルプストー。」

前にシリウスに八つ当たりされたヴィリエがそう言ってキュルケに反論する…ちなみにタバサはこの場にはおらずヴィリエが生徒穏健派筆頭となっていた。

「はぁ!?なんで報復があるのよ!?」

「考えてもみたまえ…僕達生徒を応援するよりも教師側の立場に立てばミスタ・ドイツにとってメリットだらけだ。」

「メリット…?」

「一つ、ミスタ・ドイツが教師側の立場に立てばミスタ・ドイツは生徒を押さえつけるという名目が立ち、暴虐行為が許される…」

その時ヴィリエはトラウマが蘇りブルブルと怯えていた…

「でも生徒側に立っても問題ないじゃない!説得すれば…」

キュルケはシリウスを説得する方面に移り、発案する…

「二つ、未来のない教師達をいたぶるよりも未来のある生徒達をいたぶって弱みを握った方がミスタ・ドイツにとっては有益だ。しかも数だけなら僕達生徒の方が多いからやりがいがあるだろうね…ハハハ」

もはやヴィリエの顔は真っ青になり乾いた笑い声しか出せなかった。

「何なら短期決戦で!」

キュルケはシリウスが帰ってくる前に教師達を押さえつけてしまえばいいと考えた。

「一気に数の暴力で教師達を押さえつけてもミスタ・ドイツを唯一押さえつけられるミスタ・エンペルが帰ってきたらどうなると思う…はーっ…はーっ…」

ヴィリエは過呼吸になり、その場でぶっ倒れた。

「筆頭!!」

穏健派の生徒達はヴィリエが倒れたことによって生徒達の会議は中止された。余談だが水メイジ達がヴィリエを治療し、ヴィリエは無事である。

 

~某所2~

「皆も知っている通り生徒達が暴走しておる…そこでワシらに出来ることを話し合いたいと思うのじゃが…意見はあるかね?」

オスマンが司会をして穏健派と過激派の意見を交えることになっていた。司会者がいるあたり教師と生徒の違いがあると言えるだろう。

「はい。私にいい考えがあります。」

するとコルベールが手を挙げた。

「ミスタ・コルベール…してその考えとは?」

「力尽くでは生徒達も言うことを聞かないでしょう…そこで私の考えた案は旅行に行かせてみるのはどうでしょうか?」

コルベールは生徒に不満を持っているから旅行ということで不満を解消させるという方向に至った…

「ふむ…旅行か…なるほど。しかしそれでは納得のいかない場合もあるぞ?」

「無茶をいうのもなんですが…ノルマンディー王国などはどうでしょうか?」

「しかしノルマンディー王国に行ける人間は限られているぞ?あそこはワシらからすれば夢のまた夢…それこそ莫大な費用がかかっていかんわい…」

「ですよね…」

コルベールの案は却下されてしまった。

 

「では生徒達をミスタ・ドイツのように押さえつけたらどうかな?」

ここで発言したのは過激派筆頭の無責任無能教師のギトーである。

「何を言っているんですか!?」

コルベールは大反対…コルベールが反対するのには理由があった。コルベールは必要ならば殺す人間だった…暗部の隊長にまでなったがとある事件がトラウマとなりそれをやめた。そのトラウマは今でも蘇るのだ…人の喚く姿や泣く姿…とにかくコルベールは人を力で押さえつけるということはどういうことかを理解してしまった。

「元々は生徒達が自由を求めたのが原因だ。それを規制する我々の何処が悪い!悪いのは生徒達だろう?」

「「(一度墓の中にぶち込んでやろうか?このバカ教師…)」」

コルベールとロングビルの意見が一致した瞬間だった。

 

「そんなことをしたらミスタ・ドイツやミスタ・エンペルの立場を奪うことになりかねません。ここは一度生徒との調和を優先するべきです。」

ロングビルがそう言ってギドーを押さえるも…無駄だった。

「ふんっ!あいつらに何ができる?」

ギトーは学院ではスクエアの自分こそが最高だと思っており自信を持っている…その自信こそが生徒達との対立を産んだことに気づかないあたりただのバカといえる。

「少なくともあの二人がいなくなったせいでこうなったと考えられます。ミスタ・ドイツはほぼ全生徒のストッパー、ミスタ・エンペルは教師と一部の生徒達のストッパーとなっていましたが…その二人がいなくなってしまい教師と生徒のコミュニティが不可能となっています。」

「ふーむ…ミス・ロングビル。言いたいことはわかった。二人のうち一人が帰ってくれば繋ぎ役が出来、生徒との対立を弱めることが出来る。つまりこういうことじゃろ?」

「流石です。オールド・オスマン。ミスタ・ドイツが帰ってくれば生徒達がほぼ全員自重するようになる…ミスタ・エンペルが帰ってくれば生徒達とのコミュニティを深めることが出来、言うことを聞かせられます。褒められたからと言ってお尻触らないでください。」

「なんじゃい…寂しいのう…まあともあれミス・ロングビルの意見を上回る意見はあるかの?」

ギトー以外は誰も過激派の教師は文句を言わず唯一言っていたギトーもキレたロングビルの手によって押さえつけられた。

「それでは文句がないようなので会議を終了する。」

 

~翌日~

「いや〜参った参った…」

そう言って学院にやってきたのはかなりご機嫌なシリウスだった。

「おっ?マリコリヌじゃねえか?」

シリウスはあれから特訓しているマリコリヌを見つけて声をかけた。

「ミスタ・ドイツ…帰ってきたのかい?!」

マリコリヌはシリウスの帰りに驚いてしまった。

「俺が帰ってくることに不満でもあるのか?」

シリウスは何かあると思ってドスの効いた声に変えた。

「いいや、むしろ助かったよ…」

マリコリヌはそれに怯えてしまい、ついぽろっと言ってしまった。

「あ?そりゃどういう意味だ?」

当然ながらシリウスはマリコリヌを問い詰めるが…マリコリヌにとってはご褒美としかならなかった。

「ちっ…まあいい。適当な奴を見つけ次第問い詰めるか…」

 

〜料理場〜

シリウスは料理場へと来ていた…

「マルトー料理長、マルトー料理長はいるか?」

「おお…これはシリウス様!今日は何のご用件で?」

シリウスは貴族からは暴君として知られているが平民からの評価は高い…というのも小説『暴れん坊公爵』のモデルとして余りにも有名だからだ。その小説は漫画化、舞台劇化となりものすごい人気が出た。ただ悪役として貴族が出てくるので貴族としては読むのは心当たりがありすぎて複雑な気持ちだった…

「ああ、新しいレシピが手に入ったのともう一つ個人的に依頼したいことがある…」

シリウスはそう言ってレシピを渡す。

「何でしょうか?」

シリウスの依頼となれば最高に名誉なことと言っていい…そのくらいシリウスは平民に慕われていた。

「結婚式用のケーキを作ってくれ。」

シリウスは爆弾発言をした。

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