公爵様の遺伝子は最強の遺伝子!?   作:ディア

5 / 20
最近気が立って仕方ない作者です…
その逃避方法として小説を書いているのに気が立っている原因が小説だと言う皮肉に嫌になっている作者です…
何故か憑依物の小説のほうが投稿話数の割りに人気が高いという事実に気づいてしまった作者です…

それでは本編スタート!


末弟のトリステイン魔法学院入学式

~トリステイン魔法学院街道~

 

「ったく…何で俺がこんなチンケな学校に入らなきゃなんねえんだ?」

こうぼやくのはドイツ製の自動車に乗ってソーセージを食べているカール達の末弟シリウスである。

 

何故ぼやいたのか言うとシリウスはカール達にトリステイン魔法学院に強制入学させられたのだ。今だ闘技場で無敗のチャンピオンであり、カルロス軍事学校を主席で卒業したにも関わらずだ…

 

「しかもプライド馬鹿のトリステインの学校だから問題を起こすなって方が無理だ。比較的温厚なうちですら嫉妬する連中はいるのによ…」

シリウスは性格が暴力的である。その為すぐに力で解決すると言う問題点がある。

 

例えば自分よりも年上の上級生、同級生、下級生に嫉妬され嫌がらせを受けたから腹いせにその嫌がらせをした一族を社会的に抹殺したりしたのだ。

 

「しかも俺の入る学年はトリステインの大貴族に名門貴族ばかり集まってやがる…何の冗談だ!この野郎…!!」

 

シリウスは思わず大声をあげた。シリウスが怒ったのは簡単な理由である。兄達の理不尽さに対して怒ったのだ。ただでさえトリステイン貴族はプライドは高いのに大貴族や名門貴族の子供となればノルマンディー王国の一領主である自分と同等以上と思っているのだ。もちろん中には例外もあるが大体がそうである。

 

「まあいい…そん時は俺の恐ろしさを味わえさせるだけだ。」

シリウスは少し冷静になりさらりと恐ろしいことを言って、再び自動車を走らせトリステイン魔法学院へ着いた。

 

~トリステイン魔法学院~

 

「ではこれより、入学式を始めます。学院長挨拶、学院長お願いします。」

頭の寂しい教師コルベールがそう言って入学式を始め、学院長の挨拶に繋げようとしたが…肝心の学院長がいない。

 

「ふっふっふ…とおっ!」

学院長は何を血迷ったのか学校の食堂の中二階の柵から飛び降りて来たのだ。

「あの学院長…もう歳だろ?」

シリウスが呆れると学院長ことオールド・オスマンは杖を取り出し…宙に浮く呪文フライの構えを取り宙に浮くかと思われたその時…

 

ドシン!

 

オスマンはフライを唱える前に墜落し、威厳ゼロの学院長となってしまった。

「いててて…全く嫌になるわい。」

全生徒がオスマンをジト目で見て、それに気づいたオスマンは咳払いをし…

 

「皆の者入学おめでとう。さて…今年度の生徒は誰もが聞いたことがある家柄の者やトリステインでも名門の家柄もいる。そして留学生達もおり、皆様々な者ばかりじゃ。二年生や三年生達は一年生に優しくするように心掛けて貰いたい。以上じゃ。」

 

この挨拶は普通の挨拶のようにも見えるが実際には違う。

 

オスマンは間接的に『お前ら問題起こすなよ?もし問題起こしたらこのトリステイン魔法学院はもちろんだがお前らの家もすぐに滅びることになるんだぞ?特に留学生に手を出したりしたらお前らは確実にそうなるからな?』と脅しをかけているがそれが通じた人間は一部を除いていない…

 

その一部の人間はシリウス、学院長オスマン、火の魔法教師コルベール、青髪の少女タバサ、そして学院長の女秘書ロングビルのみである。

 

「(やはり…この爺さん只者ではないか…厄介な爺さんだ。)」

シリウスはオスマンを見直し、警戒するべき相手だと認識した。

 

「(留学生が一人おるだけでも厄介だというのに同世代に三人もいるとは全く嫌な時代になったものじゃ。)」

オスマンはノルマンディー王国のシリウス、ゲルマニア帝国のキュルケ、ガリア王国のタバサの三人の留学生を受け入れ、一緒に教育する羽目になった運命を恨めしく思ったのは仕方ないといえる。何しろ、ノルマンディーの留学生のシリウスはカルロス軍事学校を主席で卒業しているがかなり性格が荒いとカール達からも聞いているのでトラブルの元になるのは間違いなく、他の二人と衝突したらこの学院は間違いなく潰れ、トリステインにも被害が及ぶだろう。

 

「(オールド・オスマン…出来る限り私も協力します。あの悲劇が二度と起こらぬように…)」

コルベールは昔かなり優秀な軍人であったが約20年前の事件がトラウマとなり、それを境に引退し教師生活を送っている。その事件についてカールもなんとかしようとしたが内政に忙しく無理だった。

 

「(ルドルフ兄様にシリウスの監視を頼まれたけど…やっぱり心配。)」

このタバサと言う少女は実を言うとカール達兄弟の親族に当たるガリア王家の人間である。本名はシャルロット・エレーヌ・オルレアン。現ガリア王国国王の弟オルレアン公の娘である。タバサは何故ルドルフの頼みを受けたのかというとルドルフが自分の父と伯父の仲を良くさせ恩があるからである。

 

「(ノルマンディーで一番のトラブルメーカーがいるからそう言うのも無理ないか?)」

ロングビルはアルビオンから追放された貴族だった。主な理由は自分の家がモード大公という王弟に仕えていたからである。と言っても彼女はモード大公に粗相をした訳ではない。モード大公がエルフの愛人を持っていたからである。

 

ブリミル教の聖書はエルフが聖地を占領していると記述しており、エルフ=敵となっている。その為、頑固なアルビオン国王ジェームズは王弟にエルフの愛人がいるとなると自分の周りの貴族に示しがつかないと思いモード大公とロングビルの家を追放したのだ。そしてノルマンディー王国にスカウトされ…現在に至る。

 

入学式が終わって早速シリウスにぶつかって来た生徒がいた。

「おい…どこみて歩いているんだ!」

その生徒は三年生であり、去年も同じことをして金をたかった生徒である。

「あ?俺が避けようとしたらお前がぶつかって来たんだろ?」

シリウスは元々の口の悪さからそう言ってしまい、三年生を怒らせた。

「お前一年だろ?俺はお前よりも二年も上の上級生だ。だから俺が正しい。と言うわけで1000エキュー寄越せ。」

無茶苦茶ないちゃもんだがトリステインではまだ身分の差があり、少しでも上なら無茶苦茶な理屈も通る。

「1000エキュー?なんだその単位は?そんな古い金はもう使ってねえよ。」

しかし、シリウスはノルマンディー王国の発行した札束しか持っておらずその三年生には無駄だった。

「なら金目のもの全て出しな。そうすれば許してやる。」

そう言って三年生は手を差し出しシリウスを脅した。

「俺をたかる気か?」

「妥協してやっているんだ。とっとと出せ!エ…がはっ!」

三年生は杖を出し、魔法を唱えようとしたがシリウスに殴られたのである。

「てめえ…俺にこんなことしていいと思っているのか…!?」

三年生がそう言ってシリウスを脅し、謝せようとする。

「ほう…ならお前が原因でお前の家の名誉は地に落ちるぞ?」

だがシリウスはノルマンディー王国の公爵であり、ノルマンディーの中ではNo.4の座にいる。シリウスに逆らえるのはトリステイン貴族の中ではいないだろう。

「なんだと?」

それを知らない三年生はシリウスを睨む。

 

「とりあえず今日は見逃してやる。とっとと医療室にでも行ってこい。錬金…」

シリウスが三年生の周りにある空気を錬金で縄にし縛りあげ、同じく錬金で鉄をつくり、それでできた馬を使って医療室まで運ばせた。

「まあこれで二度と逆らうことはねえだろ…」

シリウスはそう言って自分の部屋へと向かっていった。




オリキャラのシリウスについて質問のある方は感想にどうぞ!
それ以外のオリキャラについてはネタバレ防止のため答えられません。最初の主人公のカールについてもです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。