救えなかった少年 改訂版 作:ニック
ボーダー初日俺は仮入隊に30分前にボーダーの仮入隊の会場に入っていた
この仮訓練はボーダー個人の実力を確かめる為の場らしいのだが
集合場所にポツンと座っているのだが
「誰もこねぇ。」
一時間前から待っているので俺は待ちぼうけを食らっているのだがやっぱり早く来すぎたのか?
……まぁ、早いか
仕事は初めてだったので俺は妙に緊張したのか、朝早くに起床し飯を食べ風呂に入り集合場所に来たわけだがやっぱり早すぎたらしい。
俺は学校の図書館で借りて来た本を読みながら待っている。
俺はぶっちゃけ本とかは好きではない。
活字を見るだけで眠くなるのだが暇だから仕方がなく唯一できる娯楽の一つである。そうしながらもつまらない本を読んでいると
「あれ?もう来たのか?」
すると明るい男性の声が聞こえてくる
前を向くとどこかで見たような気がするが気のせいだろう、
「うす。一応遅すぎるより早い方がいいと思って。」
「しかし、まだ一時間前だけど。」
「えっ?」
俺はスケジュールを見ると仮訓練時間と入隊式の時間で時間がずれていることに気づく。
……そういえば……
「あ〜仮訓練の方と間違えてました。すいません。」
「お、おう。」
そしてまた本に目線を戻す
集合場所は同じだし別に此処でいいだろう。
「あら、嵐山くん。どうしたの?」
「加古さん、それが早くに来過ぎた子が居て。」
多分俺のことを言っているのであろう。
「どうも。」
俺は礼をして本に戻るが
……やっぱり面白くないのであくびをしてしまう。
本ってどこが面白いんだろうなこれ。
俺はため息を吐くと。
……急に目線が変わりいつもの予知を見始める。
物心がついたころから俺は未来が見える。
いや。これから自分が起こりえることが見えるというべきだろう
嫌な時には変えることができるし、変えないこともできる。まぁ、こういう眠気を覚えている時によく見るのだけど……
見えたものは何故か学校で女子に囲まれている自分の姿だった。
「……なんだこれ?」
俺が呟く。学校ではぼっちを貫き通しているのにこんなことはあるはずないんだが…
「ん?どうかしたのか?」
「あっ、独り言なんで……」
「……そう?」
「そういえば、君って。」
「あっ。加藤巧です。えっと、嵐山さんと加古さんですよね?」
「……加藤?もしかして迅が言っていたのって。この子のことか?」
迅っていう人が言っていたってどういうことだ?
俺が首を捻る。そして記憶を探っても見えないのなら未来を見るか。
そして目に瞑るそして未来を見る。
予知には2種類あり、危険や嫌なことを知らせる時に前もって見ることができる危険予知と、現在のことが分からなくなる分自分から思った通りの未来を見ることができる予知夢がある
そしてじんという人を見ようとすると……
「ぎゃ。」
という声が聞こえお尻を触っている男の人が居た。
「ちょっとジン君。」
「いや〜サワムラさん今日も美しい。」
とお尻を触っている男性がどうやら迅というらしい。
どう見てもセクハラ行為のはずなのに……何で他の人はスルーしてるんだろう。
「何で捕まらないんだあの人?」
俺はつい口に出してしまった。瞼を開くと驚いたような2人がいた。
「……えっ?」
「…この子もしかして……もしかして迅の知り合い?」
嵐山さんから話し掛けられると俺は少し悩み多分この人
「すいません。ちょっと俺にも少し色々ありまして。迅って人は知りませんけど。多分沢村さんと呼ばれる人のお尻を触っている。」
「「迅だな(くんね。)」」
「いや、それなら止めましょうよ。セクハラは犯罪ですよね。しかもその様子から常習犯だし。」
俺はため息を吐く
「……えっ?迅君のこと知らないの?」
「ただ予知を使って名前を当てはめただけです。俺は自分の見る未来が見えるので。」
まぁ、どうせ信じてくれないだろうけど。話しておくか。
実際予知なんて家族でも信じてくれなかったし
……どうせここでも信じてくれないんだろう
そう思っていたのだが二人の笑顔は消えするとただ俺をじっと見ていた
「「……」」
だが二人は驚いたように俺の方を見る
…本気にしているのかこんな馬鹿げたこと
俺は首をひねっていると
「……もしかしてこの子サイドエフェクト持ちなのかしら。」
すると聞きなれない単語がでてくる
サイドエフェクト?
俺は首をかしげる。確か日本語で訳すと副作用か?
成績はそこそこいいのですぐに和訳することができたのだが
「嵐山さん、どうかしましたか?」
すると後ろからあらしやまさんと同じ服を来たきのこ頭の男子が話かけてくる
「あれ?その人は?」
「今年から来る入隊生らしい。」
「……どうも。それと受付時間ですよね。もう行きます。」
予知や色々のことをしていたので30分前になっていた
「あぁ、加藤君の奴はやっておいたわよ。せっかく面白そうな子だし。それに私ももうそろそろチームから離れるから。私の隊に来る時に誘おうかしら」
「チーム?」
「あら知らないのかしら。」
「すいません。ちょっと事情があってうち結構貧しくて。新聞もテレビも見られないんですよ。ボーダーも街中のポスターと予知で入ったみたいなものですから。」
実際家族は他界しているから嘘は言っていないし俺の能力を知らせた二人なら信じてくれるだろう
「それじゃあ失礼します。」
と頭を下げ俺は入隊式の人混みの中に紛れ込む
だけどこの時はまだ気づいてなかった
これからのボーダー生活は生活も全て変えることになることだと
そしてこの二人との出会いで思わぬ方向へ向かうことも……