救えなかった少年 改訂版   作:ニック

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加古望1

入隊式の翌日一足先にB級昇格が決まった俺は開発室へと向かう

相変わらず広いよなぁここ。

今日は予定が立てこもっており早くにB級昇格が決まっていた俺は明日の放課後に防衛任務を入れている

……まさか最初が沢村隊とは思わなかったが

アタッカー二人とスナイパー一人のチームで前年度A級二位のチームだ

沢村さんと今唯一の小学生隊員であるスナイパー件ガンナーの速水が点数を稼いでいるチームで特にコンビネーションに関してはボーダー1のチームと言って過言ではないだろう

なお、ランキングではA級は前年度は6チームあったらしいが三チームがレベルについていけずに脱落。

つまりA級のレベルはかなり高いのだろう

とりあえず今日はサブトリガーを使ったトレーニングで後からランク戦で練習しようか。

そうして歩いていくと

 

「あら?加藤くんじゃない。」

 

するとセレブオーラを振りまいている加古先輩が偶然に遭遇した

 

「久しぶりです。加古先輩。」

「あの件考えてくれたかしら。」

 

すると加古先輩は多分勧誘の件だろう

加古先輩は一番最初に勧誘してきたのもあり、入るなら加古先輩の部隊にすることを考えていたのだが

 

「すいません。自分で部隊つくることにしました。」

「あら、そうなの?」

「はい。正直グラスホッパーを主体とした機動力か連携を重視したチームを作りたかったので。」

 

俺は謝罪の意味を兼ねた本当の意味を語る

 

「……あら残念。ってことはもしかしてグラスホッパー入れるのかしら。」

「はい。えっと今からそのトリガー構成に行くんですけど。」

「えっ?もうB級に上がったの?」

 

驚いたようにしている加古先輩。それもそのはず。まだ初日で上がった人は未だにいないからである

 

「俺全訓練でトップだったので。仮訓練時のランク戦もC級隊員とやってましたし4012点スタートなんで。出水も3500点スタートですし。」

「あぁ、なるほど。」

 

ただでさえ出水も即戦力に近いからどうやら上層部がかなり悩んでいたらしい。だが結局俺はサイドエフェクトの件もあり早めにB級に置いておきたかったこともあるだろう

 

「今年は二人が目立っちゃって他はそれなりね。昨日見てきたけど女装していた吉井くんって子が30秒で倒していたのはちょっと驚いたけど。」

 

吉井初めてで30秒は普通に好成績だ

 

「加古先輩はどうしたんですか?」

「炒飯の準備を買って来てたのよ。これから太刀川くんと堤くんに新作チャーハンを作ってあげようと思って。」

 

そういや買い物袋を持っているしスーパーかどこかから買ってきたのだろう

 

「荷物持ちますよ。」

「あら、いいの?」

「俺今日は暇なんで。今日中に開発室いけばいいですし。」

 

それに太刀川さんとA級一位のチーム見てみたいしな

俺は加古先輩の買い物袋を持つ。

 

「そういえばトリガー構成ってどうするの?」

「一応メインがスコーピオン スパイダー グラスホッパーでサブがスコーピオン、ハウンドっていう開発室が新しく作ったものを後はバックワーム、スパイダーですね。」

「シールドは入れないの?」

「シールド入れるかエスクード入れるか少し迷ってます。俺は危険予知があるので基本は回避できるんですけど。」

「今はそんなにシューターやガンナーの種類は少ないから分からないだろうけどでも多分シールドは入れた方がいいわよ。それとスパイダーはなんでいれるの?」

「これはコンビネーション用ですね。トリオン量が少なくて相手の動きを制限できるし高速移動を使って足場を空中につくることになって空中戦にできるかと。こっちはグラスホッパーもありますし。」

「でも、中途半端だと思うのだけど。」

 

まぁ、そこはランク戦して確かめようと思っていたんだけど。

 

「まぁそうですね。う〜ん。外すとしたらスパイダーかバックワームですね。」

「バックワームはやめといた方がいいわ。チームを組む以上逃げを選択しないといけない時もあるからレーダーに残っていると狙撃される可能性があるわ。それにもしもチームメイトがベイルアウトした時に集中砲火されたらさすがに一溜まりもないわよ。」

「……なるほど。」

 

それはランク戦に入らないと分からないけどタイムアップを狙わないといけない時か。

引き時を見極めるってことも大切なことなんだな

 

「スパイダーを入れたいのならその時はスコーピオンを外したらどうかしら。加藤くんの実力ならスコーピオン一つでも十分通用するはずよ。」

「詳しいですね。」

「あなたとチーム組んだら二宮くんや三輪くん達にも勝てる気がしたのよ。エースの素質を持っているし、どこもゴールデンルーキーの配属地は気になるわよ。」

「純粋に俺を欲しがったのは加古さんのグループだけでしたけどね。他は多分サイドエフェクトだと思いますよ。オペレーターになってほしいって言われたところもありましたし。純粋にエースとしては加古先輩くらいしか評価はされませんでした。」

「その子は見る目ないわよ。あなたはサイドエフェクトよりもトリオン体での反応速度が早いことがあなたの持ち味なのに。」

 

加古さん曰く俺の反応速度は太刀川さん以上であり、機動力と言う形では太刀川さんを上回る可能性があるらしい。

 

「やっぱりうちに来ない?」

「さすがに。それに今年入隊した一人に声かけているので。」

「あら?そうなの。」

「はい。本当にすいません。」

 

俺がそうやって歩いていると

 

「あれ。加古さん。」

「あら、堤くんじゃない。」

 

するとオレンジ色の髪をした先輩と出会い俺の方を見る

 

「あれ?見慣れない顔ですね。」

「私が言っていた加藤くんよ。」

「加藤です。」

「あぁ、噂のゴールデンルーキーですか。諏訪隊に所属している堤です。」

 

俺が一礼すると自己紹介をする堤先輩に俺は優しそうな先輩だと思う

 

「あっ。堤先輩が来たなら俺はお役御免ですね。俺開発室行ってきます。」

「あら、もう少し話したかったんだけど。」

「えっ?加古さん俺に用事あったんですか?」

「えぇ。新作チャーハンを考えたから食べてくれないかしら。」

「えっ?」

 

すると堤先輩の顔が明らかに引きつっている

 

「は、はい。」

「よかったわ。太刀川くんも誘ってくるから少し隊室で待ってくれるかしら。」

「そ、そうだ。加藤もどうだ?」

「すいません。今日の昼飯は出水と食う約束しているので。」

「あら、残念。それじゃあ今度作ってあげるわ。」

「はい。その時は楽しみにしています。それじゃあ失礼します。」

 

そして俺はビニール袋を加古先輩に返すと俺は開発室で歩き出す

サイドエフェクトが反応していたので少し急ぎ足で

……後から加古さん本人から聞いた話だとチョコミント炒飯だったらしく。食べないでよかったと思ったのは俺だけではなかっただろう

だがこの時は知らなかった

この人に弟子になってこれからも幾度も加古さんの炒飯に食べることになることを

 

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