暗闇に沈む部屋に、ぼんやりと白い裸体が浮き出ていた。
射水 氷は、コガネホテルの一室から夜景を眺めていた。壁により掛かるようにして、物憂げな瞳を宙へと泳がせている。その表情は、あくまで無表情で、まるで白い仮面を被っているようだった。
「眠れないのか?」
ベッドに横になりながら、心配そうに法柿祐介は訊いた。だが、氷は答えなかった。魂の抜けたような、青白い指先が、微かに振れただけだった。指先の動きに呼応するかのように、唇が震え始める。彼女の口許から、冷たい吐息が漏れていることに気付き、法柿は痛々しげに少女から目を背けた。
「私……何をしてるのかしら……」
氷は呟いた。今にも消え入りそうな小さな声だった。窓ガラスに額をつけ、空の闇を見据えながら、寒々と両腕を抱えている。街の騒音は厚いガラスに阻まれて聞こえない。何も聞こえはしない。
今の法柿にとっては、沈黙こそがもっとも苦痛だった。氷の言葉、一言一句全てが直接、彼の胸に響くから。いつしかその言葉が、少女の救いを求める悲鳴に聞こえるから。
所詮は幻聴に過ぎない。だが彼は、そこに紛れもない過去を見るのだ。何をすることもできなかった自分。目の前の少女1人すら、助けることのできなかった記憶。
「みんな、死んだ……」
氷の透き通った瞳が潤んでいた。法柿は俯き、唇を噛んだ。血が滲む。口の中に鉄の味が広がった。
「死んだ。姉さんも、父も母も……私の大切な人は、みんな死んでいく。私に関わった人は、みんな死んでいく……」
心の奥底にしまい込んだはずの記憶が、鮮烈に脳裏をよぎる。背中が砕け、裂け、真っ赤に染まっていた姉の姿。黒く焦げ、顔すらも見分けられないほどに灼けた、父と母の焼屍体。斬殺された幼い子供達の首。助けを求め、狂い、5階から死へと落下した少女の、四散した肉片。
皆、助けを求めるように、あんぐりと口をあけ、声にならぬ叫びをあげている。こちらを驚いたような形相で、睨んでいる。睨み付けている。――おまえのせいだ。おまえのせいで、死んだんだ。おまえのせいなんだ。
法柿は何も言えなかった。彼には、ただ彼女の言葉に耳を傾けることしかできない。
細々とした声を、搾りきるように話す、氷の横顔は切なげだった。
「もうよせよ、氷。こんなこと言って、なんになるんだ」
思わず、法柿は言った。氷は彼の顔を見つめ、哀しげに目を細めた。
物音一つたてず、氷は立ち上がり、法柿のすぐ側に横になった。無表情なままの顔を枕に押しつけ、くぐもった声で呟いた。声がしだいに震えを帯びてくるのが、法柿にはわかった。氷は震えている。呪われた自分の運命を恐れているのだ。
「教えて法柿。どうして私の周りの人は、みんな死んでしまうの? それなのに、どうして私だけは、死んでも死ねないの?」
「そんなこと訊かれても……」
「あのまま死んでいればよかった。その方が楽だった。あの冷たい河の底で、死ぬのも悪くない」
「どうしたんだよ。おまえらしくないな」
氷の震えが、ピタリと止まった。部屋の空気が動きを止めた。氷はゆっくりと横目で法柿を見つめた。彼は氷の瞳に、圧迫感のようなものを感じた。
「あの子たち……私がいなければ、あの女にあんな事を言わなければ、死なずにすんだかもしれない。あんなに恐がっていた。最後に何も見えなくなって、あの子は落ちて、死んだ」
「それか……そのことか……だけどな、いちいちそんなことを気にしていられる立場か? 変だよ。昔のおまえだったら、そんなことは気にもしなかった」
すがるように、氷は法柿の掌を握りしめた。法柿は驚き、額の汗を拭った。彼の指先がじわじわと濡れていく。氷は法柿の指をしゃぶるように舐めていた。
「あの女の子に逢ってから……私は変わったのかもしれない」
「女の子?」
「法柿も知っているはず……そう、洲先祐司の”戸籍上の”一人娘、洲先瑞穂」
先程までとは違う汗が、法柿の全身に浮き出た。指先を舐め続ける氷の手を払い除け、しばし呆然と考えるような素振りを見せた。
「その子は、死んだはずじゃなかったのか?」
「だから明日、それを確かめる……あんなことは一度だけで、もうたくさんだから……」
氷は上目遣いで法柿をじっと見据え、這うように近づくと、彼の胸に火照った頬を擦り寄せた。目を閉じる。抱きしめる。男の胸を、透き通った雫が伝っていく。
法柿は静かに氷を抱き寄せ、ベッドの底に沈んだ。
○●
----------------------------------------------------------------
差出人:洲先瑞穂 宛先: [email protected].**.**
件名:こんにちは
----------------------------------------------------------------
大樹くん、こんにちは。瑞穂です。久しぶりですね。
元気ですか? 私は、とても元気でいます。
私は今、コガネシティに来ています。
たまには一緒に、食事でもしませんか?
宜しければ、メールください。
明日の午後3時、コガネラジオ塔の前で待っています。
みずほ:[email protected].**.**
----------------------------------------------------------------
○●
塚本大樹は、コガネシティの中央通りをひた走っていた。
彼は、約束の時間に遅れそうになっていた。上司である京橋教授が、急に資料整理の仕事を押しつけ、そのせいで遅れてしまったのだ。携帯獣研究所の新米研究員である大樹が、上司の命令に逆らえるはずがなかった。
「瑞穂ちゃんと会う約束がある」なんてことを、教授なんかに言わなければよかったと、彼は心の底から後悔していた。悔しさで思わず歯を噛みしめるほどに。
元トキワ大学教授である京橋元一郎は、陰湿な男だった。ことあるごとに、大樹に嫌がらせをするのだ。もう、70も近い年齢だというのに、その陰湿さは衰えるどころか、年を追うごとに増している。
白い雲が矢のように頭上を通り過ぎ、ループする。周りの人々をかき分け、前へと進む。腕時計が2時56分を指したとき、大樹は立ち止まり、息を弾ませながら、先の見えない中央通りの向こう側を見つめた。
このままでは間に合わない。約束の時刻に遅れてしまう。すぐ側のベンチに腰掛け、大樹は激しく鼓動する胸を押さえつけた。背中の方では風を切って、車が走っている。遠い音が近くなり、彼の身体を突き抜けて、また遠くへと去っていく。
「どうしよう。このままじゃ、瑞穂ちゃんとの約束に遅れちゃうよ」
疲れ果て、大樹は項垂れた。その時、ふと眼前の薄暗い路地裏に目がいった。普段は、絶対に足を踏み入れることのない、光の届かない空間。
ベンチから立ち上がり、大樹は路地裏に足を踏み入れた。躊躇している暇など無かった。約束の時間に間に合うためには、この路地裏を通るしか方法が無かったのだから。
頭上から光が漏れる。スープをこぼした後のように転々と続く光の筋を追いかけるように、大樹は走った。左に曲がり、右に曲がり、直線を駆け抜けて、また右に曲がる。すると、その途端――
倒れた。突然、誰かにぶつかってしまったのだ。こんな怪しげな路地裏になど、誰もいないだろうと思って油断していたのだ。
「いたた……すみません。急いでたので」
大樹は立ち上がり、相手に頭を下げた。薄暗いせいで、相手の姿はよく見えなかった。相手は、じっと大樹の足もとを見つめている。大樹は気になって、自分の足もとの方を見た。
透明な、水晶のような丸い珠が転がっていた。握り拳くらいの大きさで、中央から不思議な光を放っている。大樹は、その水晶玉のような物に、言いしれぬ不安のようなものを感じた。
かがみ込み、両手で持ち上げて、大樹はまじまじと光と陰を発する珠を観察した。見れば見るほど、冷たく不可思議な光だった。
「触れるな。返せ」
男の声だった。相手は、音も立てずに立ち上がり、大樹の手から水晶玉を取り上げた。何故か、慌てている様子だった。
「あ。あなたのだったんですか。どうも、すみませ……」
そこで大樹の言葉は止まった。驚きと恐れの表情を浮かべている。目を見開き、口が大きく開いている。相手の顔を見つめ、相手の全身を眺め、相手の瞳から逃げるように視線をそらした。
相手の格好が普通ではなかったのだ。黒尽くめのローブに、黒いマフラーを、顔を隠すように頭から被っている。瞳だけが、ぎらぎらと不気味に輝いていた。
大樹は身じろぐこともできなかった。目を剥いたまま、立ちすくんでいる。
男は何も言わずに、水晶玉を懐にしまいこむと、そそくさと立ち去った。相手の姿が見えなくなるのを確認し、大樹は気が抜けたように溜息をついた。
「なんだったんだろ、今の人……」
腕時計が鳴った。3時になったことを告げるアラームだった。結局、約束の時間には間に合わなかった。大樹は項垂れ、なかば自棄になって、再び駆け出した。
路地裏を抜け、大通りに出た。明るい光に、大樹は眩しさを覚えた。思わず目を細め、空を見上げる。コガネ百貨店が視界に入ってきた。ラジオ塔は、ここから歩いても2分といったところだろう。
いつ見ても高い建物だな。百貨店を眺めながら大樹は思った。そう言えば、数週間前に、飛びおり自殺が起こったのも、この建物だっけ。
大樹は、視線を数100メートル先のラジオ塔へと戻した。すると、目の前にを立ちふさがるようにして、少女が1人立っているのが見えた。紫色の美しいロングヘアーをしている。少女は、じっと大樹の方を見つめていた。
「あの……何かあるんですか?」
思い切って、大樹は訊いてみた。少女はビクリとした様子で後ずさり、震える声で聞き返した。
「私の姿が、見えるんですか……?」
少女は俯き、強張ったような肩を震わせている。
その瞬間、大樹は息を呑んだ。
突如として、彼女の背中から眩い光とともに、真紅の翼があらわれた。大きく、鮮やかで、優雅な翼――恐ろしささえ感じるほど、美しい光景だった。少女の姿が、優しさに溢れた天使のように映った。
だが、それは翼ではなかった。背中の傷から夥しく吹き出す、鮮血だった。あまりに激しく吹き出すので、翼と見紛ってしまったのだ。
突然の事に、慌てている大樹を落ち着かせるように、少女は小さく呟いた。
「心配しないでください。大丈夫ですから」
「でも、血が……痛くないの?」
「痛いです……でも、しかたないんです」
大樹は微動だにせず、少女の姿を見つめた。背中からの出血は止まる気配すらない。そのかわりに鮮血は、透明となり消えていく。そのため地面に血の跡は残らなかった。
救いを求めるように辺りを見回してみた。人々は誰も少女を気にしている様子はない。皆、知らぬ顔をして過ぎ去っていく。おかしい。大樹は思った。これは、幻なのではないのか?
「他の人――つまりボク以外の人には、きみの姿は見えないの?」
「はい。私に気付いてくれたのは、あなたが初めてです」
心の中で、大樹の思考の奥底で、囁く声。これは幻だ。夢だ。とびきりの妄想だ。
だが、現実に目の前に少女は立っている。白い肌。冰のように澄んだ瞳。紫色の長髪。純白のワンピース。そして、真紅の翼のように見える、激しい鮮血。眼前の、どれもこれもが現実だった。幻などではなかった。
「きみは、何者なの? どうして、ここに――僕の目の前にいるの?」
ほとんど錯乱した状態で、大樹は訊いた。語尾が裏返っている。
俯いたまま、少女は冷たい瞳を地面へと向けていたが、やがて落ち着き払った様子で答えた。
「私は、射水 冷といいます。以前、この建物から飛び降りて死んだ――」
○●
「何も……知らない?」
射水 氷は、無表情なままで呟いた。
もう、空は夕闇に染まっていた。オレンジ色の日の光が、ラジオ塔の窓ガラスに反射して、大地を赤く染めている。紅葉色に灼けた地面の上、ラジオ塔の正面で瑞穂と氷は二人きりで鼻を突き合わせていた。後ろの方では、緊張した面持ちのゆかりが、瑞穂の背中越しに氷を見つめている。
「うん……でも、何で私が自殺したことになってるんだろう。たしかに、死にたいと思ったことはあるし、そういうデマも流れたけど……」
「デマ……ね。そう……ありがとう」
一通り『3年前の事件』のことを瑞穂から訊きだした氷は、それだけ言うと、その場を立ち去ろうと背を向けた。
「ちょっと待って」
瑞穂の声が追いかける。氷は立ち止まり、静かに振り向いた。光が射し込む。眩しさに思わず目を細めた。瑞穂の顔が見える。その整った顔の、瞳の奥に不透明な哀しみが映っていた。
「どうして……あの事件に私が関わっていることを知ってるの?」
「さぁ……」
「答えて。確かに『3年前の事件』は、たくさん報道されたよ。だけど、私の実名までは公表されなかったはず。それなのに、どうして私のことを――」
「言いたくない」
知らぬ間に瑞穂は前へ一歩踏み込んでいた。表情を変えずに、氷は小さく息をはいた。
「言いたくない……って、それじゃ分からないことだらけだよ。そもそも、氷ちゃん……あなたは何者なの? あのシグレって人は”最高傑作”って言っていたけど、それって――」
氷は微かに首を横に振り、瑞穂の言葉を制した。何かを諦めたように肩をすくめ、手早く髪を撫でると、瑞穂の瞳を直視した。
背中で小さくなっているゆかりを後ろ手で宥めながら、瑞穂はごくりと唾を飲み込んだ。氷は語ろうとしている。自分のことを、自分に話そうとしている。水色の髪の毛が、はらはらと揺れた。
「私は、射水 氷――出身地はシマナミタウン。だけどその町は、もうデータ上には存在しない。私も、5年前にデータから姿を消した――そう、5年前に私は死んだ」
○●
忘れもしない、五年前の12月29日。町の人達は、新年を迎える準備を急いでいる頃だった。
あの時、午後7時47分、私と姉さんは、家で両親と一緒にいた。ケーキが私の前に出てきた、蝋燭に火が灯った。私は息を吸い込んだ。一足早い、私の誕生パーティーを締めくくるために。
「母さん、見て。外……窓の外を見て」
姉さんが、突然騒ぎ出した。窓の外を指さして、大声で。父も、母も、窓の外を見つめて、驚いていた、吸い込んでいた息を吹きながら、私も窓の外を見つめた。
オレンジ色に照り光る夜景が見えた。私は立ち上がった。母と父も立ち上がった。姉さんは座り込んだまま、怯えていた。
「姉さん。燃えてるよ。ねぇ、真っ赤に燃えてるよ。火事かな? 本当に凄く燃えてる。なんか、綺麗だよね。すごいよ」
「氷、騒がないの。静かにして」
母は、そう言いながらも落ち着かない様子だった。私は、座り込んだままの姉さんに寄り添った。
天井が崩れてきた。あっと言う間の出来事だった。まばたきする暇もなかった。気付いたときには、母の足は破片の下敷きになっていて、父は腹から血を吹き出しながら、その場に突っ伏していた。
私と姉さんは空を見上げた。崩れた天井の隙間から覗くのは、淡いオレンジ色の炎と、血の色よりも鮮やかな炎が渦巻く様子。炎の奥に、今まで一度も見たことのない奇妙な形の機械が朧気に映っていた。後になって知ったことだけど、それはロケット団の試作型人造巨兵、ウルフェスだった。
機械頭部のアイセンサーが、私と姉さんの姿を捉えた。姉さんは立ち上がり、私を引きずるようにして外へ出た。私は恐怖した。悪夢の中でさえ見たこともないような現実に恐怖していた。
燃えている。すべてが燃えていた。辺りの家も、道路も、人々も。倒れた。すべてが崩れた。焼け落ちた。力つきて、炎に灼かれ、事切れていく命。そして悲鳴。
機械は腕部からレーザー光線を地面へ向けて照射した。光線の照射された跡には、何も残らなかった。続いて、その周りから炎があがった。私は確信した。この機械が、町を燃やしたんだ……と。
「逃げなきゃ……氷、早く逃げなきゃ」
「姉さん。でも、母さんと父さんが……」
私は、焦る姉さんを余所に、燃えさかる家を見つめた。このまま両親を見捨てたくはなかった。でも、私には何もすることはできなかった――
機械のレーザー光線が、家を切り裂いた。二つの断末魔の悲鳴が、私の耳に届いた。家は先程よりもさらに激しく燃えていた。やがて、爆発した。
私は泣き叫んだ。そして、両親の名を叫び続けた。誰も、私の言葉に答えてはくれなかった。
両親が死んだ時のことは、もう私の記憶にはない。時折、夢の中で思い出すことはあるのに、思いだそうとすると思い出せない。
ただ、泣きながら走っていたことしか覚えてない。姉さんに叱咤されながら、ぼろぼろになりながら走った。いつしか、炎は見えなくなった。
命を繋ぎ止め、町から逃げてきた人は、私たちだけではなかった。気がついたときには、数十人が集まっていた。みんな、あの機械に追われていた。緑色をした、奇妙な形の悪魔に。
そして遂に、私たちは逃げ場を失った。小さな、流れの強い川が、目の前を流れていた。機械はすぐ背後まで迫ってきている。皆、怯えていた。川の中に飛び込む人もいたけど、流されて、消えた。無理もなかった。12月に――冬に川に飛びこんだんだもの。
機械は私たちの目の前で止まった。人々は息を呑んだ。男の悲鳴が聞こえた。私は声のした方を見つめた。若い女の人の、身体が左右に裂かれている屍体が横たわっていた。血は流れていなかった。焦げ臭いにおいが辺りに漂っていた。機械のレーザー光線で真っ二つにされたのだと、すぐに分かった。
私は屍体の側に近寄った。屍体は、頭蓋から足まで両断されていた。私のよく知っている人だった。パン屋のお姉さんだった。私は睨み付けた、機械のアイセンサーの部分を。
高笑いが聞こえた。女の声だった。子供の――女の子の声だった。私は立ち上がった。腕を振り上げて、叫ぼうとした。だけど、その時には、左腕の感覚はもう無かった。灼けるような臭いが鼻をついた。私の腕だけが、女の人の屍体の上に転がっていた。
痛みは感じなかった。熱いとだけ感じた。誰かが、私の身体を強く抱きしめた。姉さんだった。痛みは感じなかった。立っているのかどうかすら分からなかった。宙に浮いているような感じがした。
突然の悪寒で目覚めたときには、私は川の中にいた。必死に藻掻いたけれど、片腕だけではどうしようもなかった。水の冷たさが、身体の芯まで浸みてきた。叫いた。意識を保つために、私は必死で叫んだ。
「寒いよ。寒いよ……」
叫ぶたびに、口の中へ水が入り込んでくる。薄れゆく意識の中で、私は何もできなかった自分を怨んだ。
〜〜