あるてまれアスカちゃん劇場´ 作:立花アスカの偽猫
◆『ハッピーニューイヤー?』◆
アスカ
「カウントダウンライブの話ですが、歌もダンスも、燦ちゃんすごくカッコよかったよ」
燦
「そっそうかな? え、えへへ。アスカちゃんが言うならそうだったかも」
『良かったぞ黒猫』
『カウントダウンライブといえば最後のサプライズには驚いたな』
『ゆいくろで衣装チェンジして歌うとかてぇてぇすぎ』
『これでビジネスはないわー』
『黒猫のことをちょっとしか好きじゃない結ちゃん』
『黒猫と一緒に同時視聴してたアスカが無言になったときはどうなることかと』
アスカ
「最後のサプライズも良かったですよね。同じ企業のライバー同士だからこそできることですし。だからこそ、……ちょっとだけ羨ましいなって思っちゃった」
燦
「アスカちゃん……。あ、そうだ! アスカちゃん、これ。受け取って」
アスカ
「は、はい。これは……うさ耳ですか?」
燦
「うん! 今年用に用意したうさ耳だよ。全身の衣装交換は難しいけど、付け外しできる装飾品くらいなら交換できるよね?」
アスカ
「燦ちゃん……。あは、ありがとうございます。すごく嬉しい。……でも、急な話だから、交換できそうな装飾品はないし。あるのは去年使ってて、今年も使えそうだから一応用意してたこれくらいしか……」
燦
「大丈夫。アスカちゃんがつけてたものならなんだって嬉しいよ。だから、ね? 交換しよ?」
アスカ
「……うん、ありがとう燦ちゃん。では、早速……。あはっ。どう、かな? うさ耳、似合ってますか?」
燦
「おぉ、すごく似合ってる! かわいい!」
アスカ
「えへへっ。燦ちゃんもすごく似合ってますよ、門松の被り物。すごく可愛いです」
燦
「え、あっうん。ア、アリガト」
『なんでぇ!? 門松の顔ハメパネルなんでぇ!?』
『あー見たことあるな。去年のお正月企画で使ったネタ装飾品か』
『マジで涙出そう。……笑いすぎて』
『てぇてぇ光景のはずなのに、わ、笑いが……』
『まさか新年一発目のツイートの誤字はこれの伏線だったのか!?』
『Happy new ear!』
『ハッピーになってるのはアスカの方だけなんだよなぁ』
『横文字にしたことといい、今回のことといい、カッコつけるからだぞ』
『うさ耳の可愛い女の子が見れたんだし黒猫も十分幸せだろ?』
『それは諸説ある』
◆『重箱(おせち)の意味でせっつく』◆
アスカ
「お正月に食べるおせちにはそれぞれ意味があるって知ってますか?」
燦
「あ、なんか聞いたことあるかも。たしか食材や料理によって、無病息災、家内安全、交通安全とか、お守りのご利益みたいな効果があるんだよね」
アスカ
「あはは、交通安全はちょっと違うかもしれませんが概ね合ってます。例えば、この手綱こんにゃくには良縁成就や縁結びの意味があったりしますよ」
燦
「へぇー、そうなんだ。じゃあ、手綱こんにゃくは恋愛成就のお守りと同じって覚えればいいんだね」
アスカ
「くすっ、そうですね。手綱こんにゃくは恋愛成就に効く。難しく考えず、それくらいの認識でもいいと思います。はい、お待たせしました。おせち取り分けたのでどうぞ」
燦
「ありがとアスカちゃん。わぁ、おいしそう! 数の子に昆布巻き、里芋、これはたたきごぼうだよね」
アスカ
「はい。他にもたくさんあるので、いっぱい食べてくださいね」
燦
「うん! いただきまーす。ん~っ、おいしい!」
アスカ
「あは、よかった」
燦
「あ、そうだ! せっかくだし他にはどんな意味があるのか調べてみようかな。えっと、今食べてるのは、数の子……、うんうん子孫繁栄ね。昆布巻きは……な、なるほど。不老長寿と……。さ、里芋は……、う、うん。最後は、えっと、たたきごぼうだから……」
アスカ
「燦ちゃん、どうかしましたか? おせちの意味を調べてたみたいだけど……」
燦
「な、なんでもないよ!? べべべ別に、圧が強いなぁって思ったとか身の危険を感じたなんてことはぜんぜんないから!」
アスカ
「??? よく分かりませんが、今年はおせちを食べたご利益があるといいですね」
燦
「う、うん……ソウダネ」
◆『いい子でいるのはいい子』◆
燦
「1月15日はいい子の日! そんな訳で今日は、リスナーのみんなには私を褒めて甘やかしていい子いい子してもらいます。はいスタート!」
『いやです』
『どんな訳だよ』
『ちやほやして欲しいなら素直に言えば? 言ってもしないけどw』
『普通逆じゃね?』
『俺らをいい子いい子しろ!』
燦
「え、やだよ。そもそもお前らいい子じゃないじゃん」
『は?』
『いい子だが???』
『さ、サンタのお姉さんだって道を歩いてたらえちーなお店の割引券入りのティッシュくれたもん!』
『それは流石に違うだろw』
『いい子というかいい大人だからくれたのでは?』
『てか、黒猫には言われたくない』
燦
「は? 私だっていい子だが???」
『ほんとでござるかぁ?』
『たとえば?』
『いい子である証明をしてもろて』
燦
「いい子である証明? え、えっと、早寝早起きは……してないし、好き嫌いは……けっこうあるけど、えと、他になにか……その、いっ、生きててえらい!」
『えらい!』
『生きててえらいのがいい子なら俺らもいい子なんだが』
『え、俺らって死んでたの?』
『で、他には?』
『今のところだと少しもいい子とは思えないぞ』
『もっといい子アピールしないと』
燦
「もっと!? えーっと、他にいい子アピール……いい子アピール……あっ、あった! 自分で使った食器を片付けたときに、アスカちゃんにお手伝いできてえらいねって褒められたよ! いい子いい子って頭も撫でてくれたし、これって私がいい子ってことだよね!」
『うんうんそうだね。いい子だね』
『それって当たり前では?』
『さっきからいい子の基準が小学生レベルで草』
『いい子扱いというか子供扱いな気が』
『アスカままぁ』
『……まぁお手伝いするのはいい子かな?』
燦
「えへへ、だよねー。ね、つまり私はどこに出しても恥ずかしくないいい子ってなわけ! ほらほら、お前らもいい子の私をもっと褒めてちやほやしろー」
『調子に乗らないでもろて』
『どこに出しても恥ずかしいぞ』
『いい子って認めてもいいけど、いい子なんだからもう寝坊するなよ』
『いい子ならもう舌打ちも台パンしないよね?』
『リスナーに暴言吐いたりもしないな?』
『いい子なら勉強もちゃんとしないと』
燦
「うぐぐ。それは、そうだけど……うぇ勉強も!? うぅ~っ。………………はい、そんな訳で本日1月15日は苺の日なんだって。みんなは知ってた? そう、果物の苺。おいしいよね~。みんなは苺好き?」
『苺の、日? あっあれいい子の日は?』
『一瞬EDが流れたような気がしたけど見間違いだったかな?』
『って、勝手に配信やり直すなw』
『アーカイブで消してなかったことにする気か!?』
『キミのような勘のいい子(ガキ)は嫌いだよ』
『いい子だと都合が悪くなるからってそれはちょっと』
『いい子でいるのはもういいってこと?』
『そもそもいい子じゃないぞ』
『いい子でいるのも大変だしやっぱ普通が一番よ』
『それはそう』
◆『今年の目標』◆
燦
「今年の目標を決めよう! いぇーい!」
『いぇーい?』
『え、いまさら!?』
『あと1週間とちょっとで1月も終わるんだが』
『目標を持つのはいいことだ』
『目標って世界征服とか?』
燦
「あっいや、世界征服とか大それたことじゃないけどまぁそんな感じ! で、みんなはどんな目標がいいと思う?」
『自分で考えてもろて』
『配信がんばる』
『ぼいんぼいんになる』
『その目標は一年どころか一生叶わないぞ』
『目標の参考になるものないの?』
『たとえば今年やりたいことは?』
燦
「今年やりたいこと? ん~、みんなからちやほやされる。とか?」
『やりたいことじゃなくてして欲しいことだろ』
『もっと具体的なことにしてくれ』
『じゃあ俺らもして欲しいこと勝手に言うぞ』
『もっと配信しろ!』
『ゆいくろください』
『今年は新しいことに挑戦しよう』
燦
「お、たまにはいいこというじゃん。新しいことに挑戦かぁ。なにがいいかな?」
『バンジージャンプ』
『無人島生活』
『ローション相撲』
燦
「ほんとたまにしかいいこと言わないな、お前らは!? もっとまともな意見言えないの!?」
『草』
『配信者に似たからな』
『ローション相撲はいいだろ!?』
『ローション相撲を笑うものはローション相撲で泣くことになるぞ』
『未来の後輩が黒猫のローション相撲に憧れてデビューするかもしれないだろ』
燦
「無いから!? てか、そんな変な奴が後輩になるとかいやなんだが!?」
『でもあるてまやぞ?』
『無いとはいいきれないのがなぁ』
『変な奴って、初配信でやらかした黒猫には言われたくないと思う』
『黒猫デビュー時の1期生の気持ちが分かってよかったね』
『じゃあなにするの?』
燦
「……今年は現状維持でよくない?」
『よくない』
『今年もだめそうだな』
『え、じゃあアス猫の関係性も現状維持ってこと!?』
『因みにアスカの今年の目標は燦ちゃんともっと仲良くなるだったぞ』
『あーぁ』
『アスカちゃん可哀想』
『もっと仲良く……ローション相撲する?』
『よし、今年の目標決まったな!』
燦
「そうだな! 今年の目標、取り敢えずお前らを一発ずつぶん殴るってことで!」
『ひぇ!?』
『殴らないで……』
『ねこぱん○助かる』
『目標は目標でもそれはターゲット的な意味になってるんだが!?』
『さっきまともな意見を言えっていってたけど、黒猫の意見もローション相撲と大差ないよね』
『草』
◆『解散します』◆
燦
「はいはいどもども。アス猫の猫担当の猫でーす」
アスカ
「え、えっと、アス猫のアス担当の立花アスカです。みなさんこんアス猫~」
『こんアス猫~』
『アス担当とはなんだ?』
『黒猫はちゃんと自己紹介しろ!』
『初見がかわいそう』
『黒猫のこと今度から猫って呼ぶからな』
燦
「えー、めんど。どうせみんな私のこと知ってるしいいじゃん。……え、よくない? 仕方ないなぁ。じゃあ改めて自己紹介します。あるてまの清楚担当スーパーアイドルの黒猫燦でーす。はい拍手」
アスカ
「ぱちぱちぱち~」
『自己紹介できてえらい!』
『清楚?』
『芸人では?』
『あるてまにアイドルはいない』
『今日はなにするの?』
アスカ
「本日はリスナーのみなさんからの質問に答えながらゆるーく雑談するコラボとなっています。配信の最後には告知もあるので、よかったら最後までお付き合いしてくださいね」
燦
「はーい」
『はーい』
『説明助かる』
『告知楽しみ』
『告知、なんだろ?』
『アス猫バンドデビュー!?』
燦
「バンドデビューはしません。てか、なんですると思った」
アスカ
「燦ちゃんがこの間ギターの話をしてたからでしょうか?」
燦
「あ、あー。あったねそんなこと」
『あったあった』
『で、ギター配信はいつやるの?』
『今でしょ』
『ギターの上に胸乗せれるようになった?』
『どんなギター買ったの?』
燦
「ぎっギターの話はもういいから。次、次の質問に行こう!」
『なんか怪しいぞ』
『もしかして……三日坊主?』
『配信で一回もやらずに飽きるとはなぁ』
『黒猫だもの』
『そもそも買ってなさそう』
燦
「か、買おうとは思ったんだよ。うん、買おうとは」
アスカ
「そうですね。でも、お店で試しに弾かせてもらったときに、コードを押さえるのに指が届かなくて無理した結果、指がつっちゃって諦めたんだよね」
燦
「あ、アスカちゃん!? しーっ、その話は秘密だから!」
『あーなるほど』
『ちっちゃいおてて助かる』
『かわいいな(笑)』
『あるある』
『やっぱ黒猫はカスタネットだな』
『VTuber界のナンバー1カスタネッターを目指そう』
燦
「カスタネットはもういいって! てか、カスタネッターってなに!?」
アスカ
「カスタネットを演奏する人、かな?」
『カスタネッターいずなに』
『くそだs、かっこいいな!』
『パパ、医者を辞めてカスタネッターになろうと思うんだ』
『実際にカスタネッターっているのかな?』
『黒猫がカスタネットだとしてアスカは何の楽器を担当するんだ?』
アスカ
「んー、なにがいいのかな? 燦ちゃんがカスタネットだし……トライアングル? それともギロとか? いっそのこと同じカスタネットにして、お揃いにするのもいいかもしれませんね」
燦
「あ、アスカちゃん!? いや、よくないから! てか、私に合わせてマイナーな楽器ばっか選ばなくてもいいからね」
『草』
『小学生の発表会かな?』
『トライアングルとか懐かしいな』
『ギロってあのギコギコ鳴るやつか!』
『アスカもカスタネッター目指そうぜ』
『ガールズバンド(カスタネットのみ)』
『バンドとは……』
『バンド名は【アスカネッコ】だな』
アスカ
「アスカネッコ……。くすっ、響きがカスタネットみたいで私たちにピッタリだし、ちょっとかわいいかも……」
燦
「可愛くてもだめなものはだめだから。はい解散解散。アスカネッコは今日限りで解散となります」
『えー』
『解散しないで』
『寂しくなるな』
『これが音楽性の違いってやつか』
『カスタネットに音楽性ってあるの?』
『まさか今日の告知って解散ライブについてだったのか』
燦
「そんな訳あるか!?」