あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(451~455)

◆『鬼は外、福は内、じゃあ私のことは?』◆

 

「恵方巻きはともかく、本来の節分って豆をまくだけでなんか地味だと思わない? 今の時代、やっぱイ○スタ映えが大事だと思うんだよね」

 

 

アスカ

「えーっと、どうなのかな? あまり派手にやるイベントではないのはたしかですが」

 

 

『最近の節分は恵方巻きがメインなところあるよね』

『地味かはともかく大人になってから豆まきしてないなー』

『豆ってところが地味なんだと思う』

『イン○タ映えする豆まきってなんだよw』

『豆まきには伝統があってうんぬんかんぬん』

 

 

「伝統が大事って言うのも分かるよ? でもさ、鬼だってバカじゃないんだし、いい加減豆まきに慣れてきてると思うんだよね。ほら、あのGですら殺虫剤が効かないスーパーGがいるって話だよ。なら、豆が効かないスーパー鬼に備えて私たちも対策を取らないと」

 

 

アスカ

「う、うーん? えっと、そうなのかな?」

 

 

『アスカちゃん正気に戻るんだ!』

『スーパー鬼は草』

『田舎のスーパーにありそう』

『まさか鬼もGと比べられるとは思ってなかっただろうな』

『豆が効かない鬼だって!? くそっ一体どうすればいいんだ!』

『じゃあ何投げるんだよ』

 

 

「んーっと、取り敢えず豆をパワーアップさせて……豆腐とか?」

 

 

アスカ

「とっ、豆腐ですか!?」

 

 

『地味にいやだけどなんか違う気が』

『加工はパワーアップなのか?』

『木綿投げてごめんってね!』

『豆腐の角に頭をぶつけて退治するのか』

『いや、相手は鬼なんだから頭の角に豆腐をぶつけるのかもしれない』

『てか、もっと鬼が嫌がりそうなものにしろよ』

 

 

「えー。注文の多いリスナーだなぁ。じゃあ納豆で」

 

 

『草、じゃなくて臭』

『おいやめろ!』

『鬼役が可哀想だろ』

『たしかに嫌だけど!?』

『片付け大変そう』

『ねばねばしてるのにどうやって投げるんだよ』

 

 

「パックごと投げるとか? ほら、その方が衛生的だしよくない?」

 

 

アスカ

「あ、あはは。そうですね。いいアイディアだと思います」

 

 

『アスカも全肯定しないでもろて』

『パックごと投げるのはシュールだなぁ』

『それ納豆じゃなくてパックでダメージ受けてね?』

『映えるかはともかく迷惑系動画としてバズりそう』

『もっとまともなもの投げようよ』

『自分が鬼だとしたら何をぶつけられたら嫌か考えてみたら?』

 

 

アスカ

「それはいいかもしれませんね。燦ちゃんは何をぶつけられたら嫌だと思いますか?」

 

 

「うーん。……あっ、チョコレート! 私が鬼だったらチョコレートが怖いかも!」

 

 

『まんじゅうこわいかよ!?』

『黒猫天才か!』

『自分が食べたいだけじゃん』

『因みに北海道だと節分に落花生とチョコレートを投げるぞ』

『へぇー』

 

 

アスカ

「くすっ、じゃあ豆の他にチョコレートも用意しておきますね」

 

 

「やった! あ、じゃあじゃあアスカちゃんは何をぶつけられたら嫌だと思う? 私が用意するよ!」

 

 

アスカ

「私ですか? んー、そうですね。……愛してるって言葉、かな?」

 

 

「にゃ?」

 

 

『草』

『これはアスカの方が一枚上手だったな』

『鬼と少女の恋愛か。少女マンガにありそうな展開だなぁ』

『ほら、愛してるって言って退治しないと』

『今後豆まきの言葉は、鬼は外、福は内、じゃあ私のことは?にしよう』

『やっぱ愛が世界を救うんだよ』

 

 

アスカ

「あ、愛の言葉がこわいなー。燦ちゃんに告白されたら泣いちゃうかもしれないなー」

 

 

「えっと、その……あっ、あ……い、いつもありがとうアスカちゃん! ほっほら、愛にも家族愛とか友愛とかいろいろあるし! それに豆まきって家族や友人とやるものだから、普段は恥ずかしくて言えない感謝の言葉を伝えるのも愛情表現みたいなものだしいいと思わない? ね、ね?」

 

 

アスカ

「むぅー。……燦ちゃんのいくじなし」

 

 

『へたれたな』

『早口で誤魔化そうとしてて草』

『鬼はがっかりにげていく』

『てか、今更だけど鬼と結ばれたら退治したことにならなくね?』

『へ、平和的解決だから……』

『暴力だめ絶対!』

『もうバレンタインでよくない?』

『それはそう』

 

 

 

 

 

◆『ニンゲンコワイ』◆

 

「こんばんにゃー。今日はアスカちゃんにおすすめされた、意味が分かるとこわいマンガって言うゲームをやります」

 

 

『こんばんにゃー』

『マンガなのにゲームなの?』

『黒猫だいじょうぶ?』

『黒猫こういの苦手だろ』

『無理だから諦めよう』

 

 

「は? バカにしてる???」

 

 

『してない……』

『え、なんで?』

『ホラー系もあるから大丈夫って意味だろ』

『これは恥ずかしい』

『おばかって自分で認めてて草』

『心配してあげたのにさいてー』

 

 

「え? あっあっそういう……。ごっ、ごめんって」

 

 

『いいよ!』

『こんな理解力でこのゲームできるのか?』

『問題の答えとなる箇所を押すだけだから黒猫でもできるはず』

『でも黒猫だぞ?』

『やっぱ無理そうだな』

 

 

「いやいや、大丈夫だって。ほっほら、ヒントもあるって話だし。じゃあ、そろそろはじめるよ。……うんうん、なるほど」

 

 

『え、分かったの!?』

『さすねこ!』

『天才じゃん』

 

 

「よし、分からないことが分かった!」

 

 

『ずこー』

『褒めて損した』

『ヒント見なー』

 

 

「そうしよっか。えっと、ヒントは……2コマ目? って、ほぼ答えじゃん!?」

 

 

『草』

『ずるじゃん』

『こ、答えが分かっても意味が分からないと意味がないから……』

『ヒントを見ると答えが分かるマンガ』

『正解に至った過程を考えるゲームになってね?』

 

 

「それにしても……なんかホラーはホラーでも人が怖い系が多くない?」

 

 

『たしかに』

『そりゃ存在するか分からない幽霊より身近にいる悪い人間の方が怖いだろ』

『幽霊は意味が分からなくても怖いし』

『人が怖い世界とかいやな世の中だな』

『黒猫だいじょうぶそう?』

『怖かったらやめてもいいぞ』

 

 

「よゆーよゆー。人が怖い系ならそこまで怖くないでしょ」

 

 

『それはどうかな?』

『ベッドの下に男が……』

『あ、押し入れにも』

『もしかしてストーカー?』

『うわっ、絶対その差し入れ変なもの入ってるじゃん』

『もしかして蟹ってる?』

 

 

「……」

 

 

 

その夜

 

 

 

アスカ

「よしよし。私がずっと傍にいるから大丈夫。大丈夫だから。ね? ずっと一緒だよ燦ちゃん」

 

 

「ニンゲンコワイニンゲンコワイニンゲンコワイ……」

 

 

 

 

 

◆『か、勘違いしないでよね!』◆

 

「えへへ、収録に行ったらみんなからチョコレートいっぱい貰っちゃった。さーって、どれから食べようかな~」

 

 

アスカ

「……貰ったんだ」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「私以外の女の子から……バレンタインチョコ、貰ったんだ……」

 

 

「こ、これはそのっ、ぎっ義理! 義理チョコだから! そ、それに、せっかく用意してくれたのに貰わないと失礼になっちゃうし。だからその、ね? 義理チョコだけにギリギリセーフ、なんちって」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あ、アスカちゃん。えとえーっと、……一緒にチョコ食べる?」

 

 

アスカ

「つーん」

 

 

「あ、あはは……。そっ、それにしても今年は義理チョコしか貰えなかったなー。せっかくのバレンタインなのに義理しか貰えないなんて悲しいなー。あーあ、どこかにお菓子作りが上手で、バレンタインに本命を貰えなかった可哀想な美少女に、手作りチョコを恵んでくれる優しい女の子はいないかなー。……ちらっ、ちらっ」

 

 

アスカ

「……はぁ。燦ちゃんだもん、モテちゃうのは仕方ないよね……。燦ちゃん、良かったらこれどうぞ」

 

 

「え、私にくれるの!? やったー!」

 

 

アスカ

「か、勘違いしないでくださいね。これは私の大好きな推しに渡せなかった本命チョコの余りで、義理チョコしか貰えない燦ちゃんが可哀想だからあげただけですからね」

 

 

「でへへ、うんうん。ありがとうアスカちゃん。大好きっ!」

 

 

アスカ

「っ~~!? もっもぉ、……ずるいよ。……私も、……私も大好きだよ」

 

 

 

 

 

◆『猫になったら好きな人に○われた』◆

 

アスカ

「2月22日はにゃんにゃんにゃんの語呂合わせで猫の日なんですよ」

 

 

「へぇー」

 

 

アスカ

「という訳で、燦ちゃんには今日一日猫になってもらいます!」

 

 

「にゃ(え)? にゃ、にゃんにゃうにゃーっ(な、なんだこれーっ)!?」

 

 

アスカ

「きゃーっ、猫になった燦ちゃんかわいい! えへへ、よしよしいい子だね。どうですか燦ちゃん? 猫になってみた感想は?」

 

 

「にゃ、にゃ~ん……(えっと、すごく絶景です……)」

 

 

アスカ

「あは、なんだか嬉しそう。……あ、そうだ。せっかく猫になってもらったんだし……私も少しくらい楽しんでもいいよね?」

 

 

「にゃ?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん。ほら、怖くないよ。大丈夫、や、優しくするから……ね?」

 

 

「にゃ、にゃんにゃにゃん(あ、アスカちゃん)!? にゃ、にゃにゃお。うにゃーっ(な、なにを。うにゃーっ)!?」

 

 

アスカ

「すぅーはぁー。すぅー、はぁー。……えへへ、燦ちゃんの匂いだ。……もう一回、あと五分だけだから……」

 

 

「にゃ、にゃっにゃにゃ~(た、たすけて~)」

 

 

『てぇてぇ』

『ショート動画助かる』

『どさくさに紛れてアスカのパン2覗くな』

『視点が低いからパ○ツが見えても仕方ないよね』

『なんか匂い以外も吸われてね?』

『で、お風呂シーンは?』

『猫になってアスカに飼われたい人生だった』

『でも、ストレスで抜け毛やばそう』

『つまり怪我ない俺なら問題ないな!』

『黒猫も無傷の人も強く生きろよ』

 

 

 

 

 

◆『ひぃっな祭り』◆

 

「普通のひな祭りなんてもう古い! 現代風にアップデートした今時のひな祭りとは? はい、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「えぇっ、そこで私ですか!? え、えっと、ひな人形やひな飾りが全てAR、とかでしょうか?」

 

 

『お、大喜利か?』

『現代風といえば映えだな』

『そんな会話デッキで大丈夫か?』

『ARひな祭りとは新しい』

『片付け忘れて嫁に行くのが遅れることもなくて安心だな』

『まぁ傍から見たら何もない空間ではしゃいでる変人だけどね』

 

 

「ARひな祭りいいと思う! ひな祭りが終わったあとに片付けなくてもいいから楽だし!」

 

 

アスカ

「あ、あはは。そうですね。ところで、燦ちゃんがひな祭りを今風にするとしたらどうしますか?」

 

 

「え、私ならどうするか? 今風かぁ。んーっと、ひな人形を萌えフィギュアにするとか?」

 

 

『草』

『お内裏様とお雛様、二人並べて俺の嫁ってか』

『娘や孫のために萌えフィギュアを飾るひな祭りとか嫌なんだが』

『一般受けしなさそう』

『桃の節句じゃなくて萌えの節句ってこと?』

『オタクくんさぁ』

 

 

アスカ

「んー、たしかにあまり一般の人向けではないかもしれませんね」

 

 

「じゃあ、ひなあられをチョコでコーティングしてチョコあられにするとか、ひし餅の代わりに三色の板チョコにするとかどうかな? ほら、チョコレートならみんな大好きだし、伝統を残しつつも新しくていいと思わない?」

 

 

『黒猫が食べたいだけ定期』

『これが狙いだったか』

『この猫、全ての行事にチョコを絡めてくるな』

『お菓子会社の回し者だろ』

『案件でも貰ったか?』

『欲望に忠実だなぁ』

 

 

「い、いいじゃん別に!? 少しくらい私情が入ったって! 大喜利なんだし。ね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「えっと、はい。そうですね。考えるだけなら自由ですし」

 

 

「だよね。じゃあ、せっかくだしアスカちゃんも一緒にひな祭りがこうだといいなってことを考えようよ。考えるだけなら自由なんだし、アスカちゃんも欲望に忠実に行こう!」

 

 

アスカ

「は、はい。分かりました。欲望に忠実に……。じゃあ、ひな祭りにケーキを食べるなんてどうかな?」

 

 

「ケーキ?」

 

 

アスカ

「はい。みんなで切り分けて食べれる大きさの、或いは何段にも重ねたケーキを食べるんです」

 

 

「おーいいね。それなら映えそうだし今風かも! 他には?」

 

 

アスカ

「他には、んーっと、お雛様の衣装も日本の着物だけじゃなくて、グローバルに対応して洋風な衣装を取り入れるのもいいかも。例えばウェディングドレスとかどうでしょうか?」

 

 

「うんうん。ぐろーばる? は大事だし、衣装をウェディングドレスにするのはいまふ……ん? ウェディングドレス???」

 

 

『ん?』

『ぐろーばるは大事だよな!』

『あれ、ひな祭りの話だよね?』

『ケーキ、ウェディングドレス。あっ』

『それってもしかして結k……』

 

 

アスカ

「はい! 一年に一度しかない女の子をお祝いする行事なんですし、ひな祭りに着る衣装は女の子が憧れる衣装にするべきだと思います! 着物とウェディングドレス、どちらも女の子の憧れですよね!」

 

 

「あーうん。ソウ、カモ?」

 

 

アスカ

「ですよね! はぁーいいなぁ。私も着てみたいけど、ウェディングドレスを着る機会はなかなかありませんし……。あーぁ、一度でいいから着てみたいなぁ……」

 

 

「え、えっと。その、ひな祭りは“女の子”をお祝いする行事、つまり子供がメインの行事だから。ウェディングドレスはちょっと早いんじゃないかなって。うん。そういうのは大人になってからでいいと思います、はい」

 

 

アスカ

「むぅ~……」

 

 

『黒猫が欲望に忠実になれとか言うから』

『責任取りなー』

『アスカからの圧を感じる』

『怖くてにゃんにゃん泣いちゃった』

『自由でいたい黒猫からすれば、ひぃっ(悲鳴)な祭りだな』

『ひな祭りに結婚すれば嫁に行き遅れることがないというずのープレイ』

『大喜利のテーマってこんなひな祭りは嫌だ、だっけ?』

『黒猫は嫁に行き遅れる心配がなくなって良かったじゃん』

『でも黒猫がお内裏様なんだから結局お嫁には行き遅れてるのでは?』

『うーん、まぁ黒猫はそもそもお嫁に行けないだろうし。アスカが幸せならいいんじゃね?』

 

 

 

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