あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(466~470)

◆『破るなよ』◆

 

「今日は案件配信で途中までしか遊べないけど、星レールっていうゲームをプレイしていきます」

 

 

『お、話題の新作ゲームじゃん』

『案件おめでとう』

『とりまガチャ引こうぜ!』

 

 

「えっと、ガチャはあとで引いていいって話だから、まずは台本通りにメインストーリーを進めていくよ」

 

 

『それは言わなくていいからw』

『台本読めてえらい!』

『まぁ案件先に迷惑かける訳にはいかないからな』

『それはそう』

『爆死するの期待しとくわ』

 

 

「人の爆死を期待するなよ!? あ、でも残念だったね。実は、案件配信中なら目当てのキャラが出るまで自由に引いてもいいって言われてるんだよね。なんならこのアカウントも欲しかったらあとでくれるって話だし。いやーごめんね、爆死できなくて」

 

 

『太っ腹じゃん』

『でもそれって案件的には失敗じゃね?』

『たしかに案件で最高レアがなかなか出ないのはイメージ悪くなりそう』

『配信的には爆死した方がおいしいけどね』

『じゃあ配信中にピックアップからすり抜けるようにお祈りしとくわ』

『配信事故って時間内にガチャ引けないようになれ』

 

 

「いや、不吉なこと言わないでもらえる!? まったく、ほらゲーム始めるよ」

 

 

『はーい』

『初見だから楽しみ』

『おぉ!? グラフィック綺麗だな!』

 

 

「へぇ、ここで自分の名前決めれるんだね。名前はどうしようかな? 無難に燦でいっか」

 

 

『いいよ』

『難しい単語が多くて内容が頭に入らないんだが』

『つまりどういうことだってばよ』

『えっ、人工呼吸!?』

『黒猫、俺以外の男とキスするんか……』

『あーあ、アスカちゃん泣いちゃう』

 

 

「し、してない! 未遂、未遂だったから!?」

 

 

『草』

『やったね黒猫! 仲間が増えたよ!』

『え、主人公の武器って金属バットなの?』

『お前は不良か!』

『平気で器物破損するし間違ってはいないな』

 

 

「ふぅー、ボス強かったね。えっと、たしかボスを倒して列車に乗るまで進めていいんだっけ。台本だとここでガチャを引くことになってるけど、ストーリー気になるしもう少し進めてからにしようか」

 

 

『助かる』

『先にガチャしたら?』

『台本は破るためにある!』

『草』

『いや、それは破るなよ』

 

 

「……あれ? この選択肢って、もしかして列車に乗らないルートもある? ……いやいや、そんなまさか。だって、列車に乗らないと物語始まらないだろうし、どうせ選んでも選択肢が無限ループして乗ることになるんでしょ?」

 

 

『それはどうかな?』

『ノーコメントで』

『選んでみれば?』

 

 

「え、なにその反応。めっちゃ気になるんだけど。……え、ほんとに選ぶけどいいの? こっち選んじゃうよ?」

 

 

『いいよ』

『あっ』

『あーあ』

『ゲームクリアおめでとう』

『このルート初めて見た』

『まじでエンドロール流れてて草』

 

 

「えっえっ、うそ!? は、えっ、クリア? ゲームクリアなの??? ……え、バッドエンド? あっ、じゃあガチャは? まだガチャ引いてないんだけど!?」

 

 

『残念ながら……』

『ガチャは諦めよう』

『そろそろいい時間だぞ』

『お前が選んだ運命だろ。現実を受け入れろ』

『台本通りに進めないから……』

『ばいにゃー』

 

 

「あ、待って!? ばいにゃーじゃないから! あっあっ、EDスキップできないからもうやり直す時間もないし!? こうなったら配信可能時間を破ってでもガチャを……。ほっほら、ゲームの主人公も言ってたし! ねっ!」

 

 

『流石にそれは……』立花アスカ✓

『いや、お前さっき主人公にルール破るなよってツッコんでなかったっけ?』

『マネちゃんにも案件先にも怒られろ』

『爆死するより酷い結果になってて草』

『だから破るなって言ったのに』

『はい時間切れ。ばいにゃーwww』

 

 

 

 

 

◆『お絵描きしろ!』◆

 

「今日はアスカちゃんとリスナー参加型のお絵描き伝言ゲームをするよー」

 

 

アスカ

「参加される方は一人一回まででお願いしますね」

 

 

『はーい』

『対よろ』

『戦犯は黒猫』

『ネタバレやめなー』

『どのモードで遊ぶの?』

 

 

「あ、そうだった。どのモードにしよっか?」

 

 

アスカ

「どうしましょうか。いつも遊んでいるのは標準モードですが、たまには違うモードで遊ぶのもいいかもしれませんね」

 

 

「うん、そうだね。リスナーのみんなはおすすめある?」

 

 

『アニメーションかな』

『最初は標準でもいいと思う』

『ストーリーなら黒猫でも楽しめるよ』

『黒猫にお似合いなのはストーリー』

『ストーリーおすすめ』

 

 

「ストーリー? なんかストーリーってコメントが多いからそれにしよっか」

 

 

アスカ

「はい、私は大丈夫です。あ、でもたしかこのモードはお絵描きではなくて、文章を繋げていくモードだった気が……」

 

 

「……え? あ、もう始めちゃった!? てか、お前ら。私にお似合いってどういう意味だよ!?」

 

 

『草』

『タイトル詐欺』

『お絵描きしろ!』

『まぁこれはこれで面白いし』

『だって黒猫の絵って……』

『へt、じゃなくて個性的だもんな!』

 

 

「個性的は褒めてないからな!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、私は好きだよ。燦ちゃんの絵」

 

 

「あ、アスカちゃん……。ぐすっ、ありがと。……でも、上手いとは言ってくれないんだね」

 

 

『あっ』

『気づいてしまったか』

『知らない方が幸せなことってあるよね』

『露骨に目を逸らすアスカちゃんかわいい』

『てか、時間切れになるぞ』

 

 

「え、もうっ!? あっあっあっ」

 

 

『急に喘ぐな!?』

『エッッッ、ろくはないな』

『あーあ』

『どんまい』

『やっぱ戦犯黒猫じゃん』

 

 

「お、終わった~」

 

 

アスカ

「燦ちゃんもみなさんもお疲れ様でした。それではどんな文章になったのか確認してみましょうか」

 

 

 

黒猫『今日h』

リスナー1『な下着を黒猫は穿いていま』

リスナー2『した』

リスナー3『でぺろぺろ舐めると』

アスカ『溶けてなくなったのでした』

 

 

 

『草』

『溶けてなくなった!?』

『つまり今はノーパンってこと?』

『エッッッ!?』

『黒猫の下着ぺろぺろ』

 

 

「ヒィッ!? てか、ぺろぺろするな!? あとノーパンじゃないから! ちゃんとアスカちゃんとお揃いのピンクと白の可愛いやつ穿いてるからな!」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? しっ、しーっ!」

 

 

『飛び火してて草』

『黒猫くんさぁ』

『いいぞもっとやれ!』

『ピンクと白の可愛いの助かる』

『おそろっちてぇてぇ』

 

 

アスカ

「も、もぉ。燦ちゃ~ん」

 

 

「あっ!? えっと、そのつ、次っ! 次、行こう!」

 

 

 

リスナー1『5月23日はキスの日だから』

リスナー2『黒猫とアスカの2人は』

アスカ『コラボで仲良く』

リスナー3『しま』

黒猫『ぱんを穿いていた』

 

 

 

『淫猫がよぉ』

『しまの後にぱんって……』

『2連続で下着はだめだろ』

『つまり今日のコラボで2人仲良く白とピンクの可愛い島ぱんを穿いてるってこと?』

『ま?』

 

 

「えーっと、これはその、時間がなくて焦ってたし、ぱっと思いついたからつい……」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「な、なにか言ってよアスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「……はぁ。燦ちゃん、めっ! もぉ、次からは気をつけてくださいね」

 

 

「は、はい……。以後気をつけます」

 

 

『え、それだけ!?』

『てか、しまときてぱんはぱっと思いつかんやろ』

『ぱっと思いつくほど身近にあったんだろうなぁ』

『不思議なこともあるもんだ』

『ん? 身近にあるってことはつまり穿いて……ふぅ』

『次のお絵描きのお題決まったな』

 

 

 

 

 

◆『○○入りに備えて』◆

 

「うわぁ~。雨、すごい降ってきたね」

 

 

アスカ

「そうですね。梅雨入りしたから雨が降るのは仕方ないとはいえ、こんなにたくさん降るとは思ってなかったです。どうやら注意報まで出てるみたいですし……今日中にお家に帰れるかな?」

 

 

「……泊ってく?」

 

 

アスカ

「いいんですか? 急にお泊りするのは迷惑では……」

 

 

「ううん、そんなことない。寧ろアスカちゃんならいつでも大歓迎だよ!」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。では、お言葉に甘えて今日はお世話になろうかな」

 

 

「ほんと!? やったっ!」

 

 

アスカ

「くすっ、そんなに喜んでもらえるなら雨に感謝しないといけませんね。……あーあ、こんなことならずっと梅雨が続けばいいのに」

 

 

「アスカちゃん……。わ、私が! え、えっと。いつか梅雨とか関係なく、ずっと一緒に過ごせるようにするから。つまり、だから、その……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、それって……」

 

 

「すぅーはぁー。……いつになるか分からないけど、絶対に、絶対にアスカちゃんのこと幸せにするから。だから、そのときまで……待ってて、くれますか?」

 

 

アスカ

「っ……。はいっ。私……待ちます。そのときが来るのを、いつまでだって待ってるから」

 

 

「……えへへ、ありがとアスカちゃん。……うぅ~っ恥ずっ。あ、あーそう言えば、お泊りするなら着替えどうしよっか? 私のはサイズが合わないだろし……」

 

 

アスカ

「あは、それなら心配いりませんよ。お母さまに事前に許可を頂いて、着替えなどの生活に必要なものを置かせてもらってますので」

 

 

「そ、そうなんだ。てか、私知らなかったんだけど……」

 

 

アスカ

「え、えっと、まぁそういう訳ですから私の方は心配いりません。お泊りでも嫁入りでも準備はできてますのでいつでも大丈夫です」

 

 

「そ、そっか。それなら良かった、のかな? ……なんか気づかない間に外堀を埋められてる気がするけど、将来的には、その、ごにょごにょする訳だし……。良いことにしよう、うん」

 

 

 

 

 

◆『見てはいけない画像』◆

 

「こんばんにゃー。今日は【絶対に見てはいけない画像】というゲームを遊ぼうと思います」

 

 

『こんばんにゃー』

『これってどんなゲーム? ホラー系?』

『写真のおかしな箇所を当てるゲーム』

『いちおうホラー、かな?』

『ホラーだけど黒猫でもできるレベルだね』

 

 

「この画像のおかしなところは……。あっ、足が消えてる! ほら、ここ!」

 

 

『ほんまや!?』

『こわっ、くはないね』

『カメラアプリの消しゴム機能じゃんwww』

『まぁ流石にガチの心霊写真は採用できないだろうし』

『それはそう』

『ご理解いただけただろうか』

 

 

「うーん。この画像におかしなところなくない? むむむ~、あっ!? 分かった! これ、ここの黒いシミでしょ!」

 

 

『黒いシミ?』

『え、どこよ』

『違うよ』

『もっとちゃんと見て』

『そんなのないよ』

 

 

「いや、あるって! ほらここっ。この虫メガネのカーソルの真ん中にあるやつだって」

 

 

『え?』

『黒猫、お前ツかれてるんだよ』

『幻覚でも見てるんじゃないの?』

『何もないぞ』

『モニターに虫でも止まってるんじゃないの?』

『ヒント:モニターを拭いてみよう』

 

 

「え、モニターを拭け? いやいや、まっさか~。モニターについたゴミな訳、ないっ……て、……てへっ!」

 

 

『黒猫くんさぁ』

『やっぱゴミじゃねーか!』

『モニターの掃除ちゃんとしてもろて』

『マジで見えないものが見えてたのかと思ったじゃん』

『てへっ、じゃないが?』

 

 

「ご、ごめんって。あ、そろそろいい時間だし配信終わろうかな! 最後に告知の画像を……えっとどれだっけ。んーっと、これかな? ……あっ」

 

 

『なにこのサムネ?』

『ゆいくろマ○クラ観光(デート)?』

『コラボの予定って発表してたか?』

『あーあ』

『先生、黒猫ちゃんがお漏らししてまーす』

『黒猫のお漏らしだとっ!?』

『ガタッ!?』

『これってもしかして、まだ見てはいけない画像なんじゃ……』

 

 

「あっあっ、これはその……ちょっと待って! これをこうして……よしっ。えーこほん。みんなはなにも見てない。いいね?」

 

 

『ほな見てないかぁ、ってなるか!』

『忘れろビームしろ!』

『こりゃマネちゃんに怒られるな』

『アスカちゃんがこの配信を見てないといいね』

『見てはいけない画像って浮気の証拠画像のことだったのか』

『草』

 

 

 

 

 

◆『恋人のヒ』◆

 

アスカ

「6月12日は恋人の日らしいですよ。特にブラジルでは有名な記念日で、家族や恋人に写真を入れたフォトフレームや贈り物をプレゼントするそうです」

 

 

「へぇー、そうなんだ」

 

 

アスカ

「はい! なので、その……。2人で一緒に、こっ恋人らしい記念写真を撮りませんか!」

 

 

「恋人らしい記念写真? えっと、例えば?」

 

 

アスカ

「たっ例えば、その……こんな感じで恋人繋ぎしてる写真、とか。あ、あとは……は、ハグしてる写真、とか……」

 

 

「なるほど。んー、じゃあ……」

 

 

アスカ

「ぁ……んっ」

 

 

「こ、……こんなの、とかも?」

 

 

アスカ

「は、はぃ……。す、すごく、いいと思います……えへへっ」

 

 

 

 

                              

……という夢を見たんだ

 やっぱアス猫はサイコーだぜ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「結局夢オチかよっ!? てか、私のましょまろはチラシの裏じゃないんだが???」

 

 

『草』

『夢オチなんてサイテー』

『ハー○ルンで書け』

『アス猫の二次小説もっと増えろ』

『で、恋人の日は実際どうだったの?』

 

 

「実際どうだったって……そりゃあ…………。あっ。そ、そんなことより! リスナーのみんなこそどうだったのさ。恋人の1人や2人くらいいるんでしょ?」

 

 

『恋人が2人いちゃだめなんだよなぁ』

『それ俺らに聞いちゃう? 泣くぞ?』

『恋人? いないが???』

『ぐぬぬ、いいカウンターじゃねぇか。よく効いたぜ……』

『恋人ってなにそれ。おいしいの?』

『恋人いない歴=年齢だぞ。ほら笑えよ』

『黒猫のそういう無神経なところ良くないと思うな』

『謝って! こちとら恋人がいなくたって頑張って生きてるんだぞ!』

 

 

「えっと……なんかごめん」

 

 

『いいよ!』

『アス猫はてぇてぇ。俺らの心はいてぇいてぇ、てか』

『誰が上手いこと言えと』

『哀れみなどいらぬ!』

『同情するなら恋人をくれ』

 

 

「そんな無茶な……。あっ、てか、みんなの恋人ってことなら私がいるじゃん! たしか恋人ボイスも出したことあったし。みんな幸せもんだね。推しが恋人とか最高かよ!」

 

 

『は?』

『推しじゃないです……』

『黒猫が恋人はないわー』

『ごめんなさい。他に好きな人がいるんで』

『いいえ、黒猫は恋人ではありません』

『胸をでかくしてから出直してきな』

 

 

「お、お……お前らなっ!? せっかくフォローしてあげたのに、そこは素直に喜べよ!?」

 

 

 

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