あるてまれアスカちゃん劇場´   作:立花アスカの偽猫

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(31~35)

◆『必ず殺す技、すなわち必殺技』◆

 

アスカ

「燦ちゃんの必殺技って何ですか?」

 

 

「え、必殺技? 急にどしたの、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「えっと、質問箱にあなたの必殺技ってなんですかというのが来まして……」

 

 

「あぁーうん。あるよね、返答に困る質問」

 

 

アスカ

「あはは……、私がアニメのキャラや特撮のヒーローなら良かったんですけどね」

 

 

「だね。ま、同じVtuberでも、我王ならノリノリで、紅蓮の炎に抱かれろ! って言えるんだろうけどさ」

 

 

アスカ

「えっと、それは必殺技ではないと思いますが……」

 

 

「いいのいいの。それで話を戻すけど、アスカちゃんの必殺技って何なの?」

 

 

アスカ

「私の必殺技は、えっと、本当に聞きたいですか?」

 

 

「聞きたい!」

 

 

アスカ

「で、では。……パワー燦々、キラッとレイン……」

 

 

「うにゃーーーっ!? 痛いっ……、痛い……! 胸がいたいぃぃぃ!」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん?」

 

 

「そ、それはもう止めて! でないと、でないと傷がうずいて、……ぐふっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん!?」

 

 

「アスカちゃん、私の、ピ〇……、〇ノを取っておいてね。ばたり」

 

 

アスカ

「燦ちゃーーーーーん!!!」

 

 

 

 

 

◆『ひまわりの日』◆

 

アスカ

「はい、今日のおやつはこれです」

 

 

「……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「なんですか?」

 

 

「ひまわりの種はおやつに入らないと思うな」

 

 

アスカ

「???」

 

 

「そんな不思議そうな顔されたら、逆にこっちが困るんだけど」

 

 

アスカ

「あ、分かりました。そうだよね。この大きさじゃお腹いっぱいにならないもんね」

 

 

「いやだから、そうじゃなくって」

 

 

アスカ

「でも、こんなこともあろうかと、燦ちゃんのために、とっておきのひまわりの種をちゃんと用意してますよ」

 

 

「デカっ!? いやいや、これはひまわりの種じゃなくて、ラグビーボールでしょ!」

 

 

アスカ

「あ、間違えちゃいました」

 

 

「いや、間違えるにも限度があるからね!?」

 

 

アスカ

「本当はこっちでした。はい、どうぞ」

 

 

「なんかつぶやいたーで見たことあるよ、これ! お菓子で作った巨大なひまわりの種だよね!?」

 

 

アスカ

「いえ、ラグビーボールに色を塗ったものですよ?」

 

 

「食べ物ですらない!?」

 

 

アスカ

「あは、冗談です。ちゃんとしたお菓子だよ」

 

 

「ぶぅーっ。今日のアスカちゃん、いぢわるだね」

 

 

アスカ

「ふふっ、すみません。頬を膨らませた燦ちゃんが見たかったので、つい、いぢわるしちゃいました」

 

 

「私はハムスターじゃないけど!?」

 

 

アスカ

「今日はとっても楽しかったですね。明日はも~っと楽しくなるといいね、サン太郎」

 

 

「へけっ、って違う! サン太郎じゃないし! もうっ、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、ごめんなさい。お詫びに、はいあ~ん」

 

 

「むぅ、……あ~ん」

 

 

アスカ

「おいしいですか?」

 

 

「……おいしい」

 

 

アスカ

「あは、良かった。たくさんあるので、いっぱい食べてくださいね?」

 

 

 

 

 

◆『にゃんじゅうにゃん話目』◆

 

 

 

1から40まで順番に数えて、

 3がつくときと3の倍数のときに猫になってください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「あぁー、懐かしいね」

 

 

アスカ

「みなにゃんも恐らく知っているであろう、あの芸人にゃんのネタですね。懐かしいです」

 

 

「一時期すごいブームになったよね」

 

 

アスカ

「そうでしたね。それでは猫になるということなので、まずはいぐに”ゃんぷるとして、にゃんちゃんが挑戦するということでいいですか?」

 

 

「えと、私がやるのはいいけどさ。さんがつくからって、アスカちゃんまで猫にならなくてもいいからね」

 

 

アスカ

「そうですか? に”ゃんねんです」

 

 

「もう、残念にもさんがあるのは分かるけど! それは今から私がやるんだってば!」

 

 

アスカ

「あは。私もにゃんかしたかったので、つい」

 

 

「もぅ、仕方ないなぁ。今回は可愛いから許すけどさ」

 

 

アスカ

「にゃんきゅーベリーマッチです」

 

 

「あーうん。……それじゃあ始めるよ」

 

 

 

 

 

燦、猫になりつつ数え中……

 

 

 

 

 

アスカ

「すごい! 可愛い! 最高です! 間違わずに最後まで言えるのは称にゃんに値します」

 

 

「えへへ。そんなに絶にゃんしなくても……、あっ」

 

 

アスカ

「あは、あははっ! にゃんちゃん、今のは、ふふっ」

 

 

「い、今のなし! もーっ、にゃんに”ゃんだよ!?」

 

 

 

 

 

◆『胸に手を当てても無』◆

 

アスカ

「さて、ここで問題です。今日は何の日でしょうか? もし正解できたら、正解に因んだご褒美を燦ちゃんにプレゼントします」

 

 

「アスカちゃんのご褒美欲しい! えっと、今日は7月16日だよね。祝日じゃないし、えっと……」

 

 

『分かった!』

『俺も分かった』

『簡単だな』

 

 

「え、マジで!? ヒント、ヒントは!」

 

 

『それが人にものを尋ねる態度か?』

『土下座! 土下座!』

『にゃーって言ったり言わなかったりしろ』

 

 

「ぐぬぬっ、……お願いします、ヒントを教えてくださいにゃ」

 

 

『仕方ないにゃー』

『胸に手を当てて考えてみろ』

『先生、当てる胸がありません!』

『語呂合わせ』

『アスカに有って黒猫に無いもの』

 

 

「は? 全然意味不明なんだが。お前ら真面目に教える気ある?」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。燦ちゃん、落ち着いて」

 

 

『遠回しに教えてあげてるっていうのに、この駄猫ときたら……』

『やーい、黒猫の絶壁!』

『貧乳、いや無乳!』

『7月16日、無い胸、貧乳の日、つまり黒猫燦の日ってことだ』

 

 

「は??? 貧乳じゃないし! ばいんばいんだが!? 喧嘩なら買うぞ!」

 

 

『嘘乙』

『最初に喧嘩売ったのはアスカちゃんです』

『貧乳じゃないとか解釈違いなのでファン止めます』

 

 

「あ~す~か~ちゃ~ん」

 

 

アスカ

「ち、違います! そんなつもりはありませんから!」

 

 

「じゃあどういうことなのさ」

 

 

アスカ

「今日はナナイロの語呂に因んで虹の日なんです。なので、断面が七色のケーキを用意していたのですが……」

 

 

「なな、い、ろ? 虹の、日?」

 

 

アスカ

「はい、虹の日です」

 

 

「えと、アスカちゃん。もしかしなくても、怒ってる、よね?」

 

 

アスカ

「怒ってませんよ。ただ、不正解だった燦ちゃんには、罰ゲームが必要ですよね?」

 

 

ぴぃ!? そんなの聞いてないよ」

 

 

アスカ

「言い忘れてました。てへっ」

 

 

「可愛く言ってもダメだからね!? ひゃわっ!?

 

 

アスカ

「罰として、ケーキを食べ終わるまで、燦ちゃんの膝の上は私が占領します」

 

 

「……それ、だけ?」

 

 

アスカ

「それだけですよ。ただ、いたずらは禁止ですからね」

 

 

「うぅっ、そんな。あんまりだぁ……」

 

 

『ご褒美なのでは?』

『膝の上に美少女がいるのに何もできないとか、なんて惨い罰なんだ』

『拷問に等しい行為だな』

『燦ちゃん可哀想』

『同情するわ』

 

 

アスカ

「もー、ただの罰ゲームですよ! あ、燦ちゃん!? だめっ、だって、そんなところ触っちゃ……。もうっ、仕方ないなぁ」

 

 

 

 

 

◆『アスカの怖いもの?』◆

 

「どうしたのアスカちゃん?」

 

 

アスカ

「その、実は私、怖いものがありまして……」

 

 

「怖いもの?」

 

 

アスカ

「は、はい。そのっ、白雪姫の物語にあるような、王子様のキスがどうしても怖いんです」

 

 

「えと、まぁ死体にキスする男は怖いよね」

 

 

アスカ

「ふぁ~。アレー、キュウニネムタクナッテキマシター。すみません、ちょっとだけ仮眠しますね」

 

 

「あ、うん。お休みなさい」

 

 

アスカ

「すぅー。すぅー」

 

 

「もう寝ちゃった。なんだか様子がおかしかったし、疲れてたのかな? ……あれ、こんな雑誌あったかな? 落語特集?」

 

 

アスカ

「す、すー。すー」

 

 

「あ、まんじゅうこわいに付箋がある。……キスが、こわい」

 

 

アスカ

「んっ、……むにゃむにゃ」

 

 

「……ごくり。こ、これは驚かせるためだから! 決してやましい気持ちなんてないし」

 

 

アスカ

「んっ、……んぁ、っ、燦ちゃん!? きゃーっ、キスコワイヨー」

 

 

「あ、騙したねアスカちゃん。もぅ、本当に怖いものはなんなのさ」

 

 

アスカ

「……そのっ、本当は、誓いのキスが怖いの」

 

 

ほわぁっ!? ……もぅ、仕方ないなぁ。……これは予行演習だからね」

 

 

アスカ

「えへへっ」

 

 

 


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